昨今、「空き家」が日本中に増え続けていると言われています。地方の両親が亡くなった後の実家・・・そのまま空き家になってしまうと心配される方も多いでしょう。家族の思い出の品をいきなり処分するのは忍びないかも知れませんが、空き家をそのままにしておくのは大きなデメリットがあります。その理由と片付けのコツをご紹介します。

空き家の片付けの手順とコツ

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空き家を片付けたほうがよい理由

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、空き家問題に対応するため、2015年より「空家等対策の推進に関する特別処置法(空家対策特別措置法)」が施行されています。これにより、空き家の片付けに国の強制力が付いたと言っても良いでしょう。


空き家問題とは?対策方法を紹介します。

「更地にしておくより、どんなボロボロな住宅でも建っていた方が税金は安く済む」という話を聞いたことありかもしれません。これは住宅用地に掛る固定資産税を軽減させて、住宅建設の促進を図るという国の政策によるものです。

今から50年も前の政策ですが、これにより誰も住まなくなった空き家も、そのままにしておいた方が良い(無理して更地にすると、固定資産税が高くなる)という人達が増えてきました。

ところがこの「空家対策特別措置法」により、「倒壊する危険がある」「衛生上有害」「景観が悪い」などと自治体から指摘を受けた空き家は、持ち主が修繕や解体を行わなくてはならなくなったのです。自治体の命令に従わなければ、行政が代執行を行い、費用は持ち主に請求されます。さらに優遇されていた固定資産税も減免規定の対象外となり、数倍に跳ね上がります。

こうならない為にも、人が住まなくなった空き家は早めに片付けることをおすすめします。


空き家の相続や処分ってどうすればいいの?

空き家の片付け方の手順とコツ

空き家を片付ける際、いざ取り掛かるとその家財量に驚くということを耳にします。人が住んでいるとモノはどうしても増えていきます。特に住んでいた方が高齢の場合、物を捨てずにため込んでしまっていたケースも増えているようです。空き家片付けをスムーズに行うには、以下の手順がおすすめです。

①片付けの計画を立てる

片付けを成功させるため、まずは計画を立てましょう。片付けをする日程、かける時間を明確にし、スケジュールを立てましょう。また空き家の片付けの際には、重たい家財を運ぶ力仕事もあります。手を貸してくれる人の手配をするとよいでしょう。

②必要なモノと不要なモノを仕分けする

次に実際に片付けをしていきます。空き家の家財の中から、手元に残すものと処分するモノを仕分けしましょう。前もって手元に残すものの判断基準を決めておくとスムーズに仕分けが進みます。この記事では以下のようなパターンでの仕分けをおすすめします。

◆不要なモノ

・ゴミに出すもの

自治体のゴミ収集に出せる「可燃物」「不燃物」「空き瓶・空き缶等の資源ゴミ」そして電化製品などの「粗大ゴミ」もこちらに入ります。

リサイクルショップ等に売るもの

ブランド品や比較的新しい家電、新品の食器や書籍などは中古で売却できるかもしれません。リサイクルショップも店頭買取の他、出張や宅配もあります。ただし高額で売れるものは遺産対象となりますから、売却するのは避けて下さい。

◆必要なモノ

・遺産相続に関係するもの

現金や有価証券、高額な宝石や着物、絵画、骨董品などは相続財産です。また形見でも、個人での判断ではなく、相続人全員できちんと形見分けをするようにしましょう。空き家自体が相続財産の場合もあるでしょう。空き家の相続や処分に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

空き家の相続や処分ってどうすればいいの?

