セルのモーツァルトは : 新・クラシック音楽と本さえあれば
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セルのモーツァルトは

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昨年末にジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲に魅せられ、以来セル指揮によるブラームスやドヴォルザーク、シューマンの交響曲を聴き続けていて、どの演奏も楽しんでいる。

先日はモーツァルトの交響曲集を入手し聴き始めたら、これもまたはじめてモーツァルトを聴いたかのような新鮮な魅力に満ちている。

そういえば吉田秀和さんが確かセルのモーツァルトについて書いていたなあと思いだし『モーツァルトをきく』の中にこんな言葉を見つけた。

「ちっとも通俗的でなくて、甘ったるくなくて、むしろ必要にして充分なことを、しかしまた、はしのはしまでていねいにはっきりと演奏しているだけで、ほかのことは何もしないのに、毅然として雄々しく、高雅にして、時には壮重でさえある音楽」

これはセルの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」について書かれた文章だけど、セルのモーツァルトを的確に表現している。

吉田さんはこんな風に続ける。

「(セルのモーツァルトは)感情を音につめこもうとするところがなく、すべては音から生まれてくる表現によって、きくものを魅惑する歌になっている」

この表現はモーツァルトだけではなく、セルの演奏によるベートーヴェンにもドヴォルザークにもブラームスにもあてはまるよう。

またまだセル指揮による演奏を追いかける旅は続きそうです。
Commented by k_hankichi at 2019-01-18 18:02
な、な、なんと。そんな音盤があるとは。しかし先ずはベートーヴェンの交響曲全集から取り掛かります。
Commented by maru33340 at 2019-01-18 19:54
そうしてや。
けどなあ、ドビュッシーやブルックナーもあるんやで。
by maru33340 | 2019-01-18 08:14 | 未分類 | Trackback | Comments(2)

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by maru33340
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