FX取引にかかる手数料とは? みんかぶ編集室 2023.04.13 (2022.07.13公開) FX入門知識 ひとこと要約 FXの取引手数料は基本無料 スプレッドが実質的なコストとしてかかる スプレッドは狭い方が低コストで取引ができる みなさんはFXにかかる手数料のことをご存知でしょうか?あるところには「FXは取引手数料が無料」と書いてあったり別のところには「スプレッドが手数料になる」と書いてあったり…結局FX取引に手数料はかかるの?と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はそんな疑問を解決すべく、FX取引にかかるコストをわかりやすく紹介していきたいと思います。FX取引にかかるコストをしっかりと理解すれば無駄なコストをかけず、より効率的なFX取引が可能になります。 目次FXの取引手数料は無料?スプレッドとは?FX取引ではスプレッドが狭いFX会社選びが重要!まとめ FXの取引手数料は無料? 最初に「FXの取引手数料は無料なのか」について説明していきます。結論から言うとほとんどのFX会社では取引手数料がかかりません。そのため、取引手数料をFX会社に支払う必要はほとんどありません。 「じゃあ、なんのコストもかからずにFX取引はできるの?」というと実はそうではないのです。それではFX会社は利益をあげることができませんからね。 FX取引では名目上の取引手数料がかからなくても、トレーダーの方は「スプレッド」に応じて実質的なコストを負担しなければいけないのです。次はこの「スプレッド」について説明します。 スプレッドとは? 「スプレッド」が実質的なコストとなると言われてもいまいちイメージが湧かないと思うので、まずはスプレッドとは何なのかを説明していきます。 FXにおけるスプレッドの定義は通貨の「買い値(ASK)」と「売り値(BID)」の差額のことです。買い値(ASK)は通貨を「買うときの価格」で反対に売り値(BID)は通貨を「売るときの価格」です。 買い手が思う「買いたい価格」と売り手が思う「売りたい価格」が完全に一致することはないため、この2つの価格には価格差が生まれます。この価格差こそが「スプレッド」です。 それでは具体例を用いて理解を深めていきましょう。ここでは、米ドル/円のレートを用いて説明していきます。まずは以下の取引画面を見てみましょう。 取引画面上部の「BID」「ASK」の価格の間に差額が表示されていますね。この差額こそがスプレッドです。つまり一通貨あたりこの場合では0.3銭のコストがかかるということです。例えば10000通貨購入したとしたら「10000通貨×0.3銭=30円」がコストとしてかかるわけですね。もし1000通貨の取引なら3円、1通貨なら0.3銭というように、スプレッドによるコストは「取引する通貨量×スプレッド」で求めることができます。 トレーダーの方はこの実質的なコストであるスプレッドよりも大きい利益を出さないと損してしまうことになります。そうなるとスプレッドによるコストはできる限り抑えたいですよね。スプレッドが狭いほどコストで利益を圧迫されることなく取引ができます。 そのため、FXを始める際は口座開設の前にスプレッドの確認をしっかりと行うよう心がけましょう。特にスキャルピングやデイトレードなど頻繁に取引を行う方は注意が必要です。 FX取引ではスプレッドが狭いFX会社選びが重要! スプレッドが狭い方がコストが抑えられることはわかったけど、どのFX会社がおすすめなの?と思っている方もいると思います。そこでここからはFX 主要通貨スプレッド一覧表を元におすすめのFX会社を紹介していきます。まずは以下の表をご覧ください。 主要通貨スプレッド一覧表(2023年04月13日時点) 会社名 米ドル円 ユーロ円 備考 詳細 マネーパートナーズマネーパートナーズ 0.0銭 0.2銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる トレイダーズ証券みんなのFX 0.2銭 0.2銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる セントラル短資FX 0.2銭 0.4銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる ヒロセ通商LIONFX 0.2銭 0.4銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる 外為どっとコム外貨ネクストネオ 0.2銭 0.4銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる DMM FX 0.2銭 0.5銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる 外貨ex byGMO 0.2銭 0.5銭 原則固定(例外あり)※トルコリラ円は原則固定対象外 詳しくみる GMOクリック証券FXネオ 0.2銭 0.5銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる インヴァスト証券トライオートFX 0.3銭 0.5銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる トレイダーズ証券LIGHTFX 0.2銭 0.4銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる FXブロードネット 0.2銭 0.5銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる FXプライムbyGMO 0.3銭 0.6銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる 外為オンライン 1.0銭 2.0銭 原則固定(例外あり) 詳しくみる ※スプレッド調査日:2023年04月13日※スプレッドは原則固定(例外あり)となっており、市場の急変時や市場の流動性が低下している状況等に拡大する場合がございます。なお、原則固定対象外、または非公開の場合は「非公開」という表記になっています。※表示されているのはマネーパートナーズFXnanoのスプレッドです。またスプレッドは参考値となっており、キャンペーンスプレッドを含んでおります。キャンペーンの詳細は、マネーパートナーズのホームページをご確認ください。※また、FXプライムの米ドル円スプレッドは1取引当たり50万ドル以下の場合の値となります。※SBIFXのスプレッドは、1000通貨までが原則固定(例外あり)となっています。また、SBIFXでは注文数量に応じたスプレッドを適用しており、上記スプレッドは1,001~1,000,000通貨を取引する場合の基準スプレッドとなります。※外為どっとコムはキャンペーンスプレッドを適応中です。詳細はHPをご確認ください。また、外為どっとコムの米ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラは原則固定スプレッドの適用対象外です。また、ロシアルーブル/円のみ現在新規注文受付停止になっているのでご留意ください。 スプレッド比較で他の通貨ペアもチェック 表から分かるように多くのFX会社で米ドル/円のスプレッドは0.3銭となっています。その他の通貨ペアを見ていくと「みんなのFX」や「外為どっとコム」、「マネーパートナーズ」などが業界きっての狭いスプレッドに設定されています。 ここで1つ解説しておきたいことがあります。表の備考欄に「原則固定(例外あり)」と記されていますよね。この原則固定とはスプレッドを原則表記されている価格に固定しますという意味です。 そこで原則固定の横に書かれている「例外あり」って何なの?と疑問に感じる方もいると思います。この「例外あり」というのは、スプレッドが開きやすい「流通量が少ない時間帯」「為替レートが急激に変化するとき」などは固定スプレッドよりも広くなる可能性があるという意味です。 日本時間の朝方(早朝3時〜8時)や重要経済指標が発表されたタイミングは、スプレッドを特に注視する必要があるということを頭に入れておきましょう。 上記のことを踏まえ、自分が取引しようと考えている通貨ペアと各FX会社のスプレッドをしっかりと比較して、自分の取引スタイルに適したFX会社を選ぶようにしましょう。 まとめ 今回はFX取引にかかるコストについて説明してきました。FX取引では取引手数料はほとんどかからないけれど、スプレッドが実質的なコストとしてかかってくること、スプレッドが狭い会社だとコストを抑えやすいことがお分かりいただけたかと思います。 自分の取引したい通貨ペアのスプレッドを吟味してより効果的に利益をあげられるようにしましょう。