25 なりゆき
自叙伝『囁きに耳をすませて』第三章 “わたし”を生きる
25 なりゆき
通販会社を退職した後、
リラクゼーションサロン開業の準備を始めた。
まずコースを定めて費用を決め、関連する備品を調達して回ったのだ。
機器による全身マッサージと足浴の後、
30分のフットマッサージを行いながら体調を問診しておく。
それから調節的鍼灸施術を行い、最後にハーブティを楽しんでもらう。
そのフルコースが5000円で、単独のフットセラピーと鍼灸施術は、
それぞれに3000円に決めた。
また本格的なヒーリングコースは5000円に設定した。
ストレスの内容に応じてオリジナルの瞑想テープを作成するからだ。
次の課題は販売促進だ。
マンションの一室だけに、何らかの宣伝は必要不可欠である。
高額の看板設置などは無理にしても、ネットでの宣伝や、
新聞の折り込みチラシを利用するつもりだった。
その作成にとりかかっていたとき、
打ち合わせに来た啓子からストップがかかった。
「えぇ~っ❢ チラシまいたらアカンの。なんで?」
「住居として買い上げた物件だから営業用に使ったらだめなのよ」
啓子がしゃあしゃあと言った。
一瞬、めまいがした。
「はぁ?それわかってて、サロンやるって言ったの?
管理人に内緒でやる気だった?
けど、人が出入りしてたらすぐにばれるやんか。
第一、宣伝しなかったら客なんか来ないでしょう?」
「管理人にはね、友人、知人たちと楽しむための
プライベートな部屋だと言ってあるのよ。
大丈夫!客は私が連れてくるから」
「連れて来るって……。
田村事務所の関係者やシャンソン仲間、ブティックのオーナー?
そりゃあ義理で1、2回は来るだろうけど、
経営ってそんな甘いもんじゃないよ。
備品や機器関係で200万近く出費するんよ。
リピーターが定着するまでは私の給料分も捻出できないんよ。
無茶だわ……いつまでも給料泥棒なんて耐えられへん。
その辺の展望について、啓子さんはどう考えてんの?」
答えによっては白紙撤回する勢いで聞いた。
「そんなに心配しなくても、どうってことないわよ。
下の娘なんて400万かけて獣医師になるための専門学校行って、
試験に落ちてパァよ。それで再挑戦するかと思えば、
もうやりたくないんですって。
まぁ無理に社会に出なくてもいいのよね。
うちの人のお気に入りだし。
私が外出するときなんか、旦那の守役にうってつけなのよ。
アハハハ……。
それから思えば俊子さんに支払う給料なんて20万そこそこでしょう?
生活費とは別に私も事務所から給与もらってるしね。
良子だってそう。事務所の給与で遊んでいられる身なんだから、
俊子さんに技術を教わってると思えば安いものよ。
私ね、足つぼのセラピーは週に1回、鍼灸だって月に2回は通ってんのよ。
それで身体がもっている状態だし、サロンは自分のためでもあるのよ。
だから俊子さん、気を使うことなんてないのよ。
前の会社ほど高級支払ってあげられないけど、
俊子さんにとっても施術の練習になっていいでしょう?」
啓子の言い分を聞いているうちに、すっかり拍子抜けしていた。
世の中、こんな感覚で金を使う人間がいるとは。
しかし、オーナーが言うんだからいいとするか。
今さら後戻りするより、サロンに必要な知識と技術を良子に教え、
早々に退散して田舎暮らしを実行に移すしかないかも。
スタート時点で、そんな思いを巡らせていた。
案の定、義理を果たそうとする啓子の客は、
オープンして1ケ月足らずで底をついた。
ブティックのオーナーが2人と、その知人。
司法書士事務所の経理を請け負う高齢の女性と、その友人たち。
良子の親友の合計10人ほどだ。
いずれも身体的な不具合は見られず、
いかにもギブアンドテイクという印象だった。
無理もない。
啓子には損得勘定抜きの友人などいないのだ。
彼女の話はいつだってワンパターンで、
破天荒な夫の守の大変さが80%を占める。
どれほど夫に尽くしているかをアピールする以外は、
ゴージャスな暮らしぶりの自慢ばかりで、
会話のキャッチボールにはならない。
聞いている側にすれば、疲れるばかりでアホらしい。
それは隣組だったときも同じだ。
井戸端会議に花が咲いていても、啓子が現れると座が白けた。
誰もが用事を思い出したように家に戻ってしまうわけだ。
集客の打つ手もない日々のなか、
啓子は次々と買い物をしてサロンの空き部屋に運び込んだ。
2年ほど前から始めたというシャンソンの発表会用ドレスが数着。
1点で30数万円の絵画や、装飾品である。
まさか、集客のための新たな義理を買ったのだろうか?
