日本の酒場をゆく② 2024年08月
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永福町 鳥雅

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備長炭で焼き上げる焼き鳥居酒屋ew_icon_a401_20240829085100c82.gif

京王井の頭線永福町駅から歩くこと約4分、井の頭通り沿いに焼き鳥居酒屋(鳥雅)がある。
メニューは焼き鳥が中心。
特に鮮度にはこだわり、毎朝部位ごとに一口大に切り分けていく。
サイドメニューの仕込みをこなしながら、切り終えた材料を串に刺していくため、その鮮度は申し分ない。
メニューに「その日、一番鮮度の良い銘柄鶏を一つ一つ丁寧に串打ちし、備長炭ならではの赤外線効果でじっくりとしっとりジューシーに焼き上げます」と書かれている。
まずはシンプルに「もも」を串焼きで頼めば、炭火の香ばしさを纏い、うまみがじわりと広がる。
素材のよさは一目瞭然だ。
とろみのある甘めのタレは焼き鳥によく絡む。
本日おすすめの「トロレバー刺」は低温調理した鶏レバーにたっぷりのネギをのせて胡麻油をたらした一品。
歯を立てると舌の温度で蕩け、濃厚なコクが口の中に広がる。
うまさの本質は鶏の鮮度にあり!
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チャンジャ580円
明太子つまみ600円
トロレバー刺650円
きんかんの鳥もつ煮880円
生レモンソーダ割450円
一番橋【黒糖】30度650円
「営業時間17:00~23:00【土・日・祝】16:00~23:00/無休」

西永福 麓屋

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IMG_7852b (8)すべりひゆおしたし

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主人が採取した山の幸が揃う居酒屋ew_icon_a401_20240828204949ed1.gif

京王井の頭線西永福駅から歩くこと約1分、駅前の商店街沿いに居酒屋(麓屋)がある。
蔦に蔽われた外観からも察する通り、この店は大衆居酒屋でありながら下町のそれとは趣が異なる。
古びた木の風合いが織りなす山小屋のような空間で、カウンターに座っていると文学喫茶で寛いでいるような風韻。
そんなアカデミックな香りが漂う店ながら、居酒屋としての料理や酒の基本はしっかりとおさえられている。
料理は主人が山で採ってきた山菜やきのこが中心。
手書きコピーの品書きには「のびる、山うど、こしあぶら、たらの芽、あした葉、藤の花」など。
藤の花を食べるとは知らなかった。
藤は紫はだめで白に限るそうだ。
山菜やきのこは主人が山梨や長野の山へ採りにゆく。
どのあたりに何が生えているかを熟知しているそうだ。
山菜もきのこも味はみな違うが、すべてに共通するのは生命の発芽する「気」だ。
冬を越して一斉に吹き出した生命の「気」が体を浄化するようだ。
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焼チーズ350円
ピータン500円
ブルーチーズ500円
えぞ鹿刺800円
なつめ酒600円
サッポロラガー中びん600円
「営業時間18:00~翌0:00/火休」

京都河原町 喜人来人

IMG_7772b (13)しまあじ

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IMG_7772b (12)さわら筋ユッケ

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北陸直送の魚が揃う居酒屋ew_icon_a401_20240826093937f14.gif

阪急京都線京都河原町駅1B出口から歩くこと約1分、西木屋町通り沿いに居酒屋(喜人来人)がある。
モダンな店内は外光を取り入れる全面ガラスで道側からは店内が丸見えだ。
それがまたどういう店でどんな客がいるかがわかり、入る安心感にもなる。
カウンターは、見ただけでわかる銘木一枚板で、ガラスケースにぴかぴかの魚介が並ぶ。
お通しのサワラ筋ユッケは酒の肴にぴったり。
さあ注文しよう。
黒板に本日のおすすめが書かれている。
刺身はサワラ、ノドグロ、白エビ、カツオ、イワシ、赤イカ、バイ貝、ウニ……。
思案の挙句まずシマアジの刺身にした。
届いたシマアジはアブラがよくのっておいしい。
箸休めに選んだ「どぼ漬け【ぬか漬け】」は、古漬けで凝縮した旨みがある。
京都で気楽に、しかしすばらしい肴で酒を飲む楽しさ。
高級料亭が当たり前の大物文化人、作家のような人を「普通の居酒屋ですが」とここに招けば確実に喜んでくれるだろう。
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イカの黒造り730円
わさび菜の醤油漬け730円
いくら柚子おろし980円
白海老かき揚げ1050円
芋 金兵衛690円
キリン一番搾り780円
「営業時間17:00~23:00/月休」

祇園四条 串政

IMG_7772b (40)鱧2000円

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居酒屋遣いで楽しめる串揚げ店ew_icon_a401_20240826084903d66.gif

京阪本線祇園四条駅から徒歩約5分、富永町通沿いの飲食ビル1階に居酒屋(串政)がある。
主人が祇園で店を始めたのは40年以上前。
独立前は寿司割烹で修業を積んだが、自身の店ではひとりで切り盛りしやすい串揚げ店にすることにし、店名も(串政)にした。
しかしながら寿司割烹時代からの常連客に「刺身はないの?」「茶碗蒸し、作れるやろ」なんていう声に応えるうちに串揚げ以外の料理がどんどん増えたそうだ。
今では串揚げと一品料理の割合は逆転し、品書きには刺身や甘鯛酒蒸し、ゆばかに身あんかけなど、割烹さながらの一品料理が並んでいる。
そしてもはやそこに、串揚げは載っていない。
「串揚げが食べたいって言わはったら、串揚げメニューを出して、注文伝票に欲しい本数を書いてもらうんです。常連さんばっかりやしね、そのやり方でずっとやってこれてます」と主人が言うように、客の9割が、常連や常連からの紹介という。
地元客が集う居酒屋だ。
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メニューに値段表示なし。
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ふなずし
揚げ出し豆腐
アスパラバター焼
ゆばかに身あんかけ
ハイボール
アサヒスーパードライ
「営業時間17:00~22:00/日・祝休」

京都河原町 BAR Kingdom

IMG_7772b (35)ジン プリマス ジンソーダ

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京都気鋭の実力オーセンティック・バーew_icon_a52_2024082515511402e.gif

烏丸通四条東の仏光寺通、高辻通あたりは今、長屋をリニューアルした新しい居酒屋が軒並みになり、どこも入れていない。
その高辻通から入った富小路通沿いにオーセンティック・バー(BAR Kingdom)「バー キングダム」がある。
立派な入口から玄関に入る大きな民家改装のバーだ。
ほどよく混んでいるカウンターに座る。
玄関脇の、もと応接室のような部屋にはソファー席があり、小さなシャンデリアが下がる。
京都には町家改装のバーはわりあい多いが、ここは商家ではなく大きな住宅だったようだ。
「いらっしゃいませ」
カウンターにはマスターと若い女性バーテンダーが立つ。
「何にしましょう」
「ジンソーダを」
「ジンのお好みはありますか」と聞かれ、「プリマスで」と答える。
マスターはタンブラーに氷を投げ入れ、プリマスのジン、ライムの果汁を搾り、ソーダ水を満たした。
「おまちどおさま」
爽やかなジンソーダは最後の一滴までおいしさを堪能できる。
最近は甘いジントニックよりすっきりドライなジンソーダが好みになった。
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メニューはない。
チャージあり。
「営業時間18:00~翌2:00/月休」

