【戸隠イースタンCAMP】2022年GW前半・標高1200ⅿで春夏冬を全て感じた2泊3日 · 妻が突然「キャンプ推進宣言」で、始めましたキャンプ・登山♪

【戸隠イースタンCAMP】2022年GW前半・標高1200ⅿで春夏冬を全て感じた2泊3日

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最終更新日 2023-12-052022年GW前半は一昨年の秋以来となる戸隠イースタンキャンプ場へ行ってきました。

今回妻は仕事が入ってしまい、兄も残し、次男みぃ君との父子キャン2泊3日です。直前までの雨予報は見事に当たり、雨、雪、晴れ、濃霧、雨という一般的には残念な感じになりましたが、1200ⅿの高原ならではの咲き始めの桜、GWの雪、昼間は半袖の暑さの中でノンビリ2人で四季を体感することが出来、汚れたアトラスを雨が綺麗にしてくれるというおまけ付きで個人的には満足感の高いキャンプとなりました。そんな様子を記録しておこうと思います。

戸隠イースタンでの様子をノーナレ・ノー字幕YouTubeで

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キャンプの雨予報ににどう備えるか、今回はどうしたか

全国的に雨予報が先行した2022年GW前半。Twitterなどでは2泊3日を1泊に、中止などの悲報が飛び交っていました。折角のまとまった休みですから晴れがいいですよね。特にGWは初キャンプという方も多い時期なので雨の時はどうしたらいいのかという質問も沢山飛び交っていました。初キャンプであれば装備も限られているでしょうし場所の標高などにもよりますが、行先変更含め直前まで粘り、中止も選択肢かなと思います。

我が家も1泊2日で雨、それも今回のような豪雨予報であればさっさと諦めるかもしれませんが、2泊3日で中日晴れ確率が高いとなれば話は違います。今回の戸隠の事前天気予報は以下の通り。

〇予報
【初日】13時より雨→豪雨→20時頃雨やむ
【2日目】朝のうちみぞれ→日中晴れ
【3日目】曇り→午前11時頃より雨

〇実際
【初日】9時頃より雨まじり→豪雨→予報通り20時頃やむ
【2日目】朝のうち雪→日中晴れ
【3日目】朝から雨降ったりやんだり

雨撤収を見込み、途中でテントを張り替え

となりました。選択として2日目のうちに雨撤収に備えてテントを張り替える事。初日夜から2日目朝は冷えることを予想して、シェルタータイプのヒルバーグアトラスを張り、2日目の夕方までに撤収。

初日、早朝設営中にすでに雨

代わりに軽量コンパクトで撤収5分のヒルバーグナロ3GTを設営。加えて雨でも雪でも焚き火を楽しめるようにフルコットンのテンマク焚き火タープTCレクタを初日から撤収日まで。

2日目夕方の様子

結果として雪は降ったもののそれほど冷え込まずにアトラスでなくても良かったかもしれませんが、こういう時でないとテントについた灰などの汚れを流し落とせないのであえて雨に打たせました。最終日は運が良ければ雨が降る前にナロとタープを撤収したかったですが、朝から雨だと仕方ない。それでも雨撤収セットなので問題なし。

フルコットンの焚き火タープレクタは大きく重いのがデメリットですが、焚き火に特化したタープとして非常に重宝します。夏場の影もとても濃いので必須道具の一つです。PUコーティングがされていないので経年劣化が起こりにくく永く使える道具です。

希望通りの天候にならないことも当然あるアウトドア。そんな時にどうしようかなと思いめぐらせ、チャレンジしてみるのも楽しみの一つなのかもしれません。余談ですが、戸隠に行く時はいつも雨か雪ということが多いです。

数年前のGW

この写真はまだみぃ君が小学校入学前ですが、同じくGW前半の戸隠イースタン。一日で場内が真っ白になった事をよく覚えています。

なぜそこまでして戸隠イースタンキャンプ場に行く?

なぜそこまでして戸隠へ行くのか

雨なのに、わざわざテントを張り替えてまで、何故そこまでして4時間もかけて戸隠へ行くのか?ホントです。でも戸隠ではここでそして春だけに食べられるものがありキャンプよりもそれを食べるためについでにキャンプをしているというのが本音かもしれません。

戸隠イースタンキャンプ場の道を挟んだ向かい側には戸隠キャンプ場があり、敷地の端に戸隠蕎麦のお店が二つ。1つは「岳」、もう一つは「白樺食堂」。綺麗な方が岳で順番待ちが多い。語弊がありますがぼろい方が白樺食堂でこちらは地元の方も来ています。そして白樺食堂では蕎麦を頼むと天ぷらが無料で付いてくる・・・おかしい。春先の冷たい水でしまった戸隠蕎麦とこの時期でしか食べられない春の山菜の天ぷら!3食通ってもいいぐらい美味しい。

