「”資産形成”という言葉は聞いたことあるけど、資産形成が何かはよくわからない。」という方は多いと思います。
一方で、詳しくは知らないものの「いつかは資産形成しなきゃいけないんだろうな」と必要性を感じている方も多いはず。
実際、老後資金不足が危ぶまれるなか「資産形成をした人」と「しない人」では資産に大きな差が生まれることが予想されます。
そこで今回は、初心者向けに「資産形成とは何なのか」そして「資産形成を始めるのにおすすめの方法は何か」をわかりやすく解説していきます。
「今あるまとまったお金を効率的に運用したい」という方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:資産運用おすすめランキングTOP5|初心者でも失敗しないコツも合わせて解説
資産形成とは
資産形成とは、文字通り「資産」を「形成する(作る)」行為全般を意味します。つまり貯金も、投資も、働くことも全て資産形成の1種ということ。
また、金融庁HPでは以下のように定義づけられています。
「資産形成」には、「貯蓄」と「投資」の2つの方法があります。
様々な考え方がありますが、一般的には、「貯蓄」とはお金を蓄えることで、銀行の預金などがこれに当たります。一方、「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式や投資信託などの購入がこの「投資」に当たります。
しかし、ここで「資産形成と資産運用って何が違うの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
実は資産形成と資産運用には意味の違いがあります。
関連記事:資産運用の種類は何がある?初心者向けにリスク/リターンを徹底比較!
資産形成と資産運用の違い
簡単にいうと、資産形成は「お金を貯めたり、増やす行為全般」、資産運用は「すでに増やしたお金を効率的に増やす行為」を意味します。
まとまった資産を築くまでの段階が「資産形成」で、資産形成したものを効率的に増やす段階が「資産運用」というイメージで問題ありません。
資産形成の必要性|する意味はある?
ではなぜ資産形成をする必要があるのか。その理由はシンプルで「働いて稼いだお金だけでは資金が足りない(ケースが多い)から」です。
バブル期の日本のように預金利率が数%あれば、預金だけしておけば資産を安全に築くことができました。しかし、超低金利の今となっては預金だけで資産を増やすのには限界があります。
つまり、今と昔では資産を増やすための手段・常識が根本的に異なっているということ。
さらに老後2000万円問題からも分かる通り、働いて貯金をするだけでは老後の生活資金さえ危ぶまれているのが現状。こうした現実を打破するための「資産形成」なのです。
ただ、そう悲観的になる必要はありません。資産形成はしっかりと知識を身につけることで誰でもチャレンジできるからです。まずはどんな資産形成の種類があるか確認していきましょう!
資産形成の種類は何がある?
資産形成の種類は大きく分けて2つあります。
- 貯蓄による資産形成
- 投資による資産形成
どちらか一方が良い悪いではなく、複数の資産形成方法を組み合わせることで「理想的な資産形成」に近づけることができます。
ですから、「自分はどの資産形成方法に興味があるか」を考えながら読み進めてみましょう。
貯蓄による資産形成 | 投資による資産形成 | |
---|---|---|
具体例 | ・普通/定期預金をする ・外貨預金 ・給与所得を増やす ・節約 |
・非課税投資制度の活用 ・投資信託積立 ・株式投資 FX ・仮想通貨 ・CFD取引 |
貯蓄による資産形成
貯蓄による資産形成方法は主に4つあります。
- 普通/定期預金をする
- 外貨預金
- 給与所得を増やす
- 節約
資産形成と聞くと「お金を増やすイメージ」が強いと思いますが、「使うお金を減らす」のも立派な資産形成の1つなのです。また、貯蓄メインで資産形成をする場合は以下の流れで行うのが効率的&おすすめ。
- 固定費や生活費を無理のない範囲で節約する(余裕資金を増やす)
- 給与所得が増えるように本業に専念したり、副業にチャレンジする
- ①、②によって生まれたお金を貯蓄に回す
しかし、貯蓄だけでは「お金を効率的に増やすこと」は難しいのが現実。そこで登場するのが「投資による資産形成」です。
投資による資産形成
前提として投資にはリスクがつきものですが、「投資をしないリスク」もあります。たとえば、給料だけでは将来資金が足りないとすれば、何もしないことこそ最大のリスクといえますよね。
だからこそ、資産形成に興味を持ったのであれば自分にもできそうな投資方法を探すことが重要になります。
では、投資による資産形成にはどんな種類があるのか見ていきましょう。具体的な投資による資産形成方法は以下の6つ。
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特徴 | おすすめの人 | 解説記事 | |
---|---|---|---|
非課税投資制度の活用 |
・NISAやiDeCo(イデコ)などの非課税投資制度のこと。損失リスクを抑えた長期運用に向いている。 ・少額からチャレンジ可能。 |
・教育資金の足しや老後資金の形成を着実にしたい人向け。 ・投資をするのが初めての人 |
