というわけで『越境』読了。今回も容赦なく怒りの砂川文治でした。『小隊』の10年後、さまざまな武装勢力が割拠する無法地帯と化した道北・道東に取り残された自衛隊員の物語。前作と違い世界設定が饒舌なのは、酷薄な日本社会の鏡像を見せたかったからでしょう。面白かった!https://t.co/f08shIqMyQ
— Хаями🍥Расэндзин (@RASENJIN) August 2, 2024
※あ、この投稿「文治」となっているけど「文次」ね
『小隊』の主人公かもしれない人物が顔を出して嬉しい。
— Хаями🍥Расэндзин (@RASENJIN) 2024年8月2日
陰鬱で真面目な話なのだけど、中盤でとあるメカが登場するくだりや標茶に君臨する裏社会の大物描写や釧路のコロシアムなんかはポップコーン食べながら読むべきなんでなかろうか。暗いユーモアがあるんですよ。
— Хаями🍥Расэндзин (@RASENJIN) August 2, 2024
あのメカに関する困惑や文句は砂川さん御本人の評価なのか訊いてみたい。
ロシア軍侵攻から10年後の北海道
自衛官出身、『小隊』の砂川文次が圧倒的なリアリティーで描くノンストップ・ミリタリーアクション巨編!
ロシア軍の侵攻から10年が過ぎた北海道東北部は、ロシア軍や自衛隊の残党、民兵、マフィア、ヤクザなどが群雄割拠している。日本政府「支援飛行隊」のイリキは、ヘリコプター墜落から九死に一生を得る。救ってくれたヤマガタ、アンナと共に、血なまぐさい「無法地帯」を奥へ奥へと進んだイリキの前に、ついに究極の兵器が現れる!
担当編集者より
元自衛官の砂川文次氏による戦争小説『小隊』は、その圧倒的リアリティーが話題となりました。その10年後を舞台に、大幅にスケールアップした作品世界が展開されます。北海道にロシア軍が侵攻するも、国際社会の圧力の前に、ロシア政府は侵攻軍とのかかわりを否定、「一部のクーデター勢力による暴走だ」と切り捨てます。北海道東北部は、トカゲのシッポ状態となり取り残されたロシア系武装勢力と、日本政府の指揮下を離れた自衛隊の残党、その他もろもろの勢力が入り乱れる「無政府状態」と化しています。日本政府の「支援飛行隊」の輸送ヘリが正体不明の勢力からの砲撃を浴び……
「小隊」からの続編だって。
以前どこかで紹介した記憶があるが、ブログに残ってないな。もう文庫になっている
今回、紹介したのは
「ロシア軍の侵攻から10年が過ぎた北海道東北部は、ロシア軍や自衛隊の残党、民兵、マフィア、ヤクザなどが群雄割拠」
という設定。
「近未来の日本がもう一度戦国時代、三国志のような国盗り群雄割拠の時代になっている」という設定、別に凄く珍しく、斬新というわけでもないが、さりとて「げっぷが出るほどおなじみ」ではない、と思いませんか
そして、この人が、自分が発案者であるとの自負を持ち、そしてそれは正しいのだろう。
マジンガーZが大ヒットする中、並行して描いていた(!!!)「デビルマン」が今なお語られる衝撃の結末を迎える。
デビルマンは本当に、心身を消耗させる大作であり、終わりが哀しい半面心底ほっとした永井豪。これでマジンガーに集中できる!もうデビルマンのようなハードな作品はこりごりだ!あとは軽いギャグを…いやどっちにしてもノンビリと考えて・・・・・・
と思ったら1、2日後に天啓のようなアイデアが降ってくる。それが「現代日本によみがえった戦国騒乱」だったという。
個人的には、のちにその設定をフェアに「アイデアだけ」いただいたブラックエンジェルズ、関東破滅地帯編にすごく斬新な世界観だ!とおどろき…という話は何度もして、「アイデアに著作権なし」という命題の、今なお生きた材料となっている(笑)
www.sukima.me
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
にしても、そんな「群雄割拠の武力抗争が起きている近未来の日本」を描く小説を、「大砲とスタンプ」の作者が文字通り『太鼓判』を押したという話(笑)
【創作系譜論】 ※準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連記事が読めますです
m-dojo.hatenadiary.com