清水五条 にほんしゅ屋 しゅうろく

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その季節、その地ならではの味ew_icon_a401_20240825125031d74.gif

京阪本線清水五条駅から歩くこと約七分、御幸町通沿いにある古い京町家が囲む「もみじの小路」は洋食屋、クラフトビールなどで賑わっている。
中庭は樹齢百年というもみじが緑の葉を茂らせ、大蓋をかぶせた井戸の隣は水道で、ひねった冷水で思わず顔を洗う。
いい一角だなあ。
三軒長屋の真ん中の(にほんしゅ屋 しゅうろく)はカウンター一本の飾らない居酒屋で、客で賑わい盛況だ。
まず酒。
滋賀の地酒「七本鎗 木ノ環」にした。
ここ数年、滋賀の酒は大評判だ。
よく行く京都の居酒屋も滋賀酒に力を入れ薦めている。
滋賀はもともとおちついた良い酒を地味に造っていたが、若手杜氏による世代交代で意欲的な主張がこもるようになった。
「七本鎗 木ノ環」はコクがあるのにキレがある。
じつにうまい。
店は満員。
気取らない酒好きばかりが集まって酒談義している居酒屋が隠れるようにあった。
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値段表示は外税。
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新しょうが漬け300円
蓮根バター醤油焼き580円
親鶏黒酢焼き630円
鴨ロース煮930円
蒼空「純米 美山錦」600円
車坂「純米おりがらみ【生】」600円
「営業時間18:00~翌0:00/月休【月祝営業翌休】」

清水五条 仁和加

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IMG_7772b (18)小芋の白味噌

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京都ならではの酒肴を味わうew_icon_a401_202408251155315ca.gif

京阪本線清水五条駅から歩くこと約八分、麩屋町通沿いにある居酒屋(仁和加)は通りに面して表札はあるものの、板壁の極細路地をやや不安に一〇メートルも進むと瓦屋根一軒家に白暖簾。
高級料亭のひっそり型アプローチだが、カラフルな三輪車もある。
入ったそこは土間で、右手大棚に生活用品や子供の小さな黄色長靴。
正面は二階への階段、左は座敷で下駄箱がある、典型的な京都の町家だ。
「おいでやす」
主人に迎えられカウンターに腰をおろした。
さて飲もう。
目の前で調えていた「小芋の白味噌」は、熱すぎない温かさが冷房室内の夏のお通しにとても良い。
京都飲みの定番「きずし」はしっかりと酢〆がきいていて夏向け。
「げそのぬた」のイカは注文を受けてから茹で、ネギは少し叩いて香りを出し、なにやら厳密に調味料をほどこしてたいへんおいしい。
因みに、この店は今年【2024年】いっぱいで閉店するそうだ。
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食べ物メニューに値段表示なし。
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なまふのぬた
たこの酢の物
つるむらさきのおひたし
かもハムといちじくのサラダ
芋 侍士の門900円
白隠正宗「静岡」一合1300円
「営業時間18:00~21:30/不定休」

京都河原町 オテル・ドゥ・オガワ

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IMG_7772b (6)ずいき

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アラカルトのカウンター割烹ew_icon_a401_2024082510462066a.gif

一流割烹で修業を続けていた頃から食通に腕の評判をとっていた料理人が、2009年に開店した(食堂おがわ)の伝統的料理法を見直した独創的な品は大評判となり、以降人気沸騰。
数ヶ月前から予約満席。
一見の客は予約が取れない居酒屋で、知り合いに紹介され一度入ったが、予約の取れない居酒屋の評判は不動となり、対応できないのでおまかせのみとなったと聞き、それから入るのは諦めた。
しかしそこに朗報が。
予約できず、好きなもので飲める居酒屋(オテル・ドゥ・オガワ)が、今年新開店した。
場所は高瀬川沿いのラブホテルの一階。
もちろん入口は別だが看板はなし。
二時開店前にすでに六人待っているが、狭い通りに行列しないようお願いしているとか。
さあ入ろう。
品書き大黒板は全二〇品ほど。
「ずいきごま酢がけ」は胡麻の香り、程よい酸味のすばらしさ。
京都飲みの定番「さばきずし」は〆鯖の単純な酢〆と違い、淡く〆て甘酢ダシ汁をかけてある。
うまい。
とてもうまい。
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ずいきごま酢がけ1000円
たこ1200円
さばきずし1200円
煮だこ1500円
焼酎600円
日本酒一合1000円
「営業時間14:00~22:00/月休」

八王子 中村金太郎 八王子中村北口店

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焼き鳥、旬の魚も人気の焼き鳥チェーン店ew_icon_a400_20240822060124bcf.gif

JR中央線八王子駅から徒歩約四分、ジョイ五番街通りに居酒屋(中村金太郎 八王子中村北口店)がある。
以前紹介した(金太郎 八王子北口駅前店)の支店。
新鮮な食材に定評があり、八王子市内に数店舗展開する「株式会社 金太郎」グループの経営だ。
店内に入れば垢抜けた雰囲気が漂う。
大衆的で明るい店内は一見の客も入りやすく、連日客で賑わう。
主役の串焼き以外にこの店を語る上で欠かせないメニューがある。
それは「自家製牛もつ煮込み」だ。
メニュー名だけを見れば代わり映えのしない料理に思えるかもしれない。
しかし、じっくり時間をかけて入念に仕込む煮込みは、飲み口はあっさりしているのにコクのあるスープ、やわらかいモツ、そしてネギの食感が絶妙なアクセント。
ややもすればモツだけの店に思われるが、意外にも魚介メニューも豊富。
この日はカンパチやダツなどが揃う。
珍しいダツ刺身は新鮮で上品な味わいだ。
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メンチカツ「1枚」260円
なすの浅漬け410円
川エビ唐揚げ500円
自家製牛もつ煮込み500円
生グレープフルーツサワー550円
久保田 千寿830円
「営業時間15:00~23:30/無休」

西八王子 西八焼肉

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地元で愛される地域密着型の焼肉屋ew_icon_a401_202408200643213c0.gif

JR中央線西八王子駅から徒歩約五分、御所水通り沿いに焼肉屋(西八焼肉)がある。
板の間にテーブルいくつかの店内は地元の飲兵衛が仲良く飲み交わす。
一見の客はほとんどおらず、地元の常連客がテーブルを囲む姿は、さながら会員制の焼肉屋のようでもある。
まずはハイボールで喉を潤す。
西八自家製キムチはペチュキムチ「白菜」、カクテキ「大根」、オイキムチ「きゅうり」、長芋キムチ、トマトキムチ、納豆キムチがある。
選んだペチュキムチはシャキシャキがずっと残り、ヤンニョム「薬味」の旨みが広がる。
ここでは注文した肉は生のまま差し出され、テーブルに用意されたガスロースターを使ってセルフで焼く。
届いたカルビを自分のペースで焼き上げる。
自家製のタレにつけて頬張れば肉の旨みがしっかりと引き出されているのがわかる。
〆のテグタンクッパは傑作。
真っ赤なスープに牛テール、もやし、白菜などが沈み、旨みも辛さも段違い。
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ペチュキムチ「白菜」550円
センマイ770円
テグタンクッパ1210円
上カルビ1980円
ハイボール450円
カシスグレープフルーツ480円
「営業時間17:00~翌0:30/火休」