いや、彼女の欲求だと思いたい。
いずれにしても正雄に内緒の品々であることは明らかだった。
「なぁ、良子ちゃん。
こんなことしてて、ほんまにいいんかなぁ」
ある日、私が呟くように言った。
「衣装のことですか……だったらいいんです。
啓子さんの生きがいですから…」
相変わらず母に敬称をつける良子である。
「生きがいなぁ……。
ちょっと前までは自立するための模索をしてて、
私もできる限り協力はしたけど。
結局、夫の収入を自在に操ることに生きがいを求めたんやなぁ」
「そうそう、俊子さんに啓発されて、
例の化粧品やる気はあったんですけどね。
あのときは本当にご迷惑をかけました。
でも、正雄さんの荒れようが凄くて……。
殴るわ、蹴るわですよ。
家族全員が巻き込まれて大変でした。
本当はシャンソンも気に入らないんですけどね。
喧嘩になるから、さすがの正雄さんも
しぶしぶ黙認してるんじゃないですか」
「確かに歌は上手だし、シャンソンもいいと思うよ。
けど、本気でやってんのんかなぁ。
先生への付け届けがどうの、発表会の花束がどうのって話はよく聞くけど、
選曲や、発声テクニックなんかの話、聞いたことないねん。
良子ちゃんに言うのもなんだけど、お母さんって歌を唄いたいのか、
着飾ってスポットライトを浴びたいのか、わかれへん」
「両方でしょう。
仕事は持てなくても何か夢中になれるものが欲しい。
働かなくても正雄さんのご機嫌さえとっておけば贅沢はできますから。
それで、豪華なドレスを着て歌うシャンソンになったんじゃないですかね。
でも続くかどうか。啓子さんて熱しやすく冷めやすい性格ですから」
「へぇ、驚いた。良子ちゃんて、冷静に観察してんなぁ。
ところで、良子ちゃん自身の未来像はどんなん?
なんてったって灘高出の才女やもんなぁ。
受身の人生じゃなく、何らかの仕事を持ちたいって気持ちは強いの?」
「もちろんです。母のような人生は嫌ですから」
「ほんまにそう思ってんの?
だったら今からでも遅くないわ。
鍼灸かマッサージの免許とったら?
