向いてる仕事が分からない。いまいちやる気が起きない。そんな時は適職診断で自分の仕事をチェックしてみるという方法があります。適職診断は「就活や転職活動で仕事を選ぶ時にやるもの」と思っている方もいるかもしれませんが、実はいろいろな使い道があるツール。
適職診断をやることで、どんなことが分かるのか、どんなシーンに役立つのか。適職診断の意外な用途を解説します。
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- 「仕事のモチベが上がらない」のは、仕事が向いていないせい?
- 仕事が向いてないかも?のもやもや対処法としての適職診断
- 適職診断はキャリアの定期健診としてもおすすめ?
- 適職診断の結果を踏まえ、「向いてる仕事」をどのように考える?
- 適職診断を参考に、「向いてる仕事」やキャリアのより良い選択を
「仕事のモチベが上がらない」のは、仕事が向いていないせい?
仕事でやる気が起きない。自分がさほど成長していないように感じる。ほかの人はあっさりこなしているのに、自分は試行錯誤を重ねてもなかなかうまくいかない……。仕事のなかで自分だけが停滞しているような焦りを感じるのは、間々あることです。原因はいくつか考えられますが、そのうちの一つが「仕事が向いていない」というもの。
向いている仕事に就くというのは、簡単なようで難しいことです。そもそも、学生から社会人になる段階では、自身の職業適性が判然とせず、「向き不向き」以外の軸、待遇や扱う商材、勤務地などで仕事を選んだ人もいるでしょう。
また、実際にやってみて「この仕事は向いていない」と気づくのも、よくある話です。
仕事が向いてないかも?のもやもや対処法としての適職診断
今の仕事は向いていないかも。そんなもやもやを打破する方法はいくつかあります。自己分析を行う、家族や友人、同僚に協力してもらい他己分析を行う、転職サイトなどを参考に職業・業界研究をする、キャリアカウンセラーに相談するなど。大切なのは、焦らず自分自身と向き合い、試行錯誤を繰り返しながら適切な仕事を見つけることですが、「とりあえず手軽に知りたい」という時は、適職診断や適性診断という方法もあります。
適職診断は、自分自身の適性や興味、パーソナリティなどを評価するためのツール。MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)やHolland Code、ディグラム診断など多種多様で、SNSで「私はXXタイプ」とシェアされているのを、目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
インターネットで手軽にできるものだけでなく、有料で個別にフィードバックを受けられるものなどもありますが、一般的には、質問に答える形式で自己評価を行い、それに基づいて職業(仕事)やキャリアに対する適性を判断します。
適職診断にチャレンジすることで、「自分では思いもしなかった仕事への適性を示唆された」「今やっている仕事が『向いている』と出て安心した」「漠然とあこがれていた仕事への適性が出て、本腰を入れて挑戦したくなった」など、人によっていろいろな発見があるようです。
適職診断はキャリアの定期健診としてもおすすめ?
適職診断というと「転職や就活の時にやるもの」という印象を持っている人もいるかもしれません。しかし実は、仕事環境を変える予定がなくても、自身がビジネスパーソンとして重きを置いている価値観や、モチベーションになっているものを探る「キャリアの定期診断」としてもおすすめです。というのも、診断のなかの「問い」に答えることで、自分の価値観や内面を改めて考えさせられるきっかけになるのです。一例ではありますが、マイナビ転職の適職診断「ジョブリシャス診断」では、以下のような問いが用意されています。
・他人とコミュニケーションする時は厳しく接する方だと思う
・自分に自信がない方だと思う
・自分は感受性豊かで、涙もろい方だと思う
・自分は陽気でノリが良い方だと思う
質問に答える過程で、自身の内面の変化に気づくことも。また、診断結果として出るのは「向いている仕事」だけでなく、「相性の良い上司」「イキイキできるシゴト環境」など、仕事に付随する環境のフィードバックを受けられることもあります。
これらの診断を定期的に受けることで「最近モチベーションが上がらないけれど、こういうところに原因があるのかもしれない」「こういう仕事に積極的に手をあげてみよう」など、より柔軟に、幅広い選択肢を持ってキャリアに向き合っていけるようになるのは、大きなメリットでしょう。
適職診断の結果を踏まえ、「向いてる仕事」をどのように考える?
適職診断は強みや弱み、興味や志向性、性格特性などが客観的に分析され、今までとは異なった視点で自分に合った職業や仕事環境を見つけられます。ただし、適職診断の結果のみで将来を判断するのはおすすめしません。自身が日頃仕事で感じていること、上司や同僚から言われることなどと併せて、総合的に判断していくことが大切です。また、適職診断のなかに出てくる職種の区分けと、現在の勤務先の職種の区分け、自身の業務範囲が一致しない可能性も忘れずに。
たとえば、「現在会社の営業部門に在籍しているけれど、営業サポート業務がメインで、見積作成や契約書対応、既存顧客のサポートなどが多くの時間を占めている」という場合。
このようなケースでは、向いている仕事として営業が出なかったとしても、それほど悲観する必要はないかもしれません。なぜなら、会社のくくりでは「営業」だとしても、実際に担当している業務は営業以外の職種でも求められるものが大部分を占めているから。
そして「今の仕事をもっと深くやっていきたい」と転職を考えるならば、「営業」にこだわるより契約書関連ならば「法務」、請求関係の処理ならば「経理」のほうが、やりたいことに近づける可能性があるのです。このように、一人の社員がいくつかの業務や領域を担当することは珍しくありません。部門ごとの担当領域も企業によって千差万別。よって、「やりたい仕事」「向いている仕事」を考える時は「職種」にとどまらず、「業務内容」まで踏み込んで考えることが大切です。
そのためにも、常に「今自分が担当している業務」の種類とウェイトがどのようになっているのか、1年前や2年前、あるいは自身の調子が良かった時と比べてどのように変化しているのか。そのような観点で「職」をとらえ、適職診断など活用していくと、より「向いてる仕事」に近づいていけるのではないでしょうか。
適職診断を参考に、「向いてる仕事」やキャリアのより良い選択を
適職診断で自分の「タイプ」を知ったら、一緒に働いている人と共有するのもおすすめです。互いの「得意なこと」「好きなこと」「苦手なこと」を分かっておくことで、スムーズにフォローし合えたり、「この人が得意そうだから意見を聞いてみよう」という動きが生まれたり、よりチーム内で協力しやすくなるからです。自身の向いている仕事が分からなくなってしまった時や、モチベーションが上がらない時。将来の可能性を広げたい時。さまざまなシーンで、適職診断を活用してみてはいかがでしょうか。
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文・ミーツキャリア編集部
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≪「今の仕事、本当に向いてる?」のもやもやにオススメ≫
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「転職しない」という選択肢もある。
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