立川 焼肉 大幸園 立川店

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IMG_7731b (7)コムタンスープ

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IMG_7731b (1)立川大幸園
味、肉質に自信あり。
立川の人気焼肉屋ew_icon_a401_202408190507316fe.gif

JR中央線立川駅南口から歩くこと約五分、NISHIKIウインズ通り沿いに焼肉屋(焼肉 大幸園 立川店)がある。
以前紹介した小宮駅近くの住宅街に店を構える焼肉屋(大幸園)の支店。
メインとなる料理は、大きく分けて三種類。
「センマイ」や「炙りレバー」といった刺身系と、「ホルモン」や「ハチノス」などのホルモン系、そして「中落ちカルビ」や「上ロース」といった赤身系がある。
肉は黒毛和牛のみ。
名物は「炙りレバー」の刺身だ。
通常、焼肉メニューの定番となるレバーが皿に盛られて出される。
厚切りのレバーは黒蜜の照りを放つ。
たった今動物から切り取ったばかりと映る牛のレバーである。
軽く炙ったレバーは口に含むとぷるんと弾み、噛めば溶けて喉の奥へと滑り込む。
軽く浸した醤油ダレの味がさぁーと後を引く。
一方、美しいサシの入ったカルビは重厚な食べ応え。
仕上げは、あっさりのコムタンスープで胃を整える。
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値段表示は外税。
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キムチ盛合せ980円
炙りレバー1380円
中落ちカルビ1580円
コムタンスープ980円
黒ウーロンハイ600円
明るい農村680円
「営業時間17:00~23:00/不定休」

高円寺 創作割烹 おあそび

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高円寺の魅惑の創作割烹料理ew_icon_a400_20240818085312ca7.gif

JR中央線高円寺駅から歩くこと約6分、セントラルロード沿いに居酒屋(創作割烹 おあそび)がある。
まずはビールで喉を潤す。
お通しのもずく酢がおいしい。
品書きを最後まで読み、ウンウンと解読。
簡単なコピーの品書きに、おつまみ、前菜、刺身、強肴、揚げ物、煮物などいずれも工夫があり、例えば「季節の烏賊雲丹和え 磯部風」「割烹料理屋の〆さばサンド」「焼き雲丹半熟卵」など、ふんふんなるほどとイメージがわく。
とくに力作が並ぶのは前菜の数々だ。
選んだ「あん肝と柿の最中」は、小さな品ですが力作ですよと言っているようだ。
塗りの木匙でひと口。
これはうまい。
うま過ぎる。
ぺろりと食べるのは勿体なく、一呼吸入れるように酒を含み、再び全神経を集中して木匙に持ち替える。
注文が入ると藁で焼く「鯛の藁焼き」は薫香すばらしく、酒との相性は抜群だ。
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白トリュフのミックスナッツ480円
紅ずわい蟹の蟹味噌茄子田楽880円
ゴルゴンゾーラのだし巻き卵 はちみつ醤油980円
鯛の藁焼き1280円
ハイボール650円
ハートランド「瓶」680円
「営業時間17:00~22:00【土・日・祝】12:00~22:00/不定休」

高円寺 焼肉ここち

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鮮度一番、焼肉屋の誇りを守る味ew_icon_a401_20240817155025cdc.gif

JR中央線高円寺駅から歩くこと約3分、駅前ターミナルから路地を入ると大一市場がある。
かつては魚屋や八百屋などの小さな商店が寄り添う生活市場だったが、店主たちが引退したあとに飲食店が入り、現在では様々な飲食店が寄り添う飲食街となった。
そんな大一市場に焼肉酒場(焼肉ここち)がある。
土曜の午後13時30分過ぎ、開店まもないというのに客席は半分以上埋まっている。
それも地元客ではなく、わざわざ遠方から足を運んでくる予約客だ。
お目当ては皆同じ、焼肉とホルモンである。
問屋へ店主自ら足を運んでは、お眼鏡にかなった新鮮な黒毛和牛を仕入れるのだという。
そうして厳選された肉は甘く香ばしいタレの匂いを漂わせつつ、目の前に用意されたガスロースターを使ってセルフで焼く。
焼きたてを頬張れば、肉汁のうまさが染み渡り、なんとも、艶かしくも悪魔的な肉食への誘惑である。
〆はテグタンスープがいい。
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キムチ盛り1000円
テグタンスープ1200円
ネギたん塩1800円
上カルビ2800円
ハイボール500円
黒ウーロンハイ700円
「営業時間17:00~翌0:00【土】13:30~翌0:00【日】13:30~21:00/月休」

高円寺 まんまじぃま

IMG_7649b (21)うすばはぎ

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高知の海の幸を中心に全国の食材が脇を固めるew_icon_a401_2024081516413214e.gif

JR中央線高円寺南口から徒歩約3分、高南通りから入った路地の雑居ビル1階に居酒屋(まんまじぃま)がある。
高知から毎日直送される食材に定評があり、全国に数店舗展開する「株式会社 コジマ笑店」グループの経営だ。
いつ行っても満員で客の殆どは若者。
すごい店もあるものだと眺めていたが三回目にしてようやく予約して入れた。
カウンターに腰をおろし、鹿児島の芋焼酎「六代目百合」のオンザロックにした。
「六代目百合」は洗練された芋の風味を存分に楽しめる絶大な人気を誇る芋焼酎。
さりげないお通し「春雨の酢の物」がおいしく期待がもてる。
さてメニューチェック。
生ガキ、ブリ刺身、小タコ刺身、銀ムツカマ西京焼、大とろ鰯藻塩焼、金華サバ焼等々、魚を中心に品が並ぶ。
選んだウスバハギ刺身はプリッとして味はあっさり。
大繁盛の店らしく、高円寺に活気を生んでいる。
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値段表示は外税。
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夏トマト 土佐酢漬け480円
いくらおろし500円
ワラ燻 モッツァレラ カプレーゼ680円
銀ムツカマ~西京焼~1280円
麦 中々 宮崎600円
芋 六代目百合 鹿児島600円
「営業時間17:00~翌0:00/無休」

高円寺 動悸

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粋と洗練を持つ気鋭の居酒屋ew_icon_a401_2024081512165289e.gif

JR中央線高円寺駅北口から歩くこと約四分、純情商店街沿いの雑居ビル地下に居酒屋(動悸)がある。
(動悸)と書いて“ときめき”と読む。
店内はホテルの小レストランのようなモダンな空間だ。
やや暗いフロアにテーブルいくつか、調理場を囲むカウンター席は明るく、若いのがてきぱき立ち働く。
まずはビールをングングング……。
お通しの自家製ゴマダレの焼き豆腐がおいしい。
初めての店の興味は品書きだ。
品書きこそ店を知る第一。
最後まで丁寧に読み、ウンウンと解読。
刺身から始めるか。
よし決定、と顔を上げた。
鱸炙りと鹿児島の芋焼酎「佐藤 黒」のオンザロックにした。
力強い芋の風味が楽しめる武骨で濃厚な味。
届いた鱸炙りはさっぱりした煎り酒に本山葵がツンツンに切れる。
輝かしき新店に乾杯!
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値段表示は外税。
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茄子のオランダ煮380円
スパイス蟹カレー600円
鰹のタタキ 自家製ポン酢880円
無花果とフルーツトマトの白和え1000円
佐藤の黒【鹿児島】600円
サッポロラガービール「瓶」880円
「営業時間17:00~23:00【金・祝前】17:00~翌0:00【土】13:00~翌0:00【日・祝】13:00~23:00/無休」

