先日、我が園内で咲いているカラヤン、じゃなくてカヤランをお見せしましたが、「毎年写しているのがあるだろ~」と言われました。バレてしまえば私の負けよ、本場のカヤランをお見せします。花径は10ミリ。こうして見るとシンビジュームのお花によく似ています。...
四国カルストで花道楽
四国カルスト近隣の植物の紹介
クロモジ属の異端児、ヤマコウバシです。この仲間、みんな葉が出る前に開花するのにこの子だけは葉と一緒に開花します。みんな、黄色くてよく目立つのにこの子は黄緑色でまったく目立たない(10日くらい前に撮影)雌花です。ヤマコウバシはすべてが雌株です。叢生するのはクロモジ属どれも同じ。咲いた花すべてが実になろうとしています。雌株だけで実が生るのはなぜか私には分からない。...
サンショウの花は毎年気付いたら咲き終わっているので写しそこなうんですが今年は写せました。サンショウの雄株です。雄花です。雄しべは4個だったり5個だったり~もっとあるのも~雌株の花序です。雌花です・子房が2個見えています。サンショウは今咲きますがイヌザンショウは8月に咲きます。...
実山椒はタネと皮とで利用の仕方が違うようですがよく片方を廃棄してしまう方がいるようです。
いつかの斑入りイタドリ何とか息をつないでいましたが今年突然元気になりました~
ミツバウツギが咲いています。これピンク花ですがつぼみの時ピンクでも咲いたらあまりピンクではない。ミツバウツギの葉は3出複葉で対生。3出複葉で対生する樹は珍しいですよ。私が知る限り同科のショウベンノキとカエデ類のミツデカエデとメグスリノキくらいです。...
45年くらい前ですかね、ツツジ属に新種が発見されたと小さなニュースになりました。愛媛県津島町とまでしか公表はされませんでした。当時はリュウキュウアセビが天然記念物に指定されたら盗掘されて絶滅してしまうと言った世の中だったので地元でも大騒ぎしてはいけない雰囲気でした。トキワバイカツツジです。トキワは常緑樹の意味。梅の花には似てないが構造がバイカツツジと近縁なのでトキワバイカツツジ。それで次第とその存在...
コウヤボウキです。この枝は去年開花して冬にはタネを飛ばしました。もうお役御免、今年はもう花を付けません。ならばこうして葉を展開する必要が無いんですがこの子たちはよくできた子で今年1年お礼奉公するのです。これ1年目の枝。今年花を咲かせます。2年目にお礼奉公したら枝は枯れます。その繰り返し。 近縁種のナガバノコウヤボウキは1年目に葉を茂らせ2年目に開花そして枯れます。野イチゴ類(キイチゴ)の多くも同様...
九州、四国の高所にだけ自生するツクシタンポポ、昔は誰も開いたのを見たことが無く“開かないタンポポ”と呼ばれていたものです。栽培に成功し手元で観察するようになってから昼前後の2時間だけ開くことが分かりました。それも1日か2日だけ。私のお庭に数株ありますがいつもそばにいてやれるわけではないのでなかなか咲いているのを写せません。朝8時過ぎ。今日は開きます。10時前11時20分 咲きました。今日は咲かないと思っていた...
アラカシの芽吹きです。(4月上旬)今は雄花が咲き誇っています。垂れているのが雄花序。雄花序にはたくさんの雄花が咲き遠くからも目立ちます。雌花は新葉の脇に短い花序を出して咲きます。接近して探さないと見つからない。雌花が2個とあと一個はつぼみ?。花柱は3個。これが秋にはどんぐりになります。コナラやカシノキの仲間はその年の秋にどんぐりになる種類と翌年の秋までかけてどんぐりになる種類があります。アラカシは今...
雲仙にウンゼンツツジなし、霧島にキリシマツツジなし、と言われますがそのウンゼンツツジです。栽培種が満開となっています。花は小さいがしっかりツツジ属のお花です。自生地で見たウンゼンツツジ。自生地は紀伊半島、四国東南部、九州大隅半島です。白花種は他のツツジ属と違って多く見られます。これはシロウンゼンと呼ばれます。たいへん紛らわしいのはシロバナウンゼンツツジと名付けられた別の種類が存在することです。...
このほど刊行された高知県レッドデータブックによると、ズミが絶滅危惧種から外されました。当梼原町の県境沿いの山域に3000株の自生地があることを私が報告したためです。ズミは別名コリンゴ、またはコナシ。初夏に白い花を咲かせ秋には赤い小さな実をたわわに実らせます。花と実と両方楽しめる数少ない樹種です。ただこの四国一の自生地は容易には入山できず遠目にも見えないので誰も見たことが無いのかも。我が園では14歳になる...
