2012-01-22
Windows が起動しなくなった場合、修復を試みる前にまず重要なファイルをバックアップしたいところだ。
Windows PEは、ハードディスクにインストールすることなくCD又はUSBで起動して、Windows用の各種ユーティリティ・ツールが実行可能。ハードディスクのバックアップやリストアに使用できる。無償で入手可能なので、もしもの時に備えて準備しておくと安心だ。Windows 7 32/64bit環境なら 魔法のキキⅡ さんの WinPe-tch Mini を使えば簡単に起動ディスク(CD-R又はUSB)を作る事ができるぞ。
1.Windows PE 3.0 とは
Windows プレインストール環境 Windows PE 3.0 は、限られたサービスを提供する最小限の Win32オペレーティング
システムであり、Windows 7 カーネル上に構築されています。Windows PE は、Windows
インストール用のコンピューターの準備や、ネットワーク ファイル サーバーからのディスク
イメージのコピー、Windows セットアップの起動に使用されます(MS TechNet より引用)。
今回は、これを起動しなくなってなってしまったPCのレスキュー用途に利用する為の、Windows PE 起動ディスクを作成します (ネタ元は窓の杜 緊急用の簡易OS“Windows PE”のブートCDをワンクリックで作成「WinPe-tch Mini」 )。
Windows PE 3.0 は、VBランタイムや.NETFrameworkが必要なソフトはそのままでは動作しない。標準では InternetExplorer や WindowsExplorer、MS- IMEなども入っていないが、NTFS などネットワークは動作するし、ドライバをロードする事も可能だ。必要なファイルを救済するには十分な機能をもっている(詳しくは、魔法のキキⅡ PEのもう少し詳しい話)。
2.EaseUS Todo Baskup Free 4.0
EaseUS Todo Baskup Free は、無償で使える高機能なバックアップツールです。2.02 の頃から無償で利用させていただいている。3.0 と比較すると GPT Drive の対応と Windows PE対応がされたので、起動ディスクに入れておくと便利です。
4.0 では、より高機能な有料版への乗り換えも簡単にできるように工夫されていますが無償版で十分でしょう。
窓の杜の記事では、起動できなかったそうですが、筆者の環境では問題なく起動できました。一度起動した後、2回目の起動では時間がかかるようで、起動しない事もあるかも知れません。
Download から EaseUS Todo Backup Free 4.0 [tb_free.exe(99.3MB)] をダウンロードしておきます。Windows 7 にインストールしなくても Windows PE 3.0 起動ディスクに組み込む事が可能です。
3.WinPe-tch Mini
WinPe-tch Miniは、魔法のキキⅡさん作成のフリーウェアです。Windows 7 32/64bit 環境の方は、WinPe-tch Mini で簡単に Windows PE 3.0(32bit)起動ディスクが作成できます。これ以外の方は、WinPe-tch Direct を使用する事ができます。
デフォルトでは、Windows Defender Offline をダウンロードして作成しますが、Windows 7 32bit インストールDVD持っている場合は、より短時間で作成できます。
ここでは、インストールディスクを指定しました。また、Download した EaseUS Todo Backup Free 4.0 のインストールファイルを指定しておくと自動的に組み込んでくれる。
お茶でも飲んでまっていると・・・
こんな画面が表示されました。
自動的にWindows標準の書き込みツールが起動します。CD-R を入れて[書き込み]をクリックすれば完成だ。
ディスクの中は、こんな感じ。使用しているのは、200MB 程度です。
再起動して、BIOS設定で起動ディスクを変更すれば、このようなメニュー画面が表示されますので、[Enter]でWinwos PEを起動します。
Windows PE 3.0 が起動して、ランチャ画面が現れた。[Q-Dir]は、ファイルを指定してCopyするのに便利なツールのようです。
EaseUS Todo Backup Free 4.0 も無事起動しました。2回目は起動できないのかと思ったが、しばらく待つと画面が現れた。
EaseUS Todo Backupの各エディション比較を見ると Free は、WinPE bootable disk が非対応になっているが、手作業で WinPE bootable disk を作る事は可能らしい。
WinPE でほとんどの機能を使う事ができる。
どうやって WindowsPE起動ディスクを作成しているか詳しく知りたい方は、魔法のキキⅡPEの作り方 を熟読してください。また、すべて手動で作る場合は、@IT Windows PE 2.0のブータブルUSBメモリを作成する が参考になると思います。
4.USB起動ドライブの作成
ツールの右上に[USB領域]というボタンがある。これは、USB起動ドライブを作成する手順を説明してくれるようだ(以下の操作は、Windows Vista 、Windows 7 のみ使用できるコマンドです)。
コマンドプロンプトを右クリックして管理者権限で起動して diskpart を起動します。
[OK]をクリックすると次の説明が出てきた。
list disk でディスクドライブの一覧を表示させて、USBメモリの番号を確認します。今回は、4GB のUSBメモリですので、ここでは 7 で間違いありません。select disk 7 でドライブを選択し、clean でドライブのパーティションを削除(データも消えます)。
create partition primary でパーティションを作成。select partition 1 でパーティションを選択。active でアクティブ化しておきます。
format quick fs=fat32 でフォーマットをして、ここでは、assign letter=J でドライブをJ: に割り当てました。assign としてドライブ指定をOSに任せて list volume で割り当てられたドライブを確認する事も可能。exit でdiskpartを終了します。
ディスクイメージは、\wpm110\mount にあるようですので、これをUSBメモリにCopyします。mount のフォルダに移動して、xcopy *.* /cherky j: ですべてのファイルをコピーすれば完成です。
CD-R と比較するとUSBは起動時間が断然早いのが特徴。200MB程度しか使用しませんので、もう使わなくなった1GB とか 4GB のUSBメモリに保存しておくと便利。しかし、滅多に使うものでも無いので、CD-R で十分かも知れません。
これに、IE を組み込んだら、Windows PE でも十分実用になるるかも知れませんね。
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