高円寺 高円寺麦酒工房

IMG_7649b (25)5のセッションと0のカールス

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高円寺の住宅街の隠れ家風ビアレストランew_icon_a401_20240815110939037.gif

JR中央線高円寺駅北口から早稲田通り方面に向かうこと約6分。
商店街から住宅地へと移り変わっていく町並みを歩いた先にあるのが(高円寺麦酒工房)だ。
夜になると人通りも少ない一帯には、飲み屋はおろか飲食店や商店すら見当たらず、忽然と現れる酒場の灯りが異様な雰囲気を漂わせている。
住居を改装した店舗は少し見つけづらいが、そんな要素もここの魅力。
隠れ家にでも来たようでワクワクしてしまう。
この頃発展めざましいクラフトビールは注目株。
一杯目のセッションIPAは爽やかな苦味が抜群にうまい。
やや透き通った二杯目のカールスバーグはキレも喉越しも満点。
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値段表示は外税。
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Carlsberg デンマーク Hafe「236ml」690円
★CREAM 高円寺麦酒工房 Hafe「236ml」890円
★SESSION IPA 高円寺麦酒工房 Hafe「236ml」890円
梅wheat pale ale 高円寺麦酒工房×座高円寺 Hafe「236ml」890円
塩レモンサワーエール ビール工房×DHC醸造 Hafe「236ml」890円
MEET&MEET ビール工房×ベアードブリューイング Hafe「236ml」890円
「営業時間17:00~23:30【土】12:00~22:00【日・月】12:00~21:00/月休」

高円寺 高円寺 おつゆ

IMG_7649b (15)かんぱち まだい はも 炙りシメサバ 炙りいさき マグロ

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IMG_7649b (12)薬師に本店あり
揺るぎない手仕事が光る気鋭の居酒屋ew_icon_a401_20240815100622d7a.gif

JR中央線高円寺駅から歩くこと約二分、高架沿いの雑居ビル二階に居酒屋(高円寺 おつゆ)がある。
店の前には看板もなければ、暖簾もない。
知らなければ通り過ぎてしまう佇まいに、ここが居酒屋であることを見極めるのは、ポツンと灯りを点す外灯と小さなロゴマークを手がかりにするか、もしくは酒飲みの勘を頼るしか手立てはない。
「人は隠れると探したくなる」心理をつく。
店の開店は令和五年。
調理場を囲むカウンターが中心の清潔で明るい店内は、若いのが黙っててきぱき働く。
カウンターに腰をおろし、大分の麦焼酎「兼八」のオンザロックにした。
「兼八」は淡麗で麦チョコのような香りが素晴らしい。
料理は鍋からうまそうに湯気を上げるおでんが中心だが、おでん以外のメニューが豊富な点もこの店の大きな魅力だ。
新鮮な旬の刺身がおすすめとして登場するほか、酒肴も数多く揃う。
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トマトのマリネ475円
ヤングコーンとズッキーニとオクラのおひたし605円
若鶏 出汁から揚 盛り合わせ880円
おまかせ おばんざい5点盛1375円
甲州しらかが梅酒550円
山椒ジンソーダ770円
「営業時間17:30~23:30/木休」

高円寺 和田屋

IMG_7649b (8)コハダ新子

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安くてうまい酒肴目当てに連日地元客が集うew_icon_a401_20240815082833377.gif

JR中央線高円寺駅から歩くこと約3分、セントラルロードから入った路地裏に(和田屋)がある。
昭和57年に開店。
看板にチェーン店とある。
(和田屋)といえば、十条や阿佐ヶ谷、浜田山など、都内に数店舗ある、飲兵衛には知られた存在だが、いずれも麻布十番にあった本家から暖簾分けしたもので、高円寺にあるこの店もそのひとつである。
本家の創業は大正9年。
平成17年に惜しまれつつも閉店した。
店内は連日多くの酔客で賑わっている。
カウンターに腰をおろすと「混んでいるので最初に注文したものがすべて出るまで追加注文しないでください」と念を押され、新子酢と金目鯛刺を注文した。
夏は酢〆の青魚がいい。
コハダの小さな新子は珍重され新子を重ねて握る寿司は通が泣いて喜ぶものだ。
届いた新子酢は焼酎にぴったりだ。
ふと時計を見ると30分経過。
金目鯛刺がいつまでも出ないのでキャンセルして店を出た。
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コストパフォーマンスは優良。
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活 赤貝 2ヶ刺400円
新子酢460円
天然 真鯛刺480円
関さば刺580円
ウーロンハイ380円
キリン ラガービール 大ビン730円
「営業時間17:00~23:00/日休」

東中神 満留加

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昭島市の家庭的な町のそば屋ew_icon_a400_20240813094116267.gif

JR青梅線東中神駅から歩くこと約四分、江戸街道沿いにあるそば屋(満留加)に入り、すぐそば焼酎を注文した。
茨城県常陸太田市のそば焼酎「金砂郷」の一合ボトルがそば湯と一緒に届いた。
これはいい。
そば焼酎をそば湯で六・四も五・五も好みで調整できる。
そば湯割りは腹も冷やさない。
そば焼酎「金砂郷」のそば湯割りはそばの風味がひろがり濃醇なコクが素晴らしい。
そば湯割りを手酌していると突出しの揚げなすを置いていった。
揚げなすとは有難い。
このくらいが丁度よい。
揚げなすは生姜の香りが口中にひろがる。
素朴な酒と肴に気持ちがなごむ。
さて、そば屋酒のよさは最後にうまいそばが待っていること。
「かけ一杯」
「はい、かけ一杯」
町の蕎麦屋はうんちくする趣味的なものではないふつうの食事で、基本的にかけかもりがよい。
薬味は葱だけ。
ちゅるちゅるちゅる。
やっぱりこれだなあ。
かけで小腹を満たした。
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揚げなすおろし650円
牛すじ煮込み700円
ざる750円
野菜天ぷらの盛合わせ1000円
そば焼酎「正一合」600円
ビール「中瓶」650円
「営業時間11:00~15:00・17:00~20:00/日休」

東中神 ひげ徳

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地元客が集う三世代で営む居酒屋ew_icon_a401_20240812195035fa9.gif

JR青梅線東中神駅から徒歩約六分、八清大通り沿いに居酒屋(ひげ徳)がある。
居酒屋は古くて小さな店が良い。
長く続いてきたのは正直誠実な商売を続けてきたからだ。
狙いめは一軒家だ。
二階に店の人が住んでいればいっそう良い。
商業ビルに入るテナントは店は家賃を払っており【月五十万とか】、これが値段に反映する。
またビルの一室は、室内をどう演出しようがなんとなく息苦しく、店を出てすぐ夜風にあたる楽しみがない。
その点、持ち家の一軒家は地代の必要もなく、古いところであれば設備の償却も終わり、よけいな出費のない分を上質の酒肴の仕入れにまわせ、あるいは安く出せる。
また自分の家であればよく拭き掃除もして大切に使い小ざっぱりさせるが、借りものは大切にせず、きれいなのは外側だけで中は足の踏み場もなかったりする。
この店の料理は居酒屋の定番が揃い、どれも安価である。
主人は近所に住んでおり、早い時間から仕込みをする地域密着型の居酒屋だ。
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チョリソー440円
〆サバ660円
いかやき660円
クジラベーコン770円
生レモンサワー330円
生酒660円
「営業時間17:00~23:00/水休」

