アダストリアは、同社が提供するライフスタイルブランド「niko and...(ニコアンド)」において、新築戸建て商品「niko and ... EDIT HOUSE(ニコアンド エディットハウス)」をプロデュース。ライフサービス関連事業を行うリブサービスと提携し、5月17日から全国の加盟店向けにライセンス販売を開始した。
ライセンス販売の形態をとるのは、住宅業界初。商標や意匠権などをまとめて知的財産権とし、その権利を販売していく。業界で主流なのはフランチャイズ形式だが、IP(知的財産)ライセンスとすることで、ハウスメーカーなどの加盟店は工法や部材、他社との契約などに制限を受けることなく、「niko and ...」のデザイン性やプロモーション力を活用できる。一方で、アダストリアにとっては、大きな投資を行うことなく住宅ビジネスを全国に拡大できるというメリットがある。
1年目は加盟店10社を目標としており、問い合わせはすでに数十件入っているという。「niko and ...」は、これまで雑貨や家具のシリーズを展開してきており、その延長で2020年にリブサービスの親会社で住宅事業を行うLib Workとコラボし、住宅商品を監修。福岡にてモデルハウスを展開したところ、予想を上回る販売件数を記録したことから、全国に住宅ビジネスを広げたいと今回の企画を立案した。
今後は、リノベーションやアパートなどの集合住宅にもライセンスビジネスを広げたいと考えているという。