この世に騙す人なんていない!と思いたいですが悪人ほど悪気がなかったりするものです。
特に現代はインターネットもあり、いろんな出会いがある世の中。
でも便利な世の中は騙されやすい世の中でもある。
わたしもかつてはたくさん「オフ会」「セミナー」「ワークショップ」に足を運び、いろんな善人から悪人まで出会ってきました(笑)
その経験から、騙されないように気をつけていることがあります。
「そもそも人を騙す悪人を避ける方法」
「人を見極める方法」
の2ステップでご紹介します。
そもそも騙すような人を避ける方法
きれいな服装をする
ブラジルのファベーラ(スラム街)にアートを施したら犯罪が減ったという話はご存知でしょうか?
その場所がきれいになると、悪いことをする気が萎える。
ここからわかるのは、人間にとって「デザインは治安」だということ。
だからまずは見た目を小綺麗に整えよう。
いわば「ファッションは魔除け」です。
自分自身から清潔な雰囲気が漂っていれば、悪い人は「コイツは騙すのは難しそうだな…」と思い、あちからから去っていきます。
夜の街に行かない
夜の街で働く人がみんな悪い人だと言いたいわけじゃありません。
しかし夜の街と昼の公園とでは、トラブルに巻き込まれる可能性は違うはず。
自分の生活パターンを見極めて、そもそも騙す人が少なそうなところに生息するようにする。
お金持ちのふりをしない
職業柄、あるていど収入がわかってしまうことはあるし、自分のバイタリティを主張したい気持ちは誰でもあるでしょう。
しかし過度に「おれは金持ちなんだ!」と言いふらすような行為はやめましょう。
当然、悪い人が集まってきます。
【まとめ】騙す人、悪い人の気持ちになって考えよう
悪人はなぜ人を騙すのか?
その理由のひとつは、お金がほしいからです。
つまり悪人が狙うのは、言葉を選ばず言うと「バカそうな金持ち」。
たくさんむしり取れる人、です。
だから「頭良さそうな貧乏」でいることが安全なんです。
そのためにはファッションや言葉に気をつけて、清廉潔白な雰囲気でいることや収入を自慢しないことが大切です。
こう考えると、派手な格好をして、自意識を抑えられない盛り場に身を置き、それでも騙されたくないというのはちょっと虫が良すぎる話ではないでしょうか。
しかしそうやって気をつけて生活していても、怪しい人に出会うことはありますよね。
特に今はインターネット(YouTube)があるので、そこら中に怪しい話が溢れています。
そこで次は人を見極めるために大切なことをご紹介します。
例えばあなたが「なにかのセミナー」に足を運んだところを想像してみてください。
その時わたしなら、以下の3つの観点を頼りにその人を精査すると思います。
騙す人を見分ける方法。3つの観点
何を言うか?→理屈でチェック
『ファクトフルネス』という本がベストセラーになりました。
これはデータを偏見無しでしっかり読み解き、世界を正確に理解しようという内容です。
本の中ではいくつかの質問(クイズ)を出しながら、いかに人間が叙情的に流されやすいかを指摘しています。
ファクトフルネスに習って、まずチェックすべきはその情報の中身。
理屈が通っているか、筋が通っているか。
例えばなにかセミナー講師は、基本的に「儲かる」ことを言うでしょう。
しかしその儲け話はすべて過去の事柄であり、これからも同じであるとは限りません。
けれど、自分なりの理屈というものをしっかり働かせなければいけません。
どっかの論破王のごとく(笑)、批判的な態度でもっとそのセミナーを批評してみよう。
誰が言うか?→感情をチェック
誰しも家族が言うことだったら、無条件で信頼するのではないでしょうか。
その話にのっかるか否かの判断において「あなただから」という理由で決断した経験は誰しもあると思います。
これはいわば、その話をする主体が「好きかどうか」。
極端な話、好きな人なら騙されても良いかもしれない。
むしろ、あえて「騙されてあげる」態度もありそうです。
例えば10代の息子が「ギターをやりたい」と言う。
けれど、ほとんどの場合、半年もしないで辞めちゃいますよね(笑)
これもある意味で、親は騙されています。
でも、「そういうものだ」と親は納得するのではないでしょうか。
だって理屈ぬきで、好きだから、大切だから。
これは「好きな人だったら騙されてもしょうがない」と言っているわけではありません。
大切なのは感情が理屈をぶっ飛ばす可能性を、しっかり理解しておくこと。
人間は感情的な生き物で、理屈に合わない行動をとることも多い。
その事実を理解することです。
もしそのセミナー講師が、あなたが毎日チェックしているYouTuberだったら?