NISAとiDeCoどっちを選ぶのがおすすめ?NISA・つみたてNISA・イデコを比較! |
投資信託積立 |
・複数の投資先をまとめたセット商品のようなもの。 ・投資先が分散されるためリスク低減ができる。 |
・非課税投資制度だけでなく、自分で投資信託を選んで運用したい人向け。 ・比較的余裕資金が多い人におすすめ。 |
投資信託とは|投資信託おすすめ証券会社ランキング |
株式投資 |
・投資をした企業成長にともなって利益を増やすことができる。 ・値上がり益以外にも、配当金や株主優待も狙えるのが魅力。 |
・企業分析などが好きで、高いリターンを狙いたい人におすすめ。 ・また、利益ではなく株主優待目当てで取引したい人も◯ |
ネット証券おすすめランキング!株初心者におすすめの証券会社を徹底比較! |
FX | ・為替取引。レバレッジといってリスクをとって、資金以上の取引が可能。 |
・余裕資金を大きく増やしたいと考えている人向け。 ・ただし、リスクも大きいためまずは少額取引から始めるのがおすすめ。 |
【初心者向け】FXとは?|FXの始め方・やり方を超わかりやすく解説! |
仮想通貨 |
・仮想通貨取引。仮想通貨を売買して利益を得る方法。 ・将来性には長けているが、値動きが大きいのが注意点。 |
・仮想通貨について興味があり、今後の将来性に投資できる人向け。 ・また短期トレードメインの人にもおすすめできる。 |
ビットコイン(BTC)とは?仕組みや使い道までわかりやすく解説 |
CFD取引 |
・差金決済取引といって「売買値の差額」て利益を狙う方法。 ・ハイリスク・ハイリターン。 |
リスクをとって短期売買をがっつりやりたい人向け。 または、株価が貞明した場合のリスクヘッジとして利用したい人におすすめ。 |
CFD取引とは?メリット/デメリットや取引方法までわかりやすく解説 |
なかでも、「非課税投資制度の利用」と「投資信託積立」が初心者におすすめ。なぜなら、二つとも「売買のタイミングに迷わない&リスクを分散できる」という特徴があるから。
特に、つみたてNISAやiDeCo(イデコ)は、運用益が非課税になるので効率的に資産形成ができます。
資産形成をする3つメリット
「自分に得がある!」と確信がもてないとなかなか資産形成を始めようとは思えませんよね。ですからこの章では「資産形成をする具体的なメリット」を紹介していきたいと思います。
具体的なメリットは以下の3つ。
- 老後の資金不足を解消することができる
- 労働以外でお金を増やせる
- 早く始めるほど複利効果が大きくなる
では、それぞれのメリットについてわかりやすく解説していきます。
老後の資金不足を解消することができる
資産形成をすることで得られるメリットの中でもインパクトが大きいのが「老後の資金不足」を解消できること。
「でも元手が大きくないと意味ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
以下は利回り5%で毎月3万円、20年間積立投資をした場合のシミュレーション結果になるのですが、20年後には1200万円ほどの資産を形成できる想定になっています。
金融庁 資産運用シミュレーションより引用
また、毎月5万円の場合は「約2000万円」になります。月5万円の積立投資を続けることで老後に必要とされる2000万円を用意できる可能性があるということです。
金融庁 資産運用シミュレーションより引用
上記シミュレーションからも老後資金不足を解消する手段として資産形成は有効であることが分かります。
もちろん、シミュレーション通りにいくとは限りません。しかし、米国指数など長期的に成長している対象への投資であれば歴史的にも利益が出る確率が非常に高くなっていることも事実です。
労働以外でお金を増やせる
資産形成をすると、労働以外でもお金を増やすことができます。
なぜなら、投資は「お金に働いてもらう」ことができるから。例えば10万円投資して1万円(10%)の利益がでたとします。
そして、11万円が1万1000円(10%)の利益を生み出したとすると、元本だけでなく利益の1万円も1000円を生み出していることになります。
この、利益が次の利益を生んで雪だるま式にお金が増えることを「複利効果」といいます。
早く始めるほど複利効果が大きくなる
一つ前のメリットで紹介した複利効果。
実はこの複利効果、有名な物理学者アインシュタインが「人類最大の発明だ!」と言い残したほどすごい効果なんです。
そして、複利効果を大きくするための要素はシンプルで「投資金額」と「運用期間」の2要素から成り立っています。
イメージとしては、投資金額が「転がす雪だるまの大きさ」そして運用期間が「転がす距離」になります。
そして、11万円が1万1000円(10%)の利益を生み出したとすると、元本だけでなく利益の1万円も1000円を生み出していることになります。
つまり、できるだけ早くからコツコツ資産形成をすることで、複利効果を最大限活かすことができるということ。
資産形成をしないデメリットも知っておくべき
資産形成のメリットを知っても、「やらなくてもいいんじゃないか…?」と思っている人も多いと思います。
ただ、「資産形成をしないことで生まれるデメリット」を考えたことがありますか?
