横野の和紙と水車小屋 : つれづれ日記Ⅱ
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横野の和紙と水車小屋

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二の滝の駐車場から500㍍ほど降りたところに
一の滝はありました。
でも、木々や葛に覆われて、この看板を見つけられるのに
2往復はしました。

(*_*; ナントカシテヨ


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8㍍ほどの落差といいますが
まともに撮れるのは上のなだらかな勾配の滝で


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ここから下から一気に落差がありますが
雑木林や雑草に阻まれて下には降りられません。

道路脇にあるのでアクセスはいいけど
車一台分の幅しかないので
長居はできませんよ。 (;^_^A


横野の和紙と水車小屋_d0394977_10403953.jpg
そして、たしか以前はこの道沿いに
水車の回る和紙の紙漉き小屋があったはず!
と、探したまわったのですが
何度探しても見つからず
この看板を見つけて
もう一度、一の滝に戻ります。


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あった~!

この建物ですが…。
打ち捨てられたような姿です。


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この建物の奥に水車があって
横野川の水流を利用して回っていました。

全国でただ一軒だけになった「箔合紙」を生産する
手漉き和紙の工場ですが…


横野の和紙と水車小屋_d0394977_10585770.jpg
「箔合紙」というのは
金箔と金箔の間に一枚ずつ保護のために挟む和紙です。
この和紙の存在は
金沢で金箔の作業工程を見たときに知りました。

金箔工芸にとってなくてはならない和紙
金沢や京都だけでなく
海外の古文書の修復や銅版画の印刷にも用いられると聞きます。

金箔を使った後も捨てられることはなく
あぶら取り紙として販売されています。
舞台照明で汗が吹き出る時も
この箔合紙で汗をおさえると
化粧崩れもしません。

(#^.^#)



帰ってからじっくり調べてみると
同じ道沿いに「上田手漉和紙工場」とありました。
無くなるわけないよね~。


友達のお祖父さまも
かつてはこの地で、横野和紙の生産をされていました。
誰も後を継ぐことなく家業は廃れたと聞きましたが

「今、思えばもったいないことをしたと思うけど
あの頃の日本人は和紙よりも、安い洋紙を好んだしね。」

今でこそ伝統文化の保存と言われていますが
高度成長期は新しいものこそ”優れている”
という価値観があったそうです。


横野の和紙と水車小屋_d0394977_11354110.jpg
水車が撮れなかったので以前撮った
津山の桐の木水車をアップ。

今も現役で回るお米を搗くための水車です。
精米機なら5分で搗ける一斗六升の米を
水車は1日かけてのんびりと搗くそうですよ。
お米が熱をもたないので美味しいとか!










☆.。:*・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・★.。:*☆.。:*・







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Commented by t_hcmoto at 2021-08-05 00:17
そうなんですか!
金箔の間の「紙」は、そうやって大切に作られていたのですね。
「あぶらとり紙」をおみやげにお渡しすると
みなさん本当に喜んでくださいます。

その「紙」のことを教えてくださって
ありがとうございます。
Commented by nicomachus at 2021-08-05 21:09
こんにちは
津山に単身赴任していた頃、仕事が終わってドライブがてら行ったことはあるのですが、ほとんど場所を確認しただけでした。
とてもいいところみたいですね。
Commented by mami-2021 at 2021-08-06 12:00
登志子さん、こんにちは!

私も金沢の金箔を作る作業を見せていただいた時に
初めて知りました。
調べてみたら奈良時代に吉備五郎(津山北部)に白猪屯倉(しらいのみやけ)が置かれ
戸籍や田籍の和紙をつくっていたそうです。

1500年以上の歴史がある和紙ですが県内では
ほとんど知られていません。 (*_*;
一度、「上田手漉和紙工場」にお邪魔してみたいと思っています。
Commented by mami-2021 at 2021-08-06 12:06
nicomachusさん、こんにちは!

山深い場所ですが遊歩道も整備されているので
歩きやすくて滝めぐりには風情のある場所です。

津山から奈義にかけて仕事で毎週行くので
いつでも行けそうでも、中々行くことができません。
by mami-2021 | 2021-08-04 23:54 | | Trackback | Comments(4)

思いつくまま、日々の暮らしを写真と文章でつづっています


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