主婦におすすめのお金の増やし方をご紹介。他の主婦は何をして資産形成をしている? みんかぶ編集室 2023.04.03 資産運用・お金を増やす方法 インフレが続き、家計の負担が増えています。主婦の皆さんは、将来に対する不安が大きく膨らんでいるのではないでしょうか。 適切な資産運用を実施すれば、家事や育児で忙しくてもお金を増やすことは可能です。この記事では、お金が増やせない原因と、それを克服して資産形成するための方法を分かりやすくご紹介します。 目次主婦がなかなかお金を増やすことができない理由 主婦がお金を増やすには主婦に投資がおすすめな理由 主婦におすすめの投資方法3選周りの主婦はどんな運用をしているのか【まとめ】インフレが続いているからこそ、お金を増やすために投資に挑戦しよう 主婦がなかなかお金を増やすことができない理由 主婦がなかなかお金を増やせないのは、家計を把握し切れていないことが原因です。毎月、いくら収入と支出があって、いくら残るのかを記録し把握していなければ、資産を増やすどころか、必要な時に十分なお金を用意できない可能性もあるでしょう。 また、インフレ時代はお金の価値がどんどん減っていきますから、資産運用にも取り組まなければお金を増やすことができません。貯金するだけの人と、そのお金を運用する人では、20年後、30年後に使える資金額で大きな差がついてしまいます。 収支が把握できていない 収入と支出を把握しておらず、浪費を続けることは、お金を増やせない大きな理由。夫婦が別々にお金を管理する家庭も増えており、世帯収入を把握できていないケースも増加傾向です。 世帯の懐事情が不透明になることで、家計の計画的な運用の妨げになります。以前のように妻(もしくは夫)が家計のすべてを管理しないまでも、収入と貯蓄額は把握しましょう。支出が把握できていないと、家計の浪費につながりやすくお金が増えません。 特に大きな金額が出る際には、事前に計画し、対策を立てておけば支出を抑えられます。たとえば家のリフォームを行うときに、自治体の補助金を利用すれば費用を抑えられます。補助金は着工前に申請しなければ、支給の対象になりません。 このように将来、家計から出ていくお金を把握することで、その支出を抑える手段を調べて、複数の業者から安いものを選んだり、補助金などを手配する時間を確保できます。求められた支払いに応じているだけだと、出費を抑える手段に気づかないまま、家計を浪費してしまうでしょう。住宅に限らず、育児や税金の支出を抑える制度があります。先を見据えて収支を把握することで、家計に余裕が生まれます。 家計簿をつけていない 家計簿をつけていないと、収支の把握が進まず、支出の変化にも気づきにくくなります。毎月の支出を記録すれば、何に対する支払いが高くなったのかがわかります。 月によっては家計に余裕がない場合もあります。家計簿をつけていなければ、家計を圧迫した原因がわからず、対策できるのか、仕方のない出費だったのかを判断できません。家計簿は家計を見直すデータになるので、お金を増やすためには重要です。家計簿をつける際は、アプリを利用すると手間を減らせます。 キャッシュレス決済を利用することが多い人なら、クレジットカードや電子マネーの支払い記録が自動で集計されるアプリが適しているでしょう。スマートフォンのカメラを使ってレシートを読み取り、日付や項目ごとに分けて記録するアプリもあります。家計簿をつける手間を抑えられるので、続けやすくなります。 夫婦間で家計について話し合う場合にも、家計簿があると具体的な提案ができるため有用です。 固定費の見直しができていない 携帯電話の料金や保険料、食費や交遊費などの毎月の支出が決まっている費用は、定期的に見直す必要があります。見直さなければ余計な出費が家計を圧迫します。 携帯電話料金にはさまざまなプランがあり、利用状況にあったプランでなければ、年間の損失は大きくなるでしょう。使い切っていないデータ利用量が多い場合は、利用上限の低いプランに変更するだけで月に1000円以上、年間で1万2000円以上節約できます。 