新幹線を利用する際、多くの人が「のぞみ」を選びがちですが、時間に少し余裕があるなら「ぷらっとこだま」を選択肢に入れるのも賢い選択です。特に、東京~名古屋間を移動する場合、意外とメリットが多いのです。
年に1~2回程度は利用している実体験から、この少し変わった新幹線の乗車手段を紹介したいと思います。
「ぷらっとこだま」の概要
「ぷらっとこだま」は、JR東海ツアーズが販売する「こだま」専用のお得な旅行商品です。東京~名古屋間では所要時間が約2時間40分と、「のぞみ」に比べて1時間ほど長くなりますが、その分運賃が安く設定されています。また、普通車とグリーン車の2つプランが有り、どちらも通常運賃よりも割安に乗車が可能です。
詳しくは、JR東海ツアーズのサイトからご確認ください。こちらから実際の購入も可能です。
料金のメリット
「ぷらっとこだま」の運賃は普通車指定席の場合8,810円と、「のぞみ」の通常指定席(約11,000円)と比較して2,000円ほど安くなっています。さらに、ワンドリンク引換券が付属しており、駅構内の売店で缶ビールなどと交換できるため、実質的にはさらにお得感が増します。
使い勝手の向上
以前は乗車券として紙のチケットが必要でしたが、最近の変更によりEX-ICでの乗車が可能になり、チケットを券売機で出す手間が省けて便利になりました。また、座席位置も選べるようになり、窓側や通路側などの希望に合わせた指定ができる点も大きな利点です。
また、同じ価格の席(普通車指定席↔S Workシート)であれば、「S Work車両」も選択可能なので、ビジネス利用で作業に没頭したい際には地味に有り難いです。「S Work車両」については、過去の記事でも紹介していますので、こちらも参考になさってください。
ビジネスマンにも使える選択肢
「こだま」は「のぞみ」より遅いため、ビジネス利用には向かないと思われがちですが、時間に余裕がある場合はむしろメリットが大きいです。 例えば、目的地到着後に1時間以上の空き時間が発生し、その間の場所確保に苦労するぐらいなら、「ぷらっとこだま」を利用して確実に着座しながら移動時間を有効活用する方が合理的です。
実際、私の使い方はほぼ場所確保がメインです。1時間の場所をカフェなどで有償で確保するぐらいなら、新幹線の席のほうが快適だったりもしますので、余裕のあるスケジュールであれば、かなりメリットは大きいです。
デメリットと注意点
「ぷらっとこだま」はお得な反面、いくつかの制約があります。
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購入後の変更や払い戻しが不可
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指定された「こだま」号にしか乗れない
そのため、急な予定変更の可能性がある場合には向いていません。事前にスケジュールをしっかり確認し、計画的に利用することが重要です。
また、「こだま」は1時間に2本程度の運行なので、「のぞみ」のように小刻みな調整ができない点も注意が必要です。そういう意味でも、事前にスケジュールが確定できない場合や流動的なスケジュールにならざるを得ないような場合は選択肢から外れるでしょう。
この辺りの種別ごとの事情も過去記事で触れていますので、こちらもご参考になさってください。
まとめ
「ぷらっとこだま」は、時間に余裕がある人にとってコストパフォーマンスの良い移動手段です。特に、
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交通費を抑えたい
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確実に座って移動したい
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のんびりと快適に移動したい といったニーズがある人には最適です。
「のぞみ」一択ではなく、「ぷらっとこだま」も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?