「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」について(2023年版)|ミドルの転職
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95「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」について(2023年版)

アンケート実施期間 : 202377日 ~ 2023713
有効回答数 : 160
ミドルの面接で面接官が見ているポイントは「専門知識・経験」「人柄」「マネジメント能力」。
「転職理由に整合性がある」ミドルは好印象、一方「応募先企業の理解不足」は悪印象につながる傾向。
今回は、「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」についてコンサルタントに伺いました。

ミドルの面接において企業が見ているポイントを聞くと、一番回答が多かったのは「専門職種の知識・経験」で76%。次いで、「人柄」「マネジメント能力」となりました。

ミドル人材を採用する上で、「専門知識があることは当然」とした上で、「入社後に、既存社員と円滑なコミュニケーションがとれ、成果につなげられる」よう、「人柄」と「マネジメント能力」も重要視されるというコメントが散見されました。

一方、「応募先企業の理解不足」のミドルは、企業からの悪印象につながるという声も。また、「受動的な態度」や「意欲が見られない」ミドルは、選考が通りにくいと答えるコンサルタントが多数でした。

その他、ミドル人材が面接に臨むにあたってのアドバイスも伺っています。ぜひご覧ください。

Q1ミドルの面接において、企業が重視している点の上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 転職履歴(転職サイクル)

Q:その理由や詳細を教えてください。

専門職種の知識・経験
  • 即戦力を求めるため、専門職種の知識・経験は当然で「実績」は重視される。実績(成果)を出すためのプロセスも含めてアピールできるかがポイントとなる。応募書類に経験の有無(=担当した職務内容)しか記載がなかったり、実績に結果しか記載されていないのはアピール不足。
  • 入社初期段階から管理職での採用が前提となるため、即戦力として活躍できる知見・専門性があることは必須となっている。また、ミドル層の年齢から何故転職なのか、キャリアの一貫性や将来のビジョンが選考先企業と合致しているかも重要視されている。そして、入社早々部下を持ち、かつ役員など会社上層部へのレポーティングなども必要な役職で入社していくことになるため、新しい組織に馴染めるコミュニケーション能力を有しているかも、確認されている。
人柄
  • 年間何百人もの方とお会いして、企業様にとっても、ご応募者様にとっても、ハッピーとなられるケースは、「人柄が真面目で誠実であること」「請け負った業務を好きになれること」そして「転職を繰り返さないこと」だと日が経てば経つほどに、その思いを強くいたします。協調性やポジティブさ、誠実さがないと、組織の中では、徐々に居づらくなってしまい、また、転職市場に舞い戻っていらっしゃることも多いです。それは、企業様のためにもなりませんし、ご転進者にも履歴書上、一つの転職歴を増やしてしまいます。その点、面談でも、重要視しております。
  • 経験や実績が重要であることは言うまでもないが、どんなに優秀な候補者も、人柄やコミュニケーション能力が高く支持されないと現場社員に受け入れてもらえず、本来の能力を発揮して活躍してもらえないと懸念される採用者が多いため。
  • 専門性も第一に求められますが、人柄や仕事への取り組み方、どのような関わり方をされてこられたかという点は、入社後の現社員との関係や仕事の進め方をイメージされる上で結構重視されています。
    チェック項目が足りませんでしたが、転職回数が2回以上になってきたら、それぞれの会社の退職理由がポジティブな理由か、ネガティブ(他責傾向にあるか)等かも重視されています。
マネジメント能力
  • ミドル層の面接になるとその殆どが即戦力性を重視している。これまでの業務知識と円滑に同僚と業務遂行するコミュニケーション能力、また部下へのマネジメント能力よりも、リスクなくビジネスを遂行するビジネスマネジメント能力が問われていると考えている。

Q2ミドルの面接において、企業が重視している人柄について教えてください。

その他の回答
  • 誠実さ

Q3ミドルの面接において、面接官に好印象を与える求職者の行動を教えてください。

その他の回答
  • 具体的な貢献内容の提案
  • 適切な答え (面接者の聞きたいことに答えること)