八王子 蔵人 舞姫

IMG_7609b (4)鮪ぶり平目

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諏訪の地酒とともに舌鼓を打つ酒肴ew_icon_a401_20240810093739062.gif

JR中央線八王子駅から歩くこと約六分、野猿街道沿いに居酒屋(蔵人 舞姫)がある。
東京八王子酒造の地酒の品揃えに定評があり、信州地酒「株式会社舞姫」の直営店。
「いらっしゃいませ」
着物の女将が迎えてくれた。
居酒屋女将の着物はいいものだ。
渋めの着物がまことに似合ってオヤジ好み【?】か。
手が空くと隅に姿勢を正して立ち、着物は行儀が良くないといけないとわかる。
店の艶っぽい空気がいい。
料理は「合鴨のステーキ山椒ソース」「鮮魚大葉巻き天ぷら」「牡蠣フライ塩昆タルタル」「夏野菜の日本酒ピクルス」「とうもろこしのかきあげ トリュフ塩で」など、品書きは平凡だが、その一つ一つはまことに完成され、たとえば「海老の冷製茶碗蒸し」は酒飲みなら涙を流す。
この日の「御造り3種盛り1人前」はマグロ、ブリ、ヒラメが登場した。
刺身は一切れが厚く、噛み心地も良い。
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酒呑みポテサラ680円
梅水晶とたたき胡瓜680円
とうもろこしのかきあげ トリュフ塩で880円
御造り3種盛り1人前1180円
芋 からり芋 グラス550円
舞姫 杏酒660円
「営業時間17:00~22:00【土・日】15:00~22:00/不定休」

苫小牧 海賊亭

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錦町の家庭料理の居酒屋ew_icon_a401_20240808101707d82.gif

JR室蘭本線苫小牧駅から徒歩約11分、錦町のコミュニティ道路沿いに居酒屋(海賊亭)がある。
ここで味わえるのは、手作りにこだわった素朴な料理。
料理は「手羽元の黒コショウ揚」「牛肉の豆腐煮込み」「海鮮キムチサラダ」「カキとホタテのマヨネーズ焼」「粗挽ポークウインナー」など居酒屋の模範となるようなものばかりが並ぶ。
魚介類は旬のものを使うくらいで、普通に料理をする刺身や焼き物が中心。
あくまで家庭に振る舞うような、家庭的な料理だ。
品書きには、取り立てて目を奪われるような料理は見あたらない。
奇をてらわない酒肴の数々は、むしろ旅人の心をホッと和ませるにはぴったりなのだ。
大衆的な雰囲気と家庭料理。
それがこの店の魅力だろう。
マグロ刺身とお通しの生ハムと磯つぶ煮で芋焼酎「からり芋」のオンザロックを飲んだ。
〆はおにぎりだ。
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値段表示は外税。
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おにぎり「1個」〈鮭・梅・おかか〉各260円
たこやわらか揚げ640円
ホッキのうんまい揚げ650円
マグロ刺身860円
麦焼酎 二階堂「グラス」450円
芋焼酎 からり芋「グラス」550円
「営業時間17:00~23:00【日・祝】17:00~22:00/水休」

初台 初台 魚ちゃん

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地元客が集う初台の気楽な居酒屋ew_icon_a401_202408080821380e0.gif

京王新線初台駅から歩くこと約8分、ふどう通りの商店街沿いに居酒屋(初台 魚ちゃん)がある。
この店は、いわゆる地元の常連客が集う居酒屋だ。
客層は地元の常連客が多く、そのほとんどが小グループを形成して酒を楽しんでいる。
それは、「仕事から帰り、家で着替えてくる人が多いんです」と従業員が話すように、商店街に店を構えているためで、この店ならではの光景といえる。
また、店内は木の質感をいかしたテーブルや椅子、カウンターなどがあしらわれ、やわらかで落ち着いた雰囲気に心がホッと和む造り。
さて、気になる酒肴だが、酒はビールやチューハイのほか、久保田や田酒といった定評銘柄があり、料理も刺身、焼き物、揚げ物、飯物などが幅広くカバーされている。
豊富な料理のラインアップに困ったときは、魚介を使った珍味をおすすめしたい。
甘えびの醤油漬けやホタルイカのたまり漬けは酒量に歯止めが効かなくなる。
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ししゃも焼き580円
ホタルイカのたまり漬け600円
甘えびの醤油漬け790円
鮪の刺身890円
ウーロン割り550円
鳳凰美田 ゆず酒690円
「営業時間17:00~翌0:00【土】15:00~翌0:00/日休」

代々木上原 おこん

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IMG_7575b (5)ローストビーフうに たい寿司

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肉料理と米のマリアージュew_icon_a401_202408080638413df.gif

小田急小田原線代々木上原駅から徒歩約10分、西原の閑静な住宅街に料理屋(おこん)がある。
入口に勿体をつけることなくすぐにテーブル席。
奥は調理場。
飲食スペースには従業員が立ち、奥の調理場で主人が忙しげに働く。
コンクリートの壁など、和風装飾のない店内はレストランのようだ。
「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」
主人に迎えられテーブル席に腰をおろした。
店内にはコース料理のメニューがあるだけでその他の品書きが一切ない。
つまり、ここはコース料理の店なのだ。
まずはウェルカムライスが付きだし代わり。
土鍋で炊き上げたご飯は米の甘味が広がる。
続いて先付けの盛り合わせ、鯛、ローストビーフとウニの握り寿司が頃合いを見て供され、メインのビーフレアカツへと続く。
料理は予約制だ。
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コストパフォーマンスは望めない。
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白米満腹牛カツうに3種食べ比べコース12000円
すき焼きコース13000円
すき焼き牛カツコース15000円
白米満腹すき焼きうに3種食べ比べコース15000円
ウォッカ1000円
サントリー ワールドウイスキー碧1200円
「営業時間17:00~22:00【土・日・祝】17:00~23:00/火休」

初台 つた

IMG_7575b (13)ヒラマサ たい まぐろ シメサバ いか たこ

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地元客に愛される初台の居酒屋ew_icon_a401_20240807222630bdc.gif

京王新線初台駅から歩くこと約10分、ふどう通り商店街から10メートルほど入ると居酒屋(つた)がある。
この店には料理の品書きがない。
つまり自慢の料理がおまかせで差し出されてくるのが決まり。
ここは主人のおすすめを食べていれば間違いない。
好みを伝えれば、ちゃんと旬の料理を出してくれる。
アラカルトは21時から。
お腹が膨れた時はその旨をしっかりと伝えるローカルルールをお忘れなく。
この日の刺身盛り合わせはマグロ、ヒラマサ、マダイ、〆サバ、イカ、タコが登場した。
東京は日本一居酒屋が多い。
特色は、長い歴史をもつ古い店が特に下町にたくさんあること。
その反対に最も新しいスタイルの居酒屋があること。
そして日本各地の地酒を並べた居酒屋が多いこと。
そのうえで特徴は、あまり料理料理しない小粋な肴をよろこぶ。
せっかちな江戸っ子は注文したものがすぐ出てこないと機嫌が悪く、料理に凝るよりは味のはっきりした明快なものがいい。
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刺身漁師盛り1500円
料理おまかせ3種2000円
カシスソーダ500円
うめ酒600円
バーボン600円
ごま焼酎紅乙女650円
「営業時間18:30~翌1:30/土休」

