最後に1勝のみの種牡馬です。
- Goliath: King George VI And Queen Elizabeth S(Ascot T11F211yd)
ドイツダービー馬で、種牡馬入りしてからも2400mに強い産駒を送り出し続けました。その代表産駒は凱旋門賞を勝ったTorquator Tassoです。
Alabama Express: Redoute's Choice - Lago Ovation by Encosta De Lago
- Treasurethe Moment: Victoria Oaks(Flemington T2500m)
Yulong Studの新種牡馬です。Victoria Oaksを勝ったTreasurethe MomentはYulongのオーナーブリード。
Alcorano: Public Purse - Hit Oil by Roy
Damascus→Private Account→Public Purse→Alcorano
- Pacholli: Gran Premio Ciudad De Montevideo(Maronas D2000m)
Alcoranoはブラジル産馬でウルグアイのG1馬。ウルグアイで種牡馬入りし、その後隣接するブラジルのリオグランデドスルのHaras Bage Do Sulに移っていました。2024年に亡くなっています。
All Too Hard: Casino Prince - Helsinge by Desert Sun
- Stefi Magnetica: Stradbroke H(Eagle Farm T1400m)
All Too HardはBlack Caviarの半弟で自身もマイルスプリント路線の活躍馬。種牡馬としても短距離に強く、代表産駒はG1 7勝のAlligator Bloodです。
Almanzor: Wootton Bassett - Darkova by Maria's Mon
- Circle Of Fire: Sydney Cup(Randwick T3200m)
AlmanzorはWootton Bassettの初年度産駒でPrix Du Jockey ClubなどG1を3勝して父の評価を高めた名競走馬です。引退後はフランスのHaras D'Etrehamで種牡馬入りし、ニュージーランドのCambridge Studにシャトルされました。産駒はステイヤータイプが多くなっています。
Areion: Big Shuffle - Aerleona by Caerleon
Bold Reasoning→Super Concorde→Big Shuffle→Areion
- Calif: Bayerisches Zuchtrennen(Munich T2000m)
Areionはドイツのチャンピオンスプリンターにも選出された短距離での活躍馬。引退後に種牡馬入りすると短距離で活躍したスピードを武器にドイツのリーディングを4回獲得しています。ドイツではレース体系が2400mに偏重しているのでG1馬はあまり出ませんが、評価の高い種牡馬で母父としても重要になっています。
Atreides: Medaglia D'Oro - Dream Rush by Wild Rush
- Soul Of An Angel: Breeders' Cup Filly And Mare Sprint(Del Mar D7F)
ブラックタイプのダートマイラー。Hill 'n' Dale Farmで種牡馬入りしましたが、オクラホマのRiver Oaks Farmに移っています。
Better Than Ready: More Than Ready - Sally's World by Agnes World
Halo→Southern Halo→More Than Ready→Better Than Ready
- Port Lockroy: Railway S(Ascot Australia T1600m)
オーストラリア産のMore Than Ready産駒で引退後にクイーンズランドで種牡馬入りしています。
Billion Dollar: Put It Back - Laura Ricci by Lode
In Reality→Relaunch→Honour And Glory→Put It Back→Billion Dollar
- Eletrizante Dollar: Grande Premio ABCPCC(Cidade Jardim T1000m)
G3勝ちまでですが、ブラジルでのPut It Backの需要があって種牡馬入りしました。
- El Egipcio: Gran Premio Hipodromo Chile(Hipodromo Chile D2200m)
Kingmambo産駒で西海岸の活躍馬。引退後はWalmac Farmで種牡馬入りしましたが、すぐにアルゼンチンに輸出され、その後チリに異動しています。
Brave Smash: Tosen Phantom - Tosen Smash→Tokai Teio
- Kimochi: Sir Rupert Clarke S(Caulfield T1400m)
ブレイブスマッシュは日本でデビューしますが、4歳になるとオーストラリアに移籍しました。スプリント路線で使われ、5歳になるとG1を2勝するまでに至りました。オーストラリアの繁殖シーズンに合わせて6歳で引退し、種牡馬入りしました。
Bricks And Mortar: Giant's Causeway - Beyond The Waves by Ocean Crest
- Ammothyella: JBC Ladies Classic(Saga D1860m)
アメリカ芝の活躍馬としてBC Turfを勝った2019年にはダート路線に安定した馬が出ていなかったこともあり年度代表馬にも選出されました。引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りしました。Robertoクロスを持つ2頭がダートで活躍していますが、基本的には芝で走らせる種牡馬という印象です。
Bucchero: Kantharos - Meetmeontime by General Meeting
- Book'em Danno: Woody Stephens S(Saratoga D7F)
インディアナ産馬で北米の芝スプリンターとして活躍しました。引退後はフロリダで種牡馬入りし、去年からニューヨークに変わっています。Book'em Dannoは2年目の産駒で、ステークスレベルがせいぜいのなか一頭だけ突出した実績を残しました。
Burgundy: Redoute's Choice - Grand Echezeaux by Zabeel
BurgundyはDarci Brahmaの半弟で自身はG3勝ちの実績を残してニュージーランドのCambridge Studで種牡馬入りしました。
カリフォルニア産馬でG1を7勝し、北米のメインストリームを支えた名競走馬でしたが、Taylor Made Farmで種牡馬入りするも早々に日本のアロースタッドに輸出されてしまいました。Kabirkhanは北米時代の最終年度で、カザフスタンでデビューするとロシアに渡ってPyatigorskとNalchikのダービーを勝ちRussian Derbyは2着。4歳になった去年はドバイの開催に現れてAl Maktoum Challengeを勝ちました。その後はアメリカに渡ったようですが出走せず、今年もまたドバイの開催に出走しています。
Castelvecchio: Dundeel - St. Therese by Dehere
- El Castello: Spring Champion S(Randwick T2000m)
短距離から中距離までこなしたDundeel産駒で引退後はArrowfieldで種牡馬入りしています。初年度産駒が3歳になって活躍し始めました。
Cima De Triomphe: Galileo - Sopran Londa by Danehill
- Cima De Areco: Gran Premio Enrique Acebal(San Isidro T2000m)