解剖学や生理学を学んだら応用力が広がるよ。
この部屋の使用条件でサロンの採算は無理だろうけど、
資格があったら勤めることもできるし、開業してもいいやんか。
良子ちゃんには資金と時間は充分にある。
恵まれた環境の独身時代って貴重だと思うけどなぁ」
そうけしかけると、良子は愛想笑いを浮かべた。
「確かにそうですよねぇ。
けど、勉強って好きじゃないんですよねぇ。
学校って3年も行くんでしょう」
「まあね。けど半日学校行って、
半日はサロンで実技となると勉強が生きるよ。
解剖学知ったら、顔の表情筋の美顔やっても効果は得やすいし、
真剣に考えてみたら?」
「……そうですね」
良子が気のない相槌を打った。
セラピーが好き。
仕事を持ちたいと言ったのは、果たして本心だろうか。
サロンをオープンして3ヶ月が過ぎた。
2人のリピーターが月に2回。
啓子ファミリーの不定期的な施術をこなすと、
あとは時間を持て余す日々が続いた。
そこで専門学校の仲間に声をかけて、
格安の費用で定期勉強会を開くことにした。
過去に学んだオステオパシーや、中国整体の技術、
誘導瞑想などを復習するためだ。
かつて、私はカウンセラー養成講座に通って基礎過程を修了した。
その先を受講しなかったのには理由がある。
受講資格が問われていないためか、
講座には暇を持て余した主婦などが多く参加していた。
お茶に誘われて驚いたのだが、話題といえば姑や夫の愚痴ばかりで、
カウンセラー志望というよりカウンセリングが必要な人々の集団に観えた。
しかも内容のわりに受講料が高いと思った。
協会の認定証を得るためには200万かかるが、
それでカウンセリングができるわけではない。
心理学を専攻した先生方の助手がせいぜいだということだった。
ということは、資格商法の一環かもしれないと疑ったものだ。
財団法人や、社団法人を名乗る怪しい組織は多い。
労働省の諮問機関云々という工学技術員の認定書と同じように、
実際に講座さえ開いていれば法には触れない。
そうであれば受講資格を問わないことも腑に落ちるというものだ。
猜疑心もあってか、講座は退屈きわまりないものだった。
どの講師も無表情のままボソボソと喋る。
専門書で独学している方がましだった。
学者でも人を相手にするからにはハートが大切だろうに。
話術に創意工夫のない彼らが、
臨床で人の心を開けるだろうかとさえ思っていた。
それでも基礎講座だけは消化しようと、半年ほどは真面目に通った。
だが、ユングやフロイトなどの心理分析を優先させ、
悩める者に対する愛や、思いやりの精神が語られことは一度もなかった。
私はよく自問自答したものだ。
よほどの精神病でない限り、精神分析など必要だろうか。
相手の言い分に耳を傾けるだけで、たいていの人は元気になれる。
その手法は、ただ無条件に愛すること。
耳を傾けている間中、愛の波動を送り、
相手の言い分を全面的に肯定することだろう。
心理分析のための絵を書かせることではないはずだと。
結局、カウンセリングの講座は基礎コースを修了して辞めた。
『病は気から』と言われるように、
多くの人はストレスからさまざまな病気にかかる。
うつ病や、パニック障害、適応障害などは精神科の手に委ねられるが、
同じようにストレスが原因と言われる胃潰瘍や円形性脱毛症、不眠、
食欲不振、便秘、めまい、吹き出もの、腰痛、石灰沈着性肩関節痛などは
内科の診療対象となる。
注射や薬剤でコントロールできる場合が多いからだ。
これらの病気にかかる人は、誠実で責任感の強い努力家が多い。
自制心が強く、何事も堪えてしまうからだ。
そんなタイプの人は静寂の中での瞑想するのが効果的だ。
他人に依存せず、自身の治る力を活用できる前向きの人が多いからだ。
私は施術家になる前から、その重要性を学び続けていた。
ただ、人々の役に立ちたくても資格がなければ身体に触れることはできない。
かといって会話だけだと新興宗教のようなイメージが付きまとってしまう。
私は単純に、そんな理由で鍼灸師の資格を得たようなものだ。
だから施術はするが、ストレス対策に最善を尽くす。
患者自身が方法を覚えれば、薬や心理分析に頼らなくても
多くの病気は治るからだ。
サロンでの勉強会は週に1度で、修行中の鍼灸師2人と、
その仲間の合計3人に実技を教えた。
五十肩や、寝違いに即効性のある頚椎テクニックを教えると、
実際に具合の悪い患者を連れてきて実践となった。
またストレスからうつ状態になった小児科の女医には
誘導瞑想の個人プログラムを組んで対応した。
「俊子さん、すごいですねぇ。
