米大卒、通訳・翻訳者、観光ガイド、プチ市民活動家のブログ
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映画「シビル・ウォー」とトランプの再選

アメリカ内戦の最中、ワシントンにいる米大統領を訪ねようとするジャーナリスト達の奮闘を描く。

内容的には非現実的で且つ期待したほどの面白みが感じられず、映画としての評価は合格点は与えたいとは思わない。

まあ、トランプが再選しないようにする警告メッセージの意味を込めてつくったことはよく理解できた。

でも、トランプは再選した。これからアメリカは以下、3つの流れへと変遷していくだろう。

1.社会はバックラッシュと共に保守化していく。
同性婚や妊娠中絶や多文化主義のような進歩的な政策はどんどん後退していき、その点においてアメリカをもはや手本にすることはできなくなる。

2.社会は分断化していく。
1のような保守的な社会を嫌ってリベラルな人々とそうでない人々が交わらないように住み分け、州毎に州独自の方策で異なった法律や政策が適用され、住むところや州が違うと同じアメリカ人でもお互い相容れない存在となり対立が激化していく。それに加え経済格差は広がり、経済の階級化と人種や思想の違いが混じり分断化はますます複雑化していくことになる。

3.1,2の結果、外交政策は内向きとなっていく
国内がまとまっていないのに対外政策の一致など無理なのはウクライナの支援に関して明白。トランプはウクライナを見捨てるつもり。
アメリカは自立経済でなっている国家。敢えて外国との関わりに関心が高い人々は多くない。他国のことに関りを強く持つようになったのは第二次世界大戦後の20世紀後半の話。
日米安保、NATO、朝鮮半島などで米軍のプレゼンスは薄くなり、軍撤退も考えられることになる。

もうアメリカを防衛ではあてには全くできなくなる。

21世紀の多極化世界が本格化する。これから新しい世界で生きる覚悟を決めよう!

# by masagata2004 | 2024-12-11 17:29 | 時事トピック | Trackback | Comments(0)

映画「ヒルビリー・エレジー」 米共和党副大統領候補の生い立ち

この映画に興味を持ったきっかけはドナルド・トランプ米大統領候補が指名した副大統領候補の猫発言がきっかけだった。副大統領候補のJ・D・ヴァンス氏は民主党陣営を批判するコメントとして「カマラ・ハリスやピート・ブティジェジ(運輸長官)らの民主党政権にいる奴らは猫好きレディの集まりで子供がなく社会に対して利害を持っていないのだ」と言い放ったのだ。

ブティジェジ氏はゲイの男性だから、子供のいない女性だけでなく同性愛者に対しての偏見に満ちた言葉ともとれる。

この発言に対してはアメリカでは多くの批判が集まったが、私自身、なぜ同氏がそのような発言をしたのかに興味を持った。アメリカ人で私よりも若い人なのに、なぜこんな古風な考え方をしているのだろう。

そのために観たのがこの映画だ。ヒルビリーとは山間部の貧困層を指し、エレジーとは哀歌、つまり悲哀に満ちた物語で、同氏が書いた小説を映画化したものだ。

観てなぜ、あんな発言が出たのかがわかった。


同氏の家族は中西部の貧困地帯で育った。母親は薬物中毒であり看護婦だったのを解雇され、さらに息子であった同氏に暴力をふるう始末。やも得ず祖母が同氏の面倒を見る。

大学にいくための奨学金を手に入れるためイラク戦争に従軍。従軍後、名門エール大学法学院に入学して弁護士の資格を取る。しかし、母親は精神病を患い同氏の弁護士事務所の就職面接前に母親を病院に入院させなければならない状況におかれる。

虐待をしたりする母親ではあったが息子を愛していたことは確かで息子として母親を助けたい気持ちも強い。そんな実体験から子供を持たない者共に社会問題への対応など分かるはずがないだろうという思い込みが強まったのだと思う。

本人は大学時代に知り合った女学生と結婚、彼女との間に3人の子供をもうけている。

私は子なし猫好き男で、以前、猫を飼っていたから、同氏の批判の対象であるわけだ。そして、その批判は理屈を超え納得する面もある。

この続きはcodocで購入できます

# by masagata2004 | 2024-10-01 20:49 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)

エッフェルおっさんのフランス研修報告

もう一月以上経ちましたが、久しぶりに海外旅行に行ってきました。
エッフェルおっさんのフランス研修報告_b0017892_15080744.jpg
税金で観光した国会議員らと違い自費で私は行きました。
観光ついでの研修報告させていただきます。

以下、要点です。
エッフェル塔は東京タワーとスカイツリーに勝る。

地下鉄は東京の方が進んでいる。

モナリザが遠くに

パリの寿司は酢飯だった。

パリが田舎に見える私。

聖地に軍隊が来た。

黒人が多くみられた。

フランス人はフレンドリー。ナンパされちゃった!



