自生地のスズムシソウです。ここにある3株は20年ほど前に再発見(それまで絶滅したものと思っていた)し、それから増減を繰り返し、今年は3株だけ確認できました。スズムシソウは非常に受粉率が悪く自然界では100株あればやっと実が1個できる程度です。そのため残り3株では新たな子苗の出現は期待できません。私も以前は受粉を手伝ってやって付近の山にもタネを蒔き、最高80株くらいまで増やすことに成功しましたが病気や虫の食...
四国カルストで花道楽
四国カルスト近隣の植物の紹介
毎年たくさん咲いているのに登場するのは数年ぶりかなヒメフウロです。越年草、または2年草で今時期がたくさん咲いていますが夏や秋にも見られます。この葉に紛らわしい種類は無いので確実に見分けられます。四国では剣山系に見られ、県によってはレッドに指定されていますが雑草のごとくよく増えるので絶滅の心配は無いように思えます。なお、海外から導入したフウロソウ科に同じヒメフウロと和名を付けてしまって紛らわしいこと...
お知らせです。このコガクウツギに『まてばこう』と名付けました。待てば紅です。咲き始めは普通に白くだんだん赤が乗ってきます。末期にはこのように赤くなります。(過去の画像)この品種名はこの兄弟株、子株にも充当します。赤くなるのが条件ですが花形はこのような丸弁だけでなく多彩なタイプがあります。...
今年は花が小さくしかも2本立ち、3本立ちになるはずの株が1本立ちのまま~昔は上手に育ててたんですけどね。大きさも握りこぶしくらいのはずがその半分。そんな関係で今期は積極的にご案内はしておりません。...
アサガラは我が家の周りを見回しても見かけないがここに無いだけで四万十川上流域にはたくさんあります。この度、四万十川水系ではなくお隣仁淀川水系で橋のたもとに咲いていたのを写すことができました。今年は花付きがいい。この後、オオバアサガラが咲いてきますがそちらはやや稀。...
バイカウツギが咲いています。我が家の裏の道路から山手を見上げれば咲いています。花柱に毛があればバイカウツギ、無ければシコクウツギに分けられるそうですがこの分類は一般には無視されてしまってすべてバイカウツギと扱われることが多いようです。どうしても分けるならば当種はシコクウツギです。...
ムラサキ科のミズタビラコです。今時期、湿っぽい所にいっぱい咲いています。花序(花穂)は曲がっていて花が咲き上がるにつれて伸びます。これをサソリ型花序と言います。ムラサキ科によくあるパターンで他にモウセンゴケも同様です。花は常に最上部で上向きに咲いていることになります。もしも、花序が最初から真っすぐ立っていたら花は横向きにしか咲くことができないので受粉に不利なのかも。...
咲いています。右にはつぼみも。牧野植物園ではマルバチシャノキに着生していました。ラン科ボウランです。高知県には東部に県の天然記念物に指定されている自生地があるが40年以上前に聞いた話では種﨑の黒松にも着いているということでした。野生ランブームの頃に絶滅したんでしょう。...
これ、牧野先輩が横倉山で発見して名付けたものです。すごく珍しい樹ということになっていましたが近年は広域に確認されているようです。とは言ってもなかなかお目にかかることができずわが町内にもまだ未確認。牧野植物園でちょうどお花が咲いていました。この植栽されている樹は牧野先輩が発見した樹の2世樹だそうです。私も実生栽培をしておりますが生育が遅く10年くらい経つのにまだ1mにも足りません。...
ちょっと前に見つけていて、そろそろ咲いたころかな~と行ってみました。花が完全に開いてないのでウスキムヨウランかな~会議を終えて2時間後再訪したらちゃんと開いていました。ムヨウランでした。画像整理していたら去年も同じ所で写していました。そんなことすっかり忘れて新産地として報告するところでした。...
シコクハンショウヅルは10日くらい前から咲いているんですが、きれいな花を写そうとすると必ず近くにきれいではない花も写り込むんですよね。で、写した画像はことごとく没にしていたんですがきれいではない花があるのも自然だから~と採用させてもらいました。5~6カ所で咲いていますが写したのは“咲くまで待とう館”裏の谷の方に近づいた所です。...
昨日、久しぶりに下界に降りていました。(私の住む所は山奥の一軒家です)趣味の園芸6月号を買って来ました。こんなこと報告しなくてもいいんですが、この後奇遇なことが起こったもんで~帰宅したら心当たりのない郵便物が~私宛に届いていることは間違いないので恐る恐る開けてみると買ってきた本と同じものが入っていました。最近、親交のあった方が送ってくれたのでした。ありがとうございました。自宅と“待とう館”とに置くこ...
この時期、牧野植物園に踏み入ることは無かったので今回初見のお花を見ることができました。ショウベンノキ、ぎりぎり咲き始めていました。ショウベンノキは屋久島には多いようですが四国では島しょに少しあるだけのようです。牧野植物園で以外では見る機会がありません。ミツバウツギ科で3出複葉の葉が対生します。3出複葉で対生する樹種は少ない。...