苫小牧 きょうど料理亭 せきはら

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IMG_7524b (20)大根マスタードあえ

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洗練された郷土料理の居酒屋ew_icon_a401_20240807090432ae6.gif

JR室蘭本線苫小牧駅から歩くこと約十二分、錦町の二条コミュニティ道路沿いの雑居ビル二階に居酒屋(きょうど料理亭 せきはら)がある。
「いらっしゃいませ」
白帽、白調理着正装の主人に迎えられカウンターに腰をおろした。
まずは鹿児島の芋焼酎「伊佐美」のお湯割り。
満開の桜の下に稲穂が実り鳴子板に「醇滴洽腑」と入るクラシックな一升瓶の伊佐美は淡麗で香り高く飽きない味。
大根のマスタード和えのお通しは、味はあっさりして噛み心地のバランスがよく、マスタードの辛さが食欲を刺激する。
品書きの「厚岸産ぷりぷり生牡蠣」を注文すると主人が入口の水槽から大きな牡蠣を二つ取り上げて、さっそく剥きはじめた。
届いた生牡蠣の盛りつけに目を見張る。
大ぶりの殻を、ぱっくりと開いて縦置きし、真ん中にパセリとレモンをあしらう。
さあどうぞと妖しく濡れ光る生牡蠣は濃厚にして豊潤、妖艶にして絶佳。
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旨味麦豚の室蘭やきとり580円
せきはらザンギスパイシートルティーヤ800円
厚岸産ぷりぷり生牡蠣980円
北寄貝エスカルゴバター1280円
ハイボール580円
伊佐美630円
「営業時間17:00~22:00/日・祝休」

苫小牧 割烹 海辺

IMG_7524b (14)本鮪ほたて平目昆布締めシメサバ

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IMG_7524b (13)ガリ鯖いそつぶチーズ醤油漬けボイルエビニラ玉子

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自慢の割烹料理が客を笑顔にするew_icon_a401_20240806081401f5f.gif

今宵目指す居酒屋は昭和58年創業の居酒屋(割烹 海辺)である。
場所はJR室蘭本線苫小牧駅から徒歩約15分。
錦町周辺に市内随一と言っていい飲み屋街があり、周辺には居酒屋やスナックなどが点在する。
そんな錦町の飲み屋街の外れ、いずも公園前に店は佇む。
カウンターに腰をおろし、ビールをングングング……。
お通しはガリ鯖、磯つぶ煮、チーズの醤油漬け、ボイル海老、ニラ入りだし巻き玉子、茹でトウモロコシが登場。
これだけでいつまでも飲めるが、やはり刺身を取らなければ。
この日の「おまかせお造り三点盛」は本マグロ、ヒラメ昆布〆、ホタテが登場し、サービスの一点として自家製〆サバが添えられた。
本マグロをひと口頬張ると、なるほど、鼻に抜ける香りと、鉄分の酸味に支えられた旨味は、濃厚ですっきりくどくない。
名物の「冷製茶碗蒸し うに」は食べなきゃ損。
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フルーツトマトとガリのサラダ660円
冷製茶碗蒸し うに990円
苫小牧産北寄バター焼1100円
おまかせお造り三点盛1320円
サッポロビール からり芋「芋」お湯割り580円
サッポロクラシック「樽生」800円
「営業時間17:30~22:00/不定休」

糸井 日本橋

IMG_7524b (5)いくらトビッコ烏賊カンパチほっき本鮪アマエビ卵

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魅惑の寿司居酒屋の味ew_icon_a401_2024080600413193f.gif

JR室蘭本線糸井駅から徒歩約15分、糸井東大通沿いに(日本橋)がある。
苫小牧に来たのならホッキだ。
生産者の熱い思いが詰まった水揚げ量日本一のホッキ。
ではなぜ、良質のホッキがこれほど多く獲れるのか。
苫小牧ではかなり以前から、ホッキの資源管理を徹底してきた。
北海道の規則では殻長7.5センチから漁獲できるが、苫小牧は9センチ以上の貝だけを採取している。
また一隻の年間漁獲量の上限を定め、産卵期の5、6月は禁漁。
その他にもホッキの移植放流や間引きなどの漁場作りにも取り組むなど、生産者や漁業関係者が一丸となって、将来まで安定して漁獲できるよう取り組んでいる。
このような資源管理は、漁獲量だけではなく味にも影響している。
栄養豊富な海でしっかり成長させることで、肉厚で甘味やうま味が濃い“苫小牧のホッキ”になるのだ。
寿しランチ上には本マグロ、イカ、カンパチ、ホッキ、甘エビ、イクラ、トビッコ、カニ、玉子が登場。
本場のホッキはやっぱり違う。
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〆サバ1300円
ほっき15000円
すずらん2000円
北海6000円
角サン600円
瓶ビール800円
「営業時間11:00~14:00・17:00~21:00/火休」

酒田 とらさん

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IMG_7182b (111)外税
酒田の街をゆっくりと歩き、居酒屋で飲み、食べるew_icon_a401_202408041426371bd.gif

日本海を往来する北前船の大きな奇港地として栄えた酒田のシンボルは、海にそそぐ新井田川に沿って三角屋根が12棟並ぶ「山居倉庫」だ。
明治26年【1893】、旧藩主酒井家が建てた18万俵を備蓄する米倉庫で今も現役。
黒腰板に白壁、黒瓦をのせた二重屋根は風通りよく温度を保つ。
自然石の石畳をはさんで梢高い防風林が並ぶ裏側は観光名所で、写真を撮る人が絶えない。
夕方になったら居酒屋だ。
JR羽越本線酒田駅から歩くこと約2分、駅の近くに居酒屋(とらさん)がある。
引き戸を開けるとテーブル席に男が三人たむろし、皆酔いつぶれたらしく話もせずおし黙り、時折首を振っている。
隅には古新聞、段ボールが置かれ、壁には「男はつらいよ」の寅さんの写真がある。
「とりぬた」をアテに芋焼酎をちびちびやった。
明日はもう東京へ帰る。
ゆっくりと焼酎を飲んだ。
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値段表示は外税。
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きざみきゃべつ400円
スタミナ納豆トーフ420円
たことわかめの酢の物530円
お刺身盛り合わせ880円
アサヒスーパードライ「樽生」中ジョッキ600円
初孫 純米吟醸生 三〇〇ml930円
「営業時間17:00~23:00/日休」

鶴岡 隼

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庄内の海の幸が脇を固めるew_icon_a401_20240804125643bdc.gif

JR羽越本線鶴岡駅から離れた本町周辺は鶴岡の古い飲み屋街で、今の駅前の繁華街よりもこちらの風情が好きだ。
昭和通り沿いにある小料理屋(隼)の暖簾をくぐり、カウンターに腰をおろした。
宮崎の芋焼酎「茜霧島」のオンザロックはフルーティーな甘みがある。
お通しはナメコの醤油漬け。
ナメコからとろりとよく出汁がでて、山の気を感じる。
品書きには庄内の海の幸がラインアップされるが、中には東京の居酒屋ではなかなかお目にかかれない魚も登場する。
最近は魚が安定しないと言うけれど品書きは魅力的だ。
この日はケンサキイカ、キジハタ、タイ、ヒラマサ、アカエビなどが揃う。
選んだキジハタの刺身は、ピンと立った切り身が美しく、申し分ない脂ののり。
一切れは厚く、白身はかたまりで食べてこそ味がわかる。
品書きの「冷やし担々麺」が気になる。
届いた冷やし担々麺は、こってりと具沢山に油ぎった中華ではない、引き算の洗練されたあっさり味が魅力。
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冷やし担々麺800円
赤えび950円
北寄貝980円
剣先いか1060円
茜霧島 グラス620円
キリンクラシックラガー「瓶」820円
「営業時間17:00~23:00/日休」