詳細内容
# by masagata2004 | 2024-04-18 17:58 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

マッチポンプ映画「バービー」 さよなら、フェミニズム、さよなら、アメリカ

ヨーロッパ向けの長いフライトで観た映画。そうでなければ映画館まで行ってみたい映画ではない。

人形の世界のバービーがある日、悲嘆にくれ人形らしさを失ったことに気付き、その原因を探るべく人間界に降り立つ、そして、フェミニズムとか語る。

一部のフェミニスト系の女性が高い評価をしていたから気になって観たけど、結局のところ、アメリカの偽善を集約した内容で映画自体もそれを認めているものの、でも各場面に見られるわざとらしいポリコレには嫌気が指してくる。

日本ではリカちゃんのせいでバービーは人気がないが、アメリカでは人気のキャラクターで馴染の人形を俳優が演じたことがうけたのだと思うが、まず、主人公は白人の金髪女性でボーイフレンドも金髪の白人というところがいかにもアメリカであるが、そんな批判を交わすためか、やたらと有色人種のキャラが多く出る。でも、肝心のところは白人といういかにもトランプ王国アメリカらしい。なんでも90年代から有色人種などの多彩なキャラを出し始めたが元々は白人の理想形のようなキャラクターがバービーの元祖。

でもって、女の子の憧れで、女性でもなんでもなれるということがメッセージになっているが、

ここからネタバレ


ここからネタバレ
# by masagata2004 | 2024-03-11 18:57 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)

漫画「エースをねらえ」と統一教会

随分古い漫画だが、テニスをテーマにした「エースをねらえ」について語りたい。これについてはテレビドラマ化されていたこともあり、スポーツとして批評をこのブログで書いたこともあった。

だが、最近の事件と共通するテーマがあり、やはりそういうことかと気付いたので書き記してみたい。

漫画の筋は高校一年生でテニス部に入ったばかりの主人公が始めたばかりなのに大会の選手に鬼コーチから抜擢されるところから始まる。まさにそのイベントが読者を惹きつけた展開だったのだ。
その後、主人公は鬼コーチの指導の下、めきめきと実力をつけ周囲も驚く名選手と成長していく。その間にはライバルとの格闘、恋との格闘など、人生における様々な試練を凝縮したドラマを経験していく。

まず現実にはあり得ない展開。さて、どうしてそうなるのか。
それは読者がそんな展開を人生において望んでいるからだ。誰もが控えめなふりをしながら、実は選ばれし者になりたい。そうでありたいという承認欲求を持っている。平凡な自分がまさか凄い才能を秘めていたなんて知ったら嬉しいのだ。そんなことあり得ないと分かっていながらも。

主人公は読者各々の化身であったのだ。
これって、統一教会をはじめとする新興宗教が信者を獲得する手法によく似ている。
かくいう私もそんな宗教団体からの誘いを受けたことがある。

それは漫画ののように「あなたにはあなたが気付かない潜在的な能力がある」と言い放ち、持ち上げ、褒めちぎり、団体に溶け込まれるように心理操作を受けるのだ。
宗教団体に入信するきっかけは人生で躓き落ち込んだ時が多い。そんな時に励ましの言葉を言われると誰でも嬉しくなり、安心して立ち直れると思い込める。
自分はダメだ、と思っていたら「いや、そんなことはない」と言ってくれる人を人は求めるのだ。たとえ、それが口からのでまかせでも構わない。とにかく、絶望から抜け出したいと思っているから。

そこに奴らはつけこむ。


さて、
# by masagata2004 | 2024-01-15 19:32 | マサガタな日々 | Trackback | Comments(0)


私の体験記、意見、評論、人生観などについて書きます


by マサガタ

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