映画「天才スピヴェット」2D字幕版
今年初の「映画館で見る映画」です。
日曜日に近所のシネコンで観てきました。「天才スピヴェット」2D字幕版。
「アメリ」「ミックマック」のジャン=ピエール・ジュネ監督が
ライフ・ラーセンの異色冒険小説『T・S・スピヴェット君 傑作集』を原作に、
初の3D映画に挑戦したロード・ムービー。
スミソニアン学術協会から由緒あるベアード賞を授与されることになった
10歳の天才少年T・S・スピヴェットが、授賞式に出席すべく家を飛び出し
たった一人で電車に忍び込みアメリカ縦断の旅に出るんですが
これが冒頭からメッチャ3Dを意識した作りになっていて…
スピヴェットが想像するものが画面左にもわ~んと出て来たりするんです。
これ、絶対画面から飛び出してるよね!(2Dで見てるからわからないけど!)
アメリカ縦断中に写る景色の美しさ。
車窓から見えるちょっと不思議で怪しげでセクシーな風景がとってもジェネ監督っぽい!
ロードムービーのもうひとつの側面としてスピヴェットの家族の姿が
描かれて行くんですが、これがねえ。ちょっと切ないんです。
実は彼は双子で自分の目の前で弟が銃の暴発で亡くなっているんですね。
この弟がやんちゃで行動的で結構きれる。頭がいいだけが取り柄と思っている
スピヴェットは家族に愛されている方の弟の死を理不尽に思ってるのだけど
アイドル目指してるお姉ちゃんとカウボーイおたくのお父さんそして昆虫おたくのお母さん
犬のタピオカも、その時は悲しんだけれど、今は普通に明るく暮らしている。
でも、まだ10歳の彼の心の中に言いようのない気持ちが溢れていて…。
ドラマは彼のアメリカ縦断の旅と彼の心の旅の終着地点を目指して進んで行きます。
基本コメディなんで大半が「アメリ」同様ブラックなユーモアなんですけど
「ミックマック」の時のような戦争にたいする批判もちょこっと挟みつつ最高のラストに!
常連のドミニク・ピノンも今回も「らしい」役で登場。
昆虫学者(というよりおたく)のお母さん役のヘレナ・ボナム=カーターが
さりげなく芸達者なところを見せてました。
評価は ★★★★☆ (4点)です!
天才スピヴェット(2013)
THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET
L'EXTRAVAGANT VOYAGE DU JEUNE ET PRODIGIEUX T.S. SPIVET
メディア 映画
上映時間 105分
製作国 フランス/カナダ
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2014/11/15
ジャンル アドベンチャー/ドラマ
映倫 G
泣き方だけが、わからない。
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
原作:ライフ・ラーセン
『T・S・スピヴェット君 傑作集』(早川書房刊)
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ
ギョーム・ローラン
出演:カイル・キャトレット/T・S・スピヴェット
ヘレナ・ボナム=カーター/クレア博士
ジュディ・デイヴィス/G・H・ジブセン
カラム・キース・レニー/テカムセ・E・スピヴェット
ニーアム・ウィルソン/グレーシー
ジェイコブ・デイヴィーズ/レイトン
ドミニク・ピノン/トゥー・クラウズ
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