断捨離やミニマリストに興味があるけど、なかなか捨てられない。
捨て活が進まない理由として、
「売れそうだから」
という理由を挙げる人が少なくありません。
しかし大抵の場合、売らずにどんどん捨ててしまったほうがメリットが大きいです。
この記事では、その理由をご紹介します。
儲けゼロでも捨てたほうがよい理由6選
時給換算したら売ったほうが損だから
例えばメルカリでモノを売る場合、
- 手数料 10%
- 送料 約200円
ほどのコストが掛かります。
1,000円のものを売った場合、儲けは約700円ですね。
対して、メルカリで売る手間は
- 出品(写真撮影、文章作成)
- 取引(メッセージやりとり)
- 梱包
- 発送
とあり、だいたい1時間は必要ではないでしょうか。
そう考えると、1,000円のもので時給700円のお仕事と言えます。
これだったらタイミーでバイトしたほうが儲かりそう(笑)
そのうえで売れるかどうかわからないリスクもあります。
売れなかったら、小一時間の時給がゼロ円に…。
売りたいものが10個あり、もし2個しか売れなかったら?
それはトータルで損でしょう。
そして根本的に、そんな風に損得の計算をしているのが、わたしとしてはめんどうだと感じます。
高く売るのは困難だから
では諸々の労働以上に高値で売れば良い!
と言えるかもしれません。
しかりメルカリはプロのせどらー(転売ヤー)がいる世界。
プロは売り方を心得ているからプロなんですね。
もしプロとあなたが同じものを出品した場合、
- セールスライティング
- 値付け
- 写真のクオリティ
などなど諸々の技術の差により、プロの方が先に売れていくはず。
お金儲けとは、常に相対的です。
需要と供給のバランスが儲けを決定します。
もしかしたら、今あなたが感じている「これは売れる…」という考えは、あんがいズレている可能性も高い。
実際に出品してみると、全然売れずにけっきょく安値で買い叩かれたるなんとことは身に覚えがある人も多いでしょう。
だったら最初からメルカリではなく、リサイクルショップやゴミ収集に出してしまったほうがスピーディーで時間を有意義に使えます。
モノがなくなることにメリットがあるから
その不用品がなくなれば、
- メンテナンスの手間
- 収納場所の掃除
- 使わない罪悪感
などがなくなり、大きなメリットが得られます。
これにプラスして手放すときにお金になれば、確かにそれはお得かもしれません。
しかし逆に言えばお金にならなくてもこれだけのメリットがあるのだから、いち早くそのメリットをゲットしてしまったほうが良い。
下手に儲けようとせず捨ててしまったほうが、時間の節約というメリットもあります。
損した気分がじぶんを成長させるから
「もったいないことした…!」
「買って失敗したな…」
ある意味で、そんな損した気分を味わうため捨て活してるとも言えます。
苦しい反省があるから、次回の買い物に慎重になれるし、要・不要を見極める審美眼が磨かれます。
手放すときにヘタに得してしまうと、そこに反省がなくなる。
よく、
ミニマリストになって人生が変わった!
なんて話を聞いたことがないでしょうか?
それはモノが減って、生活が快適になったことが理由のひとつです。
でもそれと同じぐらい、捨て活が自己成長に繋がったという理由も大きい。
損した気分はじぶんへの薬だと思って、今は売ることより手放すことにフォーカスしましょう。
売ったお金で不用品を買ってしまうから
5万円で買ったバッグを3万円で売った。
その3万円で1万円のバッグを3つ買った。
…
そうなると、逆にモノが増えてしまっていますよね。
もしかしたらその5万円のバッグひとつを使いまわしたほうが、コストパフォーマンスが高かったかもしれない。
高値で売れると得した気分になります。
その高揚感はうれしいものではあれど、勢い余って無駄遣いしてしまうことも。
えてして、捨て活中は売って得たお金の使用目的まで考えていませんよね。
このリスクを回避するため、もし売るなら使用目的をあらかじめ考えておくのをおすすめします。
そもそも手放すことが目的だから
「売れると思うと捨てられない」
「捨てられない」と思うからには、本音は「捨てたい」と思っています。
つまり本来の目的は捨てることそのもの。
売って儲けることは二の次のはずです。
逆に中古販売で儲けることを覚えてしまうと、
「使わなかったら売ればいいや」
と買い物のハードルが下がってしまうかもしれません。
ミニマリスト(ミニマリズム)とは本質的に、
「消費の循環を適正量に戻すこと」
だと思います。
「不必要なものは売ればいい。だから必要以上に買っていい」
では、ミニマリスト的なマインドセットとはちょっと違いますよね。
つまりじぶんで使い切れる分だけを買って、売れるものがないのがミニマリスト的には理想に近いと言えるでしょう。
その理想に近づくには、売る技術を磨くのではなく、今は泣く泣く損して手放して教訓を得たほうが良い。
その反省を経て、使い切るマインドをしっかりじぶんにインストールしましょう。
売るのなら、今すぐ売ろう
宅配買取やリサイクルショップでスピーディーに
ゴミとして捨てるのは忍びない。
かといってリサイクルやリユースできるのか、判断が難しい。
宅配買取やリサイクルショップは、そういった不用品の仕分けを代行してくれるサービスだとも言えます。
そう考えると、むしろ少額でもお金が貰えるのは得な気がしませんか?(笑)
わたしはいくつかの宅配買取とセカストやトレファクなどリサイクルショップを利用した経験があります。
不用品のジャンルや量によって選ぶべきサービスが違いますので、詳しくは関連記事を参照してみて下さい。
関連記事:断捨離におすすめ!送るだけの不用品買取サイト13選。ジャンル別に紹介
関連記事:【ひどい?】トレファクスタイルでユニクロ他7点を売ってみました!査定は360円!
メルカリを使うなら腰を据えて
ここまで聞くと、なんだかメルカリ否定派だと思われかもしれません。
実はそうではなく、メルカリも腰を据えてとりくむと学びが多いと思います。
需要と供給のバランスを見極めるのは、商売の基本にして奥義みたいなところがあります。
実は有名企業の社長さんも、若い頃にせどりを経験していた人がけっこういるとか。
メルカリは、ミニマリズムを学ぶためには必要ありません。
しかし別の意味で「経験したい」「学びたい」という意図があれば、チャレンジする価値は大いにあると思います。
逆に言うと、「片手間ですまそう」という気持ちなら、メルカリではなく宅配買取やリサイクルショップで手早くすませてしまいしょう。