仮想通貨NEO(ネオ)とは? 特徴、チャート、将来性など みんかぶ編集室 2023.07.19 (2023.05.19公開) 暗号資産(仮想通貨)初心者コラム 目次NEOとは?通貨ステータスNEOの特徴NEOの将来性 NEOとは? NEOとは、中国初のパブリックブロックチェーンで、世間では「中国のイーサリアム」と呼ばれています。 読み方は「ネオ」か「ニオ」ですが、日本ではネオと呼ばれている事が多いです。(もちろんニオでもいいです) 以前は「Antshares(アントシェアーズ)」と言う名前でしたが、2017年6月22日に「NEO」へ改名しています。 時価総額ランキングは70位(2022年10月)で、世界でも名のある仮想通貨の一つとなります。 最新の価格推移についてはこちらのページからチャートをご覧ください。 通貨ステータス ティッカーシンボル:NEO コンセンサスアルゴリズム:Delegated Byzantine Fault Tolerance 最大枚数 :1億枚 時価総額 :約880億円 公式サイト :https://neo.org/ ホワイトペーパー :https://docs.neo.org/v2/docs/en-us/basic/whitepaper.html ツイッター :https://twitter.com/neo_blockchain 取引所 :Binanceなど 通貨配分について(太字はNEO側の保有となる。) 5000万枚:トークンセールに参加した投資家へ販売 1500万枚:NEO理事会 1500万枚:他のブロックチェーンへの投資分 1000万枚:NEOコア開発者、NEO協議会 1000万枚:NEOエコシステムの開発者 NEO側の保有分について NEO側の保有分は、経過とともに市場に放出するそうです。 放出スケジュールは以下の通り。 1年目:5000万枚 to 5000万枚 = 0% (インフレ率) 2年目:5000万枚 to 6500万枚 = 30% 3年目:6500万枚 to 8000万枚 = 23% 4年目:8000万枚 to 9500万枚 = 18% 5年目:9500万枚 to 1億枚 = 5% 6年目以降:1億枚 to 1億枚 = 0% 参考:Antshares inflation schedule(旧名) NEOの特徴 NEOはプラットフォーム型のシステムで、イーサリアムのように「スマートコントラクト、dApps(アプリ)、ICO」などを扱うことができます。 NEO上で、様々なアプリを動かしたり、スマートコントラクトでICOなどを行うことができるという事です。 また、NEOには量子耐性があり、これはイーサリアムには現時点で無い機能です。 つい最近では、イーサリアムのERC20トークンのような「NEP5」というトークンを機能を実装済みです。 ◇優れた処理能力 NEOは「dBFT」という独自アルゴリズムを採用しており処理能力に優れています。 これは、将来多くのシステムが稼働したり、多くのICOが行われても遅延を起こしにくいという事です。 2017年6月のイーサリアムICOブームを思い出してください。 イーサリアムは空前のICOブームによって処理遅延を起こし、大きな問題となりました。 NEOはイーサリアムと単純比較し、100倍ほど処理能力が高いので、ICOブームになった際にはイーサリアムのような遅延は起こりにくいと考えた方が自然でしょう。 さて、1秒間あたりの処理能力について比較表を作ってみました。 ビットコイン・・・7tps イーサリアム・・・15tps クレジットカード(VISA)・・・8000tps NEO・・・1000tps(環境により最大10000tpsまで可能) ◇多様なプログラミング言語に対応 アプリ開発を行う上で、プログラミング言語は必須です。 イーサリアムは「Solidity」という開発人口の少ないプログラミング言語のみ対応しています。 これは、エンジニアがなにか開発をしたい時に、言語の勉強から始めないといけないため大きなハードルになります。 NEOの場合、Solibityには対応していませんが、「Java、Kotln、Go、Python、Microsoft.net」など、開発人口の多いプログラミング言語に対応しています。このため開発ハードルは低く、より多くのエンジニアの参加が期待できます。 NEOの将来性 先ほど紹介したようにNEOでは多様なプログラミング言語に対応しているため、開発者にとってより開発がしやすい環境が整えられています。 実際2019年にはNash(現NEX)という分散型取引所が開発され、運用が開始されました。 分散型取引所とはブロックチェーン上の自動で管理される取引所のことで、中央管理者が存在せずセキュリティなどに強みがあります。 特にNashには以下の3つのような特徴があります。 中央管理者がおらず全て自動で取引が行われるためハッキングなどのリスクが低い 人件費などコストが不要で手数料が安く高速な動作 従来のICOの「面倒で時間がかかる」という課題を克服 このような特徴をもつ革新的な取引所が開発されるなど、NEOは多くのプログラミング言語に対応している結果開発者が参入しやすい環境にあります。 今後も革新的なサービスが誕生した際にはNEO自体の人気が向上、価格も大幅上昇なんてことも考えられます。 今後の開発状況に大きな期待が集まりますね!