大潟富士から、今度は路線バスに乗って大潟村中心部にある干拓博物館へ。また8kmほどの移動なのですが運賃は200円です。うちの自宅近所の路線と較べると距離に対する比が半分の激安です…。
大潟村干拓博物館
さすがにこれは予想していませんでした…
なによこの巨大な建物…カメラを広角モードにしても入りきらなかったじゃん…(これ以上は後ろにさがれない)。デザインも現代的で、施設全体がまだ新しくてキレイな感じです。正直、もっと小規模で古びた感じを想像していたので、バスを降りた瞬間にビックリ!でした。
博物館正面には、八郎潟干拓・大潟村開発にあたって功績のあった人物、元八郎潟新農村建設事業団理事長・和田正明氏、元秋田県知事・小畑勇二郎氏、大潟村初代村長・島貫隆之助氏の像があります。
頭上の海面とジオパーク
展示室も広々。最初のコーナーはかつて湖だった八郎潟についてのコーナー。『今立っている地面は、かつては水の底だった』ことのイメージなのか、見上げる位置に船があったりします。湖底の地層や、かつて行われていた漁についての解説などがあります。
干拓される前はヤマトシジミが大繁殖する湖でした、ということで地層はぎ取り標本です。貝が大量にいた湖底の上に盛り土をして現在の地表が作られています。
潟の記憶
干拓の歴史を解説するパネルなどが並んでいます。巨大な湖が埋め立てられていく様子がよくわかります。
新生の大地
大潟村は全域が海面より低いので、常に水を排出する必要があります。写真はそのためのポンプの羽根車です。
この青い巨大な円錐は、ポンプが単位時間あたりに排出する水量を表しています。1秒あたりの量だっけ、1分あたりだっけ、肝腎なところを忘れた…
入植者お茶の間劇場
こちらは干拓地の生活を開設する展示室です。中央の白い建物は大潟村入植開始当時の住宅の実物大模型です。
こちらが入植者住宅の台所と居間のようです。昭和40年代、日本の人口がどんどん増えて、住宅がどんどん作られた時代ですね。同じ時期、都市部で住宅公団(現UR)の団地が大量に建設されてていましたが、それらとも似たデザインです。
住宅模型の横では、地元に残る八郎太郎の伝説を切り絵アニメーションで見られます。夕食のおかずを同居人の分まで食べてしまっただけで龍に変化してしまうって、昔の因果応報は厳しすぎです。
豊かなる大地
干拓が終わったばかりの台地は肥沃ではあっても非常に柔らかい泥で、トラクターなどの大型農業機械が沈んでしまうなどの苦労があったそうです。この写真のように車輪が埋もれてトラクターなどが動けなくなった状態を『カメになる』というんだそうです…。
奥の壁に並んでいる四角い袋は米を入れる専用のものです。
近くには米の品種に関する解説展示もあります。
こちらは周辺の生物を紹介するコーナー。ノスリ、ハヤブサ、フクロウなど大型鳥類がたくさん。
ソーラーカー
ソーラーカーの展示コーナー。大潟村には、非常に広く平坦な土地を生かしたソーラースポーツラインという一周25kmのテストコースが整備されています。また日照時間も長いことからソーラーカーの走行テストが行われているのだそうです。
ソーラースポーツライン…先ほど大潟富士の近くでコースの一部を観ましたね。
オマケ
マスコットキャラの類かと思ったら、実在の人物、大潟村応援大使・乃木坂46の鈴木絢音さんだそうです。48とか46とかのメンバーってどこにでも入り込んでるな…と思ったら、ホントに大潟村のご出身なんだそうです。
まとめとデータ
正直、脇本城から比較的近いスポットで、半分ネタのつもりで訪れた大潟村でしたが、予想外にも勉強になる、充実した見学となりました。こういう予想外は大歓迎です。
Webサイト | 大潟村干拓博物館公式サイト |
地図 | GoogleMap |
アクセス | JR八郎潟駅前よりマイタウンバス大潟村方面に乗車、 『道の駅おおがた』下車徒歩すぐ(200円/22分) ※バスは本数が少なく、開館時間中に到着するのは1日3便しかありません。 時刻表はこちら ※タクシーだと八郎潟駅から7,000円前後かかります。 |
開館時間 | 9:00~16:30 |
休館日 | 4~9月:第2・第4火曜 10~3月:毎週火曜 ※祝日の場合は翌日に振替 年末年始 |
入場料 | 大人300円、小中高生100円 ※冬期に入館無料期間があるようです |
備考 |
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