雨予報だろうが何だろうが車中泊になってもいいから食べに行くつもりでいました(笑)。キャンプは結局手段です。

コロナ禍のトイレ問題があり昨年GWは他所へ→解決

例年GW前半は戸隠イースタンと決めていましたが、2020年夏に訪問した際にコロナ対策のため場内に点在していたトイレが使えなくなり、一か所に集約されていました。点在していたトイレは汲み取り式、集約されたのは水洗式だったからだと思われますが、広い場内でかなりの人が入る繁忙期にトイレ一か所では辛いと思い、去年のGWは高浪の池キャンプ場へ。

こちらも絶景のキャンプ場としてとても良かったのですがやはり蕎麦です(笑)。高浪の池は新潟糸魚川まですぐなのでヒスイ海岸とか楽しかったですけどね。

今年は場内のトイレは全て利用可能となり、トイレ問題も解決したことから戸隠へ。汲み取り式ですがとても綺麗に管理されているので私は不都合ありませんが、コロナ関係なく水洗トイレしか使われない方も多いかな?とは思います。

直火可能←片付けは入念に

戸隠イースタンは今や珍しくなってきた直火可能なキャンプ場です。

もちろん焚き火台を使ってもいいですが、直火も出来ます。その代わり直火は後片付けを入念にする必要があります。基本は灰になるまで燃やし切る。決して水をかけない。どうしても残る黒い木片(残り炭)などは何かしらにすくって灰捨て場で処理する。などなどです。結局焚き火台を使っても片付けは同じなのですが、直火後どうしても残りやすい黒い木片(小さな残り炭)の処理をするのは焚き火台の方が若干楽。冷えた後焚き火台ごと灰捨て場へ持っていけばいいですからね。直火後は灰をかき分け木片を探して拾わないといけません。そういう手間が面倒だという人は焚き火台を使った方が無難です。

直火をすると草が生えなくなるという意見もありますが・・・直火をする人自体が減っているから何とも言えませんが、戸隠ではどこも緑に覆われています。それよりも車の轍の方が影響大きそうです。ここ数年でタイヤ痕で地面がえぐれてグチャグチャになる場所が増えています。

水は地下水汲み上げ飲料可

数年前まで飲料不可だった水場ですが、3年前?ぐらいから地下水をくみ上げるようになり、一年を通じて冷たい美味しい水が水場から供給されるようになりました。個人的にはここの水で作るコーヒーが美味しいように感じています。

この何とも言えない素朴さがいいじゃないですか。秋口になるとよく凍っています。

ゴミはほぼ引き取ってもらえます

カン、ビン、生ごみなどほぼ全てのゴミは入口付近のゴミステーションで引き取っていただけます。いつもここでゴミの世話をしているお二方には感謝です。ただし、壊れたテントやバーベキューコンロなどを捨てていく人が増えているようで、テントやコンロなどは不可!と張り出されていました。当たり前ですが、どこのキャンプ場でもよく聞くようになりました。

事前予約制、入場時間も厳格に

利用したのはシーズンオープン日。2番手でした。事前の注意事項を確認した予約済みの場合は8時から入場が許可されますが、特にゲートなどがあるわけではないのでそのあたりはモラルの問題。しかし戸隠に来る方達はしっかり車で綺麗に列を作って時間を待っていました。結局7時半頃には入場OKになりました。

ゴミステーション前あたりで車待機中です。

あれこれ書きましたが、ここはお気に入りのキャンプ場です。

戸隠キャンプ場でGW2泊3日・父子キャンプ

さあもう書くことないようにも思いますが(笑)本編です。

全身で感じた記憶

GW前半、仕事終わりでみぃ君と2人で車に乗り込み、出発したのは午後8時過ぎ。一路北へ中央道を北上し、長野道を通って信濃町インターを下りて暗闇に包まれた戸隠高原の麓の街を静かに進みます。ほどなくしてクネクネした山道に入りdocomoの電波も微弱に。後部座席を寝床にしたみぃ君はブランケットに包まって気持ち良さそうに寝てくれています。こういう瞬間に子どもの頃、旅好き、キャンプ・登山好きだった両親ともこうやって出かけていたことを思い出します。子どもだった私は朝目が覚めると知らない森の中だったり見知らぬ風景が広がっていることにいつも心を躍らせたものです。

深夜1時前に戸隠イースタンキャンプ場の管理棟前に到着。併設するトイレをお借りしてすぐに身体を伸ばしました。空に星は見えず雲が広がっているようです。翌朝設営までは何とか持ってくれればいいのだけれどと考えながらすぐに眠りにつきました。

