わたしは「ミニマリスト」が大好きで、関連書籍を読んだり、じぶんでも断捨離をしています。
ところがミニマリストという言葉は、以前よりずっと聞かれなくなりましたよね。
オワコン、時代遅れ、ブームの終焉…
そんな声もチラホラ聞こえてきます。
しかし個人的には「まだまだミニマリスト」「むしろミニマリスト」です(笑)
この記事では、その理由をご紹介します。
ミニマリズムは時代に関係ないから
ミニマリストのその精神性を「ミニマリズム」と言います。
もともとは建築や服飾デザインの分野から生まれた言葉ですが、それをライフスタイルに転用したのがミニマリストです。
実はミニマリズムという言葉が生まれるずっと昔から、それに近い精神性を説く人はたくさんいました。
有名なところだとヘンリー・デイヴィッド・ソローがいます。
彼が1854年に発行した「ウォールデン 森の生活」には、自身が最小限のモノで森で暮らした様子が語られています。
実に150年前から、最小限のモノ=ミニマリズムを提唱する人がいたわけです。
120年前にも「簡素な生き方」というこれまた名著として語られるミニマリズム系の本が生まれています。
日本だと鴨長明の「方丈記(1212年)」が、やはり世の騒がしさ、モノにとらわれる愚かさを嘆いていたり。
ミニマリズムは、物質主義が人類の文化に出現したと同時に語り始められました。
現代よりもっとモノや情報が少なかった100年以上前から、人は同じこと言っている。
ならば今後もミニマリズムそれ自体が廃れることはないでしょう。
むしろ時代を先読みするなら、今後は半ば常識的にミニマリズムが必要になってくる可能性すらあると思います。
社会情勢、環境保護の観点から、資源を無駄なく使おうと機運が高まっているのは、みなさんご存知のとおり。
つまり現代は「消費」について見直す時期です。
そう考えると、ミニマリズムは非常に参照すべき概念だと思います。
近似領域「片付け」が永久不滅だから
本屋に行って本棚を眺めてみると、「片付け」や「整理整頓」ジャンルがしっかりスペースをとって陳列されているのがわかります。
「ミニマリスト」はそのジャンルの派生系といって良いと思います。
2015年に「ミニマリスト」という言葉が流行語大賞にノミネートされました。
おそらくそれ以上の盛り上がりは今後ないと思いますが、近似領域が不滅である以上、どこかのタイミングで参照され続けるはずです。
言葉として便利だから
その「片付け」「整理整頓」あるいは「暮らし」の本を読んでいると、
わたしはミニマリストではないけれど…
という一文をよく目にしませんか?
たいていの場合、理想の暮らしとは
最小限+α
の生活。
すっきりと片付いてストレスなく暮らしつつ、趣味や仕事には全力投球。
そんな暮らしを語る時、ミニマリストを引き合いに出すのはとても便利ですよね。
「あんなに極端じゃないけどーーー」
と前置きすることで、読者に「最小限+α」の生活を想像してもらいやすくなる。
ミニマリストがもつ、ガラーンとした部屋でマックブックをイジるパブリックイメージ(笑)
このイメージがとても便利なんですね。
ミニマリスト風にゼロから始めて、必要なものや大切なものをプラスしていく。
それは理想の暮らしを作っていく上で、実は誰にとってもかなり現実的な方法論だと思います。
【結論】今からでもミニマリストを学ぶ価値はある
- ミニマリストの精神性は普遍
- 近似領域が普遍
- 言葉として便利
この3つの理由から、「ミニマリスト」はなかなか廃れないと予想します。
もっとも、今後はタレント・インフルエンサー的なミニマリストは減っていくかもしれません。
メディアの中でエンタメとして消費するには、流行があるからです。
でも暮らしに対してまじめに向き合おうとすると、ミニマリストほど便利なキーワードはありません。
ここまで言ったように、ミニマリストの精神や具体的にメソッドに流行り廃りはない。
ですから、今からでも興味を持ったらぜひミニマリストを学んでみるのをおすすめします。
ミニマリストの定義と歴史。
始め方、続け方。
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ぜひ合わせてチェックしてみて下さい。
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