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未上場のベンチャー企業に投資ができる「株式投資型クラウドファンディング」。
その中でも国内シェアNo.1(公式サイト表記)を誇るFUNDINNO(ファンディーノ)のサービスやメリット・デメリットを調査しました。
FUNDINNO(ファンディーノ) 基本情報 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社FUNDINNO |
種類 | 株式投資型クラウドファンディング |
累計成約額 | 89億7312万円 |
累計成約件数 | 290件 |
累計成約額 | 113,224人 |
※2022年10月20日 調査日時点
FUNDINNO(ファンディーノ)はどんなサービス?
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FUNDINNOは、株式投資型クラウドファンディングに分類されるクラウドファンディング事業のサービスです。
クラウドファンディングとは、資金を調達したい人がプロジェクトを公開し、不特定多数がそのプロジェクトの支援を行うシステムのことです。
ただ単に寄付として支援するもの(寄付型)もあれば、支援の見返りとして物品やサービスを購入できるもの(購入型)などがあり、その中でも 未上場企業への株式投資を行うものが「株式投資型クラウドファンディング」とよばれます。
株式投資型クラウドファンディングとは非上場企業に投資し、リターンとして株式を発行する という仕組みのクラウドファンディングです。
投資家から見た株式投資型のメリットは 成長企業の株主になれる(ベンチャー投資ができる) という点があげられます。企業が成長すれば 株の価値も向上するので大きなリターンを得られる可能性があります。
もちろん逆に 企業が成長しなかった場合は全くリターンを得ることができない というデメリットも可能性としてはあります。
FUNDINNOは2017年に日本初の株式投資型クラウドファンディングとして開始し、累計成約額 約89億円、成約プロジェクト数 累計290件、ユーザ数 約11万人(2022年10月時点)と、株式投資型クラウドファンディング国内シェアNo.1のサービスとなりました。
未上場企業の株式は、一般投資家では買いづらいものでしたが FUNDINNOでは約10万円からの少額で買えるのも魅力です。
また、FUNDINNOでは複数の公認会計士等による厳正な審査を通過したベンチャー企業のみが掲載されているので 安心です。
支援を募集している企業(プロジェクト)は、どのような企業なのかビジネスモデルはもちろん 現在の課題や解決策、今後の事業方針から企業メンバーの紹介・コメント、繋がりのある企業からのコメント「メンターの評価」など プロジェクトにかける思いが掲載されています。
どのような企業で、どのような人が経営しているのかが伝わりやすいのもFUNDINNOの特徴です。
FUNDINNO(ファンディーノ)のメリット・デメリット
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では、このFUNDINNOでベンチャー企業に投資するにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
FUNDINNO(ファンディーノ)のメリット
ここからは具体的にFUNDINNOで株式投資型クラウドファンディングを行うメリットを紹介していきます。
1安心して未上場企業に投資できる
上述したように、FUNDINNOは厳正な審査に通過したベンチャー企業のみを支援対象として掲載しています。
どのような企業なのかや、どんな人が関わっているのか、今後のビジネスの見通しも細かく掲載されている面も、支援者としては安心・納得して投資できる点だと思います。
2大きなリターンを得られる可能性
投資した企業が成長し、上場した場合(IPO)やM&Aなどでexitすれば投資金額より大きなリターンを得られる可能性があります。
成長の伸びしろがある未上場企業だからこそ、そのリターンにも期待ができますね。
2022年8月には、FUNDINNOを通して資金調達を行ったInnovation Farm株式会社がM&Aを成立し、最大で4.4倍の投資回収を実現しました。※参照:FUNDINNOの活用でM&A事例が成立332名の投資家、最大で4.4倍の投資回収を実現(外部リンク)
3節税にもなる
個人投資家が未上場企業へ投資する場合、「エンジェル税制」といった税制上の優遇措置を受けることができます。(※対象の企業にのみ適用)
エンジェル税制は投資した年と、売却時に損失が生じた場合に受けることができます。※エンジェル税制について詳しくはエンジェル投資のメリット・デメリットをご覧ください。
4FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)で売買可
未上場株は、上場株と違い証券会社・取引所での自由な売買ができません。
しかし、FUNDINNOが運営するFUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)を通すことでネットで売買が可能となります。
通常はIPOやM&Aを待って資金回収となりますが、取引が成立すればその前に売却して回収ができます。
参加投資家数も多く、株式投資型CF国内シェアNo.1を誇るFUNDINNOならではのメリットと言えます!
