ウナセラディ京都
2014年 03月 24日
まずは次男の引っ越しの手伝い。
超ヘビィに 疲れた。
あやつの部屋に泊まっての
京都散策も、いよいよこれが最後だ。
もうこれで、子供の世話からも
完全に解放されるかと思うと
ほっとした気持ちと一抹の寂しさとで
ちょっと複雑な心境。
思えば、長男は東京、次男は京都と
どちらも都会のど真ん中で、
学生生活を送っていた間、
たまにだが、彼らの下宿は
親の私達にとって、観光目的での
ホテル代わりになった。
実はこれには、一長一短があり、
宿泊代は浮くが、行くと必ず掃除が待っている。
で、いそいそとやるのである。
もちろん、キッチンや水回りも。
ぬぁんと優しい親心。
ただ黙々と子に尽くす、
可笑しくも愚かな母の姿。
いやいやこれぞ、無償の愛ってか。
いやね、これやらないと、
夜、ダストアレルギーが出て
眠れないのだ。
いやそれでもやっぱりアレルギーは出る
がしかし
取り合えず掃除したら少しはまし、といったほうが正しいか。
たぶん、あらゆる菌が浮遊していると思われる。
それほどまでに凄い有り様な訳だ、
若い男子の一人住まいというのは。
ツレも、いみじくも言ったものである、
「俺もよう言われたもんや。
(大学生の時に下宿の友達を訪ねた際)
むやみに動くな!!物を動かすな!!!
ほんでそうっ~~~~~と座れ。」
さらに、彼らにも当然都合というものがある。
脛かじりの身の上であるにもかかわらず、
いつでも来てチョーダイとは決して言わない。
そして親だからといって
心配のあまり、合いカギでの
奇襲訪問はご法度である。
でも我が息子達、よほどの能天気なのか
明らかに見える場所に、ミテハイケナイブツ
が置いてあったりする。
てなわけで・・・・・
たまのOKが出ると
うきうきと出掛けていく。
向こうは、ごちそうと、かつ小遣いという名の
軍資金目当てだということは百も承知で・・・・
実際は安く上がるどころか
財布の中は、軽くなって帰宅する始末だ。
やはり可笑しくも愚かな母である。
しかしもうこれで、
下宿を根城にして、
観光に出掛けることもない。
もちろん古都京都は、
これからも何度も訪れたい
魅力的な町であることに変わりはなく、
そして
私達家族にとっても
思い出の一杯詰まった特別の町になった。
いままでありがとう。
そしてしばし、サヨナラ
きっとまた会いに来るからね。
暮れゆく町並みにそっとつぶやいた・・・・・・。