コミックDAYSで、あとで読もうと取り置いてたら、間もなく終了が迫りあわてて読了した、モーニング 2023年22・23号。
この号の「きのう何食べた?」171回は、友人の小日向大策・井上航(「ジルベール」というあだ名のほうが通りがよかろう)両氏の同性婚式に主人公シロさんとパートナーのケンジが招かれ、主人公がスピーチする話。
ある意味それだけの話。
えーっと、講談社の主要漫画は単話ネット売り(期間限定で無料)もあるのだけど、171 話のUPはもう少し後らしいな。待っていればそのうち来ます。
comic-days.com
※マガポケは少し公開が早かった
pocket.shonenmagazine.com
しかしこの作品が始まったのは…2007年12号からだそうだから、もう昨年が連載15年の節目である。
「友人の同性婚式」が描写されるのは時代の流れのようでもあり、既定路線のようでもある。
もちろん制度上の結婚としては公の届け出ができないわけだけど、逆にいうと「結婚」にそもそも国家の認定が必要なのか?という根本の問題にも絡む話。これは異性婚だって、届け出を出さずに式だけ挙げる人、届け出だけして式をしない人いろいろある…というところから考えを展開したいところだけど、過去に何度もやった(興味ある人は検索を)し、話が進まないので続ける。
シロさんケンジさんが出席という話で「シロさんはカミングアウトしてないが大丈夫?」とも思ったのだけど、結婚式はどんなに豪華でもクローズドサークル。出席者が後から暴露しなければ大丈夫なのだろう。
小日向氏が敏腕な芸能マネジャーなので出席者やメッセージ送付者は有名芸能人。
彼らが同性婚の場でもまったく戸惑いなかったり、出席にエクスキューズなしでいられるのは、これは15年の効果かもしれない。
あるいは芸能界はよかれあしかれ特別な場所で、過去にもそういう性指向の人の居場所としては大きな場所だった。これは自然なる描写なのかもしれない。そこはちょっとわからぬ。
で、シロさんのスピーチは、そういう「自分では公にカミングアウトしていないが、」という地点からの、こういう感想であった。
「晴れの席に、彼と私が一組のカップルとして招待されるのは初めてで…(略)知りませんでした こんなにうれしいものだとは」
これまた、過去の「結婚とは『仲良しの公認(その公表)』なのか、それ以外のものでもあるのか」という議論にもつなげたいのだけど(同上)。
ほんわかとしたいい話であり、劇中スピーチもそうでした、という紹介。
【追記】後から知ったが今年秋、ドラマ新シリーズはじまるんだね。
【特報】 ドラマ「何食べ」が帰ってくる! 西島秀俊&内野聖陽主演『きのう何食べた? season2』、2023年10月放送決定!
23/05/16
「きのう何食べた? season2」製作委員会 よしながふみ/講談社
シリーズ累計945万部(電子版を含む)突破のよしながふみ氏による大人気連載を、西島秀俊さん&内野聖陽さんダブル主演で実写化したドラマ『きのう何食べた?』。
(略)ついに待望のseason2放送が決定しました!
テレビ東京ドラマ24『きのう何食べた? season2』、2023年10月クールにて放送決定です!
アラフィフに突入したシロさんとケンジの、今までと変わらないゆっくりとした日常の中に訪れる、ちょっとした変化——。生きていれば誰もが経験する、環境の変化や身体的・精神的な変化を、シロさんとケンジも経験していきます。
そして、本作のもう一つの主役とも言えるのが、2人の食卓を飾る「美味しく安上がりな手料理」です。毎話披露される料理は今回も、味はもちろん、実用的なレシピばかり。こちらもぜひご期待ください!
テレビ東京 ド
morning.kodansha.co.jp