 

・思い出の品

住んでいた親族が亡くなってしまった場合、アルバムや手紙、身に付けていたものなどの遺品は、心の整理がつくまで片付けるのは心苦しいことがあります。無理せず、一旦どこかにまとめて、気持ちの整理が付いた時に片づけましょう。

③不用品を処分する

分別された不用品を処分しましょう。処分の方法としては以下の5点が挙げられます。

・不用品回収業者に委託する

・買取業者に買い取ってもらう

・オークションサイト、フリマアプリへの出品

・地域掲示板サイト(例:ジモティーなど)への出品

・自治体のゴミ収集に出す

自治体のゴミ収集に出す場合は、自治体ごとの収集ルールを守るようにしましょう。収集ルールに関しては各自治体のホームページ等から確認できます。

④清掃をする

不用品の処分が終わったら部屋の清掃を行いましょう。汚れがひどい場合は専門のハウスクリーニング業者等に依頼をするとよいでしょう。

また、空き家がゴミ屋敷になってしまっている場合、自力での片付けが困難になります。ゴミ屋敷の掃除を専門に行う業者に相談するとよいでしょう。

ゴミ屋敷掃除の代行はいくらが相場?

自力で片付けられないときは専門業者を検討してみる

空き家が自宅に近い場所にあれば、休日のたびに空き家に出向いて片付けることも可能かもしれません。でも空き家が遠方だったり、片づける体力がなかったり、相続人が沢山いて対応が難しいといった場合は、思い切って専門業者に依頼するのも一つの方法です。

リユース・リサイクルも扱う業者や、遺品整理業者、終わった後に清掃も出来る片付けサービス業者など、業者によってサービスの幅は様々です。

当サイト「みんなの遺品整理」では、厳選された優良な空き家片付け業者のみを掲載・ご紹介しております。

空き家片付け専門業者のサービスと費用相場

詳しい料金相場・サービス内容・実際に依頼された人の支払い金額が知りたいかたは、下記の記事をご覧ください。

参考記事:空き家片付けの費用相場と料金実例

安くて評判の良い業者を探す方法

空き家の片付けを業者に依頼する際に何よりも重要なのは、「しっかりとした安心できる業者に依頼すること」です。大切な物件に他人を踏み込ませるわけですから、いい加減な業者、ましては悪徳業者には依頼したくないものです。

また料金を安くしたい・出費を抑えたいというご要望もあるでしょう。私たちみんなの遺品整理は「安心×低価格×高品質」なサービスを多くのユーザー様に届けたいと考え、以下のサービスを提供しています。

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片付けが大変なら空き家バンクに登録するのもあり

もし空き家の家財道具を処分するのが面倒だったり、誰かに活用してほしいという思いがある場合は、地方行政が運営している空き家バンクの利用も視野にいれてみましょう。空き家バンクとは行政が提供しているサービスで空き家の持ち主と空き家の活用希望者を繋げてくれる仕組みを指します。

空き家バンクの特徴として、「家財がそのままでも空き家を活用してくれる」という点があげられます。都市を離れて郊外や地方に移住したい・民泊などで利用したいという希望者は増加傾向です。空き家片付けを業者に依頼すると費用がかかりますので、それを軽減したいという人にもおすすめです。

登録のためには自治体の担当部署に申請が必要になりますので、自治体ホームページや窓口で問い合わせてみましょう。以下のページでは全国の地方自治体が管理する空き家・空き地の情報を閲覧することができます。興味のある方は是非ご覧ください。

LIFULL HOME'S 空き家バンクに登録されている空き家を見てみる

空き家片付けのコツまとめ

人が住まなくなった家は急速に劣化していきます。「まだまだ放っておいても大丈夫」と思っていても、ある日突然役所の方から「特定空家等に指定されました」と連絡が入ったら大変です。そうなる前に空き家を片づけて、次のステップに進みましょう。

【監修者:一般財団法人遺品整理士認定協会】

遺品整理業界の健全化を目的に2011年設立。

遺品整理士養成講座を運営し、認定試験・セミナー・現場研修などを実施している。

法令順守をしている30,000名を超える会員、1,000社を超える法人会員が加盟。

 

【執筆者:みんなの遺品整理事務局】

大切な人の生きた証を残しつつ、気持ちよく次の世代へ資産や遺品を引き継ぐために、私たちは、お客様一人一人に最適なお手伝いができる情報提供・業者をご提案します。

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