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iPadでマウスやトラックパッドを使うなら「カーソルのサイズ変更」「多ボタンマウスのカスタム」をしておこう!

著者: 井上晃

iPadでマウスやトラックパッドを使うなら「カーソルのサイズ変更」「多ボタンマウスのカスタム」をしておこう!

iPadにマウスを接続してみよう

こちらの記事を参考にiPadで使うマウスやトラックパッドを用意したら、次に初期設定をしていきましょう。たとえば、Bluetooth対応マウスやトラックパッドなどをiPadに接続するには、周辺機器をペアリング可能な状態にして、BluetoothをオンにしたiPadに近づけます。

そして、「設定」アプリ内の[Bluetooth]画面を開き、[その他のデバイス]欄に表示される機器を選択すれば、接続が完了します。なお、接続に必要な操作は製品によって異なる可能性がありますので、詳細は説明書などで適宜確認してください。

iPadにポインティングデバイスが接続されると、画面上にはカーソル(ポインタ)が表示されます。マウスやトラックパッドを操作することで、カーソルが連動して動けば、準備完了です。

iPadのマウスカーソルを見やすくする

接続したマウスを動かしたときのスピードに違和感があったり、アプリの背景色のせいで透明なカーソルがどこにあるか見えづらかったりする場合には「設定」アプリから、必要に応じてカスタマイズを行いましょう。

具体的には、「設定」アプリで[アクセシビリティ]を選び、[ポインタコントロール]を選びます。これで、カーソルに関するカスタマイズが行える画面が開きます。

カーソルのカスタマイズは「設定」アプリの[アクセシビリティ]→[ポインタコントロール]から行います。適宜スイッチやスライダを調整しましょう。カーソルに色をつけたい場合には[カラー]をタップ。

同画面では、カーソルのサイズやカラーを変更したり、コントラストを上げたりといった調整が可能です。また、使わないときには自動的にカーソルを非表示にしたり、スクロールの速さを変更するなどの設定も行えます。

たとえば、[コントラストを上げる]をオンにすれば、背景によらずカーソルが見やすくなります。

また、[カラー]をタップして、色を選び、さらに[ボーダーの幅]のスライダを太くすれば、より視認しやすくなるでしょう。もしカーソルを目立たせたくない場合には、これと逆の操作を行えばOKです。

カーソルのカラーは「なし/ホワイト/ブルー/レッド/グリーン/イエロー/オレンジ」の7種類を選択可能。カーソル中央部と円の縁部分に色がつきます。[ボーダーの幅]を調整すると、縁の太さが変わります。

また、多ボタンを備えるマウスなどの場合には、ショートカット操作を割り当てるカスタマイズも行えることがあります。こちらは設定手順が異なるため、下記「iPadのマウスボタンに任意のアクションを割り当てよう!」にて紹介します。

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iPadのマウスボタンに任意のアクションを割り当てよう!

多ボタンマウスを接続した場合には、ショートカット機能を割り当てることも忘れてはなりません。こちらの設定画面は階層が深いところにあるので、ここで解説する手順を確認しながら試してみましょう。

具体的には、「設定」アプリの[アクセシビリティ]を選び、[タッチ]を選択。次画面で、[AssistiveTouch]を選び、[ポインティングデバイス]の欄にある[デバイス]をタップしましょう。

多ボタンマウスにショートカット操作を割り当てるには、「設定」アプリを起動し、[アクセシビリティ]を選択。[身体機能および操作]欄にある[タッチ]を選びましょう。次画面で[AssistiveTouch]をタップします。
続いて[Assistive Touch]の画面が開いたら[ポインティングデバイス]欄にある[デバイス]を選択します。次画面で接続中のデバイス名が表示されるので、ショートカットを割り当てたい多ボタンマウスを選択します。

[デバイス]画面が開くと、そこに接続中のデバイスが表示されるので、カスタマイズしたい多ボタンマウスを選択。[追加のボタンをカスタマイズ…]というボタンをタップすると、画面に[ボタンをカスタマイズ]というポップアップが表示されます。

[追加のボタンをカスタマイズ…]をタップすると、ポップアップ画面で、[ボタンをカスタマイズ]と表示されます。この状態で、マウスで機能を割り当てたいボタンを押します。正常に認識されると、次の画面に遷移します。

この状態になったら、多ボタンマウスでショートカット操作を割り当てたいボタンを押しましょう。

割り当てられる機能が一覧で表示されます。たとえば、戻る操作をするための[シェイク]を割り当てておけば、大きなiPadを持ち上げて振らなくても、マウスのボタン操作で実行できます。同画面下部にスクロールすれば、ショートカットも選べます。

なお、ボタンに割り当てたショートカット操作を行う場合には、あらかじめiPad側の設定で[AssistiveTouch]の機能を有効にしておく必要があります。

マウスのボタンに割り当てられる操作はバリエーションが豊富ですが、たとえば、スクリーンショットの撮影や画面上端までスクロールなどは特に便利です。

また、あらかじめ「ショートカット」アプリで設定しておいたショートカットも実行できます。たとえば、特定のアプリを起動させるといったショートカットの作成は簡単なので、初心者でも挑戦しやすいです。

最後に、iPadOSならではのカーソルの基本操作も知っておきましょう。画面右上のバッテリ残量のアイコンをクリックすることで「コントロールセンター」が、左上の日時をクリックすると「通知センター」が開きます。

また、アプリ画面の起動中に、画面下端にカーソルが触れるとDockが起動し、さらに下へ押し込むように移動させるとホーム画面に戻ります。

さらに、もう一段下へ押し込むと「Appスイッチャ」画面が起動します。また、副ボタンクリックだけでなく、長押しでもロングタップと同様の操作が行えることがあります。

※この記事は『Mac Fan』2022年9月号に掲載されたものです。

著者プロフィール

井上晃

井上晃

スマートフォン・タブレット・スマートウォッチなど、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌で、速報やレビュー、コラムなどを執筆している。新製品やサービスのレビュー、比較検証記事の執筆本数は年間100本以上。

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