鶴岡 和食・すし 彦右ェ門

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一品料理が豊富な寿司居酒屋ew_icon_a401_20240804094420247.gif

JR羽越本線鶴岡駅から徒歩約4分、駅前通りから入った飲食店が点在する通りに寿司居酒屋(和食・すし 彦右ェ門)がある。
暖簾をくぐり、カウンターに腰をおろした。
鹿児島の芋焼酎「佐藤 黒」のオンザロックを注文して品書きを眺めた。
地物あじたたき、地物めばる塩焼き、地物ふぐ唐揚げ、岩がき……。
皆、庄内の海の幸だ。
品書きにイカ刺身がある。
日本ほどイカを食べる国はないのではないか。
刺身、煮て、焼いて、干して、漬けて、あらゆる方法で食べ、イカのない居酒屋はない。
まずはイカ刺身だ。
届いたイカ刺身は硬く、甘味がもっちりと舌にはりついてきておいしい。
一人また一人とやって来る客は、カバンも上着もないサンダルつっかけ手ぶらの近所の常連ばかり。
そのうち妙齢女性二人が来て店は微妙に華やぐ。
女性二人組も常連らしく小上がりに陣取り、ビールをングングングだ。
〆に「てっか巻き」を食べて店を出た。
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かんぴょう巻き300円
漬物盛り合せ600円
いか沖漬け800円
上ちらし2400円
吟醸くどき上手 亀の井金亀 一合徳利650円
本醸造 竹の露 一合徳利700円
「営業時間17:00~23:30/日休」

鶴岡 堂道

IMG_7182b (29)マグロ たい ひらめ

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郷土の酒肴を求め、鶴岡の居酒屋へew_icon_a401_20240803082607fbc.gif

JR羽越本線鶴岡駅から歩くこと約三分、駅前の末広町の飲み屋街に居酒屋(堂道)がある。
その日のおすすめが書かれた手書きの品書きには、ヒラメ、ウマズラ、オコゼ、キジハタ、マグロ、ヒラマサなどが揃う。
宮崎の芋焼酎「赤霧島」のオンザロックと刺身盛り合わせにした。
赤霧島はみやびで華やかな香りが特徴だ。
この日の刺身盛り合わせはマグロ、マダイ、ヒラメが登場した。
この日の一押しであるヒラメをいただくと、熟成された身はやわらかく、申し分ない脂ののり。
もちろん臭みは感じない。
品書きに赤カブがある。
つやつやとピンク色の赤カブの四つ割りを甘酢で漬けた庄内伝統の赤カブ漬けは、きりりとした甘みとほのかな酸味に、赤カブとはこんなにうまいものだったかと思うだろう。
庄内は一年中、その時期に食べるものがある。
店を出ると暗く、シンとした町の中天にきれいな月が上がっいた。
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からしきゅうり500円
牛どて焼き550円
天婦羅盛り合わせ「ハーフ」600円
チキンステーキ800円
キリン一番搾り生ビール 中590円
くどき上手「生酒」1040円
「営業時間17:00~翌0:00/第2・4日・第1・3月休」

酒田 割烹 綾

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IMG_7182b (94)割烹りょう外税
庄内の酒のワンカップがずらりと揃うew_icon_a400_20240802165315bb2.gif

JR羽越本線酒田駅から歩くこと約15分、柳小路から路地に入ると割烹料理屋(割烹 綾)がある。
まずは酒。
酒の品書に庄内の酒のワンカップが揃う。
初孫、杉勇、栄光富士、東北泉、鯉川、上喜元などの定評銘柄の中からあまり有名ではない大山にした。
クイー……。
淡麗辛口の飲み飽きしない酒だ。
御膳に並ぶお通しは南蛮漬け、枝豆、ボイル海老など五皿。
これだけでいつまでも飲めるが、やはり岩牡蠣を取らなければ。
届いた岩牡蠣はみずみずしく濃厚。
〆は弁慶飯。
山形の弁慶飯は、味噌の焼きおにぎりを山形の青菜漬けの広い青菜で包んだもの。
いい匂いのする熱々の焦げ味噌の焼にぎりに、巻いた冷たい漬物がよく合ってたいへんうまいが、最近は青菜で包まない味噌にぎりが主流。
名の由来は、東北を落ち行く義経を守る弁慶が座った石に似る・その弁慶の法衣・弁慶の食べるような大きな握り飯と様々だが、野趣あふれる味噌にぎりは飲んだあとの腹にとてもいい。
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焼き椎茸544円
むぎそば638円
厚焼き玉子990円
岩牡蠣1000円
高橋酒造 東北泉550円
酒田酒造 上喜元550円
「営業時間17:00~22:00/不定休」

鶴岡 串と小皿料理 酒菜 鶴と亀

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IMG_7182b (22)旨安の本のなす

IMG_7182b (20)だだちゃ豆 こまぎ

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地酒と旬の食材が織りなすマリアージュew_icon_a401_20240802121134f92.gif

JR羽越本線鶴岡駅から歩くこと約四分、駅前通り沿いの飲食ビル一階に居酒屋(串と小皿料理 酒菜 鶴と亀)がある。
さほど大きくない店内はカウンターとテーブル席。
まずは鹿児島の麦焼酎「メローコヅル磨」のオンザロックにした。
樫樽で三年寝かせた洋酒風のボトルの「メローコヅル磨」は、ウイスキーのようなフレーバーがする。
お通しの鶴岡の在来野菜の小真木・だだちゃ豆は生きた青臭さがわずかに残り甘味がたっぷりある。
目のさめるようなだだちゃ豆を肴に一杯やっていると止まらないが酔ってしまうわけにはいかない。
今夜もはしご酒だ。
酒菜盛り合わせ四種のオクラ、長者茄子、民田茄子の浅漬けがおいしい。
細長い長者茄子と小粒で丸い民田茄子は伝承野菜だそうだ。
小皿の刺身はツブガイとマグロの中落ちにイクラがのり酒の肴に重宝。
好感度の高い居酒屋だ。
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値段表示は外税。
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鮭とば炙り 凝縮した旨味498円
ツブ貝のエスカルゴバター焼498円
チキンと彩りキノコのアンチョビバター焼498円
酒菜盛り合わせ 四種1091円
まっこい梅酒480円
芋・吉兆宝山528円
「営業時間16:00~23:00/日不定休」

鶴岡 やきとり 八重

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我が家のように寛げる鶴岡の居酒屋ew_icon_a401_20240802105447916.gif

