「自分らしく生きる」ってどうすればいいの? 20代から考えたいキャリアプラン【4つのパターンとは】 - ミーツキャリアbyマイナビ転職

「自分らしく生きる」ってどうすればいいの? 20代から考えたいキャリアプラン【4つのパターンとは】

20代のキャリアプラン

自分らしく生きたい。自分らしくイキイキ働きたい。そう望んでいる方は多いはず。しかし、転職、独立、フリーランス、移住、二拠点生活など、多様な働き方の選択肢がある今、「自分にとって何が正解?」と迷ってしまうのも事実です。

一概に正解があるわけではありませんが、状況の変化に応じてフレキシブルに生き方を選択していくスキルは、人生100年時代には必須と言えるでしょう。

そこで考えたいのが「キャリアプラン」です。20代のビジネスパーソンが「自分らしく」生きるために、キャリアプランをどう役立てたらいいのか。これまでMEETS CAREERに登場した先輩たちの体験とともに、考えるヒントをご紹介します。

「自分らしく生きる」とは?

「自分らしく生きる」とはどんな生き方でしょう?
自分にとって何が心地よいのか、何に幸せを感じ、どう生きたいのか。逆に、何に不快を感じ、どんな生き方を避けたいのか、自身の価値観を自覚することが、自分らしく生きる第一歩です。

20代の若手ビジネスパーソンにとって、人生のかなりの部分を占めるのは仕事です。自分らしくイキイキと働くには、どうありたいのか、何が好きなのかを自覚することが欠かせません。そこで役に立つのがキャリアプランです。

キャリアプランとは?

キャリアプランとは、自身が理想とする将来像の実現に向けた具体的な行動計画のこと。自分のスキルや価値観の「棚卸」を行って現状を把握した上で、将来像に至る具体的な道筋を描きます。キャリアプラン自体は古くからある考え方ですが、近年は選択肢が多様化していることもあり、特に注目されているのです。

キャリアパスとキャリアプランの違い

似たような言葉に「キャリアパス」がありますが、キャリアパスは企業内で、個人が目標とする職位に就くための経験や道筋を指す一方で、「キャリアプラン」は転職や独立なども含めた職歴全体のことであるという違いがあります。

<なぜキャリアプランが必要?>

キャリアプランは自分の将来の目標を達成するなど、より良い人生を過ごすために持っていると非常に役に立つ必要なものです。そこにたどり着くために、今何かすべきなのか、どのように行動すべきなのかを逆算して整理し、具体的に実行していくための軸となります。
自己分析を繰り返すことで、自分の足りないものを理解し、補っていくことで自然と自らの市場価値を高めていくことが出来るのです。

安定雇用を望むのが難しい時代へ

かつての高度経済成長時代には「終身雇用」「年功序列」が一般的でした。ひとつの企業で定年まで働くのが当たり前とされたため、「3年ごとに異動する」「×年後に係長に昇進する」といったキャリアプランは会社が決めてくれたのです。
しかし、昨今の状況は大きく変わり、「終身雇用」「年功序列」はもはや風前の灯です。早期退職を促す制度を設ける企業も側が増加してきた中で、定年退職を待たずに次のキャリアを求めるという選択肢が注目されるなど、企業側も社員側も意識が変化してきています。

これからの時代はひとつの会社に長く勤めることを前提にしたキャリア形成は困難になりつつある。だからこそ、キャリアプランを会社に委ねるのではなく、個人が主体的に描き、個の力を高めていけるように行動していく必要があるのです。

<キャリアプランを作成するメリットとは?>

キャリアプランを作成すると、具体的にどんな効用があるのでしょう?3つのメリットをご紹介します。

●仕事のモチベーションがアップする

キャリアプランを作成すると、日々、明確な目的意識をもって仕事に取り組めるようになります。困難があっても、将来の「なりたい自分」に近づくためだと実感できるため、高いモチベーションを維持できます。意欲的に仕事に取り組めばスキルも向上し、周囲からも高い評価を受けられるようになります。

●具体的な行動指針が定まる

例えば「3年後に独立する」という将来像を定めれば、ゴールから逆算し、具体的に何が必要なのかを検討できます。「社外セミナーで専門知識を高める」「経営数字に強くなるため簿記2級を取得する」「月に3人は新しい人脈を開拓する」など、やるべきことも見えてきます

●キャリアの選択肢が増える

キャリアプランは絶対的なものではありません。過去の経験に固執しすぎることで、自分の可能性を狭めてしまう場合もあります。偶然出会った仕事で可能性が開花することもあるでしょう。プランになかったことにも挑戦していくと、キャリアの幅が広がり、未来のキャリアの選択肢が増えます。
異動、転勤、転職、結婚、介護といったタイミングは、キャリアプランを見直すチャンス。自分の将来にとってベストな選択を考え、柔軟にアップデートしていくことが大切です。

キャリアプランを作成するメリットとは

キャリアプランの4つのカタチとは?

