2012-01-29
TDR125 に自作ICウィンカーリレーを取り付けましたが、エンジンの回転数があがると点滅が2倍(150回/分)ぐらいまで早くなる現象が発生した。
電源(13.8V)からレギュレータで 5Vを作って555を定電圧動作するが、パルス性のノイズはレギュレータを通過してしまうので、555のCR時定数よりも早く充電が完了して点滅が早くなるのが原因と考えられる。そこで電源にノイズ対策を追加しました (過去記事 LED対応、ICウィンカーリレーを自作する(4) の続き)。
ノイズ対策としてコイル10uHと100uH、OS-CON 16V47uF と SBD(ショットキーバリアダイオード)を買ってきました。
修正後の回路図です。今回の変更点は緑のラインマーカを入れてあります。
回路変更の解説:
電源入力(13.8V)にダイオード IS1588 を入れていたが、ここにコイルを追加して既存の25V47uFと合わせてLCローパスフィルタにした。10uH(5個\100)は、リードが長くて付けやすいので試したが効果が不足。100uH(\30)に変更した。できれば、もう少しインダクタンスがあった方が良いだろうが、サイズの制約でこれになった。
レギュレータ出力側にOS-CON 16V47uFを取り付ける予定でしたが、直径が大きいので手持ちの35V47uFを追加した。
バイクでは点火コイルの影響で12V電源にマイナスのノイズが混入する事があるそうで、555が故障する原因となるので、12V電源+側にダイオード IS1588
を入れていた。
今回は、基板スペースの都合でGND側に移動して、SBD ショットキーバリアダイオード BAT43 30V200mA(\30)に変更した。SBDは、順方向の抵抗が低く周波数特性が良いのでノイズ除去に効果があるかも。最近は、オーディオ機器のAC電源を整流する際にもSBDを使うそうだ。
振動対策としてホットボンドで部品とジャンパー線を固定していたので、そのままでは改造が困難。ピンセットで少しずつボンドを引っ掛けて除去する事ができました。追加の改造を済ませて効果を確認した後、もう一度、ホットボンドで固定します。
ホットボンドを盛った後、基板を石油ストーブの熱で温めるとボンドがうまく溶けて綺麗に仕上がりました。防水対策にも効果が期待できる。ホットボンドは硬化が早くて熱を加えると修正が効くのが便利。
無事、純正リレーのケースに収まりました。TDR125 に取り付けて、エンジンを始動すると1分間の点滅回数は、エンジンを止めた時とほとんど変化なしとなった。バイクから電子機器の電源を取る場合は、ノイズ対策が重要という事ですね。
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