秋のビデオまつり「映画版 変な家」「夜の来訪者」 - M14の追憶

秋のビデオまつり「映画版 変な家」「夜の来訪者」

昨日は寒かったねえ。いままで満点、つまり「劇場で観たかった」という作品を1,900円にしてたのだが、いつのまにか入場料が2,000円になっていたのだよね。今回から満点を2,000円にする。

映画版 変な家
【1,500円】原作は読んだ。映画を観た人が「原作と違いすぎる」と言っているそうだが、原作どおりじゃないか。原作では「このようになっていたに違いない」という「このように」を実際に見せたのが映画版。かなり大袈裟なのでほとんど「八つ墓村」になっていたけどね。ただ原作オリジナルのクライマックスの部分がなんだかグダグダなので、そこに不満を持つのはわかる。

夜の来訪者
【2,000円】原作はイギリスの有名な劇作家が書いた小説らしい。大きな繊維工場を持っている社長。ある晩、社長、妻、娘、娘の婚約者、息子が集まって娘の婚約を記念する晩餐会をしている。そこに刑事が訪ねてくる。ある女性が自殺をして、彼女の日記に社長が出てくるので話を聞かせて欲しいと。社長のある行いが彼女の自殺の原因になっていた。だがそれは数年前。実はこの家族全員がそれ以降の様々な時期に彼女に関わって、結果的に彼女を追い詰めることになっていた...ストーリーはけっこう地味なのだが、話の流れやセリフの一つ一つに無駄がなっく、ザ・映画、ザ・演劇という感じ。ラストの時系列がいまいち理解できなかったが、知っている人がいたら教えて欲しい。

(吹替版)MAKO 死の沈没船

(吹替版)MAKO 死の沈没船

  • ムラト・イルディリム
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MAKO 死の沈没船
【500円】珍しいエジプト映画。米国、欧州、韓国ほど日本に入ってこない国の映画ってあるでしょ。数が少ない分、良い映画であることが多いのだよね。タイの「すれ違いのダイアリー」、インドの「ダンガル」「マダム・イン・ニューヨーク」、サウジアラビアの「少女は自転車に乗って」、ノルウェーの「イノセンツ」、オランダの「キャプテン・ノバ」あたりは良かったので、この映画も期待したのだがクソでした。財宝を盗るために海底の沈没船に行ったダイバーは発狂する、って言ったよね。そこがすこしも解明されないまま、みんなサメに襲われて死亡ってどういうことだよ。サメが原因なんだったら発狂する以前に戻ってこられないだろ。

オキュラス/怨霊鏡
【1,500円】面白そうな映画を探しているときに目には付いていたがてっきりB級ホラー映画だと思って見てなかった。映画紹介サイトに出てきたので見てみたらなかなかの佳作。この鏡からお化けが出てくるのではなく、鏡によって人が狂わされる。父親が母親を殺した一家の姉と弟。その父親を弟が殺し、まだ幼かったので精神科病院に隔離され、姉は親類の家に預けられる。父親は殺人犯ではなく鏡によって狂わされたのだ、それを証明するため大人になった二人が鏡を手に入れ謎に挑む...子ども時代と現在が交互に描かれ、そのつなぎ方が映画として上手。子ども時代に何があったのかの詳細もその中で観客にわかるようになっており、結局は同じ事の繰り返しであるバッドエンド。

テリファー0
【1,000円】3作目がまもなく劇場公開になるらしいが、これは前日談という触れ込みの10年前の映画。4つのオムニバスだが、どれも救いが無さ過ぎる。もうちょっと捻ってよ。