※この記事は『Mac Fan』2023年3月に掲載されたものです。
コカコーラ自販機の進化が止まらない!
ここ5年ほど、現金を使わずに決済できる自動販売機が増えています。読者の皆様も、電子マネーやQRコード決済に対応する自販機を目にしたことがあるのではないでしょうか。
自販機がキャッシュレス決済に対応していれば、ユーザ側が現金を取り出す必要がなくなって便利なのはもちろん、実はメーカーにもメリットがあります。自販機の中に保管している現金を回収したり、お釣りを補充したりといった手間が軽減されるほか、商品の在庫量もリアルタイムで把握できるため、無駄なく補充作業を行えるわけです。また在庫情報が把握できるということは、マーケティングデータをリアルタイムで取得できることにもつながります。
このようなキャッシュレス決済対応自販機が増えてきたなかで頻繁に見かけるのが、日本コカ・コーラが展開するモバイルアプリ「Coke ON」との連係に対応する自販機。2016年を境に都心から地方までどんどん置き換えが進んでいます。この自販機の何が便利かというと、多くの種類の決済方法で支払えること、還元キャンペーンが多いこと、スタンプカードとして使えること、お得なサブスクサービスを利用できること。ここから、そのお得な活用方法を解説していきます。
自販機をどんどんお得に利用しよう
そもそも同アプリと自販機を連係させるには、事前にBluetoothと位置情報サービスをオンにしておいて、対応する自販機の前でアプリを起動します。次に、iPhoneを自販機の読み取りパネルにかざすと接続が完了し、その自販機で選べる商品の一覧がアプリに表示されます。購入したい商品をアプリ上で選ぶと決済画面に移り、決済完了後に自販機の取り出し口から商品が出てきます。
同アプリはかなり多くの決済方法に対応しており、電子マネーやQRコード、クレジットカードを使った決済、アップルペイ(Apple Pay)などから選択できます。最近はコカ・コーラ自販機専用の「コークオン・ウォレット(Coke ON Wallet)」という電子マネーでの決済がお得で、チャージを1000円単位でしておけば何度でも10%相当のポイントが還元されます(2023年3月31日まで/早期終了の場合あり)。ぜひキャンペーンに合わせて始めてみてはいかがでしょうか。
また前述のとおり、同アプリはスタンプカードとしても利用でき、15本購入するごとに1本無料のクーポンチケットをもらえます。ほかにも、定期的にログインしているとスタンプがもらえたり、定期的に行われるキャンペーン期間中だと1本の購入でスタンプが2個もらえたりと工夫されています。このスタンプカードを貯めるために「どうせ買うんだったらコークオンの自販機で買おうかな」と思ってしまっている私は、コカ・コーラの販促戦略にどハマりしているわけですね。さすがマーケティング上手な会社です。
さらには、同アプリで「Coke ON Pass」というサブスクサービスも展開されており、月額支払いで最大本数までの飲み物をお得に交換できます。自販機の中にある商品であれば値段は関係なくどれも1本扱いで、プランは月額3300円(1日2本まで/月に最大31本)と月額2320円(1日1本まで/月に最大20本)の2つです。残念ながら、私は毎日交換するのが次第に義務のように感じられて挫折しましたが…。同アプリ対応の自販機が職場や自宅などの近くにあり、かつ飲み物をほぼ毎日購入する人であればお得に利用できるのは間違いありません。
競合他社に比べて、コークオン対応自販機は設置数もスマホへの対応レベルも段違い。今後の展開が楽しみであるとともに、現金が完全にiPhoneに置き変わる時代が近いことも強く感じました。
自動販売機で飲み物を買うなら、アプリ連係が断然お得。「15本買うと1本無料」「1日1本貰えるサブスク」など多くのサービスが展開されています!