実は「日本円」の価値は不変ではなく、物価が上がる「インフレ」や外貨に対する価値が下がる「円安」に直面すると価値は目減りしてしまいます。
- インフレ→物価が高くなり円の価値が下がる
- 円安→輸入コストがあがりエネルギー資源や輸入品の値上がり
つぎは、資産形成を始めたいけどやり方がわからないという方向けに資産形成の始め方・やり方を紹介します。
資産形成の始め方・やり方
資産形成と聞くと「難しそう」と身構えてしまいますが、始め方は案外シンプル。5ステップで完了するので気楽に読み進めていきましょう。
- 家計を見直して「余裕資金」を確認する
- 資産形成の方法を決める
- 資産形成に必要なものを用意する
- 余裕資金を使い少額から始める
- 慣れてきたら運用額を増やす
1.家計を見直して「余裕資金」を確認する
まずは、今の自分に「余裕資金」がいくらあるのか確認しましょう。
具体的には以下計算式で算出できます。
「収入(給与など)−支出(固定費・生活費など)−貯金額=余裕資金」
ではなぜ余裕資金を使うかというと「冷静な投資判断をするため」です。
無理矢理捻出したお金で投資をすると「減ったらどうしよう、損してるからもう売ったほうがいいのかな」などの不安が大きくなってしまいます。
だからこそ、余裕資金で投資をすることが重要になります。
クレカの見直しにおすすめ→クレジットカードおすすめランキング【2022最新】人気のクレカを徹底比較
2.資産形成の方法を決める
次は、どの方法で資産形成をするか決めましょう。
リスクを抑えて着実に資産形成をしたい人は、
- つみたてNISAやiDeCo(イデコ)の非課税投資制度
- 投資信託積立
- 外貨積立(FX積立)
- 株式投資
- FX
- 仮想通貨
が有力な候補になると思います。
3.資産形成に必要なものを用意する
資産形成方法が決まったら、必要なものを用意しましょう。
主な必要なものは以下の表でご確認ください。
資産形成方法 | 必要なもの | 関連記事 |
---|---|---|
つみたてNISA/NISA | ・証券口座 ・NISA口座 |
つみたてNISAおすすめ証券会社ランキング|ネット証券のつみたてNISA(積立NISA)を比較! |
iDeCo(イデコ) | ・iDeCo口座 | iDeCo(イデコ)とは?メリット・デメリットから加入資格・条件を簡単に解説! |
投資信託積立/株式投資 | ・証券口座 | ネット証券おすすめランキング!株初心者におすすめの証券会社を徹底比較! |
外貨積立 | ・外貨預金口座orFX口座 | FX積立とは?おすすめ通貨やシミュレーション結果も分かりやすく解説! |
FX | ・FX口座 | FX口座おすすめ比較ランキング 初心者オススメFX会社を徹底比較! |
仮想通貨 | ・仮想通貨取引所口座 | 仮想通貨取引所おすすめランキング!初心者に人気の7社を評判・口コミで徹底比較! |
4.余裕資金を使い少額から始める
必要なものが揃ったら「少額」から資産形成を始めてみましょう。少額でも「お金が増えたり減ったりする感覚」を得ることができます。
5.慣れてきたら運用額を増やす
徐々に投資している状態に慣れてきたら、無理のない範囲で運用額を増やしていきましょう。
- 月1,000円の積立からスタート
- 半年後に月5,000円に増額
- 一年後に月1万円に増額
【始めやすさ順】筆者のおすすめ資産形成術
参考までに、筆者おすすめの資産形成フローを公開します。具体的な流れは以下の通り。
