2016-02-28
LEXUS NX200t の ミッドハイスピーカ出力にネットワーク を追加して、ミッドハイ+ツイータ でフロントを3wayに改造しました(過去記事はこちら)。
前回、自作したネットワークはコア付きコイルを使いましたが、コア付きコイルは、ヒステリシス特性が出るので大入力で歪みやすい。空芯コイルにすると大入力でも磁気歪みが生じにくいが、同じインダクタにするには、巻き数が増えるので、直流抵抗が増加する。そこで一般的には、低音用のコイルはコア付きを使い、高音用には空芯コイルの使うのだそうだ。
市販の空芯コイルは、直流抵抗を下げるために太い線を使っているが、1個1,000円以上する。そこで、ミシン用のボビンにエナメル線を巻いて自作する事にしました。
前回のネットワークは、クロスオーバー周波数 6.4kHz で 12dB/oct に設計しましたが、視聴してみるとクロスオーバー周波数付近の高音がうるさくてATTで調整が必要になりました。おそらく、Low-pass も High-pass も同じ周波数で設計したからですね。
ネットワーク設計プログラム でクロスオーバー周波数 8kHz 12dB/oct で再設計します。
85uH と 148uH のコイルは市販されていないので、今回はミシンのボビンにエナメル線を巻いて空芯コイルを自作してみました。
Amazonでミシンに使うプラスチック製のボビンを買いました。これが10個で70円と激安ですが、中国からの直送なので、注文から10日ほどかかりました。
Amazonで 0.4mmx10m のエナメル線(90円)を4個買いました。この太さは、小学生が電磁磁石の工作に使うので安い。もう少し太い 0.6mm~1.0mm を使うと直流抵抗が下がり、綺麗に巻けると思うが、ミシンのボビンに入らないかも。
エナメル線は、ほどく時にからまないようにボール紙を輪に差し込み、ほどく時にキンク(よじれて折れ曲がる状態)が出来ないように注意深く扱います。
空芯コイルで何回巻くかが問題なんですが、この状態で293uHありました。
ミシンボビンに10m全部巻きつけると 456uH でした(何回巻いたか数えてられない)。
4段目くらいまでは綺麗に巻けるのですが、途中で隙間ができると綺麗に巻くのは無理。
ボビンに6段巻くと82uHになりました。
残りを全部巻きつけると175uHになりましたので、少しほどいて 148uH に調整しました。最終的には、0.4mmのエナメル線 10m で 82uH と 148uH を作って50cm程余りました。もう少し太い 0.6mmのエナメル線 でもギリギリ巻けたかも知れませんね。
コイルが完成したので、ホットボンド(グルーガン)で硬めて、これをストーブの熱で温めると綺麗にコーティングできました(あまり意味は無いけどカッコいい)。
コンデンサは、千石電商で 東信工業 メタライズド・ポリエステル・フィルム コンデンサ DC250V(AC125V) を買って来ました。計算では 2.7uF と 4.7uF ですが、4.7uFが無かったので、4.8uF(3.3uF+1.5uF) としました。1個120円程度でした。オーディオ用 Parc Audio のフィルムコンデンサは評判が良いのです 400円~500円/個する。
基板は秋月電子通商で買ってきました。確か60円~70円程度だったと思う。小さい方に押し込みたいが無理かな・・・。
参考記事:
SPネットワーク用コイルの種類と音質傾向 (教えて!goo)
続き LEXUS NX ミッドハイのネットワーク組み込み を読む>>
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