病院なんか行かなくても、本当にちょっとしたことで良くなるんだぁ。
精神的なことも凄いですよね。
あの女医さん、俊子さんと話したら笑顔ですもん」
臨床を見学していた良子が言った。
「そうや。基本的な技術は必要やけど、あとは愛。
『わたしを通して、この人を癒してください!』って、
おまじないかけるんやけどなぁ。
どぉ?何週間か見学して、学校のことも含めて考えてみた」
勉強会を思いついたのは、良子のためでもあった。
「3年ですよね。考えたんですけど……。
無理です。飛べなくなる」
「飛ぶって?」
「2年ほど前から、カイトで飛んでるんです。
やっと面白くなってきて。今度の土、日も行くんですけど」
「へぇ!空飛んでるんだぁ。そりゃあ楽しいだろうね。
ひょっとして好きな人でもいて一緒に飛んでるとか……。
違う?」
「わかりますかぁ。啓子さんには内緒なんですけど、
実はカイトの仲間だった人とつき合ってるんです。
なんでわかったんですか?」
「だって良子ちゃん幸せそうだもん。
人間、暗中模索してたら深刻な顔してるよ。
苛立ちや焦燥感も表面化するはず。
けど良子ちゃんって急きも慌てもしてないもんなぁ。
お母さんの要求には全面的に従うし。
いかにも事務的だけど、なんかこう、
今だけやり過ごせばいいって感じの割り切りしてるやんか。
それに、私が容赦なく両親の悪口言っても、
良子ちゃんって客観視してるもん。
心ここにあらずって感じ。
それって、良子ちゃんの心を支配している別の存在がある。
または結婚を意識してるってことじゃないかなぁ」
「さすが俊子さん。するどい❢」
頬を紅潮させながら良子が言った。
「となると、近い将来、結婚もあるってこと?」
「1、2年先になると思います。もう26歳ですし。
30歳までには結婚したいと思ってて。
その人、奈良の人なんですよ。
彼の仕事が終わってから逢ってたら帰りが遅くなるでしょう。
だから週末を利用して2泊3日くらいで飛びに行くんです。
それだと両親にも怪しまれないし。この前も……」
良子が珍しく聞きもしないことを喋りはじめた。
親密になった状況や、その魅力を饒舌に語る良子は幸せそうだった。
もう誰にも止められるものではない。
聞き上手を装いながら、私は意欲を削がれていった。
「そっかぁ、その人のこと大好きなんやなぁ。
1、2年先に結婚するとして、まさか奈良から通ってサロンやれんわなぁ」
「そうなんですよねぇ。彼氏とのこと、こんなに急展開するって思わなくて」
良子が申し訳なさそうに言った。
結論が出たと感じた。
問題は良子がどのタイミングで両親に打ち明けるかである。
ああ、なんてことだ。娘も母親と同じではないか。
理想はあっても努力を嫌う。
結局のところ、金の力で娘の能力を潰したようなものだ。
どうしよう。
残された日々に、私は何をすべきなんだろう。
次回投稿は5/1『26 希望と影』に続きます。
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コメント
🔓コメさんへ
(´ー`*)ウンウン
精神世界を信じるコメンターの意識はアラカルト。
それによって見る、感じるものがバラエティに富んでいて、
私にも解らないことが多いです。(笑)
> 昔の恋を引きずっていたわけでもないのに不思議な気持ちです。
その瞬間的な閃き感は『あるある感覚』だと共感します。
常に『(*′☉.̫☉)えっ?‥今のなに?‥‥なんで?』なんですが、
顕在意識下の自分が、潜在意識の記憶を辿ることは不可能なので
『ふ~ん、なんか関係があったんやぁ』で放置するしかない。
ただ、そんな体験によって、ものの見方は変わります。
嫌な相手に対しても先入観に囚われてはいけないと、
自分に言い聞かせたりして……。
今生の自分を中心にした人間関係…登場人物は、たいてい、
過去生で縁のあった人たちでしょうから。(^_^ ;)
2021-04-30 06:18 風子 URL 編集
管理人のみ閲覧できます
2021-04-29 20:20 編集
Re: ゆうさんは面白い❢
風光明媚な場所で、芸術家たちと交流し、
新鮮な海、山の幸に恵まれた最高の住環境ですよね。
いかにも楽しそうに暮らしていらっしゃる。
>熱海の夕日なんですが……。
(*′☉.̫☉)ありゃ、そうでしたかぁ。
目の前に展開している風景だとばかり。
アホでいいかげんな閲覧者のひとりですぅ(笑)
>自分の中にある情報をまず全て否定することから……。
>生まれたばかりの赤ちゃんに戻るのですが、
この『いきさつの消去』……毎日ですかぁ?
