率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
陸上自衛隊の戦車全廃が主張される理由は、対戦車兵器の進化によって戦車の有効性が下がり、防衛予算が無駄に使われているからだ。今の脅威はミサイルやドローン攻撃に移っており、戦車の役割は薄れている。これまで国産技術の維持が重視されてきたが、戦車の運用や教育が非効率なことも問題だ。戦車を廃止し、リソースを再配分することで、現実的な防衛力を強化すべきだという意見がある。
戦車部隊の解体
陸幕は戦車や機甲戦力の運用に必要な能力が欠けている。このような組織に戦車やそれに必要な予算、人員を使うのは資源の無駄遣いだ。
陸自は西方で新しい部隊を多数立ち上げているが、既存の部隊を解体するわけではない。既存部隊から隊員を引き抜いているため、北海道では充足率が
「45%」
を下回る部隊も存在している。現在、陸自には約500両の戦車があり、約3000人の要員がいる。戦車部隊を解体して、他の部隊に隊員を振り分けるべきだ。
防衛省は2025年度の予算で74式や90式といった旧式装備を初めてモスボール保存するための予算を計上している。これに10式も加えればよい。
機甲戦力の運用ノウハウを維持するためには、専用の研究部隊を富士学校に設置し、戦車の代わりに
「装輪戦車」
である16式機動戦闘車を使用すればよい。繰り返しになるが、運用能力のない陸自に戦車を与えるのは陸自の弱体化を招くだけだ。