Cima De TriompheはまだG1だった頃のDerby Italianoを勝ったGalileo産駒で、引退後はフランスで種牡馬入りし、アルゼンチンにシャトルされました。アルゼンチンではG1馬を複数出して成功しています。
Cityscape: Selkirk - Tantina by Distant View
Sharpen Up→Selkirk→Cityscape
- Chili Flag: Just A Game S(Saratoga T8F)
Cityscapeは長きにわたって活躍したマイラーで古馬になってから本格化し、6歳にしてDubai Duty Freeを勝っています。引退後はイギリスで種牡馬入りしますが、種牡馬としてはマイナーでした。アルゼンチンへのシャトルで結果を出して、数頭のG1馬を得ています。San Isidroの芝戦が主な舞台です。Chili Flagはフランス産馬で古馬になって北米に移籍し、去年は牝馬芝マイルの上位に定着しました。
- Reine D'Amour: Gran Premio Alberto Solari Magnasco(Hipodromo Chile D2000m)
Pioneerof The Nile産駒のBC Juvenile勝ち馬。3歳になってもArkansas Derbyを勝ってKentucky Derbyを4着、Preakness Sを2着という実績を残しました。そのPreakness Sが最後のレースとなって、引退後はAshford Studで種牡馬入りし、チリのHaras Paso Nevadoにシャトルされました。2年目の産駒からAngel Of Empireが現れますが、全体としては牝馬が少し走るもののG1クラスではさっぱりでした。チリでも優位性を発揮することがなく、2024年から韓国に輸出されてしまいました。
Cupid: Tapit - Pretty N Smart by Beau Genius
- Carson's Run: Saratoga Derby Invitational(Saratoga T9.5F)
CupidはSanta AnitaのGold Cupを勝ったTapit産駒でクールモアのAshford Studで種牡馬入りするとCoolmore AustraliaのちにはチリのHaras Convento Viejoにシャトルされていました。産駒成績は上がらずCarson’s Runが出てきてようやくG1勝ちとなりました。ただそれはもう手遅れで、Cupidは去年からメリーランドに放出されています。
- Double Major: Prix Royal-Oak(Saint-Cloud T3100m)
Double Majorはダイワメジャー産駒ながら3000m級の路線で活躍する異色のタイプ。
- Auguste Rodin: Prince Of Wales's S(Ascot T10F)
最終世代が古馬となっていたディープインパクトの去年は日本でのG1勝ちはなく、全体でもAuguste Rodinの1勝に終わりました。
Didimo: Nedawi - Qualibet by Burooj
- Kenlova: Grande Premio Sao Paulo(Cidade Jardim T2400m)
Rainbow Questの直系。ブラジルでG1を2勝して種牡馬入りしました。産駒は牝馬の活躍が目立ち、KenlovaはG1 3勝の筆頭産駒。他にはOlympic HarborやQuerdinhaが出ています。
Duramente: King Kamehameha - Admire Groove by Sunday Silence
- Lugal: Sprinters S(Nakayama T1200m)
ドゥラメンテは去年古馬に期待馬を多く抱えていましたが、ルガルの1勝に終わりました。
Extreme Choice: Not A Single Doubt - Extremely by Hussonet
Redoute's Choice直孫のスプリンター。初年度産駒にStay Inside、次の産駒にShe's Extremeが出て好調です。Knight's Choiceは2年目産駒で2000m付近が得意距離ですが、軽ハンデもあってMelbourne Cupを勝ちました。
Farhh: Pivotal - Gonbarda by Lando
Northern Dancer→Nureyev→Polar Falcon→Pivotal→Farhh
- Tribalist: Prix De Moulin De Longchamp(Longchamp T1600m)
Pivotal産駒の牡馬ながら10Fまで活躍しました。母系はドイツのGestut Auenquelleが所有するGのファミリーです。産駒はマイル戦を得意としていますが、長距離に対応してくるケースも見られます。
シャトル先のチリでRobert Bruceを出した種牡馬です。Light Infantry Manはフランス産馬でマイル戦を中心にG1でも上位の結果を残していました。西オーストラリアまで行けば、勝っておかしくないということでしょう。
Fighting Sun: Northern Meteor - Irish Darling by Ivory's Irish
- Chain Of Lightning: T J Smith S(Randwick T1200m)
2歳で2戦2勝としますが、靭帯の損傷で引退して種牡馬入りしました。Chain Of Lightning以外ではシンガポールのProsperous Returnが活躍しています。
Firing Line: Line Of David - Sister Girl Blues by Hold For Gold
- Nakatomi: Alfred G. Vanderbilt H(Saratoga D6F)
Line Of Davidの産駒。3歳ではSunland Derbyを圧勝し、Kentucky DerbyではAmerican Pharoahの2着となりました。Crestwood Farmで種牡馬入りしますが、牝馬を集めるのに苦労し、2023年をもって放出されてしまいました。今はフィリピンのCool Summer Farmにいるようです。
- Ando Soltera: Premio Mil Guineas(Hipodromo Chile D1600m)
アメリカでG3を勝ってDarby Dan Farmで種牡馬入り。チリのHaras Dadincoにシャトルされています。
- Princess Calla: Majorca S(Kenilworth T1600m)
Travers Sを勝ってThree Chimneysで種牡馬入りしたFlower AlleyはI'll Have Anotherを出しましたが、その後が続かず南アフリカのWilgerbosdrift Studに輸出されました。南アフリカでもPrincess Callaは出ましたが、その後は良くありません。
Flying Artie: Artie Schiller - Flying Ruby by Rubiton
- Asfoora: King Charles III S(Ascot T5F)
Flying Artieはオーストラリアのスプリンター。Artoriusの父として有名です。Asfooraもオーストラリアで活躍するスプリンターで、Royal Ascotに遠征し、Artoriusが届かなかったG1勝ちを果たしました。
Game Winner: Candy Ride - Indyan Giving by A.P. Indy
- Gaming: Del Mar Futurity(Del Mar D7F)
4戦無敗でBC Juvenileを勝ち、3歳になってもRebel SとSanta Anita Derbyを2着にまとめてKentucky Derbyが5着とBC Juvenile勝ち馬としてはかなりよかった部類。休養から復帰したLos Alamitos Derbyを勝ちましたが、怪我で長期休養に追い込まれ復帰を模索しましたが、結局出走は叶わないまま4歳のシーズンで引退となりました。初年度産駒がデビューしましたが、今までのところ活躍馬はGaming1頭のみの状況。