鳥の声や目の前を走る車の音で目が覚めたのは午前5時過ぎ。朝早くから戸隠神社へ参拝する人達でしょうか。多くはないもののキャンプ場の前を車が通過していきます。目の前の登山者無料駐車場には車が一台のみ。さすがの悪天のため登山者も少ないのでしょう。静かな朝です。

到着時は暗闇でしたが例年に比べても春が遅いように感じるのは真っ白な曇天と芽吹く前のまだまだ寒々しい木々の姿からでしょうか。目に入る情報からは春はまだ遠いのかと感じましたが、車外に下りてみると雨前のしっとりした空気には間違いなく冬のそれとは違う色々な匂いが混じっていました。春はやはりそこまで来ているようです。人間の情報というのは目からが殆どといいますが、五感で感じるとそれほど単純ではないということが分かります。

起き出してきたみぃ君とトイレを済ませていると雨がポツリポツリ。まだ入場までは2時間以上ありますが、イースタン場内に静かに車を移動させ、1台止まっている車の後ろへつけました。この日オープンの場内には人影は無さそう。天候も考えながらどの場所が今回の最適解なのかとこれまで来た際の情報を思い返しながら考えていると、「いつもの場所が好きだな!」とみぃ君からの一言。

7時半、入場していいと言われたとの後続の方からの声かけで順番通りに場内へ。戸隠連峰が目の前に広がり、トイレや水場からも近く、雨が溜まりにくそうな少し傾斜のついた平面な場所で設営を開始です。同時に入場してきたのは15台程度でしょうか。雨予報が例年に比べても出だしを遅くしているのかもしれません。

アトラスは慣れれば20分ほどで設営が可能。戸隠の地面はとても柔らかく、ペグは足で踏めばスッと入っていきます。設営の途中ハラハラしていた雨もおさまり、少しだけ明るくなってきた頃に、昔なじみの「クマさんとかっぱさん」ご夫婦が目の前に登場。いったい何年振りでしょう?浩庵キャンプ場でとってもお世話になったクマさん。赤いアトラスを見て声をかけてくださったとのこと。場所探し中だということでお隣に張っていただきました。

愛犬のテト。風の谷のナウシカですね。どことなく似てる?ちょっと緊張気味のみぃ君(笑)。

この日の昼ごはんは早速「白樺食堂」へ。冬の間は雪に閉ざされていたお店もこの日がオープン日。ちょうど昼前ということで混んでいるかと思ったら、案の定お客さんは向かい側の岳へ。悠々座って注文していると、「今日からだと思って!」と地元のお客さんが次々と。皆さん楽しみにされていたようです。

気温が低かったのでみぃ君は珍しく温かいうどんに。私は冷たい戸隠蕎麦と天ぷら。やっぱり美味しい。夏になると大きな夏野菜の天ぷらになり、秋にはきのこも。でもやっぱり春の山菜が一番好き。来てよかった。

付近には水芭蕉が咲き誇っていました。ここ数年でも数が多い。当たり年かな?昼食後はお風呂へ。車ですぐの戸隠神告げ温泉。温泉に到着したころにはまさに豪雨。同じくキャンプ客で賑わっていました。イースタンから最も近いのがこちらの温泉になりますが、少し遠くてもいいならば信濃町やもう少し足を延ばしてもいいと思います。

雨もまた良い

大きな水たまりがあちこちに出来ています。キャンプ場入口から入って左手は若干低くなっているので雨が降るとほぼ水没します。完全に池になってしまうことも。

夜にはやむというものの、かなりの雨量で浸水しないことを祈るのみ。気温も低いので早速焚き火です。

翌日のビーフシチューを煮込んでもらいます。初日の晩御飯はハンバーグ。写真撮り忘れました(笑)。

4w1hのコンパクトフライヤーがかなり便利

最近重宝しているのが4w1hのコンパクトフライヤー。元々は小さなフライヤーなのですが、しっかりした作りなので火の回りがいいのかご飯を炊くのにもちょうどいい。さらに長方形なのでパスタを茹でるのにも便利。普通に鍋としても使えるし、中蓋もあるのでダッチ的にも使えるのではないかなと思うので結構万能です。メスティンよりも深いので油跳ねが少ないようですよ。

予報通り雨あがり、雲間に満天の星

陽が落ちても引き続き雨が弱まる気配はまだないもののテントには灯りがともり暗闇に包まれる前の青い空といい色合いの時間。

予報通り20時頃には雨は小雨程度に。風も無くとても穏やかな夜。それでも翌朝雪予報が真実味を帯びてくるような急な冷え込み。焚き火の炎が気持ちいいものの、初日の疲れが出てみぃ君も早めに就寝。

