TOP 資産形成のはじめ方 資産運用・お金を増やす方法
老後2,000万円問題が話題となったこともあり「将来に向けてお金を増やしたい」「貯金はしているけどなんとなく不安」こうした悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。そこで、一つの解決策として「お金に働いてもらう」つまり「投資で資産運用をする」という方法をご紹介します。
投資と聞くとハードルが高く感じられるかもしれませんが、「初心者の資産形成をサポートする制度」や「自分で用意する個人年金制度」など、初心者でもチャレンジできる投資はたくさんあります。
このページでは、初心者でもチャレンジしやすい「お金の増やし方・資産運用の方法」「自分に合った投資商品の選び方」を紹介していきますので、是非参考にしてみてください
資産運用を行う際には、まず自分の資産の状況を把握することが大切です。そのために、まずは家計のバランスシートを作成してみましょう。次に、なぜ、何のために資産運用を行うのかを明確にするために、ライフイベント表を作成します。目標が明確になったら、どのような戦術や方法で投資を行うのかを考えてみましょう。
資産の現状を把握するためにおすすめなのは、エクセルや家計アプリなどを使って家計のバランスシート(貸借対照表)を作成することです。バランスシートはある時点の資産や負債の状況を記載した表で、作成することで自分の資産の状態がどうなっているかを具体的に知ることができます。
バランスシートはまず、左側に自分の資産とその総額を記入します。資産は貴金属や不動産といった実物資産と、現金や預金、株式、生命保険といった金融資産に分けられます。生命保険の金額は、解約した際に受け取れる解約返戻金額を書き込みましょう。右側の上部には借金やローンなど、自分の負債額を記入します。最後に、自分の資産額から負債額を引いた純資産額を右側下部に記入しましょう。この純資産の額が大きければ大きいほど望ましいという事になります。もし資産額 - 負債額がマイナスなら、債務超過状態(「資産」の合計金額よりも「負債」の合計金額が大きい状態)となります。
次に、自分のライフプランに沿ったライフイベント表を作成しましょう。ライフイベント表を作成することで、なぜ、何のために資産運用をするのかが明確になり、家族と意識を共有することができます。自分や家族のライフイベントが資産運用の目標となるわけです。
表には自分と家族の年齢を記載し、誰が何歳の時にどのようなライフイベントが起こるのかを予想して書き込みます。たとえば、将来車の購入や住宅の購入を考えているのであれば、その際には数百万円のお金が必要になります。それがいつのことで、いくらくらいなのかをあらかじめ予想しておきましょう。これから結婚する人は、結婚する際にまとまったお金が必要です。子どもがいる人は、中学や高校、大学に入学する際に入学金が必要になります。仕事を退職した後の老後資金についても考えておく必要があるでしょう。また、ライフイベント表を作成する際には、将来のインフレの可能性についても考慮しておくとより安心です。
自分の資産を把握して目標が決まったら、どのような戦術で資産運用を行うかを決めましょう。資産運用の方法には様々なものがありますが、とりわけ初心者でも始めやすいのは株式投資、投資信託、REIT、債券の4つです。
株式投資は、一般的には株式市場で取引される上場企業の株式(公開株)を証券会社を通じて購入するものです。購入した株式を売却することで売却益を得る以外に、売却せずに保有し続けることで配当金や株主優待を得るといったメリットもあります。ただし、価格の変動が大きいのでその点は注意が必要です。上場企業ではなく非上場企業の株式への投資もありますが、これは初心者向けの投資ではないため、ここでは説明を省きます。
投資信託は、投資家から集めたお金を専門家が投資家に代わって運用するものです。投資信託の投資対象は株式、債券、商品など多岐にわたります。先に紹介した株式投資は、投資対象の企業を分析し、幾らで売買するかを判断するなど、初心者には決して簡単とは言えない面もありました。その点、投資信託は専門家に運用を任せてしまえるので、安心して始められるものと言えるでしょう。ただし、購入手数料、運用手数料などが他の投資に比べて高めです。
REITは不動産投資信託のことで、上場株式と同じように証券取引所で取引されています。売買は証券会社を通じて行います。REITは投資家から集めたお金をもとに不動産投資法人が不動産投資を行い、賃料収入や物件の売買益を投資家に分配するものです。実物不動産への投資はまとまった資金が必要なため、簡単に始めることは難しい面があります。その点でREITは、少額からの投資が可能というメリットがあります。
債券は国債や社債といった債券を購入する投資方法です。預金よりは高い利回りを期待できます。国家が発行する国債や地方自治体が発行する地方債、企業が発行する社債などが存在します。一般に馴染みがあるのは日本国が発行する国債で、日本国が保証しているものであるため最も低リスクな投資と言えるでしょう。一方、債券でも仕組債と呼ばれるような理解するのが難しく、リスクが低いか高いかも不明なものも存在します。
NISAやつみたてNISA、iDeCoは聞いた事がある!という方もいるのではないでしょうか。 最近では「新NISA」が2024年から始まることもあり「非課税投資制度」に注目をあつめています。
関連記事:新NISA制度はいつから始まる?年間上限投資額や非課税期間など変更点をわかりやすく解説
新NISAを含む4つの制度は「投資による利益が非課税になる」つまり、投資による利益を「100%」自分のものとして受け取れる制度です。通常の投資で得られた利益には「20.315%」の課税がされてしまうため、非課税なのは嬉しいポイントですよね。
さらに、新NISAのつみたて投資枠とつみたてNISAは「国が定めた基準を満たしたファンド」「長期投資向けのファンド」に限定されているので、初心者にも安心して始められる資産運用として有名です。 また、個人型確定拠出年金であるiDeCoは、投資した金額に応じて所得税・住民税が軽減されるという特徴もあるので、これらの制度は資産運用を始めるならまず最初に知っておいてもらいたい、おすすめの制度です。