Goldencents: Into Mischief - Golden Works by Banker's Gold
GoldencentsはInto Mischiefの初年度産駒で、2歳から活躍してBC Dirt Mile連覇の実績などで父の評価を高めることに大いに貢献しました。種牡馬としては中距離をこなせるものの重賞レベルが出ればよい方といったところでしたが、Mystik DanがKentucky Derbyを勝ったのでこれから変わってくるかもしれません。
- Fuerza Viva: Grande Premio Joao Celilo Ferraz(Cidade Jardim T1500m)
GoldikovicはGoldikovaの初仔として注目されましたが、未勝利のまま引退となりました。ブラジルで種牡馬入りしています。
Greenspring: Orientate - Violet Lady by Seattle Slew
Blushing Groom→Mt. Livermore→Orientate→Greenspring
- Che Evasora: Gran Premio Criadores(Palermo D2000m)
Green Springは北米スプリントの活躍馬でアルゼンチンで種牡馬入りしました。
Grunt: O'Reilly - Ruqqaya by Van Nistelrooy
- Veight: George Ryder S(Rosehill T1500m)
Gruntは母の半弟にOcean Park、近親にO'Reillyという血統に産まれ、オーストラリアでG1を勝ちました。
Hi Happy: Pure Prize - Historia by French Deputy
- Just Be Happy: Gran Premio De Potrancas(San Isidro T1600m)
Hi Happyはアルゼンチンで6戦全勝、年度代表馬に選出されています。その後アメリカに移籍し、G1 Man O'War Sを勝つまでに至ります。引退後はアルゼンチンに戻って種牡馬入りしています。
Hofburg: Tapit - Soothing Touch by Touch Gold
- Vitruvian: Grande Premio Joao Adhemar De Almeida Prado(Cidade Jardim T1600m)
CourtierやEmollientの半弟。Florida Derbyの2着からKentucky Derbyに出走して7着、その後のBelmont Sで4着というのが主な実績でした。ブラジルで種牡馬入りすると、Haras Doce Valeが自慢のRedbrick牝系に多用し、その中からVitruvianが出ました。
- Prende Con Agua: Premio Tanteo De Potrillos(Hipodromo Chile)
International Starは3歳の序盤に活躍し、Louisiana Derbyを勝ちましたが、Kentucky Derby当日に剥離骨折が見つかりスクラッチを余儀なくされました。復帰後はルイジアナを中心に出走していますが、大きなところは勝てないまま2019年の出走を最後に引退し、チリで種牡馬入りしています。
Invader: Snitzel - Flame Of Sydney by Encosta De Lago
- Sunshine In Paris: Champions Sprint(Flemington T1200m)
Snitzel産駒のスプリンターマイラー。Sunshine In Parisは初年度産駒で、これまでで唯一の重賞クラスとなっています。
Kameko: Kitten's Joy - Sweeter Still by Rock Of Gibraltar
- New Century: Summer S(Woodbine T8F)
KamekoはイギリスでG1を2勝、2000 Guineasを勝ったKitten's Joy産駒です。イギリスで種牡馬入りし、去年の2歳が初年度産駒でした。イギリスでも重賞勝ちが出ていて、スタートとしては上々ではないでしょうか。
Katmai: Scat Daddy - Kossanova by Fly So Free
- Kay Army: El Derby(Valparaiso T2400m)
KatmaiはScat Daddyがチリに残した産駒です。Kay ArmyはEl Derbyの勝利でチリ三冠を達成しました。
- Justin Milano: Satsuki Sho(Nakayama T2000m)
キズナはディープインパクトの初期の代表産駒の1頭で、引退後は種牡馬としても成功し、2024年にはリーディングサイアーを獲得する有力な後継種牡馬となっています。ジャスティンミラノは牡馬では初めてのG1勝ちですが、ダービー2着のあと、秋シーズンに入る前に屈腱炎を発症し、そのまま引退となりました。
Kodiac: Danehill - Rafha by Kris
Invincible Spiritの半弟となる種牡馬で、主にスプリンターを出しています。
Koko Mambo: Apprentice - Not For Sale by Mashhor Dancer
- Gluck: Premio Jockey Club Del Peru(Monterrico D2400m)
ペルーでG1を2勝したForty Ninerの直孫です。
Lancaster Bomber: War Front - Sun Shower by Indian Ridge
- Beach Bomb: Paddock S(Kenilworth T1800m)
Lancaster Bomberはクールモアの所有で2歳から活躍し4歳でG1勝ち。引退するとイギリスのNational Studで種牡馬入りが発表されますが、産駒を残さないまま南アフリカのDrakenstein Studに移っていたようです。南アフリカでは2シーズンの種付けを行いますがその後急死しています。Beach Bombはその初年度産駒で、4歳になってアメリカに移籍しています。
Leontes: King Kamehameha - Cesario by Special Week
- T O Royal: Tenno Sho Spring(Kyoto T3200m)
テーオーロイヤルはレオンディーズの初年度産駒で、6歳にしてのG1勝ちでした。
Literato: Kendor - La Cibeles by Cardoun
- Beaute Cachee: Jenny Wiley S(Keeneland T8.5F)
フランスに土着したZeddaanとFortinoの両方のGrey Sovereign直系をまとめたような血統の種牡馬です。基本的にはフランスのマイナー種牡馬となりますが、Beaute CacheeもかつてG1を勝ったAlteriteも勝ったのはアメリカの芝戦です。
Lord Kanaloa: King Kamehameha - Lady Blossom by Storm Cat
- Bellagio Opera: Osaka Hai(Hanshin T2000m)
ロードカナロア産駒の2024年のG1勝ちはべラジオオペラだけで、ちょっと少ない印象となってしまいます。
- Alva Starr: Madison S(Keeneland D7F)
西海岸でG1を2勝したスプリンターで、2018年から種牡馬入りしますが、2021年に死亡しています。現時点でAlva Starrが唯一のG1勝ちですが、調教中の怪我により予後不良となってしまいました。
Master Of My Fate: Jet Master - Promisefrommyheart by Elliodor
- Atticus Finch: Summer Cup(Turffontein T2000m)
南アフリカのJet Master後継種牡馬。母Promisefrommyheartは南アフリカでG1 2勝の名牝でした。G2勝ちの実績で種牡馬入りしています。
マイラーのイメージがあるMastercraftsmanですが、産駒にはステイヤーも多く、Giavellottoもその一頭。3000m程度の距離までで活躍しています。
