受験の神様
2014年 01月 24日
日本列島のあちこちで
机の前に座り、スタンドの明りの下
おそらくはこれまで生きてきた中で
一番、勉学に励んでいるであろう
受験生と言う名の戦士達。
![受験の神様_f0250403_19411430.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_19411430.jpg)
子供のころ、キュリー夫人の伝記を読んだ時、
貧しい学生の彼女は、食べるものも食べず、
暖を取るストーブにくべる石炭を買うお金もなく
あるだけの衣類を着込んで、さらに重い学術書を膝に乗せて
寒さをしのぎながら、勉強をしたという記述があったのを思い出す。
それほどまでに学問への愛情を持って
勉強している学生が、どれほどいるかは知らないが
進学と言う目的のために、懸命に頑張っている彼らすべてに
喜びに満ちた、輝ける一瞬が訪れてほしいと願うばかりだ。
10年前、初めての我が子の大学受験。
それは高3の6月半ばごろから始まった。
通っていた高校のほとんどの体育部が、高2の2学期で引退なのに
彼が所属のバスケ部は、高3のインターハイまでは練習し、試合に出る。
全国まで勝ち進めば夏まであるわけだが、さすがにそれほど強くなく
かといって、県大会で1勝は揚げるチームではあった。
![受験の神様_f0250403_20362344.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_20362344.jpg)
「ご飯は○時と×時にね。
後はお母さんのペースで、出かけるなり、昼寝するなり
夜もとっとと寝てくれていいから。僕には気を使わないで。」
と宣言され、こっちも言った。
「塾の模擬試験の結果はいちいち知らせて
くれなくていいから。でも良かった時だけは見せてね。」
と・・・・。
かくして、私は食事の用意はするものの、友人との会食や遊びに出かけ、
夜も階下でテレビを見て笑い、12時にはお休みと声をかけて床に入り、
摸試の結果は一度も見たことがないまま、冬を迎えた。
![受験の神様_f0250403_20371322.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_20371322.jpg)
実際のところ、浪人は覚悟していた。
だから、彼には誠に申しわけないが、
親も期待値が低い分、精神的には
落ち着いていられたのかもしれない。
でも何より息子はいつも明るくて、(もしかしたら
思いつめていたこともあったのかもしれないが)、
家の中に重苦しい空気がのしかかると言う感じはなく
今更ながら、親はそんな子供に助けられていたなと
感謝の思いすら湧く、そんな日々だった。
![受験の神様_f0250403_2132523.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_2132523.jpg)
「おかあさん、出たよ!C判定」
ある日、送られてきた封筒を開いて結果を見た彼が叫んだ。
それはほとんど最後に近い摸試だったが・・・・。
![受験の神様_f0250403_20385239.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_20385239.jpg)
彼の現役合格は、奇跡だったのかどうか。
ただ
受験の神様はいつだって
努力した者を、ちゃんと見てくださっているのだと信じたい。
![受験の神様_f0250403_20581528.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_20581528.jpg)
でももしかして、苦く打ちひしがれる結果が待っていたとしても
それは、長い人生のちょっとしたつまずきでしかないはずだ。
だから、
また頑張ろう
美味しい食事を用意して、いつも暖かく迎える
親でありたい、笑顔の準備だけは怠りなく。
そんな風に思っていたし、今も思っている。
どんなに厳しい冬の後にも、必ず雪は解け春は訪れる。
そして
柔らかなその陽ざしは皆に等しく降り注ぐのだから。
![受験の神様_f0250403_19421154.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201401/24/03/f0250403_19421154.jpg)
受験生の皆さん
どうか最善を尽くされますよう。
現在は 下の娘が高校受験ですけれど・・・(あまり 力の入ってない私です(^_^;)
いよいよ 次は息子の大学受験です。
marucoxさんの このタイトルの記事 お気に入りページに登録して
私への応援歌としても ちょこちょこ見に来てるかもしれません(笑)なところも尊敬です。
次男さんの時には・・・どうだったでしょうか?
また お聞かせくださいね。
まあそんなそんな・・・・。
親御さんの受験生であるお子さんへの接し方は
それぞれだし、小学校や中学受験は
まだまだ親のサポートが大事でしょうし。
ただ、受験シーズンになると
もう記憶もおぼろげな昔のことを、
やっぱり思いだしてしまうのです。
そんな母親の感傷を、そんな風に
言っていただいてありがとうございます。
そうはいっても私も当時はやっぱり、
目が三角になっていたかもしれませんし・・・^^
次男ね・・・彼は一浪でしたけど
まあこれもまた、いろいろありましたよ^^
お嬢様、あともう少し、陰ながら応援しています。
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懐かしい話が割と詳しく書いてあってびっくりしました、そんなこと言ったっけ?笑
あの時はご飯とアニメ スラムダンクだけが楽しみでした、
またうまいご飯食べに帰ります、よろしくー!