ランタンと月餅で祝う「中秋節」シンガポールの秋を感じる風物詩
常夏の暑さで、四季がないと言われるシンガポールですが、お祭りやイベントなどで季節の移り変わりを感じることは少なくありません。
旧暦の8月15日(十五夜)に、月を祭りながら豊作を願う「中秋節」もその一つ。
2023年の中秋節は、1週間後の9月29日(金)に迫ってきました。
もともとは、中国に起源をもつ風習ですが、70%以上を中華系が占めるシンガポールでも欠かすことのできない秋の風物詩。
シンガポール各地でライトアップやイベントで盛り上がる「ミッドオータム・フェスティバル」の楽しみ方をご紹介します。
各地で開催!ランタン・フェスティバル
■ 中秋節の夜空を照らす「ランタン」
中秋節に欠かせないアイテムといえば、「ランタン(提灯)」。
日が暮れると、闇夜に浮かび上がる幻想的なランタンの光。別名「ランタン・フェスティバル」と呼ばれています。
華やかなライトアップやイルミネーションは、シンガポール各地で繰り広げられます。
■ チャイナタウン恒例のライトアップ
中華圏発祥のお祝いである「中秋節」が、シンガポールで一番盛り上がるのは、何と言ってももチャイナタウン。
毎年、中秋節の時期になると、「ミッドオータム・フェスティバル」を開催。
チャイナタウンの4つの大通り(New Bridge Rd、Eu Tong Sen Street、South Bridge Road、 Upper Cross Street)が、色とりどりのランタンでライトアップ。
チャイナタウン・ポイント前の交差点には、中秋節をモチーフにした巨大なイルミネーションが登場。
道行く人々の目を楽しませてくれます。
チャイナタウンのライトアップは毎日19時から24時まで。10月14日(土)まで開催中です。
Chinatown Mid-Autumn Festival 2023
■ ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのライトアップ
シンガポールを代表する観光スポットの一つである「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」でも、中秋節をモチーフにしたライトアップを開催中。
満月型の穴でくり抜かれた「月亮門(げつりょうもん)」や、中国庭園にある「亭閣(東屋)」を模したイルミネーションが、園内を華やかに彩ります。
「ガーデン・オブ・ブルーム」と題された、このイベントは毎日18時〜22時、10月1日(日)まで実施。
入場無料です。
Mid-Autumn Festival 2023 – Garden of Blooms
中秋節に欠かせない「月餅」
「中秋節」に欠かせないもう一つのアイテムが、月をかたどった中華菓子「月餅」。
一ヶ月ほど前から、デパートやホテル、レストランなど、各店の店頭に「月餅(ムーンケーキ)」が並び出し、中秋節を迎える準備がスタートします。
■ 伝統的な月餅「ベイクド」タイプ
「月餅」と聞いて、まず最初に思い浮かぶのが、こちらの中華菓子。ハスやナツメなどの餡を、薄い皮で包んで焼き上げた伝統的なベイクドタイプです。
■ 生タイプの新食感月餅「スノースキン」
最近、人気なのが、「スノースキン」と呼ばれる生タイプの月餅。
和菓子の求肥みたいなモチモチした皮に、今までにないフレーバーの餡と、洋菓子テイストが盛り込まれた新感覚ムーンケーキ。
ラッフルズホテルの「シャンパン・トリュフ」や、中からソースが溢れだす「ラヴァ・ムーンケーキ」など、どれも美味しそう!
■ シンガポール最大級「高島屋」の月餅フェア
月餅さがしなら、高島屋恒例の「ミッドオータム・フェスティバル」へ。
シンガポール最大級の月餅フェアには、高級ホテルや有名レストランなど約50ブランド・約645以上の月餅が一堂に並びます。
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