表と裏を、見たい時だけ、ではダメでしょうか?(笑)
だとすると……。
!(・。・)うん❢ 99.9%の人でいいです(笑)
だってココ……三次元の星に住んでいるのですから(笑)
ところで、ゆうさんはどの星から来たのですか?
なぜ地球を選んだのでしょう? 今度教えて下されぇ。
2021-04-18 08:25 風子 URL 編集
はははっ・・・
ただ、楽しく暮らすことができればそれで満足です。
熱海の夕日なんですが、伊豆半島の東に位置していて熱海に夕日は無いんです。
それはなんどもBlogで書いてはいるのですが、人の頭の中に入ってしまった情報はほぼ修正することができません。その人の性格も癖も・・・
自分の中にある情報をまず全て否定することから始めないと表と裏がみえません。そんなこと99.9%の人には無理です。自分という人格すら失くすことになるのですから。生まれたばかりの赤ちゃんに戻るのですが、その状態が全ての原点です。世界が自分だということを。そして、自分というあなたのアタナタは植え付けられたモノだと気付くことから始まります。全ては・・・
では、またね。風子さん
2021-04-18 05:58 ソカロのゆうです。 URL 編集
Re:ゆうさんコメントありがとうございます
「ランガージュの檻」を強く感じます。
おっしゃる通りです。
日本語の「水」は冷たい液体を限定的に指し、
英語の「water」は温冷混同ですもん。
異国語を学んだからと言って通じる意味は限定的。
“日本人同士でも捉え方が違えば、
解釈の仕方が全く変わるのは当然”でしょうね。
まぁ……考え方も解釈も十人十色。
だからこそ『面白い』とも思います。
相手の思考や価値観が想像通りだと他者の存在意味がない。
わ・た・し のコピーだらけだと
成長や進歩発展も微々たる世界になってしまいますもんね。
>私があまり意見的な記事を書かないことや、
考えを書かないことの理由がそれです。
そうなんですかぁ。
『南熱海の朝の写真』に対する反応について、
「熱海の夕日は綺麗ですね」とコメントした方も、
微妙な思いや想いがあったはず。
ただ、それ以外の表現方法が思い浮かばなかったのかも……。
だから、臆することなく『ゆうさん節』を、
ドンドン発信していいと思います。
私のブログファンでも、豹変反応する人、多いですよ。
絶賛していたのに、ある日突然みたいな……。
なにが気に喰わないのか解りませんが、それはそれ。
記事に感情移入して、その人なりの展開を期待していた?
価値観を共有できなくなった?
『知らんがなぁ‥そんなこと』と、私は思っているんです。
今回の出来事以来、彼女との縁が切れて幸いでした。
嫁いだ娘とは今もメールのやりとりはしています。
破天荒な司法書士の夫は亡くなったようです。
長男が司法試験に受かり事務所を引き継ぎ、
夫が逝ったら物心ともに自分の天下ともくろんでいた彼女。
私が知ってる限り、長男は司法試験に8回失敗していたので、
その後のことは聞かないようにしています。(^_^ ;)
2021-04-18 03:29 風子 URL 編集
面白い会話です。
しかも、一般のお客様相手では色々とありますから・・・
広告なしで、人の出入りを気にしながらの口コミだけの商売ではかなり苦戦すると思います。今みたいにネットでの広告ができればまだしも・・・しかも、彼女もかなり呑気な方でその自分勝手さと激甘な感じ(苦笑)よく持ちこたえましたね。今後、どうなることでしょう?
