今回は、「お金」「資産形成」といえば
この一冊!と言えるほどの名著、
『サイコロジー・オブ・マネー
一生お金に困らない「富」のマインドセット』
モーガン・ハウセル著
の紹介と個人的に学びが多かった内容の
紹介をしたいと思います。
この本は世界累計70万部、43か国で翻訳され、
「ここ数年で最高かつ、最も独創的なマネー本」
とウォールストリートジャーナルでも
ピックアップされているほどの一冊です。
資産形成や貯金、お金に関する
広く知られている本ですので、
一度は読んだことがある方も
多いのではないでしょうか。
サイコロジーオブマネーというだけあって、
私たちのお金にまつわるさまざまな判断は、
個人の経験や独自の世界観、エゴ、プライドなどの
「心理的な要素」に大きく影響を受けています。
自分の気づかぬうちにしていた行動や、
思考の癖に思い当たることが多く、
何度もハッとさせられました。
この本の要約はネット上に
たくさんの記事が溢れているので、
今回は、私が個人的に雷に打たれたような
新しい気づきを得た部分を
抜粋して紹介したいと思います。
1.お金が人生にもたらす最大の価値は「自由」
―最高の豊かさとは、
毎朝、目を覚ましたときに「今日も思い通りに、
好きなように過ごそう」と思えることだ。―
何をもって幸せ、豊かだと判断するかは
もちろん人それぞれです。
その中でも、「思い通りの人生を送れること」に
共通して価値があると書かれています。
好きな人と、好きなだけ、好きなことができる。
これがお金から得られる最高の価値だということが、
この本の中には一貫して書かれています。
「豊かさ」って結局何だろうか
といつも考えていたので、
自分がお金を貯める理由とも合致して、
スッと心に入ってくる内容でした。
どんなに好きなことでも、自分でコントロールできないと辛い
これは、先ほど紹介したお金がもたらす
「自由」という価値の話につながります。
人は、「自分が主導権を握っている」
と感じたい生きもので、
誰かから何かをするように仕向けられると、
急に無力感を覚えるそうです。
自分で選択したのではなく、
「他の誰かに指示された」
と感じるため、その行動自体は好きでも、
拒絶したり、他の行動を取るのだそうです。
この本を読むまで気づかなかったのですが、
この考えに通ずるような感情が、
自分の中にしっかりあって、
まさに目から鱗でした。
とても矛盾した話をしますが、
私は正社員の仕事をしているとき、
仕事のことを四六時中考えて、
「何か失敗しているのではないか」
「自分の指示が足りなくて
問題が起きているのではないか」
と夢に見るほど常に緊張状態で
心と身体に負担がかかっていました。
今は、働き方のペースダウンをして
派遣社員として働いているのですが、
贅沢な悩みだとわかっていながら、
少しだけ物足りなさや退屈さを感じています。
正社員のころに比べれば、
睡眠も食事も取れるようになりましたし、
心から休日を楽しむこともできています。
今の環境にとても感謝をしていますが、
「自分でコントロールできない」
仕事内容や、自由度の低い仕事の進め方に
モヤモヤすることもあります。
1日の中で8~9時間ほどを、
この自由度の低い中でグーっと自分を抑えて
縮こまって過ごすのは、
それだけで結構な負荷がかかっているなと
退勤後の解放されたような
どっとくる疲れから感じます。
このあとの章で書かれているのですが、
―モノではなく、時間こそが人生を幸せに導く―
お金を蓄えるのは、この「自由な時間」を
生み出すためだとも言えると思います。
3.「目的のない貯金」が最大の価値を生む
―貯金自体が目的であってもいい。
むしろ、そうすべきだ。―
この本には、
「特定の目的がなくても貯金はすべき」
だと書かれています。
お金がもたらす無形の恩恵は、
私たちがふだん貯蓄の目的にしている
有形のモノよりもはるかに価値があります。
目的のない貯金は、選択肢と柔軟性が手に入ります。
少額の貯金をするたびに、
誰かに所有されていた自分の未来を
少しずつ奪い返していることになります。
まさに、貯蓄で生まれる柔軟性こそ、
最強の武器になり得るのです。
目的のない貯金が
「自分でコントロールできる自由な時間」
を生み出す大きな価値を持っているのです。
まとめ
今回は、
『サイコロジー・オブ・マネー
一生お金に困らない「富」のマインドセット』
モーガン・ハウセル著
の中から私が特に心に残った内容を3つお話しました。
このほかにも書ききれないほど、
新しい気づきがあったので、
これから歩んでいく人生の中で
何度も読み返したい一冊になりました。
お金との付き合い方を
マインド、根本から変えてくれる教えが
たくさん詰まった本ですので、
ぜひ手に取って読んでみてください。
ということで、今回は以上です。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございます。
それでは、また!