また保険に関しても、保障が重複し余分な保険料を支払っているケースもあります。 お金を増やせない3つの原因を改善し、収支を把握して家計簿につけ、固定費の見直しに活用するサイクルを繰り返すことで貯蓄や運用に回せるお金が増えるでしょう。 資産運用ができていない 国民の年収が上がらないままインフレが進み、貯蓄に回せるお金が目減りしています。収入が上がる見通し立たない状況では、資産運用が重要です。 夫婦の一月の生活費を25万円として、65歳の定年から85歳までにかかる費用は、6000万円です。厚生年金を65歳から受け取った場合は年間約175万円の支給になるので、85歳までに受け取る厚生年金の総額は3500万円になります。差額の2500万円を老後の資金として蓄えておかなければ、生活費を切り詰める必要があるでしょう。また、病気やトラブルで予期せぬ出費がある場合もあります。 貯蓄は大切ですが、無理をしない堅実な資産運用でお金を増やし、老後の費用を確保することも重要です。 年3%の利益が見込める低リスクの商品に月2万円を10年間投資した場合、投資総額240万円は279.5万円になります。39.5万円の運用収益があり、さらに運用に回すことで利益を拡大できます。運用期間を30年にすれば、収益は440万円になるので、資産運用は早く始めるほど低リスクであっても利益幅が大きくなるのです。物価が上がり、収入が増えない状況では、資産運用がお金を増やす有用な手段になります。 主婦がお金を増やすには 主婦がお金を増やすには、家計管理のコツを押さえ、収入を確保する必要があります。家計管理のコツを押さえれば時間を効率的に使えるようになり、家事や育児と並行して副業や資産運用が可能です。家計管理のコツや、主婦ができる副業のメリットとデメリットを、以下に紹介します。 家計管理のコツを抑える お金が増える家計管理のコツは3つあり、1つは支出を抑える対象を絞ることです。家計簿をつけ支出を管理する目的の1つは、余計な支出を抑えることです。しかし、食費やレジャー費、光熱費などをすべて節約しようとするとストレスになり、長続きしません。家計管理は無理をせず、長く続けることが重要です。食費を節約するなら、レジャー費の支出は許容するなど、ストレスが溜まらないように息抜きができるポイントを用意しましょう。 コツの2つめは、目標の設定です。目標があいまいで漠然と家計を管理したのでは、達成感がなくモチベーションが上がりません。 家計管理の3つめのコツは、家計に関して夫婦間で話し合う機会をつくることです。具体的な数字を提示して話し合うことで、家計に対する意識を夫婦間で統一できます。目標の達成度合いも相手に見られるので、話し合いの場を設けず一人で家計管理するよりマンネリ化が防げます。夫婦で家計の改善と検証を繰り返し、無理をせず家計管理を継続することで無駄な支出を抑えられ、使えるお金が増えるでしょう。 副業を行う/投資を行う 主婦がお金を増やす方法は2つ、副業か投資です。それぞれのメリットとデメリットを解説します。 副業のメリットとデメリット パートや在宅できる副業は、働いた分の報酬が保証されており、お金が減らないことがメリットです。また、元手も必要ありません。 デメリットは自由になる時間が少なくなり、仕事に拘束されることです。パートによっては繁忙期に休みが取れなかったり、在宅の副業も納期に追われたりする場合があります。家事や育児を並行すると、自由になる時間も少なくなるでしょう。 投資のメリットとデメリット 投資のメリットは、時間を拘束されず、大きな収益を期待できることです。長期投資であれば費やす時間は少なく、株価の変動によっては収益を大きく伸ばせます。 デメリットは、投資に関する学習が必要で、お金が減る可能性もあることです。確実に働いた分だけ収入が増えるパートと違い、株価が下がれば運用費用を下回ります。 主婦に投資がおすすめな理由 家事や育児は、休みがなく長時間労働です。子どもが保育園や幼稚園に通っているなら、送り迎えや急な体調不良に対応しなければいけません。