ユズリハ（譲葉）

常緑高木 東北地方南部以西〜沖縄の暖地常緑樹林内に生える。樹皮は灰褐色で縦に筋が入り、楕円形の皮目がある。若い枝は紅色を帯びる。古い枝は葉痕が目立つ。葉は互生。枝先に輪生状に集まってつく。葉身は長さ8〜20cm、幅3〜7cmの長楕円形〜倒披針形。先は短くとがり、基部はくさび形。ふちは全縁。側脈は10〜19対。革質で両面とも無毛。表面は光沢があり、裏面は白色を帯びる。葉柄は長さ3〜6cm、紅色を帯びることが多い。前年枝の葉腋から長さ4〜12cmの総状花序を出す。雄花は花弁も萼片もなく、雄しべが6〜12個ある。花糸は離生し、褐紫色の葯が目立つ。雌花の萼片は小さいかまたはない。子房は長さ1〜2mmの狭卵形。柱頭は褐紫色で、2〜4個が外側にそり返る。果実は核果。長さ8〜9mmの卵状楕円形で、11〜12月に藍黒色に熟し、表面は粉をふく。花柱は宿存する。花期は5〜6月。 冬芽の頂芽は狭卵形で紅色を帯び、葉柄が変化した多数の芽鱗に包まれる。葉痕は倒卵形で大きく、維管束痕は3個。花をつける枝には花序枝痕がある。葉腋の小さなまるい芽は花芽。（樹に咲く花） 学名は、Daphniphyllum macropodum ユズリハ科ユズリハ属 ヒメユズリハは葉が6〜12cmと小さく、葉脈が目立たず裏面に網状脈が目立つ。

▼2012年4月28日　雌花　玉湯	▼子房の基部に小さな萼片がある。
▼前年枝の葉腋から花序を出す。
▼葉痕。維管束痕は3個。
▼雄花	▼雄花には10個程度の雄しべがある。	▼雄しべの葯は紫褐色。

▼2012年1月18日　果実　玉湯	▼果実に花柱が残る。
	▼果実には１個の核が入る。	▼核は長さ約9mm。
▼2009年11月3日　果実　玉湯		▼冬芽
▼2011年5月14日　幼果　玉湯
▼2010年5月15日　幼果　玉湯
▼2009年8月2日　玉湯	▼冬芽
▼2011年4月23日　芽吹き　玉湯
▼2012年5月14日　雄花があった枝　玉湯	▼その枝は雌花のあった株元から出る。	▼雌雄の株が同じ場所に生えたのだろう。

▼2009年1月4日　冬芽　かんべの里
▼2008年12月13日　玉湯
▼冬芽
▼2006年3月11日　冬芽　植栽　八雲	▼果実
▼2004年8月21日　植栽　忌部神社

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