- 生命保険、個人年金
- iDeCo(イデコ)
- NISA(ニーサ)/つみたてNISA
- 投資信託および申告分離課税で損益通算ができる商品A(株・外国株・ETFなど)
- CFDやFXなど申告分離課税で損益通算ができる商品B(先物など)
- 仮想通貨、NFTなど現時点では総合課税のもの
まずは、お金や健康面に対する備えを盤石にしたうえで、リスクが低く長期運用に向いている投資をしていこう!というのがこのフローのコンセプトです。
資産形成で失敗しないための3つのポイント
誰しも資産形成を始める前は「失敗したらどうしよう」と不安に感じると思います。この章では失敗をしないためのポイントを3つ紹介します。
短期になればなるほどリスクは高まる
ですから資産形成に安定性を求める場合は「長期運用」を前提に考えるようにしましょう。
目的と運用期間をしっかり決めておく
ですから、資産形成を始める前に「何のために使うお金をいつまで運用するのか」を明確にしておきましょう。
必ず余裕資金で投資をする
生活に必要な資金で投資をしてしまうと、必要以上に精神的不可がかかってしまいますし、損失がでたときに生活が苦しくなるリスクがあります。
そうならないためにも、「余裕資金を使う」というルールは必ず守りましょう。
クレカを見直して余裕資金を確保しよう:クレジットカードおすすめランキング【2022最新】人気のクレカを徹底比較
初心者におすすめの資産形成方法【年代別】
ここまで読み進めてきたあなたは、資産形成に必要な基礎知識はばっちり。
あとは、自分の年齢やライフプランにあった資産形成方法を選ぶだけ。最後にこの章では「初心者におすすめの資産形成方法」を年代別に紹介します。
20代におすすめの資産形成方法
20代から資産形成を始めれば20年、30年以上の長期運用が可能になります。つまり複利効果を最大限生かしつつ損失リスクを抑えた資産形成ができるということ。
この20代のメリットを踏まえたおすすめ資産形成方法は以下の3種になります。
- つみたてNISA
- 投資信託積立
- ポイント投資
つみたてNISA
つみたてNISAは、金融庁が作った「年40万円までの投資によって得た利益が”20年間非課税”になる制度」です。つまり、40万円/年×20年間=800万円を非課税で運用できるということ。
さらにつみたてNISAは、初心者でも少額から安定した長期運用ができるよう、金融庁が定めた基準をクリアした投資信託(一部定期預金)のみに厳選されています。
関連記事:インデックスファンドとは?初心者におすすめの銘柄や選び方をわかりやすく解説
最近では、つみたてNISAの積立金額に応じてポイントがもらえる「クレカ積立」に対応した証券会社も増えており、「お得度」も高まっています。
関連記事:つみたてNISAおすすめ証券会社ランキング|ネット証券のつみたてNISA(積立NISA)を比較!
投資信託積立
つみたてNISAをいきなり始めるのに抵抗がある方は、投資信託の積立を「100円程度の少額」から始めてみるのがおすすめ。
実際に「◯%の利益/損失」がでたとき自分はどう思うのかを検証することができるからです。
また、投資信託積立をする際には「特定口座」という確定申告が不要な証券口座で運用するのがおすすめ。
「じゃあどこの証券会社がいいの?」という方は以下の記事を確認してみましょう。総合力で選ぶならSBI証券がおすすめです。
関連記事:ネット証券おすすめランキング!株初心者におすすめの証券会社を徹底比較!
