さんぶろぐさんは金融の仕事をしています。朝の時間に資格の勉強をするようになり、会社以外の世界にまで視野が広がったそうです。
Q.)朝の活動を始めた経緯を教えてください。
そんなときに「24時間営業のジムの早朝は人が少なくて利用しやすいらしい」という話を聞き、それから1時間早く起きてジムに行くようになりました。
朝にジムに行く習慣がつくと、段々と気分がスッキリして前向きになれるようになってきました。そこで朝の時間を使って、資格の勉強を始めてみることに。
僕は金融の仕事をしている会社員ですので、簿記や、中小企業診断士など、業務に直結し、会社から取得を奨励されている資格を中心に勉強しています。
また、基本情報技術者の勉強もしています。金融の仕事からは外れているように思われるかもしれませんが、これからの金融は単にお金を貸すだけではなく、経営支援の知識が不可欠です。その時にITの知識は必須になると考えました。
Q.)なぜ夜ではなく朝の時間が大事なのでしょうか。
それに加えて、僕は周囲から「自己管理能力の高い人」という目で見られることが大事だと思っています。会社勤めをしていると、始業時間のギリギリにちょっと眠そうな雰囲気で出社している人も多いです。
そんななか、朝に早く起きて筋トレや勉強をし、自分の調子が上がった状態で出社していると「自己管理能力の高い人」という目で見てもらえるのではないか、と個人的に思っています。
会社には朝活をしていることは公表しているのですが、メンバーからの反応は良好です。取得した資格を上司に報告した際には「これだけ業務が忙しいのに朝に勉強しているなんてすごいな」と言ってもらえました。
Q.)実際の朝のルーティンを教えてください。
5:00 起床
5:40~6:20 勉強
6:20 ジムに行く
7:30 ジムから帰宅
8:00 出社
(休日)
5:00 起床
5:40~6:20 勉強
6:20 ジムに行く
7:30 ジムから帰宅
8:00 動画編集など
平日も休日もほぼ同じです。
※2022年7月時点
Q.)朝のルーティンが定着するまでの工夫を教えてください。
いきなり早起きするのではなく、少しずつ起きる時間を早めていくのがいいと思います。いままで7時に起きていたのなら、次は6時30分に起きて1週間ほど過ごしてみる。その次は6時に起きて1週間ほど過ごす……というように。
僕はこのルーティンに行き着くまで、半年くらいかかりました。起きる時間や睡眠時間は人によってまったく違うので、決して無理をせずに自分にちょうど良いところを探るようなつもりでやっていくのがいいですね。
そして無理なく朝起きられる時間が定まったら、そこからは動かさない。その方が生活のリズムを作りやすいです。平日も休日も同じ時間に起きる。一度起きたら、多少眠くても顔を洗って活動を始めるようにする。
日中にどうしても眠かったら、夜寝る時間を早めることにします。もしも可能であれば、昼寝をしてもいいと思います。そうすると、睡眠時間は確保できるので、無理なく実行できるのかなと思います。
Q.)朝の活動が仕事にもたらした変化や影響について教えてください。
朝活をして一番よかったことは、視野が広がって、会社だけではない世界が見えるようになったことです。
会社員をしていると、どうしても会社が世界のすべてになってしまいがちです。でもそこに「朝活」という時間の使い方を入れることで、会社がすべてではなくなってきます。これによって、2つのいい影響が出てきました。
1つ目は、気持ちに余裕ができたこと。会社にいると、やりたくない案件が自分の元に回ってきたり、時間のかかる面倒な作業をこなさなくてはいけなかったりしますよね?
こうしたことがあっても「朝の時間に筋トレと勉強をしてきた」と思うと、気持ちに余裕ができて、多少の嫌なことは気にならなくなるんです。もしも自分の世界に会社しかなかったら、気持ちが滅入ってしまうでしょう。
2つ目は、視野が広がって会社の外の仕事にも興味が湧いてきたことです。現在勉強している資格の1つである中小企業診断士は会社の業務に直結します。でも、この知識があれば会社の外でも、いろいろな仕事ができそうなんですよね。
例えば、独立起業をしようとしている人の手助けをするスモールビジネスを始めてみることなどが考えられます。ただ、いまの仕事も会社も好きなんですよね(笑)。そこで、独立や転職をするというよりも、興味のあることには副業として取り組みたいな、と思っています。
以前だったら、こうしたことを考えもしなかったでしょう。自分の人生の可能性を広げてくれる朝活は、これからもずっと続けていきたいですね。
(MEETS CAREER編集部)
限られた時間をどう活用しキャリアに活かすか
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