20年24万キロ乗り続けているR53 BMWミニクーパーS JCWが8月末に故障して、9月11日にレッカー車で修理工場へ運んでもらいました。バイブレーションダンパーの破損という分かりやすい故障でした。9月17日(日)に修理が完了し、今のところ調子よく動いています。
今回、自宅近くで故障したのは不幸中の幸いでした。帰省中の徳島や、台風の影響を受けている高速道路での移動中に故障していたら、大変なことになっていたと思います。
車が故障していては、ドライブに出かけることもできませんし、安心して片道700キロ近く、或いは日帰り往復で200~500キロ近くを走るような使い方は、そろそろ限界かもしれないという気がしてきました。
買う買わないは別にして、新車の購入について、とりあえず検討することにしました。
9月初旬の日曜日、トヨタとレクサスの正規ディーラーに行ってみたのですが、基本的に新車の在庫はないようです。注文してから早くて2~3ヶ月はかかるようです。
実際に、レクサスIS350とトヨタプロボックスハイブリッドを試乗してみました。移動手段と割り切って、購入価格を抑えるか、快適さも求めて高額なものにするか、両極端の試乗といったところでしょうか。
プロボックスは、基本的には商用車なので、維持費が安く、修理も迅速にできそうな気がしました。実際、試乗してみた印象としては、いい車かもしれませんが、静粛性は低いと思いました。一般道のみの試乗です。エンジン音がうるさいというのではなく、遮音材が少ない感じがしました。実用性最優先のデザインは、なかなか良い感じだと思うのですが、誰がみても仕事用の車を自家用車にするのは少し勇気がいると思いました。この点についてはプロボックス専門店のようなショップがあり自分好みのプロボックスに仕上げることができるようです。しかしながら、自分好みのプロボックスにする場合は費用がかかるので、プロボックスの安さというメリットが少なくなってしまうと思いました。尚、街中でよく見かけるプロボックスの多くはホワイトまたはシルバーですが、「ブラックマイカ」「ダークブルーマイカメタリック」という、ほとんど見かけない色も存在します。ブラックやブルーであれば、商用車感が少なくなるかもしれません。購入すると決めた訳ではないので詳しくは尋ねませんでしたが納期は2~3ヶ月といったところでしょうか。
次にレクサスIS350を試乗してみた感想としては、いい車だと思います。一般道のみの試乗です。IS350は、かなり前に一度、試乗したことがあります。レクサスの日本導入は2005年からですので、おそらく2007年前後だったのだと思います。IS350のエンジンは初期型は2GR-FSEです。2014~2015年頃になると思いますが、2GR-FKSに変更されています。おもな変更点はアトキンソンサイクルの実現です。燃費が約8%向上しているようです。2GR-FSEと2GR-FSKでは若干エンジンフィールが異なるような気がしますが、15年くらい前のあいまいな記憶ですので気のせいかもしれません。
この前の平日の休みは妻の平日の休みと一致したので、IS500の試乗もしてみました。一般道のみの試乗です。高回転まで回すことはできませんでした。低いギヤで少し踏み込んだくらいです。一般道の静かな走りでも、481馬力のパワーが生かされていると思いました。アクセル操作に対する反応がとても良いのは豊かなトルクによるものでしょうか。低いギヤでちょっと踏み込んだ感じでは、控えめに良い音がしました。
レクサスのウェブサイトではIS350の納期は2.5ヶ月となっています。実際はもう少しかかるかもしれないようです。IS500はウェブサイトでは「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっています。具体的に購入すると決めた訳ではないので、あまり詳しくは尋ねませんでしたが、全く入荷の目途が立っていないという状況ではないようです。
ISはハイブリッドのIS300hが一番よく売れているそうです。
試乗はしていませんがハイブリッドではないIS300の標準グレードが維持費も含めて一番コスパがいいような気がしました。標準グレードのIS300のタイヤは235/45R18です。これなら矢東タイヤ等の格安タイヤ店ならBMWミニのタイヤより多少高いくらいでしょうか。
「Fスポーツ」というグレードの場合、IS300もIS300hもIS350もIS500もフロント235/40R19、リア265/35R19です。矢東タイヤでもかなり高額になってしまいそうです。220馬力から481馬力まで同じサイズのタイヤというのは、IS500以外はオーバースペックのタイヤということでしょうか。