Maurice: Screen Hero - Mejiro Frances by Carnegie
Roberto→Silver Hawk→Grass Wonder→Screen Hero→Maurice
- Admire Zoom: Asahi Hai Futurity(Kyoto T1600m)
グラスワンダーの直系を受け継ぐモーリスは大物産駒に恵まれているわけではありませんが、産駒が継続してG1を勝っている状況です。
Maximus Mischief: Into Mischief - Reina Maria by Songandprayer
- Raging Torrent: Malibu S(Santa Anita D7F)
Into Mischiefの後継種牡馬です。2歳で重賞を勝って3戦全勝で、Kentucky Derby路線を目指しましたが、Holy Bull Sで3着したのを最後に引退しSpendthrift Farmで種牡馬入りとなりました。Raging Torrentは初年度産駒で短距離路線で活躍して年末にMalibu Sを勝っています。
Medaglia D'Oro: El Prado - Cappucino Bay by Bailjumper
- East Avenue: Breeders' Futurity(Keeneland D8.5F)
北米でのSadler's Wells系たるEl Pradoの直系の中核をなす種牡馬で26歳となる今年も75000ドルの種付け料で現役を続けています。近年のG1となると香港のGolden Sixtyばかりでしたが、久しぶりに北米でもG1馬が出てきました。
Mendelssohn: Scat Daddy - Leslie's Lady by Tricky Creek
- Dia De Otono: Premio Polla De Potrancas(Club Hipico T1700m)
MendelssohnはBeholderやInto Mischiefの半弟で父がScat Daddyという血統背景に加えて、自身の競走実績もBC Juvenile Turf勝ちの他にTravers Sの2着やJockey Club Gold Cupの3着というとびっきりの結果で種牡馬入りしました。産駒は3世代がデビューしていますが、北米ではG2勝ちがやっとで、2年目に行ったチリでようやくG1馬が出たという状況です。
- Senor Buscador: Saudi Cup(Riyadh D1800m)
MineshaftはLane's End FarmがA.P. Indyの後継種牡馬として最優先していましたが、古馬になってから長めの距離を得意とする面が出ることが多く、期待ほどの結果は残せていません。
Senor Buscadorは今年もPegasus World Cupからサウジアラビアへの遠征を企図していましたが、Pegasus World Cup前の調教後に引退が判断され、ケンタッキーで種牡馬としての引受先を探すことが発表されています。
Mint Lane: Maria's Mon - Sister Girl by Conquistador Cielo
Majestic Prince→Majestic Light→Wavering Monarch→Maria's Mon→Mint Lane
- Queman: Oakleigh Plate(Caulfield T1100m)
Maria's Mon産駒の北米重賞馬で、引退すると南オーストラリアで種牡馬入りしました。
Mohaymen: Tapit - Justwhistledixie by Dixie Union
- Win For The Money: Woodbine Mile(Woodbine T8F)
Shadwell所有のTapit産駒で重賞勝ちまでながら種牡馬入りしましたが、これまで結果に恵まれずカナダに移動したばかりでした。
More Than Ready: Southern Halo - Woodman's Girl by Woodman
Halo→Southern Halo→More Than Ready
- More Than Looks: Breeders' Cup Mile(Del Mar T8F)
More Than Readyは北米で活躍したSouthern Haloの産駒で、Vinery Studで種牡馬入りするとオーストラリアにシャトルされました。北半球と南半球の両側で活躍馬をだしますが、初期の活躍はオーストラリアに重点がありSebringやMore Joyousを得ています。ケンタッキーのVinery StudはMore Than Readyによい環境を与えられなかったようでWinStar Farmによる購入後に活躍馬が続出しました。代表産駒のうちVerrazanoやDaredevil、Roy HはVinery Stud時代の種付けですが、活躍したのはWinStarによる購入後です。その後Vinery Studは北米での展開を手仕舞いしています。
Munnings: Speightstown - La Comete by Holy Bull
- Howard Wolowitz: Franklin-Simpson S(Kentucky Downs T6.5F)
Speightstownの最良の後継種牡馬で、I'm A Chatterbox、Jack Christopherを出しています。Jack Christopherは父と同じAshfordで種牡馬入りし、直系を繋いでいます。
- You Got To Me: Irish Oaks(Curragh T12F)
Nathaniel産駒と言えばEnableでしたが、その後もG1馬を出しています。牝馬の活躍が多く、牡馬はダービー馬Desert Crownが調教中に死亡したこともあり、これといった活躍馬が出ていない状況です。
New Approach: Galileo - Park Express by Ahonoora
- Cascadian: Australian Cup(Flemington T2000m)
Galileoの初期を代表する1頭。初年度産駒からDawn Approachを出して種牡馬としても期待されましたが、やや伸び悩みました。
New Yaer's Day: Street Cry - Justwhistledixie by Dixie Union
- Myriad Love: Zen-Nippon Nisai Yushun(Kawasaki D1600m)
2年目の産駒にMaximum Securityを得ていますが、それ以外がパッとせずブラジルに輸出されました。その後社台によって日本に導入という経緯となっています。産駒はもっぱらダートで走っています。
No Nay Never: Scat Daddy - Cat's Eye Witness by Elusive Quality
- Whistlejacket: Prix Morny(Deauville T1200m)
2歳でフランスのG1を勝ち、3歳になると北米に舞台を移してBC Turf Sprintで2着となった芝スプリンター。引退後はCoolmore Irelandで種牡馬入りし、Ten SovereignsやAlcohol Freeを出して有力な種牡馬となっています。産駒には2歳から3歳の前半がピークのスプリンター、マイラーが多い傾向があります。
One World: Captain Al - Aquilonia by Giant's Causeway
Roberto→Al Mufti→Captain Al→One World
- One Stripe: Cape Guineas(Kenilworth T1600m)
南アフリカでマイルから中距離で活躍しG1 Sun Metを勝っています。南アフリカの大種牡馬Captain Alの後継となるべくDrakenstein Studで種牡馬入りし、初年度産駒に大物One Stripeを得ました。
Orpen: Lure - Bonita Francita by Devil's Bag
- Didia: New York S(Saratoga T10F)
