販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。
POP
ドール/バナナ売り場 ムービングPOP
コロナ禍での外出制限が無くなり、再び街中へ買い物客が戻ってきた。開業が遅れていた商業施設などもオープンし、リアル店舗も賑わいを取り戻している。感染対策を徹底した生活様式の中で、在宅でのコミュニケーションやネット通販が大いに発展したが、やはり売り場へ足を運び、一つひとつ商品を手に取りながらの買い物は楽しいものだ。
通販ではできない体験
コロナ禍では、店頭DXというキーワードの下で、様々なデジタル施策が登場した。化粧品売り場でのARメイクや、ネットによる店頭販売員の遠隔接客なども話題となった。スマートカートやスマートレジなども一般的なものとなり、無人店舗の試みも今では様々な場所で見かける。コロナ禍の3年間は、もう少し先にやってくるはずだった未来の店舗の姿を、一気に現実化させたように思う。
一方で、リアル店舗ならではの買い物の価値も見直された。前述したような、実際に商品を手に取り、販売員と話をしながら買い物をすることは、ネット通販ではできない体験だ。多くの商品に囲まれた売り場の中での、本来買う予定ではなかった商品との偶然の出会いなども、楽しい買い物シーンの..
あと59%