こんにちは!
もう9月なんですが、ひとまず6月までのまとめです。遠い記憶すぎる!
目次
韓国ドラマ
『ソンジェ背負って走れ』
初恋、雨、傘、記憶喪失…ベタだらけなのに、時代に合わせた構成力と勢い、モチーフの深さで、大変面白いラブコメでした!
あとはやっぱり主人公二人のまっすぐさがとてもいい。ここに迷いが出る描き方だったら、普段ラブストーリーのすれ違いや嘘にストレスを感じる私は見通すことができなかったと思います。
この作品に中毒的にハマった私ですが(3周くらい見た)、『冬のソナタ』をエンドレスで見ていたオン二達の気持ちが今ならわかる気がする。あの人たちはきっと、ただ美しいものが見たかったんだ!!
『財閥家の末息子』
面白かったです!!
転生物語はいろいろあれど、経済をテーマにしているのがとても面白い。
なによりイ・ソンミンさんが凄まじい存在感で、出るシーンは全てイ・ソンミン劇場(というか役であるチン・ヤンチョル劇場)と化していますし、イ・ソンミンさんがいないシーンは「早く会長出てこないかな」と思ってしまう感じです笑。
とはいえ、もちろん主役のソン・ジュンギさんもとても役にハマっていて、ほかの出演者も盤石、制作全般がハイレベルなので、視聴者は余計な心配せず、この財閥一族の愛憎金地位名誉話に没入できます。
こういった大金持ちの後継者争いのお話だと、アメリカドラマの『メディア王〜華麗なる一族〜』とかも彷彿とさせますが、『財閥家~』の方がはっきりと家族内の感情を描いているので、見やすいです(『メディア王』はかなり推測力を求められるので…)。お金持ちでも、全然幸せじゃないことも多いし、お金が足りなくなることもあるし(信じられないがお金持ちなのにお金が足りなくなるんだよ笑)、本当に大変ですね。主人公のライバルである、会長の別の孫息子が左遷で子会社の社長やってるとき、肩の力が抜けてすごい幸せそうだったのが切な過ぎました。
『殺人者のパラドックス』
これも面白かった!面白い物語には「あらすじが簡単に説明できない」っていう要素が結構大事な気がしているんですが、このドラマもお決まりの物語構成を外すことで先がわからない面白さを作り出していました。変なんだけど面白い。
最近配信が始まった『森の奥で木は音もなく倒れる』も「あらすじが簡単に説明できないけど面白い」系ですね(次回感想書きたい)。
『ハピネス』
ゾンビっぽい感染系ストーリーなのですが、マンションが封鎖され、ご近所バトルとなるのが面白い。世の中がコロナで大変な騒ぎとなっていたなか、こういったドラマをこのクオリティで作っていたのがすごいです。
有事のためにも、日ごろからご近所さんとは良好な関係でなければならないし、問題人物がすぐ近くにいるかもしれないことも忘れないようにしたい…ということが、このドラマを見て胸の奥深くにまで残りました笑(こういうゾンビ系は結局人間が一番怖い)。
『寄生獣』(意外とサラっとしている)、『怪異』(仏像がめちゃくちゃ怖い)も面白かったです。
(遠い記憶すぎて感想が薄くてごめんなさい!でも本当に面白かったです!)
日本ドラマ
『アンメット』
面白かったです。特に1話と最終話が非常によくできていて印象に残りました。事故や病気などで今までとは同じように生きられなくなった人々の苦悩を救い上げつつ(自分も体調不良が長いので共感するところも多かった)、最終的に崇高といってもいいような純愛物語にまとめ上げたのは驚きでした。
三瓶先生役の若葉竜也さんなど邦画界の才能を取り込んで、リアリズムを追求した演技や演出が他のドラマとは一線を画していました。
ただ、感情表現でのリアリズムを追求したことで、完結型のエピソードや普段の食事シーンなどのある種お決まりの描写が「ドラマ」っぽくなりすぎてしまっていたのが少し気になりました(求めすぎ?)。脳外科や救急の医療従事者がこんなに頻繁に一緒に食事をすることは可能なのか、こんなにのんびり昼食を食べられるのか、手の凝った自炊をこんなにできるのか…。悪役描写もちょっと単純すぎ&後半案外あっさりすぎたかなと思います。SNSでは盛り上がってるけど、実はストーリー上の繋がりが良くないところも結構ありましたね。
映画となれば、こういった描写も(ちゃんとした作品であれば)リアリズムを追求しているので、ドラマでもできる余地があるのでは、と思います。それが作れる人たちはいるのでね。
あと、「心は全部覚えている」「まっすぐな愛」など、実は『ソンジェ背負って走れ』とテーマがかぶっているところがあり、表現やアプローチでこんなにも違う作品になるのか!と驚きました。こういったテーマを、いま世界で生きる人々が求めているのかもしれません。ソンジェに先にハマっていなければ、私は三瓶先生沼に落ちていたでしょう笑。