祖母がRaise The Standardという良血出身で、Coolmoreがオーナーとなってフランスで2歳G1勝ち。3歳になるとからっきしの早熟馬でした。引退後Coolmoreで種牡馬入りし、オーストラリアにシャトルに出されます。このころの活躍馬では南アフリカでG1を勝ち、欧州スプリントでも上位に入ったWar Artistなどが挙げられます。シャトル先がアルゼンチンに切り替わると産駒成績が向上し、のちに購入に切り替わりました。アルゼンチンからのシャトルとしてフランスでも種付けを継続していますが、アルゼンチンでの産駒成績が群を抜いています。
Didiaは3歳でG1を2勝してアルゼンチンから北米に移籍し、芝牝馬路線の上位馬として長く活躍し、去年念願のG1タイトルを手にしました。今年になって現役を引退し繁殖入りすることが発表されています。
- Trikari: Belmont Derby Invitational(Saratoga T10F)
北米芝で活躍したKitten's Joyの代表産駒。自身の産駒も芝での活躍が目立つ。
Overshare: I Am Invincible - Savannah's Choice by Redoute's Choice
- Lady Laguna: Canterbury S(Randwick T1300m)
I Am Invincible産駒でスプリンター。祖母がKirov Premiereなのでシーザリオらの近親となります。
Oxbow: Awesome Again - Tizamazing by Cee's Tizzy
- Tuz: Dubai Golden Shaheen(Meydan D1200m)
Awesome Againの後継種牡馬として期待されましたが、産駒成績は低迷しています。Hot Rod Charlie以来のG1馬としてTuzが出ましたが、Tuzの方が年上でした。
Palace Malice: Curlin - Palace Rumor by Royal Anthem
- Jantar Mantar: NHK Mile Cup(Tokyo T1600m)
Curlinの初年度産駒にして初のG1馬。種牡馬としても期待され多くの牝馬を集めますが、結果はBC JFTを勝ったStructor程度。それでもStructorのおかげでファーストクロップリーディングで上位に入ると翌シーズンには人気が復活しますが、その後続かず種付け頭数を激減させました。こうした中、先に日本に輸入されていた母が繁殖牝馬として好調でアイアンバローズやジャスティンパレスが出ていたこともあってか日本のDarley Japanへの導入が決まり2024年から日本で種付けを行っています。導入発表直後にジャンタルマンタルが朝日杯FSを勝って話題に花を添えました。
Patternrecognition: Adios Charlie - Almost A Valentine by High Cotton
Caro→Siberian Express→In Excess→Indian Charlie→Adios Charlie→Patternrecognition
- Mi Gorda Bella: Premio Tanteo De Potrancas(Hipodromo Chile D1500m)
フロリダ産馬でAdios Charlie産駒唯一のG1馬。引退するとチリのHaras Santa Olgaで種牡馬入りしました。
Per Incanto: Street Cry - Pappa Reale by Indian Ridge
- Belclare: NZ Thoroughbred Breeders' S(Ellerslie T1600m)
Per IncantoはイタリアでG3を勝ってイギリスに移籍したスプリンターで、引退後はニュージーランドのLittle Avondale Studで種牡馬入りしました。産駒にはスプリンターが多く出ています。
- Magic Power: Premio Derby Nacional(Monterrico D2400m)
Distorted Humor産駒で重賞は勝てませんでしたが、ペルーで種牡馬入りしました。3年目の産駒からペルー三冠馬となるParadigmaを出しています。Magic PowerはPotrillosとRicardo Ortiz de Zaballosをどちらも2着から最終戦のDerby Nacionalを勝ちました。
Prized Icon: More Than Ready - Tropical Affair by Danehill
Halo→Southern Halo→More Than Ready→Prized Icon
- Tropical Squall: Surround S(Randwick T1400m)
オーストラリア産のMore Than Ready産駒。Victoria Derbyを勝っていますが、活躍の中心はマイル戦でした。Tropical Squallは初年度産駒で牝馬限定戦で実績を残しG1 2勝目です。
Que Vida Buena: Bernstein - Queen Tango by Lode
- Bronx: Gran Premio Estrellas Mile(San Isidro T1600m)
父BernsteinはアイルランドでG3を勝ったStorm Cat直仔で、ケンタッキーで種牡馬入りし、アルゼンチンにシャトルされていました。当時のアルゼンチンは良血のStorm Cat産駒を種牡馬として多く受け入れており、Haras La Biznagaが導入したBernsteinもその一頭でした。当地ではStorm/Stormyの冠を得た産駒の活躍で2度のリーディングサイアーを獲得しています。北米では実績が少なかったのですが、Bernsteinの死亡後にKarakontie、Tepinと牡牝の代表産駒を得ています。
Que Vida BuenaはブラジルのHaras Santa Maria De Ararasが生産者名義となりますが、アルゼンチンでの生産です。アルゼンチンで競争生活を送り、スプリント路線で活躍、G1を2勝して引退しました。引退後はアルゼンチンで種牡馬入りしています。
Rafeef: Redoute's Choice - National Colour by National Assembly
- Thunderstruck: Computaform Sprint(Turffontein T1000m)
母National Colourが南アフリカで活躍したスプリンターで、オーストラリアで繁殖入りしていました。Rafeefはオーストラリアで産まれ、南アフリカに輸入されるとスプリンターとして大成し、G1 Computaform Sprintを勝っています。引退後に南アフリカで種牡馬入りしました。産駒もスプリンターに出ることが多いです。
- Antino: Toorak H(Caulfield T1600m)
カナダでG1を勝ち、引退後はニュージーランドのWestbury Studで種牡馬入りしました。G1 3勝のSharp 'N’ Smartが代表産駒。
Reliable Man: Dalakhani - On Fair Stage by Sadler's Wells
- Erle: Preis Der Diana(Dusseldorf T2200m)
Dalakhani産駒のフランスダービー馬。現役の最後はオーストラリアに移籍し、G1 Queen Elizabeth Sを勝って引退、ニュージーランドのWestbury Studで種牡馬入りしました。ドイツやフランスにシャトルされていましたが、現在はドイツのGestut Rottogenが所有となっているようです。Erleは初めての北半球でのG1馬となっています。
Remote: Dansili - Zenda by Zamindar
- Quita Rim: Gran Premio Estrellas Juvenile Fillies(San Isidro T1600m)
RemoteはKingmanの半兄でアルゼンチンで種牡馬入りしています。Dansiliの直系ですがダートでも活躍馬を出しています。
Ribchester: Iffraaj - Mujarrah by Marju