そして、なんといっても忘れてはいけないのが「新NISA制度」です。新NISA制度は現行のつみたてNISAと一般NISAを併合してさらにパワーアップさせた「非課税投資制度」です。以下の比較表にも記載があるとおり、新NISAは「非課税期間が無期限・投資上限金額が大幅拡大・売却分の非課税枠の復活」など投資家にとって大きなメリットとなる特徴を兼ね揃えています。
ここで一つ注意しておきたいのは、つみたてNISAとiDeDoの併用は可能ですが、つみたてNISAとNISAの併用はできないという点です。 ただし、2024年からは「新NISA制度」に統合されるため、この注意点は、あくまで「2023年内にNISAを利用する場合」に限られます。 そこで、各制度の特徴と、それぞれの制度がどんな人に向いているのか見ていきましょう。
上の比較表を見ると、引き出せるタイミングや投資できる上限額が違いますよね。 例えば資産運用の目的が「育児・教育」であったり「マイホームの購入」などの場合は、いつでも現金化できる「新NISA」や「NISA」、「つみたてNISA」がおすすめです。
まずは、今の家計を見直して「毎月いくら投資に回せるのか」そして、自分の「資産運用の目的」は何かを確認してから、どの制度を利用して資産運用をしていくか考えてみましょう。
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一口に「投資」といっても、投資商品は「株式」「投資信託」「FX」「不動産」「仮想通貨」など様々です。これだけ種類があると、自分の目的に合っている投資はどれなのか困惑してしまいますよね。また「投資は怖い」「損しそう」というイメージがあり、なかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。 そこで、一番身近な投資とも言える「株式」で投資のイメージを膨らませてみませんか? 例えば、ディズニーランドやディズニーシーで有名なオリエンタルランドという会社。この会社の株を2010年に100株購入していた場合を見てみましょう。
2021年5月の時点で150万円近い利益と、毎年の東京ディズニーリゾートのパスポートを優待でもらい続けている事になります。 一方で、残念ながら業績が不調となり株価が下がってしまう企業もあります。株に手を出せない理由は「いつ株価が下がるのか分からない」「良くない銘柄を買ってしまったらどうしよう」という不安からくるものが多いですが、しっかりとリスク管理をし、売買方法について理解していれば、ダメージを最小限に抑えながら投資をすることができます。
将来のオリエンタルランドのような値上がりが期待できる銘柄も、業績が伸びそうな銘柄も、ギャンブルではなく情報収集によって発掘することができるのです。 また、1万円ほどから始められる少額投資の方法もあるので「いきなり大金を投入するのは怖い」という方は少ない金額から始めるのもおすすめです。 それではここから「自分に合った投資の選び方」をわかりやすく紹介していきます。
投資をするにあたって必ず押さえておきたいのが「リスク」と「リターン」です。 一般的にリスクというと「損をするリスク」という意味に捉えられがちですが、投資におけるリスクは少し意味合いが異なります。
投資におけるリスクは「リターンの振れ幅」を表します。つまり、利益も損失も大きい場合は「振れ幅が大きい=ハイリスク」となり、利益も損失も小さい場合は「振れ幅が小さい=ローリスク」となります。
また、リスク(振れ幅)が大きいということは、「大きな利益が望める」といえるため「ハイリターン」、逆にリスクが小さい場合は「小さな利益しか望めない」ということで「ローリターン」ということになります。
具体的にどの投資先がどれくらいのリスク・リターンなのか下記の図で確認してみましょう。
「自分が求めるリターンの大きさ」と「許容できるリスクの大きさ」を考えると、どの投資商品が自分の目的に合っているのかを見つける手助けになります。
例えば、日々の生活費に加えて「贅沢用のお金が月3万円」欲しいとします。 この場合は、「短期間」で3万円のリターンを狙うことになるため、リスクとリターンが高い「株式」や「FX」、「仮想通貨」への投資が目的に適していると言えます。
今度は、10年、20年と「長期間」で、「着実に資産を500万円まで増やしたい」という場合を考えてみます。 この場合は、リスクとリターンのバランスが取れている「投資信託」などが投資先として向いています。
特に投資信託は、すでに投資先が分散されていたり「米国」「全世界」「先進国」と言った国や地域全体に間接投資できるため、初心者にもおすすめの投資商品です。 とはいえ、投資の目的は様々です。そこで、簡単なフローチャートを用意したので、目的に合う投資商品はどれなのかチェックしてみましょう。 気になる商品が見つかったら、それぞれの商品を詳しく説明しているページも是非参考にしてみてください。
株式投資や投資信託、FX、不動産投資など、気になる投資商品がある人におすすめ!各投資商品の買い方や利益をあげるにはどうしたら良いか等、順を追って優しく説明します。
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ここまで、お金の増やし方そして、投資商品の選び方を説明していきました。投資は、一つずつ知識を身につけていけば「お金を増やす強い味方」になってくれます。 まずは、自分が「どんな投資商品でお金を増やしていくのか」を決めて、その投資商品の知識を少しずつ身につけていきましょう。
NISA・つみたてNISA・iDeCo、その他資産運用を始めるには取引口座の開設が必要です。 せっかくの資産運用をお得にするには、手数料の安いネット証券がおすすめ!取引所によってサービス内容も変わってくるので、自分に合った取引場所を選びましょう。
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