JR羽越本線鶴岡駅から離れた鶴岡の古い飲み屋街・本町のたらのき代鶴岡線沿いに居酒屋(やきとり 八重)がある。
曇りガラスの向こうに響く歓声が、まるで手招きするかのように通りかかる人々を誘惑している。
腹はとうにいっぱい、酒も効いてきたが、無性にもう一軒入りたくなった。
店内は改装せず古いままに続けてきた居酒屋独特の、すすけていながらどこか凛とした潔癖さがみなぎる風格あるインテリアだ。
カウンターの中に小さな焼き台がある。
中に立つお婆さんは糊のきいた真っ白な上っ張りで、こういう店なのに清潔感があって好ましい。
ここでの主役は串焼き。
串焼きはレバー、タン、ハツ、つくね、鶏にんにく、シロなどが全て一本一三〇円。
「ビールを」の声にお婆さんが冷えて汗をかいたのを差し出した。
ングングング……、プハー。
北国の酒場にいる感傷が私をつつむ。
人はなぜ流転に心ひかれるのだろう。
失意の果てに向かうのはどうして北国なのか。
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生きゅうり 1本200円
漬物もりあわせ 小380円
モツ煮込み450円
中華そば700円
ハイボール530円
生ビール650円
「営業時間17:00~22:30/日休」

酒田 楽食家 たちかわ

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地元飲兵衛が毎夜暖簾をくぐるew_icon_a401_20240802101513dd5.gif

JR羽越本線酒田駅から徒歩約20分、駅から離れた飲み屋街の外れの雑居ビル1階に居酒屋(楽食家 たちかわ)がある。
カウンターに腰をおろし、まずは鹿児島の芋焼酎「黒白波」のオンザロックにした。
「黒白波」は武骨で濃厚。
おすすめが書かれたホワイトボードに「あゆ塩焼」がある。
酒田市を流れる日向川産だろう。
鮎こそは夏の居酒屋のヒロイン。
品書きに鮎があれば即注文する。
江戸っ子は初物が出たら「食べたくなくても」注文するのが心意気だ。
夏の今は稚鮎、若鮎を過ぎて成鮎だ。
今まで、川辺川【熊本】・四万十川【高知】・高津川【島根】・揖保川【兵庫】・神通川【富山】など、旅先で食べてきたが、確かに型も、香りも、味も違った。
鮎は塩焼きに限る。
食べ方はいろいろ講釈があるが、頭を取りそのままガブリ。
皮、身、ワタ、骨のすべてを一度に口に入れると、鮎の旨味・香り・苦味のすべてが味わえる。
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味噌きゅうり324円
漬物盛り合わせ605円
だだちゃ豆にんにく炒め660円
生ハムとバジルのシーザーサラダ880円
生グレープフルーツサワー580円
角ハイボール638円
「営業時間17:30~22:30/日休」

八王子 金太郎 八王子南口駅前店

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八王子の気楽なローカルチェーン店ew_icon_a401_202408020855499f8.gif

JR中央線八王子駅南口の目と鼻の先、南大通り沿いに居酒屋(金太郎 八王子南口駅前店)がある。
以前紹介した(金太郎 八王子北口駅前店)の支店。
創業は昭和43年。
ここでの主役はもちろん串焼き。
串焼きは若どり、砂肝、豚ナンコツ、てっぽう、アスパラベーコン巻などがラインアップされる。
焼き台では備長炭を使って焼き上げており、創業当時から継ぎ足されてきた秘伝のタレがその味を支える。
串焼きには塩も用意されているが、まずはタレで老舗の“味”を楽しんでみたい。
そして、串焼きと並ぶ名物がもうひとつ。
大衆居酒屋の必需品煮込み。
しかし定番メニューの「自家製牛もつ煮込み」ではなく、おすすめメニューの「牛スジ煮」。
牛スジを煮こぼしてじっくり煮る牛スジ煮は脂がすっかり抜け、あっさりしながら味にコクがあり。
コラーゲンを感じてじつにおいしく、ワンタンスープのような味だ。
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キュウリの浅漬け410円
牛スジ煮600円
あさりとキャベツの酒むし660円
トマトの煮びたし700円
芋焼酎 日替わり厳選「鹿児島」500円
屋守 純米中取り無調整生「東村山」990円
「営業時間16:00~23:30/無休」

八王子 泉や

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酒と肴を等分に楽しむ居酒屋ew_icon_a400_20240802075928ad4.gif

JR中央線八王子駅から徒歩約5分、桑並木通りから入った路地の雑居ビル2階に居酒屋(泉や)がある。
「いらっしゃいませ」
女将が前に立って挨拶してくれ、本日おすすめの食材を見せてくれた。
まず酔鯨とおすすめという鱧の湯引き梅肉・煎り酒にした。
酔鯨をクイー……。
香りはあくまで控えめながら味に幅がありキレも良好なため食中酒に最適。
飲む温度帯で変わってくる様々な味わいも楽しみたい酒だ。
届いた鱧の湯引きは、大きな開き身を重い鱧切り包丁でギッギッと皮一枚を残して骨を切った雪のように白い肌に梅肉とワサビがのる。
その味は、鰻よりは雅で穴子よりは精が強く、酔鯨がぴったりだ。
鱧は性格どう猛、何でも食べる雑食。
人間にもこういう攻撃的で精力的なタイプはいて、政治家に多いと辞典に書いてある【書いてない】。
今上り坂の居酒屋だ。
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アスパラの肉巻き焼650円
自家製 鮎の風干し焼780円
極上 じゅん菜800円
鱧と万願寺唐辛子揚げ出し900円
「高知」酔鯨 特別純米850円
「石川」手取川 山廃純米900円
「営業時間17:30~23:00【水・土】12:00~15:00・17:30~23:00/日・祝休【金土祝営業】」

鶴岡 BAR Lamp

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女将が一人で営む家庭的なバーew_icon_a52_2024080107323185b.gif

JR羽越本線鶴岡駅から歩くこと約15分、鶴岡村上線沿いの一軒家のガレージにぽつりと看板が灯っている。
(BAR Lamp)「バー ランプ」。
一軒家の通路を入ると店があり、隠れ家バーのようだ。
ここで静かに飲むとしよう。
戸を開けると照明をおとした小さなカウンターバーだ。
客はなく、マスターはバーテンダーと言う雰囲気はなく、ママと言うにはべたべたしたお愛想はないし、女主人と言うには貫禄はないし、呼び方にこまるが、あまり水商売然としない、皆が楽しく飲んでくれればそれでいいという女将の感じで、「いらっしゃい」と不意の来客にとまどったように声をかけた。
「いいですか」「どうぞ」
カウンターに腰をおろした。
棚に並ぶのはウイスキーやブランデー等が少しだけだ。
「何にしましょう」「ハイボールを」
軽やかに気泡を立ちのぼらせるハイボールが爽やかだ。
突出しは枝豆と煮物。
鶴岡の町にやってきて、いろいろ人と出会い、今、一人の時間に帰った。
女将はこの小さなバーで毎夜一人、扉を開ける人を待つ時間が好きなのだろう。
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メニューはない。
チャージあり。
「営業時間19:00~翌0:00/日休」
プロフィール

居酒屋伝道師

Author:居酒屋伝道師
成熟した時をむかえ、ほんの少し贅沢を楽しみたい……。
このブログは、そんな大人の楽しみを探求していきます。

あくなき情熱をもってここに極めん酒場道。 北は北海道【北海道全14振興局】の離島から南は沖縄の離島まで、正しき酒場を求め巡った全国47【60】都道府県。 流浪の旅はまだまだ続く! 同じ店は二度紹介しません。 記事数は紹介店舗数です。 カテゴリからお探しのエリアの過去記事を参考にしてください。

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