横野の和紙と水車小屋
2021年 08月 04日
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一の滝はありました。
でも、木々や葛に覆われて、この看板を見つけられるのに
2往復はしました。
(*_*; ナントカシテヨ
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まともに撮れるのは上のなだらかな勾配の滝で
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雑木林や雑草に阻まれて下には降りられません。
道路脇にあるのでアクセスはいいけど
車一台分の幅しかないので
長居はできませんよ。 (;^_^A
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水車の回る和紙の紙漉き小屋があったはず!
と、探したまわったのですが
何度探しても見つからず
この看板を見つけて
もう一度、一の滝に戻ります。
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この建物ですが…。
打ち捨てられたような姿です。
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横野川の水流を利用して回っていました。
全国でただ一軒だけになった「箔合紙」を生産する
手漉き和紙の工場ですが…
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金箔と金箔の間に一枚ずつ保護のために挟む和紙です。
金沢で金箔の作業工程を見たときに知りました。
金箔工芸にとってなくてはならない和紙
金沢や京都だけでなく
海外の古文書の修復や銅版画の印刷にも用いられると聞きます。
金箔を使った後も捨てられることはなく
あぶら取り紙として販売されています。
舞台照明で汗が吹き出る時も
この箔合紙で汗をおさえると
化粧崩れもしません。
(#^.^#)
帰ってからじっくり調べてみると
同じ道沿いに「上田手漉和紙工場」とありました。
無くなるわけないよね~。
友達のお祖父さまも
かつてはこの地で、横野和紙の生産をされていました。
誰も後を継ぐことなく家業は廃れたと聞きましたが
「今、思えばもったいないことをしたと思うけど
あの頃の日本人は和紙よりも、安い洋紙を好んだしね。」
今でこそ伝統文化の保存と言われていますが
高度成長期は新しいものこそ”優れている”
という価値観があったそうです。
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津山の桐の木水車をアップ。
今も現役で回るお米を搗くための水車です。
精米機なら5分で搗ける一斗六升の米を
水車は1日かけてのんびりと搗くそうですよ。
お米が熱をもたないので美味しいとか!
☆.。:*・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・★.。:*☆.。:*・
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金箔の間の「紙」は、そうやって大切に作られていたのですね。
「あぶらとり紙」をおみやげにお渡しすると
みなさん本当に喜んでくださいます。
その「紙」のことを教えてくださって
ありがとうございます。
私も金沢の金箔を作る作業を見せていただいた時に
初めて知りました。
調べてみたら奈良時代に吉備五郎(津山北部)に白猪屯倉(しらいのみやけ)が置かれ
戸籍や田籍の和紙をつくっていたそうです。
1500年以上の歴史がある和紙ですが県内では
ほとんど知られていません。 (*_*;
一度、「上田手漉和紙工場」にお邪魔してみたいと思っています。
山深い場所ですが遊歩道も整備されているので
歩きやすくて滝めぐりには風情のある場所です。
津山から奈義にかけて仕事で毎週行くので
いつでも行けそうでも、中々行くことができません。