きっと必要以上に親近感と信頼感を抱いているはずです。
だから多少ならお金を払っても良いと考えるでしょう。
大切なのは、そのように自分の感情を客観視できているかどうか。
「好きだからあえて」というところまで、ある意味で冷めた目線を持てるなら、過度に騙される危険性は少ないでしょう。
逆に言えばまるでアイドルを追いかけるように、じぶんの感情が先走っているようなら、それは注意が必要です。
どう言うか?→感覚でチェック
「神は細部に宿る」と誰かが言いましたが、これはあんがい本当な気がします。
その人の言葉遣い、態度、表情…うーん、なんか気持ち悪いな…。
いわば「生理的に無理」ってやつ。
それってけっこう当たっていますよね。
これは感情ともちょっと違います。
人のディテールを自分の意志とは無関係に「察知」する。
それは「感覚」と言って良いでしょう。
今、目の前にいるセミナー講師。
横柄な態度ではないですか?
乱暴な言葉づかいではないですか?
「この人なんか気持ち悪いな…」と思ったら、それは大切なシグナルかも知れません。
マーケティングの世界では、少し前に「何を言うかより、誰が言うかが重要だ」という言説が流行りました。
インターネットのおかげで誰しも情報にアクセスできるようになった現代。
だから情報そのものには希少価値がなくなってきたので、何を言うか(理屈)より誰が言うか(感情)が重要だと。
ところがそうなると、今度は人の感情をハックして騙す人たちが現れました。
この言説が多くの悪徳インフルエンサーを生み、情報商材を生み、たくさんの被害者を生む下地になります。
だから今、わたしたち消費者が今すべきことは「感覚」を研ぎ澄ますことかもしれません。
文章から情報を摂取するなら、その文体を。
動画なら、その人の表情や口調を。
そこに誠実さや良心が宿っているかを感覚をフル稼働して察知してみましょう。
必ず3つを並走させること
理屈
感情
感覚
大事なのは、ひとつを先行させるのではなく、必ず3つを同時に働かせることです。
理屈を働かせても、悪い人が自分より頭がよかったらかんたんに騙されます。
それに理屈から得た答えは、時間を追うごとに変わる。
今は正解の情報も1年後、2年後には不正解になっていることが多いです。
だから理屈のみを頼りに情報収集を続けると、永遠に情報収集を続けなくてはいけません。
一方で、「理屈は常に変わるんだ」とひとたび理解すると、こんどは実際に行動することができません。
「今はじめても無駄だ」となるからです。
これは「頭でっかち」と表現される状態。
しばしば引きこもり気味の出不精の人が陥りやすい罠ですね。
そこで「感情」が登場です。
感情はとても強力な動機になり得ます。
ところが、いちばん騙されやすい要素でもあります。
だから常に理屈と感覚で感情を見張っておきたい。
そしてまた「感覚」だけを頼りにしてもダメです。
感覚が察知する「人の態度」は技術によって変えられます。
極端な話、詐欺師がみんな吉沢亮さんだったら、あなたの感覚をその演技力で上回ってくるでしょう(笑)
理屈にも、感情にも、感覚にも、それぞれ弱点がありるんですね。
- 理屈→さらに強い理屈で上回れる。それのみで行動にはつながりにくい
- 感情→強力な動機になるが、そもそも騙されやすい
- 感覚→技術で上回れる
やはり3つを並行させないとダメみたい。
「お?なんか良いこと言っているな」と理屈でひっかかった。
その時は、感情と感覚を起動してチェック。
友達が言っていることには感情のスイッチが入るので、理屈と感覚も同時に起動。
そしてまたどれだけ素晴らしい技術を行使していても、その情報の中身と人間性は理屈と感情でチェックすべきでしょう。
だいたい詐欺師のやり口というのは、ひとつの要素を強く強調することです。
やたら理屈っぽい、やたら感情的、やたら上手。
敵が尖った攻撃をしてくるなら、こっちは包括的にすべてを使って防御する。
わたしが「騙されまい!」とする時はそんなイメージでこの3つを使っています。
ほとんどの場合、騙す人も自分なりの正義があってその仕事(仕事?)をしています。
だからこれからもきっと、なくなることはないでしょう。
社会のなかで健全に生きていくために、この3つの観点を日々、磨いていきたいですね。