【シンガポールのWiFi事情】空港や街中のフリーWiFiスポットの実力は?
世界各国のICT(情報通信技術)環境や競争力を表す国際的な指標「Network Readiness Index(NRI)2022」において、世界第2位にランキングされたシンガポール。
国家をあげて、デジタルやテクノロジーの積極的な活用に取り組んでいます。
今回は、そんなIT先進国シンガポールにおけるWiFi事情をチェック。
シンガポールを訪れる旅行者も気になる無料ホットスポットや使い方についても、ご紹介します!
無料WiFi完備!シンガポールのスポット
シンガポールの随所に設置されているフリーWiFiスポット。無料なら、観光客だって利用しない手はありません!
空港や、ショッピングモール、ホーカーセンターや駅など、旅行者も訪れる機会のある人気スポットにおける無料WiFi状況を調べてみました。
■ チャンギ空港
シンガポールにやってきた旅行者が最初に降り立つ「チャンギ空港」。パブリックエリアと制限エリアの各所で、無料の「WiFi@Changi」が整備されています。
以下の手順で、無料WiFiが3時間利用可能。
- WiFiネットワークで「#WiFi@Changi」を選択
- インターネット・ブラウザ(Safari/Chrome/Firefox/IEなど)を立ち上げると、自動的にログインページに遷移します。
- ページ中央に配置されたWiFiマークをクリックしたら、WiFiに接続完了。
また空港に誕生した複合商業施設「ジュエル」でも、無料WiFi(#WiFi@Jewel)にアクセスできます。
■ ショッピングモール
ショッピング・モールでも、無料のWiFiを提供するところが増えています。
東南アジア最大の不動産開発会社である「キャピタランド」系列のショッピングモールでは、フリーWiFiに接続可能。
- ネットワーク名:#CAPITALAND
- パスワード:freewifi(全部小文字)
エリア | モール名 | 場所 |
---|---|---|
シティ | ラッフルズシティ | → 地図 |
フナン | → 地図 | |
シティ | ブギス・ジャンクション | → 地図 |
ブギス・プラス | → 地図 | |
ブギス・ストリート | → 地図 | |
ドビーゴート | プラザ・シンガプーラ | → 地図 |
キャピタランド系以外でも、無料WiFiサービスを用意しているショッピングモールはたくさんあります。
■ ホーカーセンター
シンガポーリアンの食生活に欠かせない庶民の台所「ホーカーセンター」。旅行者にとっても、シンガポールの文化に触れることのできる人気スポットの一つ。
ホーカーセンターの多くは公営のため、シンガポール政府が主導する公共ネットワーク「Wireless@SG」の整備が進んでいます。
以下は、ホットスポットが設置されている有名ホーカーセンターの一例です。
- アモイストリートFC
- ゴールデンマイルFC
- チャイナタウン・コンプレックスFC
- チョンバル・マーケットFC
- マックスウェルFC
■ MRT(地下鉄)駅
シンガポール島内を縦横無尽に走るMRT(地下鉄)は、便利で使いやすく、観光客にもおすすめの移動手段。
MRT駅にも、「Wireless@SG」のホットスポットが設置されています。
「Wireless@SG」の設定・使い方
■ 最大級の無料WiFi網「Wireless@SG」
2006年から、シンガポールの情報通信メディア開発庁(IMDA)が推進している「Wireless@SG」。
ホーカーセンターや駅、病院、図書館、コミュニティーセンターといった公共施設を中心に、シンガポール全土に20,000以上のホットスポットを敷設。
シンガポール居住者だけでなく、外国人観光客も利用できる公共の無料WiFiネットワークです。
Wireless@SG
■ 「Wireless@SG」設定前の注意点
セッティングについて説明していく前に、まずは動作環境を確認から。
Wireless@SGを利用するには、以下のOSが作動する携帯電話・PCが必要となります。
- iOS: iOS 12以降
- Android: Android 8以降
- HarmonyOS/EMUI: HarmonyOS 2.0/EMUI 8以降
- MacOS: MacOS 11以降
- Windows: Windows 7以降
■ アプリ「Wireless@SGx」をダウンロード
App Storeもしくは、Google Playから「Wireless@SG」のアプリをダウンロード。
Wireless@SGx
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■ 初期設定(Non-SIM/iPhoneの場合)
設定の方法は、現地SIMを利用する場合(=在住者)と、現地SIMを利用しない場合(=旅行者)によって、異なります。
- 現地シンガポールのSIM:Singtel、StarHub、M1など
- 日本のSIM:Docomo、au、Softbank、Rakutenなど
下記では、シンガポール現地のSIMを持っていない旅行者(iPhoneユーザー)を例に、「Wireless@SG」のセッティングについて解説。
それ以外のケースは、「Wireless@SG」の公式サイトを参照してください。
1 |
アプリを起動「Wireless@SG」アプリを起動し、「Let’s Go」をクリック。 |
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---|---|---|
2 |
利用規約「利用規約」が表示されます。一番下の「Accept(同意)&Continue(続行)」をクリック。 |
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3 |
