2021年 11月 06日
夢で柳宗悦が語ったことに就いて
数日前のこと、夢の中に柳宗悦が出てきてこんなことを言った。
「私の書いた『美の法門』をお読みなさい。そこに今あなたが考えていることの答えが見つかるだろう」
朝起きて珍しくその夢のことを覚えていて、本棚にあった柳宗悦の『美の法門』を眺めていて、少し唸ってしまった。
確かに最近僕は「利他」という言葉の意味について考えていて、それに関する本をいくつか読みながら「他力」ということについて考えていたのだけれど、それは『美の法門』の中で柳宗悦が重要な言葉として書いている「無有好醜の願」(むうこうじゅのがん)という言葉に近い所にあるようだ。
「無有好醜の願」という言葉を柳は「仏の国においては美と醜との二がない」という意味に解釈しているようで、どうも美というものは「人間が定める美しさとか醜さとか分別では及びもつかない未知の深み」にあるということであるようだ。
そう考えると「民藝」において柳が繰り返し語った「無名の美」という言葉が少し腹落ちしてくるようにも思えてきて、今日は東京国立近代美術館で始まった展覧会「民藝の100年」を見に行った。
とても面白かった。
ただ、それについて書くにはまだまだ勉強が必要なので、今回は「美の法門」が遠くにうっすらと見え始めたかも知れない(もしかするとただの幻かも知れないけれど
…)という極めて漠然とした所でおしまいにします。
(続く…かも知れない)
「人間が定める美しさとか醜さとか分別では及びもつかない未知の深み」って難しい。悩む。
(まだ、書きかけ)