- Facteur Cheval: Dubai Turf(Meydan T1800m)
現役時代には2年続けて欧州チャンピオンマイラーに選出されています。引退後はアイルランドで種牡馬入りし、ニュージーランドにシャトルという形でしたが、現在はフランスに繋養されています。Facteur Chevalはその初年度産駒で4歳からマイル路線の上位馬となっていましたが、5歳になってG1タイトルを手に入れました。
Robert Bruce: Fast Company - Lady Pelusa by Orpen
- Jungle Native: Gran Premio Polla De Potrillos(Club Hipico T1700m)
チリ産馬。チリでG1を3勝すると北米に移籍し、芝G1 Arlington Millionを勝つなどの実績を残しています。引退後にチリに戻って種牡馬入りし、その初年度産駒からJungle Nativeが現れました。
- Hayasugi: Blue Diamond S(Caulfield T1200m)
Royal Meetingはアイルランド産馬でフランスで2歳G1勝ち。母Rock Operaは南アフリカで2歳G1勝ちがある早熟血統です。オーストラリアで種牡馬入りすると数少ない産駒から初年度で2歳G1勝ちを果たしました。
Rulership: King Kamehameha - Air Groove by Tony Bin
- Soul Rush: Mile Championship(Kyoto T1600m)
香港でG1勝ちのあるキングカメハメハ産駒。初年度産駒からキセキが菊花賞を勝つなど実績を挙げている。
Run Away And Hide: City Zip - Jilted by Runaway Groom
Mr. Prospector→Carson City→City Zip→Run Away And Hide
- Manyuz: Gran Premio Latinoamericano(Monterrico D2000m)
Run Away And Hideは2歳で3戦のみの現役キャリア。無敗でG2を勝ってこれからというところでしたが、同年中に突如引退種牡馬入りが発表され、3歳からDarby Dan Farmで種牡馬キャリアをスタートしました。種牡馬としては重賞馬が数頭という程度にとどまり2020年からはトルコでキャリアを継続しています。
Salto: Pivotal - Danzigaway by Danehill
Northern Dancer→Nureyev→Polar Falcon→Pivotal→Salto
- Rennes: Grande Premio Roberto E Nelson Seabra(Gavea T2000m)
Silent Nameの半弟となる芝マイラー。引退後にブラジルで種牡馬入りしています。
- Kalpana: British Champions Fillies And Mares(Ascot T11.5F)
ニアルコス家のオーナーブリードでフランスダービーを勝ったディープインパクト産駒。引退後はイギリスのLanwades Studで種牡馬入りし、去年の3歳世代が初年度でした。初年度産駒からはKalpanaなど5頭のステークス馬が出て、産駒数を考えるとよい結果と言えそうです。
- Sosie: Grand Prix De Paris(Longchamp T2400m)
Galileoの半弟で自身も9戦8勝、デビュー2戦目の勝ち上がりから8連勝で引退という兄を超える現役実績を残しました。種牡馬としても優れ多くのG1馬を送り出しています。去年はSosieの1勝だけでSea The Starsとしては不振でした。Galileo以上にステイヤー志向があるところは気にかかるところです。
- Frateli Le Vita: Premio Club Hipico De Santiago(Club Hipico T2000m)
シーキングザパールの仔として日本で競争生活を送り、G1は勝てなかったものの2着になること9回。引退後は1シーズンのみ日本で種付けを行い、アメリカに移動し、シャトルでチリに渡るという活動になりました。チリでは多くのG1馬を出す種牡馬です。
- Mornington Glory: Moir S(Moonee Valley T1000m)
Shalaaは2歳でG1を2勝したスプリンター。オーストラリアのArrowfieldにて種牡馬入りし、北半球にはシャトルされる形式です。
Shamexpress: O'Reilly - Volkrose by Volksraad
ニュージーランドのWindsor Park Studに繋養されるO'Reilly産駒のスプリンター。香港で次のエースとして期待されるKa Ying Risingを出しています。
Shamus Award: Snitzel - Sunset Express by Success Express
- Quintessa: Levin Classic(Trentham T1600m)
中距離に対応できるSnitzelの後継種牡馬でRedoute's Choiceラインを支える種牡馬です。
- Sweet Azteca: Beholder Mile S(Santa Anita D8F)
日本に導入されたStorm Cat系種牡馬です。父FreudはGiant's Causewayの全弟としてニューヨークで繋養され、先日種牡馬引退が発表されました。Sharp Aztecaはその産駒として最上位の実績を残し、ケンタッキーのThree Chimneysで種牡馬入り。2022年に初年度産駒がデビューを迎え、スピードがあって勝ち上がりはしますが、上級戦で苦戦していました。Sweet Aztecaは数少ない重賞で通用する産駒でマイルG1を勝っていますが、スプリンターです。
Shocking: Street Cry - Maria Di Castiglia by Danehill
ニュージーランドで繋養されるStreet Cry直仔種牡馬です。自身がMelbourne Cupを勝ったステイヤーで、産駒も上級馬は中距離から長距離での活躍が目立ちますが、代表産駒はマイラーのI'm Thunderstruckでした。
Silvano: Lomitas - Spirit Of Eagles by Beaus Eagle
- Silver Sanctuary: Woolavington 2000(Greyvile T2000m)
Nijinskyの直系を守ったSilvano。ドイツ産馬ながら現役時のG1勝ちはアメリカや香港でなされました。引退後はドイツのGestut Fahrhofで種牡馬入りしますが、すぐに南アフリカの名門Maine Chance Farmsに招かれることになりました。南アフリカでは初期からKing's Gambitなどの活躍馬を得て、5度のリーディングを獲得するなど現地の生産界で重きを成し、代表産駒のVercingetorixやBold Silvanoも種牡馬として結果を出して勢力を築いています。一時はドイツに里帰りすることもありましたが、Ittlingenが送り出したダービー馬Lucky Speedくらいしか活躍できませんでした。
Sinister Minister: Old Trieste - Sweet Minister by The Prime Minister
- King's Sword: Teio Sho(Ohi D2000m)
日本のダート競馬に適応する種牡馬で、パワーとスタミナが必要となればA.P. Indyというのは分かりやすいと思います。
Sioux Nation: Scat Daddy - Dream The Blues by Oasis Dream
Scat Daddy産駒の早熟スプリンターというイメージのあるSioux Nationですが、産駒成績は少し苦戦していて、オーストラリアの初年度産駒が3歳シーズンの後半にようやくQueenslandでG1を勝ったというところ。Coolmoreでの立場も弱く、アイルランドではCastlehyde Studに移されていますし、シャトル先もSwettenham Studとなっています。