プライバシー・ポリシー「プライバシー・ポリシー」が表示。一番下の「Accept(同意)&Continue(続行)」をクリック。 |
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4 |
必要なアクセス権限の確認「端末の位置情報」について、「Proceed(進む)」をクリックして、許諾確認へ進みます。 |
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5 |
位置情報の利用許可「1度だけ許可」「アプリの使用中は許可」「許可しない」から選択。位置情報を許可することで、近くのホットスポットが分かるようになります。 |
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6 |
登録一番上の「現地プロバイダー」は、「Singtel」や「StarHub」あたりを選んでおけばオッケー。「生年月日」・「携帯電話番号」の入力。日本の国番号は+81、日本の電話番号の最初についている0は不要(例:090xxxxxxxx→90xxxxxxxx)。最後に一番下の「Next」をクリック。 |
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7 |
SMS認証ステップ6で入力した携帯電話番号に、SMSが送られてきます。そこに記載された6桁のワンタイムパスワード(OTP)を入力。「Next」をクリック。 |
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8 |
プロファイル設定「プロファイル」のダウンロード&インストールの開始画面。「Next」をクリック。 |
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9 |
ステップ確認ステップ1からステップ7までの手順が説明された画面をスクロールダウンして、一番下の「Proceed(進む)」をクリック。 |
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10 |
ダウンロード許可「プロファイル」のダウンロード許可を確認する画面がポップアップ表示。「Allow(許可)」をクリック。 |
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11 |
ダウンロード完了「プロファイル」のダウンロードが完了したという画面がポップアップ表示。「Close(閉じる)」をクリック。 |
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12 |
「設定」アプリを起動スマホの「設定」アプリを起動。 |
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13 |
「設定」→「一般」「設定」内の「一般」をクリック。 |
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14 |
VPNとデバイス管理「一般」内の「VPNとデバイス管理」をクリック。 |
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15 |
Wireless@SGダウンロード済みプロファイルに記載されている「Wireless@SG」をクリック。 |
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16 |
インストール「プロファイル」のインストール開始画面。画面右上の「インストール」をクリック。 |
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17 |
パスコード認証インストール開始に際し、スマホのパスコードを入力。 |
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18 |
インストール再度「インストール」をクリック。 |
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19 |
インストール完了インストール完了画面が表示されたら、右上の「完了」をクリック。これで設定は終了です。 |
初期設定後、「Wireless@SG」のホットスポット圏内に入れば、自動的にWiFiに接続されます。
シンガポール旅行でWiFiは必要か?
■ フリーWiFiで困ること…
無料WiFiが拡充されているシンガポール。ただ、注意点もいくつか。
例えば、ショッピングモールで無料WiFiサービスを使おうとしても、パスワードが分らなかったり、カスタマーサービスで登録が必要だったりと、即利用できないこともしばしば。
また「Wireless@SG」に関しても、利用できるのはホットスポット周辺だけで、施設・駅全域で利用できるわけではありません。
いざWiFiが必要なときに、ホットスポットの場所が近くになかったり、接続が不安定だったりで、結局使えないことも多々。
無料WiFiは使えたらラッキーくらいの心づもりでいるのが良いと思います。
■ 海外でおすすめ!WiFi接続4つの方法
海外でインターネットに接続する方法は、主に以下の4つ。
- 現地の無料WiFi << 本記事 >>
- 海外SIMカード
- ポケットWiFiレンタル
- 海外ローミング
それぞれの詳細・メリット&デメリットなど、下記の記事で説明しているので、ぜひ参考にしてください。
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