集英社漫画、電書半額最終日(8日)…あらためて「紙から電子へ」の感慨にふける - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

集英社漫画、電書半額最終日(8日)…あらためて「紙から電子へ」の感慨にふける

本当に、最終日になってしまいました。
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上の過去記事でこの前、お勧めのシリーズはそれなりに紹介済みだ。今回は、自分でも驚くほど今回、資金をぶっこんでの大事業を行ったことへの感慨を書きしるし、皆さんのご参考になれば、と思う。

ランプが電灯になったように…

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……この奇妙な高い柱は五十米メートルぐらい間をおいては、道のわきに立っていた。
 巳之助はついに、ひなたでうどんを乾ほしている人にきいてみた。すると、うどんやは「電気とやらいうもんが今度ひけるだげな。そいでもう、ランプはいらんようになるだげな」と答えた…(略)…まもなく晩になって、誰もマッチ一本すらなかったのに、とつぜん甘酒屋の店が真昼のように明かるくなったので、巳之助はびっくりした。あまり明かるいので、巳之助は思わずうしろをふりむいて見たほどだった。
「巳之さん、これが電気だよ」
 巳之助は歯をくいしばって、ながいあいだ電燈を見つめていた。敵かたきでも睨にらんでいるようなかおつきであった。あまり見つめていて眼のたまが痛くなったほどだった。
「巳之さん、そういっちゃ何だが、とてもランプで太刀たちうちはできないよ。ちょっと外へくびを出して町通りを見てごらんよ」
 巳之助はむっつりと入口の障子しょうじをあけて、通りをながめた。どこの家どこの店にも、甘酒屋のと同じように明かるい電燈がともっていた。光は家の中にあまつて、道の上にまでこぼれ出ていた。ランプを見なれていた巳之助にはまぶしすぎるほどのあかりだった…」

既に持っている本を、電書に置き換える

このブログの長さが役に立ち、2016年に、自分が電子書籍というものに、どう向き合うかを記した記事が残っている。
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2016 年に「結論が出ない」だったのが、
2021年には、一応の結論を出した。
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結局今回、集英社半額セールに乗ったのは、以下の話を実践したわけである。↓

「(略)……電子書籍は「セール」がある。10円、50円、100円……で一冊を販売することがござる。それをひたすら待ち続ける」


「ふむふむ」


「そしてこれはお得だ!と判断したら、購入にかかる。そして…ここからが肝心でござるが、持ってない作品だったらそれは普通の購入でござる。だが、この藩政策の肝は『既存の紙書籍で持っているシリーズでも安ければ買う。そして紙の本の方を処分していく』という大胆な方針でござる」


おおおお!!!
藩士たちがどよめく。


そして、大声で異論を唱える硬骨の士もいた。

「あいや、お待ちあれ!!!」

「既にある本でござろう?それを読めば追加のコストというのはゼロ円でござる! 電子書籍いかにセールあるといえど、例えば100円で30巻のシリーズ買えば3000円!!いまだいたい700円の大人向け漫画本が半額セールだとしても、一冊350円!!ちと、無駄な浪費ではござらんか?? 」

「いかさま さよう!」

賛同する藩士も多数いた。


「はたして…そうかな」
かならずしも推進派ではないが、冷静さで知られるの藩士が、現状を語る。

「すでにある本に、一冊350円とか1シリーズ3000円とかを払う、と思えば確かに浪費に見えるかもしれん。されど『そのぶんの、スペースを買う』と考えたらいかがかな? 今や、本の置き場が足りぬことは明白中の明白。それは5年前から言うておる話で…。はっきり言って今はそこからさらに状況は悪化、一刻の猶予もならぬ時ぞ。それだけの既存本が処分されスペースが空くのなら…それに対して、それぐらいのお金を払ってもまあ仕方ない!…と、状況はそこまで切迫しておるのかもしれぬ」


この、実践なのである。

自分的には、既に紙の本がある雑誌を電書で「買い直し」て、紙の本を処分するなら、それは100円、大負けに負けて200円ぐらいに下がったものを基準とする、と思っておった。
だからこれまでの半額セールもスルーしてきた
…だが…さまざまな筋から、これから紙の本は、コストや出版部数の絞り込みの結果、大きく値上がりするだろう、との話を聞くようになった。物の値段が高くなれば「半額」の価格も、おそらくは高くなると踏んだ!!!
ならば、今、買ってしまえ!!!!

そう思ったのである。
そして、また、紙の本をいざとなればスキャンすればいいや、というのをこれまでは脳内で最終手段としてきたが……やってみるとさぁ、大変だってわかったのさね。
いや、それでも不可能ではないとわかっている。だから、そっちもやっていくっちゃやっていくんだが…だが、ジャンプコミックス長期連載本を、そうやるのはいかにも無理がある、と解ってきたのだよ。

そのへんはさまざまな兼ね合いを考えているのだが……とりあえずそれでも、ここは思い切って目をつぶって、がーんと電書で購入じゃ!!
そして紙蔵書はリストラじゃ!!が今回の決断なのだ。


これでリストラする蔵書を挙げる

スケットダンス、彼方のアストラ、シューダン!、ヒカルの碁、死神くん、アスミカケル、べしゃり暮らし、ルーキーズ、エンバーミング、JIN_…えーいキリがない、最初にリンクした先の記事でだいたい網羅されているさ。
その巻数を知っている人は、これが本当に処分されれば、どれだけスペースがあくか分かるだろう。
だから、ぶちゃけ、集英社コミックスを「追放」するのだ。物理的な本棚には収まってないのだから、逆に集英社が嫌いなのか?と思われるだろうな(笑)


この前代未聞の追放劇により、スペースに「余裕」が生まれることは間違いない。その余裕を、どう再編するか……



これは「防災対策」なのです(と、自分の心に言い聞かせる)

実際、そうなんだから。大地震が起きたら真っ先にそこで被害を受けるんだから。
これは自分を説得する仕事なんです。
自分を納得させるには、この論法は悪くなかった。


紙の書籍は、10年20年保存してたら、結局焼けて古くなる

というのも、一つの後押しにはなりましょう。…これも、実際そうだ。


いらなくなった紙書籍をどうするか…できれば、より有効な活用ができれば

ブックオフで、ごみ同然の値段を受け入れて売却。
・だれか友人知人(の子供たち)に、よき影響を与えることを祈り、ごく低価格で売るか、無償譲渡する。
・メルカリに出品、ひたすら待つ
フリーマーケット的なところに出品する


………どの選択にするか。チト思案中。さっさと無くして、すっきりするという利益も享受したいし、しかしそういう形で、既に手元に紙書籍のシリーズがあるのに、二重購入した悔しさを克服したい気もある。