雲の隙間から次第に星が瞬き始め撮ってみると美しい星空。

戸隠は星がとても綺麗ですが、この日も凄かった。

反対側から撮ると雲の表情が全く違ってまたこれはこれで面白い。

どうやら翌朝はやはり雪なのか、冷え込みとともに次第に雲が広がっていき、私も早めに就寝。今回はいつも妻が使っている雪山用のナンガUDD810DXを使ったら暑いぐらい。快適に朝まで熟睡出来ました。

濃霧と雪に包まれた朝

鳥のさえずりで起こされた。テントの外はもう明るくなっていたので随分寝過ごしたかと思ったらまだ5時30分。外へ出てみると一面の濃霧に包まれたキャンプ場。

晴れの朝もいいけれど、こっちの方が素敵。カメラ片手に少し散歩。

やはり冷え込んだのか水たまりが一部凍結していたり。それでも雪解けの水が水路を勢いよく流れていく。見ていて飽きない。身近な絶景を探せたもっとカメラも楽しくなるのだろうかと自分の視点をより多様に持ちたいと思いながら場内をウロウロ。

蕗の薹が少し凍っていた。

パラパラと降り始めたかと思ったら雪。初めは降っているかどうか分からない程度だった雪が次第に強まってあっという間に薄っすらと場内が白く。

映像では撮っていたのに写真では撮れず。残念。そんな雪も日が出始めるとあっという間に溶けてしまい。

タープに積もった雪が水玉になってキラキラと輝いて美しかった。

春から夏へ

前日よりも慣れたみぃ君。テトはまだ緊張??うっかり長袖を持ってくるのを忘れてしまったので戸隠キャンプ場の長袖トレーナーを購入。これがとっても暖かかったらしくお気に入りに。

昼ごはんはまた白樺食堂へ。前日の寒さが嘘のような温かさはまさに春本番。それどころか夏を感じるような暑さに。

薪を巻いていた針金をタープポールの先端に全部かけるという遊び。大きくなったなと見ていて楽しい。

翌日の雨に備えてアトラスを撤収。ナロ3GTを設営完了。タープ下で2人寝てもいいかと話し合いましたが、結局こちらを選択。

永年使い続けているナロ3GT。その設営の簡単さと居住空間の広さで我が家のメインテント。しかし随分色あせて来てしまいました。それがまた愛らしいのですが。

最終日前の夜の寂しさ

陽が傾き影が横に伸びてくる。2泊3日といえど、やはり最終日前の夜が近づいてくると寂しくなってきます。

もう少し、もう少しこのままの時間が続いたらと思えば思う程時間は早く過ぎていくように思うから不思議。

2日間煮込んだビーフシチュー。美味しかった。

今日はゆっくり焚き火を楽しみます。

夕暮れ前のトワイライトタイムは人を魅了させる。

この開放的な広さと樹林から見える戸隠山の佇まい。戸隠イースタンの最大の魅力だろうと思います。雨雪予報のおかげで来場者が少なかったことも静かさという時間を得られることになったのでしょう。

翌朝は予報より早く明け方から雨まじり。最後まで焚き火を楽しんで最後はゴミ袋撤収。

そんなことも含め、久しぶりの父子キャンプはノンビリいい時間を過ごすことが出来ました。やっぱり戸隠イースタンはいいなと実感。

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  1. YAMATO

    いつも、ブログ拝見しています。なぜ毎回、こんなにも惹き込まれるのだろうと読んでいました。まるで短編小説を読んでるような気分になるからだと先程気づきました。
    今回のブログは特に、キャンプ場と”その場”の描写が美しく、行ってないのにそこにいたような気分になります。僕も以前からこちらに行ってみたいと感じていましたが、今回のブログで絶対に行こう!に変わりました笑

    • みーパパみーパパ

      YAMATOさん
      コメントいただきありがとうございます。YouTubeにも!
      短編小説・・・褒め過ぎですが、とても嬉しいです。その時々で感じた空気感のようなものを残しておけたらといつも思っています。自分の記憶をいつか子ども達が見てくれるのではないかと、父はこんなことを思っていたのかと残していけたらいいなと思っていますし、自分自身の成長のためにも書いておきたいと思っています。
      今回のキャンプは新しいカメラを使っています。撮っていてこれまでとは格段に違います。まさに見たままに、それ以上に描写を出来る条件が整ったという印象です。写真も映像も残して行こうと思っています。先ほどこの時の様子をYouTubeにアップしましたのでもしよろしければご覧ください!