Smart Falcon: Gold Allure - Keishu Herb by Mississipian
Halo→Sunday Silence→Gold Allure→Smart Falcon
- Shamal: Kashiwa Kinen(Funabashi D1600m)
スマートファルコンにとっては初めての産駒G1/JPN1勝ちとなりました。
- Think It Over: Verry Elleegant S(Randwick T1600m)
ニュージーランドに産まれ、オーストラリアでG1を5勝するとCoolmoreが購入して欧州に移籍してさらにG1を5勝。High Chaparralのオーストラリアにおける初年度産駒にして最強産駒。。引退後はCoolmore Australiaにて種牡馬入りし、コンスタントに活躍馬を出していますが、牡馬は粗方去勢されてしまうため後継種牡馬を得られない困った状況になっています。
Soldier Hollow: In The Wings - Island Race by Common Grounds
- Tamfana: Sun Chariot S(Newmarket T8F)
現役時はドイツから各地に遠征し、2000m戦で長く活躍しました。7歳まで現役を続けた後引退し、ドイツのGestut Rottgenで種牡馬入り、のちにGestut Auenquelleに移りました。ドイツでは3度のリーディングサイアーを獲得する成功を収め、2024年に死去しました。
Tamfanaはマイルを得意としていますが、フランスではPrix De Dianeで3着、2400mのGrand Prix De Parisで4着と距離をこなすこともできます。
Speightster: Speightstown - Dance Swiftly by Danzig
- Straight No Chaser: Breeders' Cup Sprint(Del Mar D6F)
Speightstown産駒のG3馬。母がカナダ産冠馬Dance Smartlyの全妹という血統背景で種牡馬入りすると人気種牡馬となりますが、産駒デビュー後に評価を落とします。繋養地をオンタリオに変えてこれからというときにパドックの事故で亡くなりました。
Street Boss: Street Cry - Blushing Ogygian by Ogygian
- Pinstriped: Memsie S(Caulfield T1400m)
Street BossはStreet Cryの初年度産駒で西海岸のスプリント路線で活躍しました。Darleyで種牡馬入りし北米でもG1馬を出しまして毎年100頭程度の種付けをこなす中堅種牡馬でした。オーストラリアでもスプリント戦でG1馬を出し、さらにAnamoeがG1を9勝する活躍を見せました。このこともあってか北米での種付けは2022年を最後とし、オーストラリアに定住しています。
Suggestive Boy: Easing Along - Suffrage by Horse Chestnut
- Vundu: Gran Premio Estrellas Classic(San Isidro T2000m)
Suggestive Boyはアルゼンチン産馬で、2歳から活躍して現地のG1を4勝すると北米に移籍し、芝マイル路線で活躍してG1 Frank E. Kilroe Mileを勝っています。引退後はアルゼンチンに戻って種牡馬入りしました。産駒は芝戦を得意とし、トーセンの島川氏がアイルランドのJoseph O'Brien厩舎に移籍させ繁殖入り後に日本に移動させたWilds Dreamsはアルゼンチン時代にG3勝ちの実績があります。
Super Easy: Darci Brahma - Parfore by Gold Brose
- Bonny Lass: BCD Group Sprint(Te Rapa T1400m)
Super Easyはニュージーランド産馬でシンガポールで競走生活を送り、シンガポールの3歳三冠を達成し、G1は2勝の実績を残しました。従姉にIl Quello Beloceがいる程度の血統背景ながら不思議と去勢されておらず、引退後にニュージーランドに戻って種牡馬入りしました。
Super Saver: Maria's Mon - Supercharger by A.P. Indy
Majestic Prince→Majestic Light→Wavering Monarch→Maria's Mon→Super Saver
- Jazz Seiver: Gran Premio De Honor(Palermo D2000m)
Maria's Mon産駒のKentucky Derby馬で、Mr. Prospectorを通らないRaise A Nativeの直系としての期待をかけられて種牡馬入りしました。その初年度産駒からRunhappy、Competitive Edgeなどを出しますが、その先が続かずトルコに輸出されました。その後北米でLetruskaが現れ、ペルーではSuper Naoが三冠を達成しますが、時すでに遅くアメリカへの帰還は叶いませんでした。トルコ輸出前の産駒はわずかに残るだけですが、アルゼンチン最終世代のJazz Seiverが奮闘しました。
- Arthur's Ride: Whitney S(Saratoga D9F)
A.P. Indy直系の大種牡馬で北米ではステイヤータイプと評価されることもあります。20歳を超える高齢で種牡馬成績は低下している反面、母父としての能力が高くブルードメアサイアーリーディングを獲得しています。母Tap Your Heelsの血統はかなり癖が強いのですが、Tapitが母父に入るくらいになると目立ちにくくなりますね。
Tassort: Brazen Beau - Essaquira by Exceed And Excel
- Manaal: Sires' Produce(Randwick T1400m)
Invincible Spirit直系の新鋭種牡馬。Darleyの所属で、AlizeeやAsternの半弟です。初年度産駒が2歳G1勝ちを果たしました。
- Du Jour: Frank E. Kilroe Mile(Santa Anita T8F)
Dynaformerの後継種牡馬。近年は活躍馬に恵まれませんでしたが、久しぶりにG1馬を得ました。
- Nations Pride: Arlington Million(Colonial Downs T10F)
Galileoの初期の後継種牡馬で、最近は長距離での活躍馬が目立つところでNations Prideが中距離に戻してきたという印象になります。すでに曽孫のVandeekが種牡馬入りとなるほど更新が速いラインでもあります。
- Lazzat: Prix Maurice De Gheest(Deauville T1600m)
Invincible Spirit産駒のマイラー。Darleyの所有でDalham Hallで種牡馬入りし、Darley Australiaにシャトルされていました。RougirとLazzatを出していますがそれまででした。インドに売却され、今年からはマハーラーシュトラ州のPoonawalla Studに繋養されます。Poonawalla Studはインドの大手でExcellent ArtやRoderic O'Connorに加えてサトノインプレッサも繋養しています。
The Bold One: Fastnet Rock - The Jewel by O'Reilly
- One Bold Cat: Arrowfield Stud Plate(Matamata T1600m)
これといった現役実績はありませんが、Fastnet Rock直仔がニュージーランドに繋養されていることで需要があるタイプの種牡馬です。母The JewelはニュージーランドでG1 2勝。オーストラリアで引退し、そのまま繁殖入りしましたが、Fastnet Rockを受胎中にニュージーランドに戻りました。The Bold Oneはその時の持ち込み馬となります。
- Boudica: Premio Pamplona(Monterrico D2000m)