*詳しくはFUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)とは?未上場株がネットで売買可能!をご覧ください。
FUNDINNO(ファンディーノ)のデメリット
メリットをいくつか紹介しましたが、では逆にどんなデメリットがあるのでしょうか?考えられるデメリットをいくつか挙げてみました。
1未上場株は自由に売買できない
上述したように、未上場株については自由な売買が制限されています。
売却を行いたい場合は、メリット4で紹介したようなFUNDINNO MARKETといった株主コミュニティを利用する必要があります。
2プロジェクトが達成されない場合もある
掲載しているプロジェクトは目標募集額が設定されています。
約10万円~50万で投資が可能ですが、目標募集額に達成しなかった場合は不成立となり株式を得ることはできません。
3必ずしもリターンを得られるわけではない=損失リスク
ベンチャー企業は、大きく成長する伸びしろがある反面 事業がうまくいかなければ、大企業に比べて倒産しやすいといったリスクが存在します。
ハイリスクハイリターンを理解して投資する必要があります。
FUNDINNO(ファンディーノ)の実績は?
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※2022年10月20日時点
では実際にどのような企業がFUNDINNOを通して支援されてきたかFUNDINNO公式サイトで紹介されている企業を いくつかまとめてみました。
企業名 | 事業内容 | 目標募集額 | 調達金額 | 支援投資家数 | プロジェクトページ |
---|---|---|---|---|---|
株式会社 ハーバルアイ |
D2C型漢方ベンチャー | 7,500,000円 | 29,950,000円 | 284人 | https://fundinno.com/projects/127 |
株式会社 トルビズオン |
ドローンビジネス | 15,030,000円 | 59,940,000円 | 349人 | https://fundinno.com/projects/269 |
株式会社 ロジック・アンド・デザイン |
AI復元超解像度化技術 | 15,000,000円 | 55,700,000円 | 351人 | https://fundinno.com/projects/167 |
琉球アスティーダスポーツクラブ 株式会社 |
卓球スポーツチーム運営 | 10,000,000円 | 22,500,000円 | 151人 | https://fundinno.com/projects/105 |
エーテンラボ 株式会社 |
ヘルスケアアプリ | 16,000,000円 | 57,280,000円 | 365人 | https://fundinno.com/projects/114 |
FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・口コミ
FUNDINNOは投資家からどのような評判をえているのでしょうか?FUNDINNO公式サイトに掲載されている口コミを紹介します。
FUNDINNO(ファンディーノ)の始め方
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FUNDINNOを通してベンチャー企業に投資するには、FUNDINNNO投資家登録が必要となります。(投資家登録は無料です)
専用の口座などはなく、個人情報と本人確認の手続きのみで登録することができ、申請後、1週間ほどで登録完了となります。

投資家登録完了後は、実際のプロジェクトを確認し、10万~50万までの投資コースを選択し、投資するだけとなります。
プロジェクトが無事成功すれば、投資資金をFUNDINNO指定の振込先へ振込し、FUNDINNOを通し 企業に支払いが完了されます。
完了された日が株主及び新株予約権者の登録日となり、IRが定期的に届きますので 企業の成長を確認していきましょう!
FUNDINNO(ファンディーノ)のQ&A
FUNDINNOは株式投資型クラウドファンディングとよばれる事業を行っているサービスです。
東証など、取引所では取り扱っていない未上場のベンチャー企業の株を買う事ができます。
また、FUNDINNO MARKETといった未上場株の売買ができるサービスも行っています。
株式投資型のクラウドファンディングのメリットは「成長性のある企業に投資ができる」という点が大きいです。
今後企業が大きく成長し、上場またはM&Aなどで統合すれば 大きなリターンを望むことができます。
デメリットとしては、逆に成長できず上場企業と比べて倒産しやすいという点です。