さて、前回では怒濤の煉瓦最終回。そして愛しのGSへなどと予告をしたものの
いきなり寄り道です。
どこへふらふらと寄り道かと言えば、真鶴。
G規格散歩だから安心して参加したら地獄の22,200歩を経験してまいりました。
真鶴と言えば海と空。ひなびた漁港・・・。
そんな思いを置き去りにして、いきなりガスボンベであります。
意味は無いですが、なんだかジブリのアニメに出てくるロボットが
お互いに知らんぷりしてるみたいで、食いつきました。
バスは一日1本! いさぎよいぞ。
海と洗濯物とコカコーラ。そして、ちょっと素敵な建物はどうやらレストランらしい。
夏の賑わいを思い出して。
そしていよいよ廃墟となった水族館へと険しい道をおりていきます。
この倒木はまだ新しい。
海風によるものなのか、その他の原因があるのか。
廃墟の手前には岩を掘抜いた洞窟があり、中には観音様が静かに鎮座しています。
職業として仏像を彫る職人は別として
この場所に生涯をかけて観音様を彫りつづけた人は
いったいどのような人生を歩んでこられたのでしょうね。
そんなに重いものを背負って生きてきたのでしょうか。
正直言って、この場所はあまり良い気持ちがしません。
両側を切り立った崖に囲まれていて、今にも崩落しそうです。
お願いだから、今だけは地震が起きないでほしい。
心からそう思いました。観音様がお守りくださることを祈るばかりです。
崩れかけた生け簀のような構造物がありました。
そこに流れ込む海水は穏やかで美しく空を写しています。
すこし大げさですが、ポンペイやアトランティスといった
海底深く沈んでしまった都市のことを想像してしまいました。
次に目指すのは突端にある三ツ石というところ。
沖に見える島は初島です。いまは全島アイランドリゾートになっているそうですが
私が子どもの頃は民宿があるばかりの島だったはず。
小学校の時に夏休みの思い出を絵に描く授業がありました。
私の隣の女の子は、家族で初島に行ったそうで、それはきれいに初島を描いていたんです。
島がきれいに描き上がるや、彼女は突然黒のクレヨンで初島を塗りツブしはじめました。
画面中央に大きく立ちはだかる黒い半円形の物体。
おそるおそる、聞いてみました。
なんとそれは初島を眺める彼女の後頭部なのだそうです。
それ以来、私は初島を見ると彼女のおかっぱアタマが目の前に現れるのです・・・。
次回は漁港へと参ります。