そして、臨機応変に対応する風子さんには何時もながら舌を巻きます。対応力のある方だと感心してしまいます。やはり凄い!
さて、さて、今後どうなることか?
私もつくづくコメントをしたりして、感じることなのですが、「ランガージュの檻」を強く感じます。彼女との風子さんの会話がまさにその通りで、同じ日本語で話しているのに意味が通じない。といった感じが正に各々の檻に入って交わらない感覚を感じます。当たり前といえば当たり前なのですが、これを強く感じるのが外国の方との会話です。そして、異なる宗教者間の会話もです。基本、生まれも育ちも国(出身)も違う、ましてや親も友達も学校も違う、興味も違ば考え方も違い、立場も違う。そんな者どうし同じ日本語で話していても、外国語ほどの檻を感じます。まったく通じないのです。面白いですね。
私があまり意見的な記事を書かないことや、考えを書かないことの理由がそれです。捉え方が違ば、解釈の仕方が全く変わります。善意を悪意とも捉えられる事もしばしばです。今、Blogで「南熱海の朝」として写真をアップしているのですが、熱海の夕日は綺麗ですね(苦笑)と・・・コメントをいただくことがあります。まぁ、それはそれでいいのですが、真面目な記事にこれをされると、文章能力の無さに落ち込んだりもします。
元々、文章の書けない私ですから仕方がないのですが(爆笑)
言葉が伝わらないって本当に厄介ですよね。
では、では、次回を楽しみにしています。風子さん
2021-04-17 17:45 ソカロのゆうです。 URL 編集
Re: エリアンダーさん コメントありがとうございます❢
免許取得後、開業して生き残る鍼灸師は全体の数%。
そんな鍼灸業界の現実を前に、思考錯誤の日々でしたねぇ。
> 重度の精神病こそ心理療法/精神分析は効かないかもですね。
> 心理学を齧った時、フロイトやロールシャッハテストに懐疑的でした。
> フロイト「肛門期」「口唇期」? ほんまかいなって。
> ロールシャッハテスト 「男根」「性愛幻想」「自己愛」「口唇的欲求」?
> なんでも「男根」に結びつけるんだもの。(笑)
> 誰かが言ってました、
> 「インクのシミが明らかにするのは、
それを解釈する検査者の秘められた世界である」
∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!
おっしゃる通りです。
まことしやかに講義する臨床心理の先生方が不思議で……。
とくにフロイトに対しては『マザコンかい?』と思ったほど。
インクのシミの解釈なんて、解釈パターンは人の数ですもんね。
東洋医学の古典に『亀の背中の文様が…』ってのがあり、
その解釈に共通する理論にうんざりしましたぁ。(^_^ ;)
2021-04-16 02:58 風子 URL 編集
No title
洗練された描写力で、こんな文章が書けたらといつも思います。
登場人物が生き生きしてますもん。
>私はよく自問自答したものだ。
>よほどの精神病でない限り、精神分析など必要だろうか。
重度の精神病こそ心理療法/精神分析は効かないかもですね。
心理学を齧った時、フロイトやロールシャッハテストに懐疑的でした。
フロイト「肛門期」「口唇期」? ほんまかいなって。
ロールシャッハテスト 「男根」「性愛幻想」「自己愛」「口唇的欲求」?
