半常緑つる性木本 北海道南端〜九州の山野や道端などに生える。よく分枝して茂る。主幹は灰褐色。枝には粗い毛が密生する。髄は早くなくなり、枝は中空になる。葉は対生。葉身は長さ3〜7cm、幅1〜3cmの長楕円形。縁は全縁で、先端はあまり尖らず、基部は切形または広いくさび形。表面は毛が少なく、裏面は多毛。冬になると内側に巻く。葉形は変異が多く、まれに粗く羽裂する葉もある。葉柄は3〜7mm、開出毛が密生する。枝先の葉腋に甘い芳香のある花を2個ずつつける。花ははじめ白色またはわずかに淡紅色をおびるが、しだいに黄色に変わる。花冠は唇形で長さ3〜4cm、細い花筒の先が唇状に大きく2裂する。上唇は4裂し、下唇は広線形。雄しべは5個、花柱は1個あり、花冠から長くつきでる。萼は5裂する。花柄は長さ約5mm。苞は葉状、長さ5〜20mmの卵形。小苞は長さ1.2〜2mmと微細。果実は液果。直径5〜6mmの球形で、2個ずつ並んでつく。9〜12月に黒く熟す。種子は暗褐色で、長さ約3mmの広楕円形。別名ニンドウ。花期は5〜7月。 冬芽は狭卵形。芽鱗は暗赤褐色で、先は圧着せずにそりかえる。(樹に咲く花) 学名は、Lonicera japonica スイカズラ科スイカズラ属 よく似たハマニンドウは苞が長さ2〜3mmと小さく、葉柄など無毛、葉裏は粉白のものが多い。 |
▼2016年5月28日 濃紅色の花も見られる。 宍道 | ▼上唇は4裂し、下唇は線形。 | |
▼花冠筒部に腺毛が多い。 | ||
▼2016年5月23日 打出 | ▼上唇は4裂し、下唇は線形。 | |
▼蕾。葉腋に2個ずつ花がつく。 | ▼葉腋の短い柄の先の苞に花がつく。 | ▼花冠は長さ約4cm。 |
▼花冠筒部に腺毛が密生する。 | ▼花は白色〜黄色に変化する。 | ▼葉は対生する。 |
▼表面は無毛。 | ▼葉の裏面。 | ▼葉の裏面には毛がある。 |
▼枝や葉柄に褐色の毛が密生する。 | ▼幹は赤褐色。 | |
▼2004年5月15日 佐草 | ▼花の色は白から黄色に変わる。 | |
▼2006年5月28日 苞は葉状。 佐草 | ||
▼短い枝の先に花をつける。 | ||
▼2003年6月1日 乃木福富 | ||
▼2015年11月3日 果実 東出雲 | ▼果実は直径約8mm。 | |
▼種子が13個入っていた。 | ▼種子は長さ約3mm。 | |
▼種子は歪で扁平な広卵形。 | ▼種子の側面。 | |
▼2012年11月28日 果実 秋鹿 | ▼果実は2個ずつ並ぶ。 | |
▼果実は直径約8mm。 | ▼種子が10個あった。 | |
▼種子が6個あった。 | ▼種子は長さ約3.5mm。 | ▼細かな模様がある。 |
▼2005年11月20日 果実 忌部高原 | ||
▼2015年9月5日 若い果実 八雲 | ▼果実は2個ずつつく。 | |
▼果実は直径約6mm。 | ▼果実の先端に毛のある萼が残る。 | |
▼果実の横断面、3室がある。 | ▼3室の各々に数個の種子が入る。 | ▼果実の縦断面。 |
▼種子が8個入っていた。長さ3〜3.5mm。 | ▼種子は偏平で、長さ約3.4mm。 | ▼種子の表面に微細な網目模様がある。 |
▼2011年2月26日 冬芽 玉湯 | ||
▼2006年2月19日 冬芽 乃白 | ||
▼2007年6月30日 羽裂葉 玉湯 | ||
▼2009年3月28日 羽裂葉 玉湯 | ||
▼2007年4月28日 幼木 鹿島 | ▼葉の裏面、茎や葉柄に毛が多い。 | |
▼葉柄の基部は対生する基部と接する。 | ||
▼2019年5月1日 幼木 玉湯 | ||