『アンメット』は日本の映像業界の得意な部分(小さな世界での静謐な描写)とエンタメと両立させた作品で、こういった方向性であれば世界に訴えかけられるドラマをもっと作れるんじゃないか、と良き未来を感じさせてくれました。
アメリカドラマ
『アウターレンジ』シーズン1&2
そんなに話題になってない(気がする)のですが、すごく面白かったです。
アメリカの農場にでっかい底なしっぽい穴があって、そこに身を投じると未来や過去に行ってしまう、っていうSFもので(私は本当にタイムリープものが好きですね笑)、最初はめちゃくちゃ謎だらけなんですね。主人公は初老?男性(といってもジョシュ・ブローリン)で、とにかくこの人が寡黙なカウボーイで全然喋らない。家族も色々問題があったりして、穴に飛び込んだり死体を投げたりしつつも、どういう話か見えてこないんです。
だけど、だんだん話が進んでいくと、実はこの主人公はあるトラウマを抱えていて、それを家族をはじめ誰にも話さなかったことで起きた波紋や破綻みたいなものを描いているんだな、ってことがわかってくるんです(はっきりとは描かないけどそうだと思う)。具体的な展開はネタバレしないで見たほうがいいと思うんですが、この「トラウマ」という観点で見るとかなり興味深いお話になっています。続編が早く見たい。
『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』
人気シリーズの最新作。冬のアラスカが舞台で、軽装で外に出る=死、となってしまう極夜の世界。ホラー的演出もあるので、夏に見るのがおすすめです(なのにもう夏は終わりつつある…)。メンタルが落ちている方にはおすすめしません。
ジョディ・フォスターさんの問題のありすぎる警察署長役もハマってるんですが、カリ・レイスさんという元ボクサー(元女子世界スーパーライト級王者!)の俳優さんがとてもかっこいい。女性のバディものの中でも、かなりワイルドな人物描写が多く、静かな世界観とのコントラストもあり、二人の存在感が際立っていました。
『ポーカーフェイス』
主演のナターシャ・リオンさんが好きで見たのですが、とても面白かった!
コロンボとか古畑任三郎みたいに、最初は主人公である探偵役なしで事件がおこり、そのあと謎解きのために主人公が登場、っていうスタイルです。主人公は「嘘を見抜ける」という能力を持っているんですが、論理性が高く推理もキレキレで、かなり信用できる主人公です。
映画
『パストライブズ』
だいぶ前になるのですが、試写が当たって公開前に見ることができました。すごくいい作品でした!
ただ1点気になる点が…。
というのも、この作品は主演の二人が、二十代前半と三十代を演じて居るのですが、三十代はいいとして、どう見ても二十代に見えないのですよ!この点がすごい気になりすぎて、途中で集中力が一瞬途切れました笑。
鑑賞後、誰かこの件をつぶやいていないかな…とツイッタを検索してみましたが、試写ということもあり、そんな感想は見当たらず…。かといってタダで見せてもらってるだけに、そんな難癖みたいな感想を私自身もSNSに書くわけにもいかず…。
試写で見ました系の感想はSNSでよく見かけますが、あれは本当に信頼できるものなのかな…と疑念がわいた試写鑑賞でした笑。(映画に限らず最近忖度系のレビューが結構多くないですか…?)
でも!私が難癖をつけたい(←)のは、その一点のみで、後半はちょっと信じられないほどの感動と余韻がありました。素晴らしかったです。主人公二人のお母さんたちの対比とか、女性の夫の何とも言えない良い人な感じとかもすごくよかった。
縁の終わりが死を思わせつつも、終わりある縁を重ねるのが人生なのだと、生きることに対する俯瞰的な視点をくれた作品でした。執着に対する一つの仏教的な答えというか。縁の喪失を受け入れることで前に進めることもあるし、逆に帰る場所を完全に失うこともあるけれど、それもこれも生きているからこその経験で、全ては尊いことですね…。
『麗』でウク皇子が好きだった方には特におすすめしたいと思います。
あと『世界の終わりから』という邦画があって、これが結構面白かったです。紀里谷監督はこの作品で監督業を引退とのことなんですが、このタッチで配信系のドラマとかやったら面白そうなのにな…。
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7月~9月のまとめは、もっと早めにあげたいところ…(鋭意作成中)。
体直しも牛歩の歩みではありますが進んでおり、家でやるアルバイトもフルタイムでいうところの半分近くはできるようになりました(そっちでエネルギーが終了してしまい夜7時以降はほぼ何もできない日々です笑)。
自分と同じような状態から回復した人が「治るのに5~7年かかる」と書いていたのをかつて見てぞっとしてましたが、本当に治るのに5~7年かかるのかもしれません…(今年で5年)。
季節の変わり目、みなさまご自愛くださいませ。