ポイント投資(dポイントや楽天ポイントなど)
もっと気軽に始められる投資はないの?と思っている方は「ポイント投資」からチャレンジしてみましょう。
ポイント投資は、
- dポイント
- 楽天ポイント
- Vポイント
などの普段の買い物などで貯まったポイントを使って投資ができるサービスです。ポイント投資なら自分のお金が減る心配もなく気軽に投資を体験できます。
30代におすすめの資産形成方法
結婚や、育児、マイホーム購入などライフイベントが多くある30代。それに伴って近い将来使う資金が増えてくるライフステージともいえます。
そんな30代の方におすすめの資産形成方法は以下の4種類。
- つみたてNISA
- 一般NISA
- iDeCo(イデコ)
- ロボアドバイザー
つみたてNISA
20代におすすめの資産形成でも紹介したつみたてNISAは30代にもおすすめの資産形成方法です。
もちろん「非課税の恩恵」+「長期積立」+「厳選された商品」というメリットがあるのも選定理由のひとつですが、それ以上に「いつでも売却可能」な点が30代にとっては大きなメリットになります。
例えば、子どもが生まれてベビーベッドや子供服などの必要用品を買い揃えなければならなくなった、さらに引っ越しもする必要がでてきた場合、かなりの金額が必要になります。
つみたてNISAであれば、途中売却ができるのでその必要になった金額分だけ売却して、残りは運用を続けるなど柔軟な対応が可能。
以上が30代につみたてNISAをおすすめする理由になります。
関連記事:ネット証券おすすめランキング!株初心者におすすめの証券会社を徹底比較!
一般NISA
一般NISAは「非課税期間5年、年間120万円まで」投資できる非課税投資制度です。
つみたてNISAよりも短期で資産形成をしたい、資金にある程度余裕があるから運用額を増やしたいと考えている人におすすめ。
また一般NISAの場合投資信託以外にも、
- ETF(上場投資信託)…株式のように売買できる投資信託
- 国内株式
- 米国株式
などにも投資ができるため、より自由度の高い資産形成が可能になっています。
関連記事:インデックスファンドとは?初心者におすすめの銘柄や選び方をわかりやすく解説
iDeCo(イデコ)
iDeCoは「個人型確定拠出年金」といって自分で運用する商品・金額を決めて運用する年金制度のこと。
おすすめ理由は、「非課税で老後資金を形成できる」&「掛け金(投資金額)が全額所得控除の対象になる」から。
お金を増やしながら、税金として出ていくお金を減らせるので相乗効果がのぞめます。ただし、原則60歳まで引き出し不可な点は注意しましょう。
関連記事:NISAとiDeCoどっちを選ぶのがおすすめ?NISA・つみたてNISA・イデコを比較!
ロボアドバイザー
最後に紹介するのはロボアドバイザー。ロボアドバイザーとはAIやプログラムを使ってほぼ全自動で資産形成をしてくれる投資サービスのひとつです。「ロボアド」とも呼ばれています。
30代というと、徐々に役職があがって仕事が忙しくなったり、子供が成長とともに手間もかかって「使える時間」が減ってきますよね。
そこでロボアドの出番です。ある程度まとまったお金をロボアドバイザーに預け入れておいて、運用はまるっとお任せすれば時間や手間をかけることなく運用が可能になります。
資産形成とはまとめ
今回は、資産形成に関する基礎知識から、資産形成を始めるときに知っておくべきポイントまで解説してきました。
資産形成を始めるのは少々ハードルが高く感じられると思います。しかし、円資産のみを持つこともリスクになってきている現在では、少しでも投資を始めた人と、そうでない人では大きな差が生まれると思いませんか?
もし、少額から始めてみようかなと思った方は、この機会にチャレンジしてみましょう。
資産形成に関するよくあるQ&A
資産形成のリスクはありますか?
投資には大なり小なり必ずリスクがあります。
しかし、リスクの内容や、リスクを軽減する方法を知っておくことで安心して資産形成を行うことが可能です。
資産形成におけるリスクを軽減するポイントとしては
- 短期になればなるほどリスクは高まる
- 目的と運用期間をしっかり決めておく
- 必ず余裕資金で投資をする
当記事では、各ポイントについても深堀りしていますので、参考にしてください。
資産形成はいくらからできますか?
資産形成を始めるのに必要な金額は決まっていません。もちろん数百円からでも始められます。余裕資金を使い少額から始めると良いでしょう。
資産形成の方法を教えて下さい。
資産形成と聞くと「難しそう」と身構えてしまいますが、方法は案外シンプル。当記事では以下の5ステップで資産形成の方法を解説していますので、気楽に読み進めていきましょう。
- 家計を見直して「余裕資金」を確認する
- 資産形成の方法を決める
- 資産形成に必要なものを用意する
- 余裕資金を使い少額から始める
- 慣れてきたら運用額を増やす