牧野植物園で見ることができました。オニツクバネウツギです。花が散った後のガクです。茎葉にもガクにも毛がいっぱい。これが特徴です。かつては愛媛県固有種とされていましたが高知県でも狭い範囲にだけ確認されています。...
コガクウツギの八重咲種で『花笠』と言う品種。ルーツなど私は知りませんが全国的に流通しています。八重咲きでしかも両性花が存在しない手まり咲きとなります。剣弁となります。我が家の対岸の山に出現した八重咲種は丸弁です。両性化はありますがこれも弁数が多い。私が発見して11年になりますがあまり真剣に増殖させなかったことからほとんど流通しておりません。コガクウツギは絶対数が多いので八重咲種は各地に出現していると...
甘さ20倍、カロリーゼロ、そんな希少糖を含有することから一躍有名になったズイナです。梼原町南部で咲いていました。このズイナの高知県での分布は特異です。天気予報同様、西部、中部、東部に分けると西部と東部には広く分布するのに中部にはまったくナシ。同じような分布を示す植物が他にもあるようでそれらに共通する何かを探りたい。...
アブラナ科のお花は4弁花十文字形の4弁と言うよりはアルファベットのH形に近くなるような4弁花が多いですね。これヤマハタザオの花です。草丈50センチ以上になります。細長いので写真に入りきらない。百一草園でも2~3年前から突然見られるようになりました。...
コガクウツギはアジサイの仲間だということはアジサイ愛好家さんでさえ理解されてなくてこんな記事を書くたびに説明を入れる習わしとなっています。ガクウツギとコガクウツギはアジサイ属です。お山ではヤマアジサイより一足先にコガクウツギが咲き進んでいます。手まり咲き発見。両性花がほとんどなくほぼすべてが装飾花となったもので出現率は極めて低い。藪の上の方に咲いているこの花も手まり咲きのようです。1日2系統発見は...
四国カルスト大野ヶ原の一等三角点から西の尾根筋には2キロにわたってズミの大群生地があり今花盛り。でもそこは人が行けるような所ではないので誰もその花盛りを見たことが無い~群生ではないが大野ヶ原の集落でも咲いているところがあります。百一草園の培場でも実生苗が育っていますが11歳になるのに樹高は1.5mほど。花も10歳の頃にちらほら咲き始めたくらい。写している樹は多分100年か200年経っていると思う。...
四国に自生するバラの仲間では最も美しいタカネバラが咲き始めました。『咲くまで待とう館』の裏側に並べている鉢植えに咲いています。花径4センチ、と他のノイバラの仲間より大きい。花は1日か1日半で散ります。...
トサコバイモのタネです。タネの尖った部分は芽ではなくエライオソームと言う付属物が付いているのです。このタネを蒔くコンテナです。蒔いたばかりのタネをどこから来たのか蟻さんがくわえています。自分の体より重いタネをくわえて垂直の壁を登っていきます。壁を乗り越えました。この作業は台の上でやっているので普通、こんな所に蟻さんは来ないはず。エライオソームの匂いを嗅ぎつけてやってきたんでしょうか~ タネ蒔き終え...
さぞかし捗った事でしょう。
カナメモチの花が咲いていました。標高500m以下でしか見られない樹種で当町では南部にだけ自生しています。そばの花に似ているということで高知県ではソバギとかソバノキとか呼ばれます。常緑の葉が散る際、葉色が赤くなるのでこの樹を探すヒントとなります。カナメモチを改良したのがレッドロビン。近年この樹が病魔に侵されて次々と枯れていくそうです。近隣さん宅もことごとく枯れてしまって我が家だけ残っていますがやはり病...
自分で言うのもなんですが、私は優良運転手で法定速度プラス20キロ以上は出さないことにしています。なので道路の左右に咲いてるお花はよく目に入ります。ノアザミの白が見つかりました。50mほど行きすぎましたがバックして撮影。車中から見えた以外にも道路下にもありました。これは極淡いピンクです。もう少しピンクが乗っています。この辺りに普通種に混じって白や淡いピンクが2~30株ありました。普通白は1株だけ見つかるもの...
マルバフユイチゴ(別名:コバノフユイチゴ)の花が咲いていました。関連種のような種名を持つ野イチゴにフユイチゴとミヤマフユイチゴがあります。その2種は晩秋から冬季にイチゴが生るので納得のフユイチゴですが、マルバフユイチゴは初夏に花が咲き、夏場にイチゴが生ります。フユイチゴと呼ぶには抵抗がありますが3種に共通点があります。常緑種です。すなわち冬場に葉があります。...
待っていました。
これからは蜂も忙しくなりますね。
百一草園には旧ガガイモ科のお花が10種類以上育っていますが一番乗りでイシダテクサタチバナが咲いてきました。ミカン科のタチバナに花が似るからクサタチバナとイシダテクサタチバナがどう違うのかは私には解りません。...
四国内に自生する植物のお花でまだ見たことが無いのがありました。ミサオノキ、花を見るのは初めてです。冬場に志和地区で見たミサオノキ、ここには開花株があるんですが花期に遠征す機会が無くて今まで見てなかったんです。...