Q4ミドルの求職者で、面接官からの評判がいい人の特徴やエピソードなどがあれば教えてください。

  • 条件面ありきではなく、仕事や企業に惹かれて応募をしたことが素直ににじみ出る方の方が、高い評価となりやすい。企業も内定後は条件面で選ばれることは覚悟しているが、面接段階から条件面で他社と天秤にかけるタイプだと腹の探り合いになってしまい、結局最終判断で社長等の反応が悪いことがある。
    あくまで即戦力人材採用なので、処遇面含めたアピールは問題ないものの、信頼関係ができていないところで希望だけを伝えるような表現をとってしまう方に対して、採用の温度感が上がりにくいため、自然と他社に負けない給与を出したいと思わせる面接の印象で終わらせる方の方が、良い評価につながりやすい。
  • 即戦力で活躍できる専門性を有していることも、もちろん重要ではあるが、それ以上にわからないことはわからないと言える、できないことをキャッチアップする気概がある人は高く評価されている。また、これまでやってきたことだけにこだわらず、新しい意見・観点を柔軟に取り入れながら案件をリードできる謙虚さがある人も高評価されている。あとは、転職先のことをよく調べた上で、自身の転職理由・キャリアビジョンに合致しているのかを見極めるような、意図をもった逆質問ができる人も、評価されている。
  • 応募先への企業理解を深める為に、事前に事業内容の下調べはもちろん、今後の改善点や入社後にこのような業務で貢献していきたいと、簡易的な企画書を作成し面接時にご提案された候補者がいました。
    その提案も、市況観などを踏まえて作成されており、現実的な内容で面接担当の方と活発なディスカッションとなり、募集職種とは違ったポジションの提案で内定となり入職となりました。
    企業担当者様からは、入社後も期待以上にご活躍頂き高評価を頂いております。
  • 社長や役員陣とのご面談の際は、実際に業界・マーケットに関して、サービスや店舗を見たうえで「自分だったらどうするか」「どのような課題がありそうか」を入念に調べた上でお話される方は良い印象を与える場面が多いです。

Q5面接での高い評価が及ぼす、内定獲得以外の好影響について教えてください。

その他の回答
  • 交通費や社宅、初年度ボーナス担保、引っ越し費用等の交渉やサービスを受けやすい
  • 実力や希望に見合った権限(役職)を得やすい

Q6ミドルの面接において、求職者がやってしまいがちな悪印象を与える行動を教えてください。

その他の回答
  • 条件面に固執しアピール不足
  • コンプライアンスの意識に欠けた在籍企業の情報提供
  • 主体性のないエピソード(成果を上げたチームにいただけと捉えられるエピソード)

Q:上記のような行動が悪印象を与える理由やエピソードなどがあれば教えてください。

  • ミドルの転職の多くのポジションは、管理職やプレイングマネージャーとなるが、大企業⇒中小規模の企業への転職にあたり、年収に求められる動き方が異なる点を理解せず、自身の価値判断で品定めをしてしまったり、管理職として「管理しているだけ」でプレイングマネージャーとしては評価がしにくいという印象になる方が多い。達成経験を聞いても、自身だからできたことと、成果の上がった組織にいたことの区別ができておらず、「自分の介在価値」をアピールできずに、在職企業のネームバリューや学歴で勝負するタイプは難しい。
  • 過去の転職理由もネガティブなものばかりであり、現職のケースでは企業機密(具体的なクライアント名、プロジェクト内容)を挙げるなど信用に関わる内容を話してしまったり、応募先企業のことを理解していないといったケースで見送りとなるケースは意外と多い。
    声、表情、態度は言うまでもなく人物像に関わる重要なファクターであると理解すべきである。
  • もともとおとなしい方が当日緊張しすぎて、質問された事に対し最低限のカタコトしか話せず、就業意欲が無いと判断されてしまい企業NGになってしまいました。緊張しても一生懸命さが伝われば就業意欲があると思ってもらえるので、つたなくても、どもっても良いので一生懸命話す努力をした方が良いと思います。
  • 企業情報や業界情報を確認しないまま選考に参加した場合に、志望理由をうまく説明することができず、いやな雰囲気で面接が終わったケースが多くある。
    特に、人事や経理などバックオフィス系の案件を志望する場合、ポジションに興味があり、会社や業界に興味がない方に上記の事象が発生することが多い。

Q7ミドルの求職者が面接に臨むにあたってのアドバイスをお願いします。

  • ご自身のスキル能力は、エージェントからスカウトをされている以上自信をもって面接に臨んでいただいて問題ありません。
    ただ、その自信を全面的に企業にアピールをすることで、採用担当者にとっては、「扱いにくい人材」「権利主張が強そう」などマイナス評価を与えてしまい兼ねないことを肝に銘じておくことも重要です。スカウトを受けても、企業としては雇用する側という意識がまだ潜在的に残っているため、謙虚さが最終的には内定への近道になります。
  • 特に重要なのは以下3点だと思います。
    ①キャリアビジョンの一貫性を示せるように、ご自身の業務経験の棚卸しをしっかりと行い、志望理由をしっかりと語れるようにしておくこと
    ②わからないことはわからない、できないことはキャッチアップを行うなど、これから先もスキルアップを図っていく気概や、謙虚さがあることを示すこと
    ③選考先企業のことをよく調べ、明確な意図をもった逆質問を積極的に行うことで、熱意を示すこと
  • 企業への理解を事前に調べられることはしっかり調べた上で、質問事項を準備し、逆質問の中で積極的なコミュニケーションを取ることにより、企業理解が更に深まり、会社の雰囲気や最終の入社意思を固めるポイントになるかと思います。
    逆質問は、面接の中で候補者の方が主導権をもつタイミングかと思うので、その際にいかに自身のことを知って頂くかが重要と考えております。
  • 面接では本音と建前を使い分けると良いという話を良く聞きますが、背伸びして入社した場合にその後のギャップに苦しみ、早期退職に繋がるケースも一定数ございます。
    そのため、面接での質疑応答などは取り繕わず、素直に対応し双方ギャップの無い形を作られる方が、長期的なキャリア形成を考えると良いと思います。
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