気になるグレードのパワーウエイトレシオとトルクウエイトレシオを計算してみました。そしてBMWミニと比較してみました。
IS300 6.69 45.94
IS350 5.22 42.89
IS500 3.58 31.50
R53 JCW(デジタルスピードチューニング) 約5.09 約43.70
R53 JCWのパワーはかなり昔の冬場に計測したものです。夏場はパワーが落ちますし現在では24万キロも走行していますのでパワーはだいぶん落ちていると思います。
IS500については、5リッター、V8、自然吸気、後輪駆動、比較的コンパクトなボディ、意外と高回転型、481馬力のパワー、ということを考えると、高価なクルマではありますが、バーゲンプライスのような気がしてきました。搭載されているエンジン2UR-GSEは、大変高価なLC500やRC Fと基本的には同じものになるようです。おそらくサーキット走行を前提としていないのでコストを抑えることができているのでしょうか。
ただ、現在ではあまり見かけることのない5,000ccもの車の場合は、維持費がボディブローのようにじわじわと効いてくるのかもしれません。
IS500の実燃費は高速10キロ、一般道5キロくらいだそうです。R53 BMWミニ JCWは高速10キロ、一般道6~7キロくらいなので、大きな違いはないのかもしれません。
IS350とIS500のエンジンについてはIS500のほうが、より滑らかに回転している印象でした。静かに走っていても特別なエンジンという感じがしました。
カタログを見たところ、IS350のエンジンはアトキンソンサイクルの記述があるのですが、IS500のエンジンの解説にアトキンソンサイクルの説明はありませんでした。アトキンソンサイクルの有無が滑らかな回転に影響するのかどうか気になったので「レクサスインフォメーションディスク」に電話で問い合わせてみたところIS500もアトキンソンサイクルでした。
一般道で低いギヤで少しアクセルを踏んだくらいでの音は、IS350もIS500も控えめにいい音だと思いました。IS500の方が、よりいい音だと思いました。IS350はサウンドジェネレーターにより、魅力的な音を演出しているようです。IS500にはサウンドジェネレーターは入っていないようです。どちらのモデルもスピーカーでエンジン音を、より魅力的に補正するアクティブサウンドコントロール(ASC)は搭載されていないようです。ASCは、騒音規制が厳しくなった現在では、ハイパフォーマンスカーに搭載されることが多いようです。ASCはない方がよいような気もしますが、高価な車にも搭載されているようですので、搭載のメリットは大きいのだと思います。
9月17日(日)はR53 BMWミニの修理が完了し埼玉の修理工場まで引き取りに行きました。しばらくぶりにR53 BMWミニJCWを運転してみて思ったのは、独特の車だと思いました。静粛性については、プロボックスのほうが静かかもしれません。乗り心地はかなり硬いと思いました。オーリンズの車高調に変更している影響もあるのかもしれません。加速はそれなりに気持ちいいと思いますが、性能的には、それほどでもないのかもしれません。MT車ということもあり、ストップアンドゴーの多い一般道での走行は、あまり楽しくないのですが、1600回転くらい以上回っていれば、キビキビと楽しく走ることができます。軽い車のメリットでしょうか。ステアリング操作は、かなり重くて、クイックな感じです。
この日も、レクサスのことが気になってIS350の試乗をしました。IS350はいい車なのかもしれませんがIS500のことがどうも気になってしまいます。IS500については知らなくてもいいものを知ってしまったといったところでしょうか。
R53 BMWミニ JCWについては、どちらかと言えば、車への不満というよりは、20年24万キロも走行した車について、末永くガンガン乗り続けることができるのだろうかという点が気になっています。メンテナンスにはそれなりに気を使ってきたつもりですが、更に気を使えばまだまだ乗り続けることができるものなのでしょうか。
車を大切に乗り続けているオーナーについてグーグルで調べてみると、すごい記事を見つけました。僕は、浅田正吾さんのような人を目標にするかどうか考え中ですが、やめておいた方がよいような気もしています。