なんでも「男根」に結びつけるんだもの。(笑)
誰かが言ってました、
「インクのシミが明らかにするのは、それを解釈する検査者の秘められた世界である」
2021-04-15 17:57 エリアンダー URL 編集
Re: バーソさんコメントありがとうございます♪
宣告された甥っ子がいましてね。
(8歳で阪大の循環器科医師から宣告)
その甥っ子、大学生の頃には独学で医学を学び、
友人同然になった阪大の担当医とディスカッション。
結果、病院で処方された薬の全てを断って
独自の治療法に到達。(担当医も納得)
定期的な断食、野菜中心の極端な小食、瞑想などで、
50歳になる今も断食道場を経営。元気です。
その影響から私自身も西洋医学の長所や短所を
かなり深く学んだものですから、資金や頭脳があったとしても
医師になりたいとは思わなかったのです。
人は、なぜ病気になるのか?
人は、なぜ治るのか?
この大きなテーマに向かい合ったとき、
アンドリュー・ワイル博士の考え方に感銘を受け、
治療家を目指すようになりました。
そんな下地があったものですから‥‥。
鍼灸免許は得たものの暗中模索、思考錯誤でした。
玉子が先か鶏が先か、じゃないですが……。
生活習慣病も含めて、病気の大半は意識が創りますし、
治すのも本人の意識です。(難病以外)
そんな意味で鍼によって気のバランスを整え、
ストレスを回避するための思考習慣をマニュアル化。
それをベースに個人に特化した瞑想テープを作りました。
>風子さんのまわりには、金や物質や男女関係に
関心のある人が多くないですか。
∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!
いかにもバーソさんらしい感想です。
今生の多くの人は金、物、色という三大欲求に振り回され、
成功や失敗の指標にして一喜一憂しているんですよ。(笑)
>私は地味目に“自分”を、
まあま貫いてきたなあと思いましたよ。
ん?‥‥決して地味じゃないと思います。
バーソさんは、ご自分を過小評価しているような……。
30代の頃、毎晩々、UFOが接近して、その窓が
9の字になってたので初めて占い師を訊ねました。
すると一言。
『……あんた、最高のこと考えてんやなぁ』と。
それで超納得。
ものの5分で5000円払って帰りました(笑)
なにしろ精神世界の探求真っ盛りで、
『なりたい自分像』が決定していませんでしたから。
バーソさんは地味ではなく、聖なる最高の人生を生きた。
組織に問題はありましたが、最高の目的意識で生きたと、
私は思っていますよ。(^_-)-☆
2021-04-15 09:07 風子 URL 編集
知識と経験は掛け算で活かす。
風子さんはそういう応用力というか、自分の持っている賜物を活かす才覚のある人で、特にそうする意欲と行動力が人の何倍もある人だと思いましたね。
調査ではいまどきの子供の夢は会社員になりたいことだそうですが、風子さんの場合は自分が決めて自分が取り仕切って自分が主役になっていかないと気が済まないというところがないですか。といって万事がカネカネカネというわけではなく、ひとへの「愛」や「思いやり」が根底にある。だからこそ金儲けより「自身の治る力を活用できる」ようにしてあげることを考えたのでしょう。
風子さんの近辺には、似たような人が集まっているように感じます。平凡な主婦や会社員じゃない人が多いですね。と同時に感じたのは、人間は何か楽しいことがあると「幸せそう」な顔をするということです。良子さんの場合は彼氏ができたことですが、風子さんもいままで波乱万丈、新しい仕事仕事の連続で追われていたような忙しい日々がすなわち「幸せ」な人生だったのじゃないですか。
各種学校については、生徒をその分野の社会に出すために存在しているというよりは、それを利用して経営者自身の生活費と利益を得ているというイメージが強いですね。しかしそんな授業でも知り得た知識を自分のやりたいことにちゃんと活かしてきたのはたいしたものです。
と書いてから思いましたが、風子さんのまわりには、金や物質や男女関係に関心のある人が多くないですか。スピリチュアル系の人はそんなにはいないように感じますが、そんな人間関係の中でも風子さんは派手目に“わたし”を生きるを貫いてきたのですね。という私は、全然違う世界で地味目に“自分”をまあま貫いてきたなあと思いましたよ。(笑)
2021-04-15 07:59 ☆バーソ☆ URL 編集