子どもが学校に通っていれば、行事に参加することもあるでしょう。 時間のない主婦がお金を増やすのにおすすめなのは投資です。運用次第では時間に拘束されず、家族の楽しみが増えるメリットもあります。主婦に投資がおすすめな理由は以下の4つです。 株主優待による家族の楽しみ 株を一定数以上保有すると、株主優待を受けられます。株主優待にはさまざまな種類があり、航空会社や鉄道会社であればチケットの割引券、関連企業で利用できる商品券などがあります。肉や魚、フルーツなどの食品が株主に贈られる場合もあり、家族の楽しみが増えるでしょう。配当金がある銘柄もあるので、さらなる投資に回したり、家族でレジャーに使ったりもできます。チケットの割引券や株主優待券は、金券ショップで売れるので、家族のタイミングが合わず使い切れない場合でも損にはなりません。 株価が上がれば株を売却して利益を確保してもいいですし、家族で楽しめる株主優待なら長期保有してもいいでしょう。利益を得ながら、家族も楽しめることが投資を勧める理由の1つです。 社会の動きを知れる 株や為替の変動は、社会の動きに連動しています。そのため、投資をすれば社会の動きがわかります。コロナの流行で製薬会社の株価が上がり、外食やレジャー産業の株価は下がりました。 円安は輸出が利益の大半を占める企業には追い風になって、輸入がメインなら逆風になります。 日本はエネルギー資源や食料などを輸入に頼っています。世界経済は日本の株価や為替にも大きく影響するため、投資をすることで国際社会の動きがわかるでしょう。 新聞やネットからも社会の動きは伝わってきますが、投資で収益を上げるために能動的に情報を収集する方が、社会の動きをより深くまで理解できるでしょう。投資は社会の動きを知るきっかけになるのでおすすめです。 収入源を複数持てる 収入源を複数持つことは、リスクを分散させるメリットがあります。専業主婦で夫の収入だけに頼っている場合は、病気や事故で仕事を続けられなくなれば、収入が大幅に減る可能性があります。収入源が少ないほど、収入源が断たれたときのリスクが高くなるでしょう。 複数の収入源があれば、1つの収入源が断たれても、収入の減り幅が少なくなるのでリスクを分散できます。また、収入源が多ければ選択肢も増えます。たとえば、夫が転職を考えている場合に、収入源が複数あり家計に余裕があると、キャリアアップのための一時的な収入ダウンも許容できるでしょう。 収入源が少ないとリスクが高まり、家族の選択肢が限られてしまうので、投資で収入源を増やすのがおすすめです。 投資方法によっては時間が取られない 投資信託と積み立て投資の運用には、時間を取られないメリットがあります。デイトレーダーは常に変動する値動きを監視し、時間を拘束されます。一方、投資家から集めた資金を株式や証券に投資する投資信託は、投資の専門家に任せられる上、銘柄を調べたり、値動きを監視したりする必要がありません。個人では購入が難しい銘柄も共同で購入でき、分散投資も可能なのでリスクを抑えられます。積み立て投資は、毎月定額を運用会社に預け、資産運用を任せる方法です。投資信託同様、分散投資でリスクを抑えられるメリットと、少額からでも投資を始められるメリットがあります。 どちらの場合も運用を一任できるので、家事や育児、自由になる時間を取られません。 主婦におすすめの投資方法3選 家事や育児で忙しい主婦でもできるおすすめの投資方法を3つ紹介します。それぞれ強みが違うので、資産運用の際には家計や目的に合った方法を選ぶことが重要です。紹介する順に投資を始めるハードルが低く、リスクとリターンも低くなります。主婦におすすめの投資方法は、以下のとおりです。 積み立て投資 積み立て投資は少額から始められ、分散投資でリスクを抑えられる強みがあります。減税制度が整っている「NISA・つみたてNISA」や個人型確定拠出年金の「iDeCo」が有名です。投資による収益には20.315%の税金がかかりますが、この2つの積み立て投資には税金がかかりません。年間運用額の上限は「NISA」が120万円で「つみたてNISA」は40万円、非課税の有効期間は5年です。