2021年 04月 29日
映画のエンドロールを眺めるように本の奥付けを眺める
僕は映画はエンドロールが終わるまで席を立たずしばしの間余韻に浸りたい方なので、先日偶然本屋で見つけた安藤祐介著『本のエンドロール』(講談社文庫)をそのタイトルにひかれて入手し昨夜読了した。
印刷会社の営業担当を主人公としたこの小説は(物語としては少し出来すぎかな…という所はさておき)、日頃なかなか知ることの出来ない出版社や印刷会社の仕事の現場に立ち合っているような気持ちになり面白くて一気に読了した。
全ての物語を読み終え、巻末のこの文庫の印刷・製本・校正・営業等々に関わった数多くのSTAFFの一覧表を見ながら、一冊の本が読み手の元に届くまでの気の遠くなるような道程に思いを馳せ胸が熱くなった。
今日からの(またまた我慢の)GWは、まず本の奥付けを眺めてから(更にその奥にいる人に思いを馳せてからの)読書三昧の日々になりそうです。