キャリアプランには決まったフォーマットはありません。自分の現状、将来像、そこに至る行動計画が定まればいいのです。とはいえ、いくつかのパターンがあることを知っておくと参考になるでしょう。

ここでは「ストレート型」「応用型」「キャリアチェンジ型」「複業型」という4つのパターンを紹介します。これまでにMEETS CAREERに登場してくれた先輩たちのエピソードも添えました。ぜひ記事も読んで役立ててください。

<ストレート型>

ひとつのキャリアを発展させて、スキルアップ、キャリアアップしていくパターンを分類しました。次のようなタイプの方にオススメです。

  • ひとつの物事に継続して取り組むのが好き
  • 今まさに成長中の分野に携わっている
  • 今の会社で昇進していきたい

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<応用型>

これまでの経験やスキルを生かして、異なるフィールドに活躍の場を広げていくパターンです。業界を変える、職種を変えるなど、一部を変えてみるだけで新たな出会いや気づきを得られることがあります。
オススメなのはこんなタイプの方々です。

  • 新しいことにチャレンジしたいが、経験も生かしたい
  • 自分に何ができるのかよく分からない

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<キャリアチェンジ型>

これまでできなかったことに挑戦したり、将来性のある新しい分野に飛び込んでキャリアを切り拓いていくパターンです。
こんなタイプの方にオススメです。

  • 諦めきれない夢がある
  • 今の会社、業界の先行きが不安
  • 将来性のある分野で、手に職をつけたい

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<複業型>

本業とは別に、自分の得意分野などで複業・副業に取り組むパターンです。
こんなタイプの人にオススメです。

  • いきなり転職するのはリスクが高いと思う
  • やりたいことをひとつに絞れない
  • 複数の居場所をつくりたい

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あなたに当てはまるパターン、共感できる先輩の事例が見つかりましたか?

キャリアプランの実現には転職が必要?

キャリアプランの実現には転職が必要?

MEETS CAREERに登場した先輩たちの多くが転職を経験しています。理想のキャリアを実現するには、転職・独立が近道というケースが多いのは事実です。

一方、転職せずに理想のキャリアを切り拓くことに成功した先輩たちも少なくありません。今いる会社ではできないと思っていたことが、意外に実現できるかもしれません。会社の制度やリソースを利用できないか、可能性を探ってみる価値はあります。特に新卒で入社した会社では、人生で一度きりの「新卒社員」というアドバンテージを生かせます。

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性急に転職や独立という道を選ぶ前に、副業やボランティアというリスクの低い形で「お試し」する方法もあります。実際にやってみて、はじめて見えてくるものもあり、多くの学びや気づきを得られるはずです。

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やりたいことが見つからない…キャリアプランってどうしても必要?

キャリアプランを作成するメリットは逆算思考ができることです。将来こうなりたいという将来像に向けて、必要なアクションを能動的にとれるため実現可能性が高まります。

ただ、そもそも「何をやりたいのかわからない」「やりたいことが見つからない」という20代も少なくありません。悲観する必要はありませんので、ご安心ください。

与えられた仕事をコツコツこなしていくうちにキャリアが固まるケースもあります。最初は苦手だったのに、やっているうちに得意になることもあるものです。振り返ってみたら立派なキャリアが刻まれているのならば誇るべきことです。

必ずしもキャリアプランが必要というわけではありません。キャリアプランという形に、とらわれる必要はないのです。

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モノになるかどうかハッキリしなくても、興味のあることに積極的にチャレンジし続けるうちに、何かの拍子に道が拓けることもあります。仕事にするかどうかは後で考えればよいこと。何もしないで「キャリアプランが描けない」と悩んでいるのではなく、アクションを起こせば、何かが動き始めるかもしれません。

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仮に今、キャリアプランを描けないとしても、焦る必要はありません。目の前のことに真剣に取り組んでいれば、どこかのタイミングで気づきが訪れることもあります。行き詰まりを感じた時には、できる範囲で新しい挑戦をすることが刺激になるでしょう。

キャリアプランをコロコロ変えるのはNG?

キャリアプラン通りに物事が進まなかったり、途中で「やっぱり違うな」と思うこともあります。キャリアプランは一度決めたら変えてはいけないというものではありません。自分で決めたことが達成できないからといって落ち込む必要はないのです。

キャリアプランは人生のルールではなく、目安となる指針です。状況に応じてフレキシブルに変えてOK。むしろ、変化し続ける現代社会において、ひとつのキャリアプランに縛られることこそがリスクになります。大切なのは、ありのままの現状をいったん受け入れること。次にどうすべきかを考えるには冷静な現状把握が欠かせません。

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まとめ

自分らしく生きるには、自分らしくイキイキ働けることが必要不可欠大切です。キャリアプランを作ることで、仕事において自分が将来どうなりたいのか、どうありたいのかといった価値観が明確になり、自分らしく生きるための指針になります。

キャリアプランの作り方に正解はありません。さまざまなパターンの中から、自分に合ったものをチョイスしましょう。仮に今「やりたいこと」が明確にならなくても、焦らなくて大丈夫。目の前のことに真剣に取り組んでいれば、道が拓けることもあります。大切なのは、ありのままの自分を受け入れて、行動を起こすことです。

自分らしく生きるには、自分を知ることが大切です。色々な刺激を受けながら、自分を知っていくプロセスが、最適なキャリアプラン作りにつながります。MEETS CAREERに掲載された、さまざまな人生の先輩たちのエピソードが、その刺激になれば幸いです。

文:瀧川さおり

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