Justifyの半兄にあたり、自身も重賞を勝っています。2018年にJustifyが三冠を達成したこともあって、翌年からニューヨークのSequel Stallionsで種牡馬入りし、ペルーのHaras Barloventoに1シーズンの契約でシャトルされますが、2019年にHaras Barloventoは武装した集団に襲撃され、繋養されていた他の種牡馬とともに殺戮されました。産駒は1世代のみですが、ペルーでG1を4勝し、能力を示しました。ペルーではG1 2勝のWellingtonが後継として種牡馬入りしています。
Thronum: Snitzel - Helena's Secret by Five Star Day
- Invincible Sage: Chairman's Sprint Prize(Sha Tin T1200m)
Snitzel産駒のスプリンターでヴィクトリア州のSun Studで種牡馬入りしました。種牡馬としてはマイナーでInvincible Sageがほぼ唯一の活躍馬です。
Tiger Heart: Scatmandu - No Small Miracle by Silver Deputy
- Mandrake: Grande Premio Major Suckow(Gavea T1000m)
北米のダートスプリンターでブラジルのHaras Santaremで種牡馬入りしました。産駒は1000m戦を得意としています。
Twice Over: Observatory - Double Crossed by Caerleon
Mr. Prospector→Distant View→Observatory→Twice Over
- Double Superlative: Cape Town Met(Kenilworth T2000m)
Distant ViewからのMr. Prospector直系。7歳まで現役を続け、引退後は南アフリカのDrakenstein Studで種牡馬入りしました。初年度産駒から出たDo It AgainがDarbun July連覇などG1 4勝の活躍で評価を上げています。
Twirling Candy: Candy Ride - House Of Danzig by Chester House
- Iscreamuscream: Del Mar Oaks(Del Mar T9F)
安定感のあるCandy Rideの後継者。コンスタントにG1馬を出していますが、大物といえる産駒はまだ出ていないというのが正直なところでしょう。
- White Birch: Tattersalls Gold Cup(Curragh T10.5F)
ニアルコス家のNorthern Trickのファミリー。母Light ShiftはOaksを勝ち、Ulysses自身はG1 2勝でCheveley Parkで種牡馬入りしました。産駒成績は今一つで、2年目産駒のWhite Birchが古馬になってようやくG1初勝利となりました。そういうことを言うとPiz Badileが勝っていればとなってしまいますが。
Union Rags: Dixie Union - Tempo by Gone West
- Power Squeeze: Alabama S(Saratoga D10F)
Dixieland Bandの直系。産駒デビュー直後は好調に思えましたが、その後の世代で成績を落としていました。
Dschingis Khan→Konigsstuhl→Monsun→Vadamos
- La Crique: WFA Classic(Otaki T1600m)
VadamosはフランスのG1 Moulin De Longchampを勝って種牡馬入りしました。シャトル先のニュージーランドでは多少の結果を残しましたが、アイルランドではジャンプレース用の種牡馬となっています。
Vancouver: Medaglia D'Oro - Skates by Danehill
- Overpass: Winterbottom S(Ascot Australia T1200m)
VancouverはMedaglia D'OroはDarley Australiaにシャトルされていた時の産駒で2歳G1勝ち。引退後はCoolmore Australiaで種牡馬入りしました。
Vespa: Elusive City - Miss Avalon by Fantastic Beauty
- Puntura: Thorndon Mile(Trentham T1600m)
父Elusive CityはニュージーランドのTrelawney Studが種牡馬入りさせ、アイルランドにシャトルされる形でしたが、のちにフランスのHaras D'Etrehamに購入されフランスにわたりました。Vespaはニュージーランドに残された産駒で現地の2歳チャンピオンを獲得しています。
Violence: Medaglia D'Oro - Violent Beauty by Gone West
Mullikin: Forego S(Saratoga D7F)
ViolenceはForteやDr. Schivelを出すMedaglia D'Oro直仔の有力種牡馬です。
Vronsky: Danzig - Words Of War by Lord At War
- The Chosen Vron: Bing Crosby S(Del Mar D6F)
カリフォルニアで種牡馬入りしたDanzig直仔のマイナー種牡馬。カリフォルニアの名門Old English Ranchoの所有でしたが、2021年に亡くなっています。
War Command: War Front - Wandering Star by Red Ransom
- Kalapour: Tancred S(Rosehill T2400m)
欧州2歳路線の活躍馬で、引退後にCoolmoreで種牡馬入り。シャトル先で結果を出すタイプですが、Kalapourはアイルランド産馬で移籍馬です。
War Decree: War Front - Royal Decree by Street Cry
欧州で活躍したWar Front産駒で、引退後はニュージーランドで種牡馬入りしました。
War Front: Danzig - Starry Dreamer by Rubiano
- Full Count Felicia: E.P. Taylor S(Woodbine T10F)
Danzigの晩年に出たスプリンター。後継種牡馬も多く、Danzig直系の三番手となっていますが、War Front自身も20歳を超えてなお種牡馬として健在を示しています。産駒はどちらかというと芝に強いタイプ。Coolmoreが多用しました。
What A Winter: Western Winter - Waseela by Ahonoora
- Humdinger: Garden Province S(Greyville T1600m)
南アフリカで一時代を築いたスプリンター。そのスピードは種牡馬になってからも大きな武器となっています。
William Longsword: Captain Al - Pagan Princess by Fort Wood
Roberto→Al Mufti→Captain Al→William Longsword
- Dyce: Cape Flying Championship(Kenilworth T1000m)
南アフリカに土着した牝系の出身。近年の南アフリカらしく、国内競走馬上がりのサイアーラインが伸びるパターンです。母がPagan PrincessなのにWilliam Longswordかと思わないではありません。
北半球産馬として活躍していてもHigh Chaparralの直系はオセアニアに落ち着くその実例。重賞級の産駒は牝馬に限られます。
Zed: Zabeel - Emerald Dream by Danehill
- Ladies Man: TAB Classic(Trentham T1600m)
現役時は1勝止まりでしたが、Eight Caratのファミリーで父Zabeelが評価されて種牡馬入り。Verry Elleegantを出して名が知られました。去年の種付けシーズン前に亡くなっています。