「iDeCo」は月々の掛け金の上限、が1万2000~6万8000円です。「iDeCo」は掛け金も減税対象になるので、節税になります。 節税面では「iDeCo」が優位ですが、60歳まで出金できないデメリットもあります。一方、「NISA」や「つみたてNISA」は、いつでも出金できることがメリットです。クレジットカードを発行する企業が、資産運用とポイント取得の連動を強みとして提供しているサービスもあるので、積み立て投資ごとのメリットとデメリットを把握することが重要です。 投資信託 投資信託(ファンド)のファンドマネージャーに、銘柄の選択を任せられるので専門家の知識を利用できるメリットがあります。また、投資先は分散されるため、リスクも抑えられますが元本の保証はなく、節税や減税などの制度も限られています。投資の専門家であるファンドマネージャーが選んだ銘柄でも、購入金額より値下がりする「元本割れ」の可能性はゼロではありません。積み立て投資に比べてリスクは高くなりますが、運用費用の上限がないため、収益の期待値も高くなります。少額からでも投資を始められ、個人では難しい銘柄も購入できるメリットがあります。 紹介する3つの投資方法の中で、収益の伸びしろとリスクのバランスが取れているのが投資信託です。 株式投資 3つの投資方法の中で、自由度と収益の期待値、リスクが高いのが株式投資です。積み立て投資や投資信託は専門家に銘柄の選択を一任する分、手数料を取られるので、収益が分散します。個人の株式投資は購入する銘柄や売却のタイミングの選択権があり、大きな収益を得られる可能性があります。株主優待を基準に銘柄を選ぶこともできるので、自由度も高いでしょう。しかし、デメリットもあります。収益を期待して株価の変動が大きい銘柄を購入すれば、株価の暴落や倒産で大きな損害を被る可能性があります。 また、株価の変動を監視する必要があるので、資産運用に時間を拘束される場合もあるでしょう。個人で株式投資に取り組む際には、株式に関する深い知識とリスクヘッジが必要です。 周りの主婦はどんな運用をしているのか 主婦に人気がある投資は、積み立て投資と投資信託です。理由は2つあり、1つは時間を拘束されないことです。個人の株式投資とは違い、運用を専門家に任せるので、株価の変動を気にする必要がありません。家事や育児、子どもの行事などで忙しい主婦でも、負担が少ない投資方法です。もう1つの理由は、リスクを抑えた資産形成ができる点です。100%安全な投資はありませんが、積み立て投資はリスクを抑えられた投資方法の1つであり、少ない投資額で始められます。なかには、非課税や減税の対象になっている積み立て投資があるので、始めるハードルが低く、節税のメリットもあって主婦に人気です。 節税のメリットはありませんが、リスクの分散と低額スタートが可能な投資信託も、主婦に人気があります。積み立て投資同様、運用に時間を拘束されず、積み立て投資よりさらに低額で始められます。100円から投資を始められる投資信託もあるので、勉強をしながら少額で始め、収益が出たら株式投資にチャレンジする選択肢もあるでしょう。 【まとめ】インフレが続いているからこそ、お金を増やすために投資に挑戦しよう 収入が上がらないままインフレが続き、主婦も資産形成に取り組む重要性が増しています。まずは、お金が増えない原因となる家計の収支の把握不足や固定費を改善し、支出を減らすことが大切です。余裕ができた家計から、無理のない資産運用に取り組めば、老後の費用を確保する第一歩になります。投資に対する不安があるようなら、リスクの少ない積み立て投資や投資信託から始めるのも選択肢の1つです。投資は運用期間が長いほど、リスクが少なくても収益を大きくできます。 しかし、リスクがまったくない投資はありません。紹介したお金を増やすための方法や、投資方法ごとのメリットとデメリット、収益の期待値を参考に、資産形成に取り組む際の判断材料にしてみてはいかがでしょうか。 この記事はいかがでしたか?感想を一言!