スミレ追っかけ人にとってヒナスミレは毎年必ずお目にかかりたい一種です。1000m以下では4月上旬に咲くのでもう今年は見られないと半ばあきらめていましたが初めて入山した山でお目にかかることができました。うっとりするような優しい色です。わずか10株ほど、ここまで登らなければ出会わなかったのでラッキーでした。...
フジツツジ、コバノミツバツツジ、トサノミツバツツジは終わりました。今咲いているツツジです。サクラツツジの自然交雑種の苗がたくさんあってその内この1株が早咲き。もう終盤。早咲きと言うことでコバノミツバツツジかトサノミツバツツジと交雑したのではないか?と考えます。自生地は四国の1000m以上の山岳。我が園には数百株あって咲きはじめました。シロヤシオ。去年たくさん咲いたので今年はお休み。去年の1~2割しか咲か...
鉢内にフデリンドウが咲きました。栽培経験も無いしタネを蒔いた記憶も無いのに不思議~お山でも思いがけない所に咲いていることがあるものです。晴天の日は夕方6時までで閉じます。小さいのでハルリンドウと間違うことはない。これこの後タネを飛ばしたら枯れてしまいます。(2年草)...
お山で見たヤマシャクヤクです。この時雨が降っていたので閉じています。その前の日、別の山でも咲いていました。我が園では実生から5~6年経って初花です。口紅が出ると期待したんですが・・・今年は今のところ、この程度。1年前の画像です。去年はこんなのが複数出てそれはお山に植え付けました。今まだ咲いてない様。...
園内では大きな花のイチリンソウが咲いています。キレンゲショウマ園の下段です。背中がピンクのもあります。ニリンソウです。キレンゲショウマ園の周りや谷沿い、遊歩道沿いなどに無作為に咲いています。植栽したものではなくもともとの自生です。...
先日の帯化したセイヨウタンポポです。実になっていましたが10個分くらいの頭花が集まっているのでまともに開くことができません。茎の幅5センチほど。花期からこのようにぺしゃんこでした。タネは発芽能力があるはずです。同じ株にもう一個帯化していました。これは2個分くらいですね。つまり2個の花が癒着して咲いたものです。タネを蒔けばそれにも帯化能力があるはずです。...
右上の黄色いもこもこ、言わずと知れたシイノキです。下の方や右の方の黄緑色のもこもこ、これはクスノキですね。そして散在している白いもこもこ~ズームしてみます。ここまで寄るとハイノキ科と分かります。クロバイですね。こんなにいっぱい咲く年があるんですね。幹です。...
我が園内のトゲミツクシネコノメです。1か月くらい前が満開だったんですがその後も枝が出て開花しています。芯の部分は果実になっています。枝が出て咲いています。ツクシネコノメソウは九州に固有、トゲミツクシネコノメは四国固有とされています。これは四国最東端の自生地で最近写したものです。我が園よりも標高が低いのでもう花は終わっていました。谷の岩盤にだけ自生します。...
オオバタネツケバナです。タネツケバナより草丈も花も大きいし花付きもいい。でも個体差があって時にどちらなのか迷うこともあるが羽状複葉の頂小葉が明らかに大きくなるのがオオバタネツケバナの特徴。葉の形にも個性があるがいずれにしても頂小葉が明らかに大きい。若い果実です。このオオバタネツケバナを愛媛・松山の人はテイレギと呼んで盛んに食べます。...
四国の河川にはサツキが無くて変わってキシツツジが咲きます。四万十川でも今中流域まで咲き上っています。自生地近くの人が庭先に植えているのは見ますが積極的に園芸化はされなかったツツジで銘品の存在はほとんど聞いたことがありません。白花種は各地で見つかった話は聞きますが園芸界に流通はしてない様です。...
シソ科のコナミキは沿岸部の林床に咲きます。コナミキは希少種、外来種のムラサキカタバミに脅かされています。葉脇に2個づつ花を付けます。下段から順番に咲き上がり常に1対づつ咲いています。全部咲き上るまで、必ず1対だけ咲いています。4花咲いたりゼロになったのを見たことが無い。津波が来れば全滅する所にだけ育ちます。...
ナガバノタチツボスミレです。タチツボスミレより花形が整っている。葉脈が色づくことが多い。ナガバノタチツボスミレの白花です。“シロバナナガバノタチツボスミレ”の種名が付いておりこれは先日紹介した“フイリナガバノスミレサイシン”と並んでもっとも長い名のスミレです。茎葉に全く濁りが無い。私どもの園内で咲いています。...
シロバナタチツボスミレです。名の通りタチツボスミレの白花種です。茎は緑色となります。全体にまったく濁りが無い。オトメスミレです。タチツボスミレの白花で距だけピンク(紫色)のタイプ。距のピンクは濃いほど評価が高い。茎は普通濁ります。このタイプは他のスミレ類にも出現することがありオトメタイプなどと呼ばれます。白いタチツボスミレだが純白ではない。茎葉も濁ります。これは“シロバナタチツボスミレ”には含めない...